Altered Notes

Something New.

軍事力増強がすぐにでも必要な理由

2021-11-01 17:45:45 | 国際
中国や北朝鮮、そして衆院選のタイミングを狙って中国とロシアの艦隊が揃って日本を一周するという明らかな挑発行為までされるに至り、日本の安全保障が脅かされているにも関わらず、左翼なマスメディアはほとんどその危険を報道せず、従って国民も危機意識が無いままである。

まず、前提として・・・

日本の防衛論議は全く不完全である。もしも本当に他国が侵略目的で攻撃してきた場合、今のままでは何もできず、国民は無駄に殺され傷つくであろう。そうはさせない為の軍事力増強、という話であり、左派系の人が言いがちな「戦争したがっている」のではなく、むしろその正反対なのだ。

そもそも、な話だが・・・

国際社会で標準形式と言える国家防衛の仕組みがある。次の3つだ。

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(1) 敵基地先制攻撃
(2) ミサイル防衛網
(3) 大量報復

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これらは3つ揃って初めて機能するのだが、日本ではなぜか(2)のミサイル防衛しか議論されていない。ごく最近になって漸く(1)の先制攻撃も議論され始めたが…。


(1)敵基地先制攻撃は、明らかに他国が日本を攻撃しようとする動きを見せている時に、その攻撃能力を先に殲滅させる事だ。これは夢見る左派系の人から見ればとんでもない事のように見えるだろうが、しかしよく考えてほしい。日本が攻撃されて日本の領土が破壊され国民が死んだり傷ついてからでは遅いのだ。破壊される前、殺される前に手を打つ…至極当然の事なのである。
ちなみに韓国が北朝鮮と対峙する中で、北朝鮮に対する姿勢は正にこの(1)であり、今までずっとそれでやってきたのだ。もっとも「文在寅政権以前までは」という注釈付きだが。

有無を言わさず軍備増強などとんでもない、という左派系の人はこの部分の説明は一切できない。彼らの言い分通りにやっていたら国土は破壊され国民は相当数殺される事になる。


(2)ミサイル防衛網だけは日本でも議論されている。但し、当時防衛相だった河野太郎氏がイージス・アショアを突然やめてしまったりすることで判るように、日本の政界には親中国、親北朝鮮な人々がうじゃうじゃいるのであり、こうした人々が大きな障壁になる実態も変わってはいないのが実情だ。そして、ミサイル防衛だけ論議しても国家防衛はできないのである。


(3)大量報復は、仮に日本が攻撃された場合に、半沢直樹じゃないが「倍返し」してやる能力の事である。相手が攻撃してきたら、その何倍もの勢いと量で反撃を食らわせてやる用意がこちらにはありますよ、という実態を作っておくことで、相手国は日本への攻撃を断念するのだ。



これら3つの仕組みが備わった国には他国はなかなか侵略しようとはしないし、できないだろう。もしも攻撃した場合、それを上回る勢いで反撃されることが確定的だから、だ。この3つの仕組みに代表される軍事力は戦争したいからではなく、戦争したくないが故のものであることは普通なら理解できると思う。そして、これは世界各国で標準的に採用されている仕組みなのである。

今、中国や北朝鮮、そしてロシアが日本への軍事的な挑発行為を仕掛けてきているのは、日本がこれら3つの仕組みを備えていないからである。かろうじて米軍が駐留しているから、だから実際に攻撃するところまでは進展していないだけ、なのである。

いつまでも米軍頼みは無理筋である。自分の国は自分で守る。こんな当たり前過ぎるくらい当たり前のことが議論されない日本は夢見る左派系のプロパガンダに侵されつつ、周辺他国の侵略を「お待ちしています」な状態にあるのだ。これこそがとんでもない状態だろう。


筆者も昔は左派系の考え方を持っていたので、現在の左派系が軍備増強に抵抗があるのもわからないではない。だが、憲法9条があったところで他国はそんなもの気にもしないし、9条があってもペルシャ湾付近で日本のタンカーは実際に攻撃されて被害を受けている。中東まで行くと、日本の憲法9条自体が知られていないだろうし、攻撃する側からしたら、「だから何?」といったところだろう。日本には「憲法9条」があるから日本を攻撃するのはやめよう」…そんな事考える国がどこにあるのか?(蔑笑)
だから左派系の人は夢見る人(ドリーマー)なのである。

左派系ドリーマーはそろそろ目を覚まして現実をしっかり認識した方が良い。現実を見て情報や知識をまずはインプットしてほしい。その上で判断してほしいものである。普通に考えれば、今、軍事力を増強すべきなのは火を見るより明らかである。戦争しない為に、だ。

誰だって戦争などしたくはない。当たり前だ。筆者だって嫌だ。戦争を起こさせたくないから、だから上記の3つの能力を至急備えるべきなのである。