tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

人類は前に進んでいるのか

2011年05月13日 11時18分36秒 | 国際政治
人類は前に進んでいるのか
 国内の社会経済問題はまさに多事多端です。特に原発問題については、影響が長期化するだけに、また、われわれの生活の豊かさや快適さの向上に直結するエネルギー供給の問題の源に関わる問題であるだけに、改めて、日本人、日本社会の知恵が問われることになりましょう。

 しかし、その間にも、世界では多様な問題が生起し展開しています。
 坂本竜馬が、「藩のことではなく日本のことを考えよう」といったように、いつかは人類も、「国のことではなく世界、地球のことを考えよう」ということになるでしょう。
 そのときは、多分、国連が地球人類、あるいは生命体としての「地球の中央組織 」としての役割を果たすのでしょう。

 そこまで何百年かかるのか知りませんが、方向はそれしかないとすれば、「先進国」というのは、考え方や行動が「そちらの方向により近づいている国」ということになるのでしょう。

 最近報道される問題を拾ってみても、「人類は前に進んでいるのか」と思わせるような事がいろいろとあって、素直に世界平和と人類の進歩と調和を願っている今日の日本人としては、「出来る事ならこうあって欲しいのに」と考え込んでしまうような事が数多いのではないでしょうか。

 エジプトはエジプトなりのやり方で政権交代をしました。リビアやシリアはそうは行かないようです。何も知らない外国からの傭兵まで巻き込んで、国内で戦争をしなければならない状況から脱していません。歴史、文化の違いでしょうか、政権担当者個人の問題でしょうか。それを、国連を含め、誰がどう判断し、人類社会の進歩にどうつなげていくのか、全く見えていません。

 9.11の首謀者と見られていたオサマ・ビン・ラディンが、殺害されました。狂喜するアメリカ人の姿をTVが報道していました。「死ねばみな仏様」と考える日本には異様な光景でした。アメリカでも、逮捕したほうが良かったのではという意見もあるようです。そのほうが人類の進歩に貢献するための情報が得られ、そのための理解が進んだのではないかと私も考えてしまいます。

 日本人は黙って頑張りますが、他人の事はあまりいいません。しかし、人類や地球の平和や進歩のためには「こうした方が良いのではないか」といった、かなり確りした視点を日本人なりに持っているように思います。少なくとも、平和憲法を持ち続けている国です。

 沈黙は金なのか、発言が貢献なのか、発言の仕方はどうあるべきか、狭くなった地球の中で、日本人はどう人類の前進に貢献していけるのか、日本人自身、考えなければならなくなっているのではないでしょうか。