tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

民主主義・選挙とリベラルの概念、混乱の日本を救う道

2024年04月10日 17時34分26秒 | 政治

岸田総理の関心事は「解散・総選挙のタイミングだ」などと言う評論家の言葉もよく聞かれます。総選挙がいつになるかは解りませんが、いずれ総選挙の日は来るのでしょう。

このブログでは日本の民主主義政治がこの状態では困るから、何とか日本の民主主義をもう少し本物に民主主義に近いものにしなければならないだろうという気持ちで「民主主義のトリセツ」などを書きました。

砂金も民主主義を確りしたものにするためには「リベラル」の概念が重要という指摘をしてきたところです。

民主主義は選挙する人達のレベルによって決まるなどと言われ、民主主義は衆愚政治に堕する可能性も往々指摘されます。

このところ日本の政治家の質が問われることが多く「与党政治家の考えているのは、次の選挙の当選とそのためのカネの事ばかり」などと酷評する人も少なくありません。

そしてその後には、「そういう人を選ぶ有権者が問題なのです」などと言う解説が付くようです。

言われてみれば、確かに理屈はその通りです。反省するのは我々国民自身と言われても、反論は容易ではありません。

選ばれた人も、選ばれたからには、国のため、国民のためという気持ちを持つべきだといった意見もありますが、所詮は鶏と卵、水掛け論に終わりそうです。

日本人は真面目で、確り考え、良く働くというのは国際的にも認められている所で、世界でも日本製品の評価は高いですし、仕事や観光旅行でも日本に来たい人は多いし、リピーターも沢山います。

それなのに、日本の政治がこんな状態という事の原因をさらに突き詰めていきますと、現状での日本人は、仕事などについての真面目さと、選挙の時の不真面目さとの間に大きな落差があるように思われるのです。

そしてその理由は、国会の議論は、官僚の書いたものを読んでいるようで、揉めれば強行採決、それもやらずに閣議決定とい現状、口では国民の生命財産が大切とか国民に寄り添うなどと言うけれど、あんな連中に寄り添われたら気持ち悪いよ、俺は逃げるね、などとどう見ても国会審議をまともに受け取っているとは思われない所にあるようです。

「政治というのは世襲集団などの別世界」、庶民には縁がないという感覚が昂じ、政治に無関心という状況が生れているのではないでしょうか。結果的に、与党政治家にとっては投票率50%は好都合、投票率向上は危険なのです。

民主主義にとって大事なことは、国民一人一人が世界や日本、更には地球環境の今を理解しながら、自らの考えで進むべき方向を選択しようという「リベラル」な思想を持った大衆の投票が必要という事なのでしょう。

それこそが日本や世界、地球人類社会を進歩させる原動力を、民主主義に内蔵させる、地球人類の将来をより良いものにする原動力になるのではないでしょうか。

そうした意味で、「リベラル」という概念を、民主主義との関連において、もう一度、確り考えて見たいと思っているところです。


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