週刊浅草「江戸っ子瓦版」 -のんびりHiGH句な日々-

文学と食とRUNの日々を、PHOTO5・7・5で綴るエッセイ♪

神の米

2011年08月12日 | ★江戸っ子エッセイ★

               

 天声人語にあったが、夏らしさを望んだら、容赦のない猛暑が戻ってきた

 とかく、自然は恵みであると同時に、人間に合わせて加減というものはしないのだ。

 それが自然といえば、自然。

 鮮やかな緑の稲が太陽を浴びて、わが町の社、浅草神社境内に勢いよく伸びている。

 御神田というのだそうだ。
 
 目に見えない猛毒が、今年の秋に実るであろう新米に影を落としている。

 もし、神様がいらっしゃるなら、東北の田を御神田にしてほしい。

 被害を蒙るであろう、お百姓さんの苦労が報いるように。

 切に願う。

   
    
 がんばろう日本の看板が掲げられている三社さまに、外国人の方も詣でている。

                

 御神田の隣木は、神木「槐(えんじゅ)」の木。

 推古天皇36年(628年)3月18日、隅田川で漁をしていた檜前浜成、竹成兄弟が浅草寺のご本尊、聖観世音菩薩を引き上げた。その際槐の木の切り株に安置された菩薩。
 
 土師中知はこれを拝し、兄弟も聖観世音菩薩さまであることを知り深く帰依、そして出家し、自宅を寺としたのが浅草寺の通説である。
 
 その後、この三人を神としたのが、三社さま、浅草神社のはじまり。
  
 それ以来、境内には槐の木が自生し、枯れては生え、絶えることがないという。

 神様はいるのだな

 
          「蜩や 青々のびる御神田」
                                              海光


2011年TOTAL RUN 1212.3km 8月12日現在  



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