三重県立博物館の敷地に1本のイヌナシの木がある。偕楽公園の桜と変わらぬ開花状況である。
博物館が付けた名札にはイヌナシとあるが,三重県レッドデータブック2005にはマメナシで載っている。同書によれば,三重,岐阜,愛知の各県に分布し,「里山や溜池周辺などの湧水のある場所に自生,人里に近いために耕地整理や開発により減少していった。鈴鹿市,明和町,鳥羽市では消失している。」
三重県の希少野生動植物種に指定されている。
以前,津市河芸町一色の八雲神社周辺で自生を確認した地域の方が,役場に連絡を入れたが,何ら保護対策を取ってくれず,枯れて消失してしまったと聞いたことがある。
2010.4.1
蕾や花びらの縁どりに見られる淡いピンクには魅せられる。
先日はお目にかかれて光栄でした。
博物館のハマナツメもいつか紹介したいと思います。
これからもよろしく。
たしかここは、隣にハマナツメが生えているところですよね。
日本はジャムを作らない国だったので、果樹の品種改良はほとんど進んでいません。
ナシは珍しい例ですね。
イヌナシ、四日市市ではちゃんと保護されています。