週刊浅草「江戸っ子瓦版」 -のんびりHiGH句な日々-

文学と食とRUNの日々を、PHOTO5・7・5で綴るエッセイ♪

たまには昼日中に蕎麦前を

2010年03月03日 | ★全国蕎麦屋飲み好き連★

         鬼の寝言ぬる燗
               はるひとひ
                
春一日 たまにはゆるり鬼退治 
                                 
哲路

古き良き時代のサラリーマンは・・・

朝出社してすぐに、喫茶店でスポーツ新聞に淹れたてのコーヒーをゆっくりと一杯
ちょいと遅いお昼は、昼メシ代わりに上司や先輩、客人とよくビールなどを一杯飲ったものです
僕が商社に就職したばかりの頃、と云ってもほんの18年前の日常でした

月日は経って、憧れの出版業界で揉まれながらも、真剣な遊びが仕事になる面白さ、
やはり昼間から飲むくらいのゆとりある無頼漢がいい仕事をしたものです

そんな思いも、いまこの底知れぬデフレの時代には感慨というべきものになってしまったのかなぁ。

 車海老天セイロ二枚重ね(1,200円大盛200円)
 七味を乗せて山椒の香りを愉しむ  摺ったばかりの山葵はやっぱり美味しいね

車海老が二本見事に反り上がり、贅沢にカリッと揚がって美味。
筆者は抹茶塩を特別に頂き、天麩羅につけていいおツマミとしました。
小ナスに、椎茸、エンドウ豆、たらの芽、ふきのとうもいい食感、海老は尻尾までカリッといい塩梅でした
蕎麦は手打ちの中細、やや堅めで筆者好み。汁はありがちちょっと薄めかな。
その代わり、蕎麦湯はドロッと濃厚で旨し

ということで、
たまには異端児気取って、昼日中から、ぬる燗を独り愉しむのもまた本物の酔狂

ココロの贅沢がこんなに手軽に愉しめるのも、蕎麦屋飲みならではの愉しみなのです

優等生の皆さんも、不況で頭を抱えてる皆さんも、たまには飲っちゃいましょうよ

ただし、毎日飲るとクビになっちゃうからご用心


    
    ちょいと逸れた脇道にひっそりと佇む     モダンな店内は改装したそうです

◆竹ふじ(志村坂上)◆
東京都板橋区志村1-33-2
03-3967-3820
定休日:水曜日、第三火曜日
*売り切れ次第閉店