堤防道路を車で通った。広い砂浜の海岸線付近をうろうろしている男3人の姿を見つけた。
捕虫網を持っている。顔見知りの人かもと思って、車を止めて、近づいた。
「環境調査をしています。海岸で暮らす特定の生き物について調べています。今日は昆虫の生息数をカウントしています。」と見知らぬ人たちは説明してくれた。名古屋の調査会社の人たちであった。
彼らが歩いている辺りには、細い黄色のロープが張られてあった。
そのロープの中で、ヤマトマダラバッタとカワラハンミョウに何度も出会った。
2007.9.4
カワラハンミョウは、三重県内での生息場所は1箇所の砂浜のみ、三重県指定希少野生動植物種に指定されて、捕獲禁止となっている。
「他の昆虫類を捕食し、ハエ類の多い汀線近くで活動する個体も多い」と県のレッドデータブックには書かれていた。
上翅は黒っぽく濃緑色の地色に白色の斑紋を有するが、白色紋の発達度合いには個体差があり、地域変異もあるようである。また、前胸背板は白色剛毛で覆われている。