高速増殖炉「もんじゅ」の落下装置の引き抜きが成功した。午後からの作業が難航し、夕方から再開されることになり、心配していたが、本日未明に無事完了。ひとまずヨカッタ。
これまで事故を起こした「もんじゅ」くんを維持するために、1日5,500万円もかかっていたのだ。この10年の私の稼ぎより大きな額を、たった1日で食い潰してきた「もんじゅ」くんはただの金食い虫だったのだ。
原子力保安院は「再稼働に向けて頑張る」ようだが、この「金食い虫」以上に不安だらけの「地球破壊装置」を、まだちっぽけな人の手で何とかしようという神経が分からん。
「もんじゅ」くんも地球破壊規模の金食い虫だが、もっと驚いたのが、東電の清水社長の退職金が6億円だという情報だった。
でも、「もんじゅ」くんは1日5,500万円、10日で5億5000万円、「それに比べたら、私の退職金は安いものだ」な~んて言ってくれちゃあ困る。
原発事故の賠償財源を捻出するため、社員の退職金や企業年金を削減すべきだとの指摘に対して、かの清水社長は「老後の生活資金に直結する。現時点では検討していない」と拒否したというが、被災地の再建を目指す地元の人達は、老後どころか今、「二重ローン」問題で首を絞められている状態である。
原子力村の人々は本当に恐ろしい人達だ。政治家は1票の行方に有権者の顔色をうかがいもするだろうが、官僚や国に守られた企業の面々は有権者など屁でもないので、非情なことを次々とできるのだろう。
中国には「苛政は虎よりも猛し」という言葉が伝えられているが、悪政がはびこる領地に住むなら、まだ虎の住む場所に暮らすほうがましという意味で、まさに今、日本はそんな状態かも。