週刊浅草「江戸っ子瓦版」 -のんびりHiGH句な日々-

文学と食とRUNの日々を、PHOTO5・7・5で綴るエッセイ♪

春霞

2013年03月10日 | 呑み屋探訪(房総)

  
        台東区リバー競技場

 「目に入るは 隣の花粉か 春霞」 海光

 
 先週おかげさまで、たくさんの誕生祝いの言葉をいただいた。

 この場を借りて、改めて感謝する。 

 四捨五入すると、大台である。

 まさか、子供の頃、自分がこんな歳になるとは露ほども知らなかった。

 隅田にそそぐ橋の下に、たくさんの川水が流れたということだろう。

 昭和の話しの一つに、年少の頃によく聞いた、光化学スモッグの注意警報がある。

 思えばその頃、わが国も高度成長期真っ只中だった。

 かの国の粉塵公害を揶揄する前に、かつての愚行と、現実の放射能対策を見れば時の政治家経済人の所業など明らかでないのか。

 今日は初夏というか、夏日の24度。

 先週のスクールカップに続き、台東区のクラブチームのサッカー対抗戦。楽しみにしていた息子は、ウィルスの下痢でダウン。午後になって復活し、最後の試合に後半だけ出ることが叶った。

 親も楽しみにしていたイベント。とにかく一度でも出番があってよかった。

 試合後、なでしこたちの試合を前に、突風が吹き荒れた。
 先ほどまでカラッと映えたスカイツリーもご覧のように、霞んでみえる。

 試合をする子は可哀想に………。

 西の空から、怪しいスモッグが押し寄せる。

 昭和の光化学ではないが、警報がないのがなんともはや。

 自然への畏怖を忘れた愚行に、この先の未来を暗示させられたようだ。

 春のうららの隅田川~♪と歌われた川沿いを、朝走った時はじつに、爽やかな青空だった。

 アイドルグループのイベントでも突風によるテント転倒でけが人が出たという。

 梅や桃の花が、満開の折、視界が曇る不吉な空模様。

 一寸先は闇でなく霞と言いたいほどの、大気の汚染。

 花粉のよる涙か、PM2.5による涙か、黄砂か、あれやこれや。

 今日は東京大空襲、明日は東日本大震災の忌である。

 献杯、そして、合掌。。

  



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