国債残高:資産か負債か 2
1月2日に同じ表題で書かせていただきました。今回はその続きです。
国を家族に例えてみましょう。この家では専業主婦の奥さんが家計をやりくりしていて、ご主人と子供さん達も働いていて、稼ぎ手は複数の大家族、学費のかかるお孫さんもいます。
稼ぎ手は、稼ぎの80パーセントを奥さんに共通家計費として渡し、奥さんはそれで家計を遣り繰りします。
ある年、今年は、塀を直したら少し足りなくなり、ご主人と子供達に「借用証(国債)を書いて銀行より高い利息を付けるから、少し家計費に貸して」と依頼してきました。
翌年も、ソーラーパネル設置(建設国債)と夏の家族旅行(赤字国債)で足が出るから今年ももう少し貸してということになり、その翌年は、台風で屋根が傷んだから貸してと、その後も毎年そんなことが続いています。ご主人と長男が貯金を下ろしてかなり貸しています。それでも家全体では黒字で外からの借金はありません。
最近、奥さんが、家全体の収入も増えないし、借用証は書いたけれど、そのお金が返せなくなると困るから、みんなの負担率を80パーセントから85パーセントに上げた方(消費税率引き上げ)が公平でいいと言い出しました。
日本はちょうどこんな家庭のような国なのです。
子供たちは「解るけど、お母さんの所だけ床暖房にしたり、買い物にタクシーで行ったりしないで(政治家・公務員の優遇)、家計費を切り詰めましょう(ばらまき財政批判)、みんながもう少し稼げばいいんじゃない(経済成長加速)などいろいろな声があります。
さて、お母さんの書いた借用証を紙屑にしないためには、どうしたらいいのでしょう。孫達は「この紙をバーバに持ってけばお年玉(年金利息)くれるんだよ」と言っています。
みんなが仲の良い家庭なら、「返せなけりゃチャラにしてもいいよ」、「外から金を借りているわけじゃないし」、「お父さんと兄貴だけ損することになるよ」、「結局は収入の範囲で生活すればいいんだろう」などとなるのでしょうが、国となると、人の立場も多様、簡単にはいきません。
解決方法は合理的でなくてはなりませんし、今の国際経済では、これに為替レート、国際投機資本が絡んできます。
皆さんも是非いろいろと考えてみてください。
1月2日に同じ表題で書かせていただきました。今回はその続きです。
国を家族に例えてみましょう。この家では専業主婦の奥さんが家計をやりくりしていて、ご主人と子供さん達も働いていて、稼ぎ手は複数の大家族、学費のかかるお孫さんもいます。
稼ぎ手は、稼ぎの80パーセントを奥さんに共通家計費として渡し、奥さんはそれで家計を遣り繰りします。
ある年、今年は、塀を直したら少し足りなくなり、ご主人と子供達に「借用証(国債)を書いて銀行より高い利息を付けるから、少し家計費に貸して」と依頼してきました。
翌年も、ソーラーパネル設置(建設国債)と夏の家族旅行(赤字国債)で足が出るから今年ももう少し貸してということになり、その翌年は、台風で屋根が傷んだから貸してと、その後も毎年そんなことが続いています。ご主人と長男が貯金を下ろしてかなり貸しています。それでも家全体では黒字で外からの借金はありません。
最近、奥さんが、家全体の収入も増えないし、借用証は書いたけれど、そのお金が返せなくなると困るから、みんなの負担率を80パーセントから85パーセントに上げた方(消費税率引き上げ)が公平でいいと言い出しました。
日本はちょうどこんな家庭のような国なのです。
子供たちは「解るけど、お母さんの所だけ床暖房にしたり、買い物にタクシーで行ったりしないで(政治家・公務員の優遇)、家計費を切り詰めましょう(ばらまき財政批判)、みんながもう少し稼げばいいんじゃない(経済成長加速)などいろいろな声があります。
さて、お母さんの書いた借用証を紙屑にしないためには、どうしたらいいのでしょう。孫達は「この紙をバーバに持ってけばお年玉(年金利息)くれるんだよ」と言っています。
みんなが仲の良い家庭なら、「返せなけりゃチャラにしてもいいよ」、「外から金を借りているわけじゃないし」、「お父さんと兄貴だけ損することになるよ」、「結局は収入の範囲で生活すればいいんだろう」などとなるのでしょうが、国となると、人の立場も多様、簡単にはいきません。
解決方法は合理的でなくてはなりませんし、今の国際経済では、これに為替レート、国際投機資本が絡んできます。
皆さんも是非いろいろと考えてみてください。