

新しい季節の始まり、知的好奇心の灯を掲げて春の光が大学の各教室の窓辺を優しく照らし出す頃、私たちのゼミもまた、新たな息吹とともに活動を開始した。期待と少しの緊張感が入り混じる中、私たちは今年度の羅針盤となるべき議論を重ねた。学年が上がるということは、深まる専門分野への探求心と、いよいよ目前に迫る卒業論文という大きな課題を意識するということだ。
ゼミの冒頭、後藤先生からは今年度の活動計画が示された。それは、机上の空論に留まらない、実践的な学びの機会に満ちていた。様々な活動を通して、私たちは専門分野の奥深さに触れ、多角的な視点を養っていくことになるだろう。また、2024年を通して私たちが丹精込めて制作したドキュメンタリー・ムービーを収めた待望のディスクも個別に受け取った。それぞれのディスクは、私たちがこの1年間に捉えたストーリーや洞察を収めた器である。

とりわけ、四年生にとって卒論は、大学生活の集大成とも言える重要な挑戦だ。自身の内なる問いに真摯に向き合い、先行研究を踏まえつつ、独創的な視点を見つけること。そして、計画的に準備を進めることの重要性。
そして、新たな年度のゼミを牽引する、頼もしい部長たちが任命された。ゼミの顔となるパンフレットやポスターのデザインを担うデザイン部長、情報発信の要となるパンフレット部長にはイリヤさんが、視覚的な訴求力で活動を広報するポスター部長には増田さんが選ばれた。そして、ゼミの親睦を深める宴会部長には、明るい渡邊さんが就任した。それぞれの個性と才能が、ゼミの活動に新たな彩りを添えてくれることを確信している。

これからの一年間、私たちはそれぞれの役割を担いながら、共に学び、共に成長していく。研究の壁にぶつかることもあるだろう。しかし、ゼミという知的な共同体の中で、私たちは互いを支え合い、刺激し合いながら、その壁を乗り越えていくことができるはずだ。
新学期が始まったばかりの今、私たちの胸には、未来への希望と、知的好奇心の灯が静かに燃えている。この灯を絶やすことなく、ゼミの仲間たちと共に、実り多き一年を築き上げていきたい。
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