鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第3906回】 成長できる環境を用意する

2021年09月09日 | 住宅コンサルタントとして

我が家には車が2台あり、それぞれ別のメーカーなので、

自動車ディーラーさんとは2社、お付き合いがあります。

 

ディーラーさんの営業は、新卒入社の方が多く、

私たちの担当は皆、20代のフレッシュな男性たち。

 

どの担当の方も一所懸命、対応して下さり、

長いお付き合いができれば、と思って

お付き合いをさせていただいているのですが、

過去3名、とても好きだった営業さんは全員、

30歳になる手前で見事に辞められました。

 

私たちが好きだった営業マンの方は、

当然、皆優秀で人間性も素晴らしく、

将来性が高い方ばかりでした。

 

そういう方に限って、転職するのです。

 

なぜ、30歳前後でそういう決断をするのか?

 

私自身もそうでしたが、

入社したばかりの頃は、とにかく仕事を覚えることで

毎日がいっぱいっぱいで、

自分を俯瞰してみたり、

外の世界を見る余裕がなかったです。

 

入社して4~5年して仕事を覚え、

仕事で成果を出すことが数年続いた時に、

優秀な若手社員さんは

自分のこれからの人生を考えるのですね。

 

この会社で、仕事を続けて成長できるだろうか?

自分が本当にしたい仕事って、一体何なんだろう?

今の生活を続けて、充実した人生となるのかな?

5年後、10年後、この会社で

自分はどんな仕事をしているのだろう?

 

などなど。

 

優秀な社員さんはこの時に、

10年後も今と同じ仕事をしていて、

成長しているイメージを持てなくて、

かつ上司や経営陣に魅力を感じない時に、

職を変えようと思う人が出てくるのだと思います。

 

せっかく、育ってくれた社員さんが、

これから活躍してくれるタイミングで退職してしまう。

 

こうした事態を防ぐためには、何が必要か?

 

弊社のクライアント様を見させていただく中で、

私が感じるのは、やはり健全な成長を続け、

優秀な若手スタッフに、

 

「数年先に、君にこの拠点を任せたいと思っている」

「こういう事業を立ち上げようと思っているけど、

君にお願いしたいと思っている」

 

など、未来をイメージさせ、

成長する環境をポストとして用意されています。

 

ゆえに優秀なスタッフさんが定着し、

会社の成長と自身の成長を重ね合わせ、

仕事に真摯に取り組まれているのだと思います。

 

一方、冒頭で述べた、車のディーラーさんは、

おそらくそういうことが一切できていないのでしょう。

 

ゆえに、有能な方ほど退職され、

出来がイマイチの方ばかり残っている、

という残念なチームになっているのだと思います。

 

未来をイメージさせ、成長できる環境をつくる。

 

経営者の重要な仕事だと思います。


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