鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【2034回】 「商品力だけでは売れない」ということに気づけるか?

2016年07月25日 | 住宅コンサルタントとして
この週末は、この夏最後のお買い物に家内と行っていました。

以前は大阪まで行っていたこともありましたが、
最近は全て京都で済ましています。

というのは、お気に入りのお店、仲良くなった店員さんが多々、京都にあるので・・・。

で、最近、私がやたらとあるお店で商品を購入するのですが、
自分なりになぜ、このお店で服を購入するのか、分析してみました。

私がよく購入するそのお店の店長は女性です。

でそのお店の服のデザインは、イタリア好きの私が好きなパターン。
ただ、ちょっと価格が高いのです。

しかしながら、何故かいつもそこで買ってしまう・・・。

先日、ちょっと冷静に自分の購買に至る心理を分析していました。

私、最終的に購入を決断するのは、家内の

「せっかくやったら、買っといたら・・・。
次、来た時には無いかもしらへんから・・・」

という言葉と、そのお店の店長の

「これ、販売後、あっという間に売れてしまって、残り全国で10点もありません」

という言葉によってだな、ということが分かりました。

なぜか、家内と店長に決断を迫られるシチュエーションになっているのです。

で、先日、私が家内を置いてトイレに行き、帰ってくると、
店長と家内がメチャメチャ楽しそうに話しているのです。

後ほど聞いたのですが、店長に最近、41歳の自営業の彼氏ができた、とのことで
店長は家内に思いっきり自己開示をやっていたのですね。


結局、良いけど少し価格が高いなぁ、と思いながら購入し続ける要因は1つでは無いですが、
家内を味方につけて、買う空気をつくっている、この店長の腕による部分が圧倒的に大きい、
ということを改めて感じたのです。

商品だけではなく、この買いたくなる空気を現場でどうつくっていくのか?

今の時代、完全にここがポイントです。

だから、いろんな会社の営業マンの話を聴いていて、

「価格が他社の方が安かったので・・・」
「他社の方が提案が上だったので・・・」

という報告に違和感を感じてしまうのです。

商品力だけで、売れる時代は、とっくに終わっているのです。
コメント
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