tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

景気回復策の歴史

2012年02月08日 11時26分56秒 | 経済
景気回復策の歴史
 戦後の日本経済の歴史の中ではいろいろなことがありました。そのたびに日本人はいろいろなことを考えて、景気回復を図り、劇的に回復させたり、長い努力の末回復させたり、それぞれの場で努力をして、何とか凌いできました。

 そうした場面を通観しても、今の日本の状態は、大変厄介だと思います。しかし起死回生の妙案はないわけではありません。
 ただ、今までの不況からの回復の手段は、日本人が自分の手で決定することが出来ましたが、今回の不況の場合は、日本人がいくら頑張ってみても、海外との関係が決定的な要因ですから簡単ではありません。
 
 日本人は自分の努力でできることであれば、かなり難しいことでも、何とかしてやってしまう能力はあるのですが、もともと遠慮深いのでしょうか、相手があると、どうも交渉下手で、何もできなかったり、ぎくしゃくしてしまったりで、巧くいきません。

 この超長期不況からの脱出のために何が必要なのか。 それははっきり言って「景気回復の手段を,他人の手から自分の手に取り戻すことでしょう。

 戦後、日本経済が一人前になってからの動きの中から、不況とその対策については、ほんのポイントだけですが、このブログでは「景気回復策あれこれ1~5(2008.9.9~2008.9.20)」で、書かせていただきました。

 戦後最大の不況と言われた昭和40年不況からの回復、第一次オイルショック後のマイナス成長・狂乱物価からの回復、そして、プラザ合意後の大幅円高・バブル崩壊からの回復などです。

 そして、今、リーマンショック後のユーロの混乱も巻き込んだ超円高不況からの脱出の方途を探る日本経済です。試験問題に例えれば、出題の内容は毎回より複雑で、難しくなっています。回答を思いつくのも容易ではありません。特に今回は、回答を思いついても実行が大変難しいようです。

 さて、日本はうまく正解を出し、それを実行しうるでしょうか。できなければ、今の不況から脱出できないことになりますから、矢張り、結局はやらなければならないのでしょう。さて、巧く出来るでしょうか。