ヤガ科ヨトウガ亜科のチャマダラキリガ Rhynchaglaea scitula (Butler, 1879)
1月,三重県立博物館の建設予定地に出かけたとき,里山林の落ち葉の間にチャマダラキリガを見つけた。捕まえてやろうと思った途端に,逃げていった。近くに止まったと思ったが,再発見できなかった。
虫屋さんたちが集まった席で,何人かが「虫を捕まえる前に写真を撮っている人が居る。飛んで逃げられたり,草むらの中へ落ちたりしたら二度と見つからない。何であんな馬鹿なことをしているのか理解できない」と語り合っていた。常々馬鹿なことをしている私なのです。
開張35ミリ。幼虫はカシ類を食べる。
成虫の出現期は11月と3~4月。晩秋に出てきて,成虫で越冬する。
個体変異が激しい上に,クロチャマダラキリガなどに似ていて同定しにくいが、「前翅前縁翅頂近くの四角い暗色斑とギザギザ(鋸目状)の外縁が見分けるポイント」と『みんなで作る日本産蛾類図鑑』に書いてあった。
2010.1.10