堤卓の弁理士試験情報

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H23/11/10 口述対策について

2011-11-10 06:59:43 | Weblog
平成23年11月8日に弁理士試験の最終合格者が発表されました。
今年も、残念ながら、口述試験に失敗した方が、多い状況となりました。
もう1年がんばるしかないと思います。

口述試験になぜ失敗したのか。
勉強方法のどこがうまくなかったのか。
何を勉強したらよいのか。
どのように勉強したらよいのか。
早期に以上の分析をすることは重要です。

口述試験不合格の原因を試験委員に求めたとすれば、来年も同じように失敗する可能性があります。
どのような試験委員にあたっても、合格できる(A又はBの評価となる)力をつけることが大事です。
最悪の事態を想定して勉強することをお勧めします。

問題によっては、単なる暗記では対処できない場合もあります。
口述試験を単なる暗記の試験であると考えている方は、考え方を修正する必要があります。
趣旨や理由については、暗記でも対処できる問題です。
条文を再現すればよい問題は、暗記でも対処できる問題です。
しかし、事例形式の問題や、聞き方が単なる再現を求めるものでない問題については、単なる暗記では対処できない場合が多いと思います。

過去問は、情報として参考になりますが、単に過去問のみを勉強していたのでは、新作問題に応用がききません。
平成24年度は、平成23年改正法という新作問題が出題されることが確実です。
これは過去問にはありません。

青本、条文、審査基準、裁判例を単に暗記するのではなくて、なぜそのような説明になっているのか、理解を中心とした勉強をすることをお勧めします。
理解ができていると、どのような質問に対しても、的確に解答できるようになります。
考えながら勉強をしていくと、どのような難局にも対処できる力がつきます。

最近は、独学で勉強されている方も多いと思います。
しかし、青本、審査基準等を独学で勉強しても、真の理解に至るのは、困難な場合が多いと思います。
平成23年改正法については、独学でマスターすることは、たいへん難しいと思います。

受験機関の講師の力をうまく利用することをお勧めします。
ただし、講師の能力は、少なくとも受験生の能力をはるかに上回っていることが必要です。
小手先の勉強しかしていない講師は、有効な情報量が少なく、あまり役に立たないと思います。
質問しても、的確な回答ができない講師は、講師の資質が欠落しています。
特に、方法論(受験テクニック)を解説のメインとするのは、内容がきわめて乏しく、あまり役に立たないと思います。
講師を選定することも、合格に必要な条件であると思います。

口述試験に失敗した方は、もう1年がんばりましょう。
応援します。

来年初めて口述試験を受ける予定の方も、早期に口述試験の勉強を開始することをお勧めします。