週刊浅草「江戸っ子瓦版」 -のんびりHiGH句な日々-

文学と食とRUNの日々を、PHOTO5・7・5で綴るエッセイ♪

2010 鳥越夜祭り風景

2010年06月06日 | ★江戸っ子エッセイ★

                鳥越神社の夜祭り風景動画(筆者撮影


           
               

                提灯がつらなり幻想的な夜の千貫神輿


2010年6月6日。
今戸神社の本社神輿を担いだ後、浅草という近場にいながら、いや近場で地元のお祭りがあるからこそこれまで観ていなかった鳥越祭の千貫神輿の夜祭りに駆けつけました

鳥越祭は、なんでも鳥越地区では「とりこえ」と濁らないのだとか。前日のアド街ック天国で放送してました。浅草の私は地名通り「とりごえ」って発音して育ってるんですがね~。
回りに尋ねてもみな答えは一緒でした。
これもローカルならではのこだわりなんでしょうか
                          夜祭なので
提灯が燈ります 
【鳥越の由来】
1350年余の昔より此の辺りの移変を御見定めになられ、御守護申されます鳥越神社が祀られております。遡れば、鳥越と言う名も平安時代後期頃までは、白鳥村と称しておりました。御社は、此の村の小高く見晴らしの良い、白鳥山の山頂(現在地)に、白鳥明神として奉祀されました。これが白雉2年(651年)5月のことで、景行天皇(人皇12代)の皇子、日本武尊が東夷を御征伐のときに、此の里へ暫く御駐在遊ばされ、人々は、御威徳を慕い尊びまつり、此の里の福徳円満・恒久平和を念願し、まつられた当社のはじまりとなっております。
それでは何時頃より鳥越神社となったのでしょう。社伝より見られますのは、永承年間(1046~1053年)の事となりますが、奥州安部氏の反乱が当時の朝廷を震撼させました。そこで、当時武名の高い源 頼義・義家親子にさっそく鎮定するようにとの勅命がくだりました。源親子は東国に向かいましたが、武蔵の大川(旧宮戸川・隅田川)の河口を越えることに大変苦しみました。その時、1羽の白鳥が飛んできて、親子の目の前で川の浅瀬に下り立ち、そこならば、対岸に渡れる事を悟してくれました。そのおかげで、軍勢を無事対岸に渡すことに成功しました。八幡太郎義家公はこれ、白鳥明神の御加護であるにちがいないと、山頂の本社に参拝し、鳥越大明神の御社号を奉ったということであります。以後、鳥越神社と称されるようになりました。また、社地の辺りは、鳥越の里と呼ばれました。
 文献の上で、鳥越という名称が確認されますのは、今より500年ほど前の室町時代の頃からです。『北國紀行』の文明18年12月23日の条には
「隅田川のほとり鳥越といへる海村に 善教といへる翁あり かの宅に笠やどりして閑林にあがめ置きたる金光寺に在宿しはべり」
とあり、鳥越の里のお寺に林があることがわかります。              (鳥越神社関連HPより)



随分と、歴史のあるお寺のお祭りなんですね。
いや~、ブログをやってると本当に勉強になりますな~

私の思い出ですが、
お隣の町鳥越に千貫(約4トン)を超える神輿があると幼い頃から聞かされて育ち、どんなに重たくてデカイお神輿なんだろうっと子供心にも畏怖心を抱きながら今に至ってました。
長男が通う浅草中学が近いということもあり、家族みんなでについに本物をこの目で見ようと思い立ったのです。
これもいい歳になった証でしょうかね~
筆者の母ちゃんがここで育ったので、よく聞くと懐かしい思い出として語ってました。

そしていよいよ千貫神輿とのご対面です。
金の装飾品が煌びやかであり、華麗に見えます~。
通常のお祭りだと傷つくのを恐れて、華美な装飾が外されるようなのですが、鳥越の本社神輿は惜しげもなく実に見事ないでたちで町々を練り歩いてます。
それにしても、この千貫神輿は デカッ つか、デカかった~
   迫力十分ライトアップされた千貫神輿
  
      見物客の多さと担ぎ手の殺気立った中、警察も厳重警戒態勢といったところです

 屋台の多様さは浅草寺よりGOODかもね
 宮入寸前の境内入り口の人いきれ
          
             大迫力の千貫と男衆

      
      「夜祭りや 千貫担いでげん担ぎ」
                          
哲路


いや~大きくて、装飾を外さない珍しい神輿は煌びやかで、ぼんやりと灯りが浮かだ形が、観るものを酔わす魅力で十分でござった

三社祭の本社神輿は三基出るが、鳥越祭のそれは
一基のみ
ここぞとばかりに担ぎたい一心の男衆の熱意というか殺気というのは尋常じゃないほどの圧迫感がありましたぞ

筆者に、かみさん子供たちは境内傍に寄り過ぎて、群衆の押し寄せる様にいいようのない怖さを感じ、屋台のほうへ脱出しました

そこで、偶然見られたのがご覧の写真です

慣れない宮入に殺到する群集に、恐れおののいていたが幻想的な千貫の夜神輿には感動しました。

今年は、三社祭と今戸祭の両本社神輿に、町内神輿に、夜神輿
そして、初めて観た鳥越祭の千貫神輿に、江戸の初夏を満喫した皐月、水無月でございました

神様、関係者の皆さん、楽しいお祭りを2010年もありがとうございました

いつまでも江戸に平穏が続きますように



                           【飛脚Tのランニング日記】
                             今月のランニングトータルは 46.0km
                             今年のランニングトータルは748.2km