フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

一言

2017-08-15 23:41:51 | Weblog
かつて掛けられた一言が何時までも心に残っていることがありますね。それが座右の銘になっていることもあります。特にサラリーマンの新人の際に掛けられた言葉は印象深いです。そんな言葉、いや、そんな嬉しい扱いをされたなら、そろそろお返しをしなければなりません。そうした精神が受け継がれている会社ほど完成度が高い組織と言えるかもしれません。
新人の立場で戸惑っている時に、先輩から声を掛けられて、ホッとした経験は誰にもあります。「まだ新人だからね」ちょっとミスった時に先輩のアナウンサーから掛けられた言葉です。次は気を付けて、と付け足してくれたのは忘れもしません。今は、組織内でも声を掛ける事は十分ではないような気さえします。ルーティンの挨拶さえ不十分です。こうした環境では、温かい声掛けなどとても出来ないのです。しかし、今こそ一言の重みを噛み締めて暮らしたいものです。