鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【2022回】 矛盾と向き合い、乗り越える

2016年07月13日 | 住宅コンサルタントとして
ビジネスに真剣に取り組むと、どうしても矛盾と向き合わざるを得なくなります。

ビジネスの目的は社会への貢献が挙げられます。

良い商品をよりお求めやすい金額で市場に供給していくことが社会への貢献ですから、
当然ながら、コストダウンを図らなくてはなりません。

しかしながら、品質を高める続けなくては、必要とされなくなります。

品質を高めるためには、コストがかかります。
また商品開発にも投資が必要です。

より良いものをつくるためには、コストがかかる。
でもお求めやすい価格を追求しなければ、社会に貢献できない。

コストダウンと品質向上。
これらは一見、矛盾しています。

でもこの矛盾を乗り越えなくては、進化はない訳です。

「コストを下げろ、というのであれば、品質が下がることを了承してもらわないと・・・」
「品質を上げろ、というのであれば、コストが上がることを了承してもらわないと・・・」

という現場の声に理解を示しつつ、その矛盾を乗り越えなくては、企業の進化はありません。

経営に関しても然りです。

お客様満足度を高めるためには、お客様に対し、手厚くフォローをしなければなりません。

コミュニケーション一つ、来場時の接客一つ、丁寧にしなくては、満足していただけませんし、
「この会社、このスタッフに頼んで良かった」と思ってもらえません。

しかしながら、経営を維持しようと思えば、当然ながら利益を出し続けなくてはなりません。

利益を出すためには、
当然ながらある一定数のお客様から契約をいただかなくてはならないのです。

ある一定数のお客様を対応すると、どうしても時間が必要。
となると、手厚くお客様をフォローすることが難しくなります。

お客様満足度を高めることが重要か?
より多くのお客様からご依頼をいただけるよう、数を求めることが重要か?

そんなの、どっちも重要に決まっています。

お客様満足度を下げることなく、より多くのお客様に対応するためにどうするか・・・?

一見、矛盾するその問題に真剣に向き合い、乗り越えるからこそ、
人は成長し、進化できるのです。

ビジネスを極論で考えてはいけません。

Aを重視するのであれば、Bを捨てる。
Bを実現するには、Aをあきらめる。

それでは進化成長しないのです。

矛盾と向き合い、乗り越えていきましょう!
コメント
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