tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

日米会談の様子が見えてきました

2021年04月18日 13時17分31秒 | 国際政治
日米会談の様子が見えてきました
 日米会談の結果が詳細な報告も含めて出てきました。種々の評論も出てきました。

 アメリカ主導の影に隠れてしまって、日本の態度表明はかなり影の薄い物になってしまったようですが、アメリカがバイデンさんになって、トランプさんと違ってまともな道を進むことが鮮明に出されことは大変良かったなと思うところです。

 何と言っても最大の問題は難しい米中関係の中で、日本に何を求めるかが菅総理にとっては最大の問題だったのでしょうが、そのあたりは、「連携して」という総論段階で終わっているようです。

 ただ、バイデンさんが就任以来明言している対中関係を「 競争 」という言葉で表現しているのは大変結構だと思っています。

 トランプの場合は関税戦争、相手が降参するまでという事でしたが、競争でしたら、相手も伸びる、こちらも伸びる、どちらがより伸びるかという事になります。 これは「争いと競い」の基本的な違いで「競い」の方が決定的に優れていることは明らかです。もちろん、台湾問題も平和的解決を明確に主張っしています.。

 アメリカが競争という態度に出れば、これは子供の喧嘩ではなく大人の関係になります。残る心配は中国の考え方です。

 実は中国の方はかなり心配だと思っています。といのは、習近平さんが、終身主席になるという選択をし、巨大な中国をまとめるためには、専制主義が最も適していることを信条とし、同じことを世界を治めることにも必要だと考えているという悪夢の様な情報が多く聞かれるからです。

 こうした情報とともに、香港問題や新疆ウイグル自治区の問題が報道され、今、台湾問題の深刻化も予見される様相という事になりますと、中国問題の深刻さが、(わが国では尖閣問題とともに)伝わってくるところです。

 マスコミでは、今回の日米会談について、日本に求められる役割は何か、日本はよくそれを果たしうるのか、といった指摘も多いようですが、本当の日本の役割は何でしょうか。

 多分、本当の日本の役割はバイデンさんの「競争」の主張、台湾問題の平和的解決といった主張に合わせて、習近平さんに、歴史によれば、専制主義の末路は哀れであること、専制主義は短期的に国をまとめられてもSDGsにはなりえないこと、中国4000年の歴史を振り返って見て欲しい事などを、心を込めて語り、少しでも理解してもらう努力をすることでしょう。


 今の日本の政治家にそれだけの力量を持った人がいるかを考えてみますと、日本がそんな役割をはたすことは夢物語で、バイデンさんの「競争」の識見にのって、その役割の中の幾何かをはたせれば程度のところを期待するのがベスト、といった感じがしてしまうのですが、困難な時にこそ 「大人出でよ」 と願いたいところです。


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