京都で定年後生活

2013年3月60歳で定年退職。

美術館と庭園めぐり、京都の四季の行事と花を綴ります。

日曜美術館 『夭折の画家石田徹也』

2013-10-02 06:17:12 | 美術・博物館

日曜美術館 『 聖者のような芸術家になりたい 、 夭折の画家石田徹也』9月29日放送( 再放送10月6日)を見ました。

8年前、31歳の若さで夭折した画家、石田徹也(1973~2005)の作品は、これまで全国各地 で展覧会が開かれ、若者たちを中心に、大きな反響を呼び起してきました。会場の感想ノートに は、「痛いほど胸に突き刺さる」「心が吸い込まれる」「絵で救われた」など、綴られていました。
石田さんが生涯に描いた作品は200点あまり。遊園地のさびた飛行機と合体したサラ リーマン「飛べなくなった人」や、ガソリンのように牛めしを食べる「燃料補給のような食 事」、ラッシュアワーで荷物のように詰め込まれる「荷」など、現代社会に生きる人々の姿を 鋭く風刺した作品が多いのです。
今回、石田さんの創作の秘密を伝える「アイデアノート」が初めて公開 されることになりました。番組では、石田作品に衝撃を受けた人々にインタビューしながら、絵に命をささげた石田さんの人生と、その絵の秘密を読み解いていくというものです。

石田徹也さん



番組で紹介された作品を紹介します。

飛べなくなった人



囚人



社長の傘の下



トイレに逃げ込む人



健康器具



だんご虫の睡眠



燃料補給のような食事



兵士



感想ノートに綴られた感想文







コンビニエンスストアの母子像



父性



面接試験



子孫





石田さんの取材ノートに書かれた言葉



彼方



触手



リハビリ



捜索



自画像



ふたたび感想ノートに書かれた言葉







作品を見終わった私の印象は、非常に複雑です。私のなかで、作品をどう評価していいのか戸惑っています。
どの作品に登場する人物(おそらく作者自身と思われる)も無表情で、しかも感情を押し殺したような絵です。
作者の訴えるコンセプトをどうとらえたらいいのか、わからずにいます。
この作品が若い人たちに大きな感動を与えていると言う現象を、私はどう理解したらいいのかも、わかりません。しかし、どこか気になる絵です。