週刊浅草「江戸っ子瓦版」 -のんびりHiGH句な日々-

文学と食とRUNの日々を、PHOTO5・7・5で綴るエッセイ♪

それでも日々を生きる

2011年03月13日 | ★江戸っ子エッセイ★

       12日朝日夕刊1面と12面   
       13日朝日朝刊1面と8面

眠れない夜が続く。朝も昼も心が落ち着くことを忘れたようだ。
何も手につかない。

被害にあった方に心からの追悼とお見舞いを申し上げる。

大地震、津波にあった被災地の地獄絵が後輩のメールでリアルになった。
心が痛むが無力だ。
放射能漏れが始まった福島の原発。
第二、第三の予防策も想定外の事態に恐怖心が煽られる。

コスモ石油に始まるスパム、チェーンメールの類い。
筆者も善意ゆえの友人のメールに、信頼足るかと前置きの上、情報を知人に委ね、転送した。
事実は不明だが、軽率だった。
善意を利用した悪意にほくそ笑む人間がいることに、吐き気を覚える。

一方政府の、企業の発表は、大きな組織ゆえ責任問題からの隠蔽、情報公開の遅れ、不信の匂いを感じる。
いまだに、過去の人為的汚染等に苦しむ人々がいることもまた事実だ。

ツイッター、フェイスブックに代表される口コミが圧政に苦しんだ中東に自由をもたらしたのは記憶に新しいが、その情報もそのまま信頼していいものか、疑うことも大切だ。

地上波の映像よりリアルなユーチューブの原発の映像。
それもまた今の時代の現実。

果たして・・
最後は自分自身、個人個人の経験、見地から、咀嚼し、考え、判断し、行動するしかない。

地上波で、ラジオで、ネットで、あらゆるメディアで、死者、負傷者のカウントは続く。
ハリウッドの映画のようなリアルな映像に、現実感を失いがちになるが、
被災地の地獄から発せられる、ひとりひとりの肉声は、瞬時に色を帯び、背筋がピンと張る思いだ。
この悲しみ、悔しさを忘れてはならない。
まして、政争の道具に使われるなんてことは愚の骨頂だ。

        大寒桜が開花
        桜とツリー

こんな悪夢の騒動の中でも、いち早く隅田川公園では大寒桜が花開いた。
昨日もお伝えしたが、新しい東京スカイツリーも希望の光のごとくそびえている。

スーパーで、コンビニで、水や保存食、カップ麺に、牛乳、野菜、カセット燃料などがことごとく消えていく。
いかに日常の防災対策に疎い、日々を送ってきたのかが示されているようだ。

被災地では、水が顕著に不足、トイレの問題、寒さ対策、持病を抱えたひと、弱いひとへの対策が急がれる。

自然の猛威の前に、無力を思い知らされるが、沈黙と沈滞がいいわけがない。

余計なお世話になっても、声と行動が明日への希望につながると信じている。

市井の民は、都心の目抜き通りを延々歩いて帰った金曜日を忘れないはず。

それでも明日からいやいや日常が続くのだろう。

余震と日々に怯えながら・・・

ひとりでも多くの人々のご無事を祈りつつ・・

僕は書き続ける。。