![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/1a/3ac2cfb61d6b17caeffbc73b6cb287f3.jpg)
ベンケイガニ科のモクズガニ Eriocheir japonica
松阪市伊勢寺町の松阪森林公園へ出かけた.道沿いに堀坂川が流れる.道路脇の空き地に車を止めて,あたりをうろついていると,大きなモクズガニがハサミを広げて,こちらに襲い掛からんばかりに威嚇してくる.ハサミで挟もうとするかのような動きもする.
つかまえてやろうと思い,甲を人差し指で押さえながら親指と中指,そして薬指も動員してつかむが,逃れようとする歩脚のパワーがとてつもなく力強く,力負けしそうになる.なんてたくましい奴だ.ハサミも大きいので,恐怖を感じる.
『(続)故郷の動物』によると,「カニ類の中にも,河川を季節的に長距離移動するものがいる.イワガニ科のモクズガニで,ハサミにやわらかいふさふさした長毛が密生し,藻を生やしているようなのでこの名がある.大きな雄は甲幅八㌢余になり,とくに雄の毛は長くて濃密だ.本種は夜間以外は陸にあがることはめったになく,もっぱら水中で生活する.水中での移動は早く,遊泳も得意.」
それにしても川から上ってきて,モクズガニ雄はこんなところで何をしようとしていたのか.夜間以外は陸にあがることはめったにないというのに.
2012.10.5
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/e6/1aa3ba9408e9f49771f4ed008936e36d.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/25/84fa244640bb563fd25d16d1a6aca9f2.jpg)