天声人語にあったが、夏らしさを望んだら、容赦のない猛暑が戻ってきた
とかく、自然は恵みであると同時に、人間に合わせて加減というものはしないのだ。
それが自然といえば、自然。
鮮やかな緑の稲が太陽を浴びて、わが町の社、浅草神社境内に勢いよく伸びている。
御神田というのだそうだ。
目に見えない猛毒が、今年の秋に実るであろう新米に影を落としている。
もし、神様がいらっしゃるなら、東北の田を御神田にしてほしい。
被害を蒙るであろう、お百姓さんの苦労が報いるように。
切に願う。
がんばろう日本の看板が掲げられている三社さまに、外国人の方も詣でている。
御神田の隣木は、神木「槐(えんじゅ)」の木。
推古天皇36年(628年)3月18日、隅田川で漁をしていた檜前浜成、竹成兄弟が浅草寺のご本尊、聖観世音菩薩を引き上げた。その際槐の木の切り株に安置された菩薩。
土師中知はこれを拝し、兄弟も聖観世音菩薩さまであることを知り深く帰依、そして出家し、自宅を寺としたのが浅草寺の通説である。
その後、この三人を神としたのが、三社さま、浅草神社のはじまり。
それ以来、境内には槐の木が自生し、枯れては生え、絶えることがないという。
神様はいるのだな
「蜩や 青々のびる御神田」
海光
2011年TOTAL RUN 1212.3km 8月12日現在