司法書士内藤卓のLEAGALBLOG

会社法及び商業登記に関する話題を中心に,消費者問題,司法書士,京都に関する話題等々を取り上げています。

202人の共有名義の空き家

2019-07-12 09:07:04 | 空き家問題&所有者不明土地問題
 昨日(7月11日)の京都新聞が,202人の共有名義の空き家の問題を大きく取り上げている。

 大正8年(1919年)に,「地租」を納めて選挙権を得るために,不動産を共有にしたのではないかと推察されているようである。

 とまれ,その後100年が経ち,登記簿上は,当時の202人の共有名義のまま。

 清算が模索されているようであるが,オーソドックスに行けば,相続登記をした上で,共有物分割であろう。しかし,相続人は,おそらく5000人~10000人に拡がっているのではないかと思われ,デッドロック状態にある。

 現在,法制審議会の民法・不動産登記法部会では,このような場合の「相続人等の探索の負担軽減」等も論点になってはいるが,権利者の利益保護の観点からは,安易にそういう方向に流れるとは思われない。

 さて・・。
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かつての勤務先のIDなどを使って,登記情報提供サービスに不正にアクセスして逮捕

2019-07-12 03:09:31 | 法務省&法務局関係
FNN PRIME ONLINE
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190710-00010013-houdoukvq-soci

「かつての勤務先のIDなどを使って、登記情報提供サービスに不正にアクセスし、土地や所有者に関する登記情報を入手していた疑いで、44歳の男が逮捕された。」(上掲記事)

 法務局から乙号事務の民間委託を受けた事業者に勤務していた男による犯罪である。

「不正アクセス行為の禁止等に関する法律」第3条違反であろうか。

cf. 総務省
http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/security/basic/legal/09.html
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