tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

自画自讃をする人

2018年07月15日 15時07分54秒 | 国際政治
自画自讃をする人
 「自分で描いた画に、これはいいと自分で讃をする」のが「自画自讃」でしょう、手前味噌、独りよがり・・・。いずれにしてもこれは誉め言葉ではありません。
 だれも褒めてくれないから、仕方なく自分で褒めるというのかもしれませんが、日本人の感覚では「品がない」という事になっています。

 ところでこの所、自画自讃が目立つのがトランプさんの言動です。 (日本にも そのような人が1人おられるようですが)
 この間の米朝首脳会談で、私でなければ戦争になっていたと自讃したようでした。
 米朝首脳会談の成果についての評価は、その影響を受ける多くの国の人々の総意の中で時間をかけて定まってくるもので、当事者が決めるものではないでしょう。

 今回のNATO加盟国の分担金増額交渉でも、トランプさんは大成功と自讃しておられるようですが、アメリカにとって支出の減ることをもって大成功というのは、世界の覇権国のリーダーとして言うべき事かどうか、疑問を感じる人は多のではないでしょうか。

 もともとNATOはヨーロッパがソ連邦と対抗するための組織としての意義がその中心で、ベルリンの壁崩壊後、その意義は変わるかと思われましたが、最近の新冷戦模様の中では、アメリカもコミットせざるを得ないのでしょう。

 しかしヨーロッパでも、より望ましいロシアとの関係の模索はあるでしょうし、ヨーロッパが分担金を増やせば、アメリカもコミットするという事で、地球社会の安定や平和、進歩発展に叶ったものかどうか、それは疑問でしょう。

 いずれにしても、自分の努力した結果は、世間様が、あるいは歴史が判断してくれる。世間様や歴史に、「良いことしてくれた」と評価されるように、自分は努力するだけ、というのが、洋の東西を問わず、人間の行動の基本原理でしょう。

 トランプさんの場合は、明日、ヘルシンキでプーチンさんと米ロ首脳会談となっています。NATOの分担金交渉をして、今度はプーチンさんとの「ディール」に入るわけです。
 さて、どんなウルトラCの技が披露されるのか、世界が一斉に注目していることでしょう。
 
 勿論、tnlaboも真剣に注目ですが、本来、世界を動かすトップ会談ですから、今回は自画自讃で済ませるような事でなく、世界が唸るような素晴らしい、真に地球市民の将来に大きく貢献するような、質の高い内容の会談を期待したいものです。

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