マニアの戯言

映画マニアの勝手な映画感想日記

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「PARIS(パリ)」

2009-10-09 13:38:58 | フランス映画&ドラマ

Paris  2008年 フランス作品

監督 セドリック・クラピッシュ
主演 ロマン・デュリス ジュリエット・ビノッシュ ファブリス・ルキーニ アルベール・デュボンデル

勝手なあらすじ(自分の解釈の上でのストーリー)
ピエールは病院で診察を受けていた。ムーラン・ルージュの元ダンサーだった彼は、数ヶ月前から心臓病を患っていたのだ。助かる道は、心臓移植のみ。ドナーが現れるのを待つ日々だった。彼はふと姉エリーゼに連絡する。彼女は驚き彼の住まいを訪ねた。
今彼は、自分の部屋から眺める景色の中で、通り過ぎていく人々の生活に思いを寄せる事が楽しみだった。そんな彼をみかねて、子供達を連れて彼の所へ引っ越してくるエリーゼだった。

勝手な感想(自分の思い込み多々)
好きだった頃に、坊主頭(スキンヘッドだったかも?)の彼のインタビューを見ていて、なんの映画を撮影しているのだろうか?と思いを寄せていた、ich。
ふと、公開の画像を見たときに、そんな彼が映っていたので、見たくてしょうがなかった作品がこれ。
今まで見た彼の雰囲気と違っていたからだ。
案の定、いい感じだったし。

久しぶりの彼は自分好みのかっこいい男になっていた。
相も変わらず、脱ぐことは脱いでいたが。(爆)

主人公のピエールが、デュリス君。
ダンスシーンもあって、踊っているのだが、なかなか上手な感じだった。

まあ、エキストラの本当のダンサーさんにはかなわなかったけど。
じたばたする様子もなく、タダ静かに物事を受け止めている感じがすっごくかっこよく見えたのだった。

実は、このお話はさり気なく群像劇。
だから、彼ばかりじゃなくたくさんの主人公が出てくるのだ。
印象的だったのは、
歴史学者と市場の男女とパン屋のおばちゃん。

歴史学者はいい歳して、自分の生徒(20代)に恋をするのだ。
最初はメール攻撃。気持悪いと思って居ると思ったら・・・・。
やっぱ女はしたたかだよなあ。(@@;)

市場の男女はちょっと悲劇。
離婚を隠すって結婚を隠すよりもキツイかも?そんな印象を受けた。
そして、この世にいなくなってから価値を知るって、それって同情じゃないかな?と思えた。
愛情なんかじゃないよと思うのは自分だけか?

パン屋のおばちゃんは凄いぜ。
普通だと考えられない。
というか、自分だったらあんな店に勤めてられない。
だって、お客に向かってそのバイトの人の不満をぶちまけるんだよ。本人の目の前で!
あれってフランス人だと普通の事なの?
聞いている客だって気分悪くなるんじゃないの?
すげ~なあ~なんて思ってしまった。

ラスト、ピエールがふと漏らす一言が好きになった。
「不満を持ち、文句をいう街、パリ」
パリのイメージっておしゃれとか華やかな印象しかなかったが、面白い視点で切り取るんだなあ~と感心したのだ。


いい男になったデュリス君。
だから、もう少し彼の作品も持ってきてくれないかな?
って自分も不満言ってるかな?(^◇^;) 

コメント
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