Altered Notes

Something New.

マスコミ命名「琴バウアー」は完全に間違い

2016-02-22 01:25:06 | 社会・政治
大相撲初場所で優勝した琴奨菊が取組の際に毎回行うのが手に塩を持った状態で上半身を思い切り後ろに反らすパフォーマンスである。
これを軽薄で無知なマスコミはフィギュアスケートの荒川静香さんのイナバウアーとの類似性をもって「琴バウアー」と命名してそれを広めるのに一生懸命である。

しかし、身体を後ろに反らせるのはイナバウアーというスケートの技とは何の関係もない。
イナバウアーという技は元々ドイツのスケート選手イナ・バウアーさんが開発した「足を前後に開きながらつま先を180度開いて真横に滑る技」のことである。
上半身を後ろに反らせるのは荒川静香さんがイナバウアーに付加したものであり、スケート界ではこれをレイバック・イナバウアーなどと呼称している。

繰り返すが

「上半身を後ろに反らせる事がイナバウアーではない」

のである。

しかし、荒川静香さんのスケーティング以来、日本では上半身を後ろに反らせるパフォーマンスがイナバウアーなのだ、と間違った思い込みをする人が多くなった。これはマスコミが元凶である。マスコミがそもそもイナバウアーを正しく理解せず誤解したまま日本中に間違った認識を広めてしまったせいである。

「琴バウアー」もその間違いの延長線上にある。
マスコミは上半身を後ろに反らす体勢がイナバウアーであるという前提で琴奨菊のエビ反りパフォーマンスを琴バウアーと命名した。
これでは世界の笑いものだ。日本人はイナバウアーを正しく理解していない、と。
そして何より本物のイナバウアーを開発したイナ・バウアーさんに対して失礼極まりないことである。

こうした完全に間違った言葉を無責任に広めてしまう厚顔無恥なマスコミは非常に罪が重い。
朝日新聞の記者は開き直って「これぐらいいいじゃないか」という意味の発言をしている。なんという無神経で不誠実な態度であろうか。
また、マスコミがこのような無神経で無責任な体質を全く改めないからこそ、まともな日本人はマスコミを一切信用しないのだ。