2011年春アニメ「日常」第1話の感想文

2011-04-14 01:05:52 | 2011年春アニメ関連

今週から本命、話題作が一気に放映される予感。今回は「日常」の第1話を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。

Nitijou1_2 Nitijou2_2 「日常」…月刊少年エースで連載されている、あらゐけいいちの漫画「日常」のアニメ化作品で、アニメ制作は京都アニメーションです。アニメ化する作品がことごとくヒットしている京都アニメーション制作ということと、同社が最も得意とする日常系アニメということで期待度はかなり高く2011年春アニメで注目されていた作品の一つでした。

そしていざ始まってみると、冒頭でゼンマイつけたロボット少女のようなキャラがお魚くわえた猫を追いかけて爆発して、こけしや赤べこ、しゃけ切り身などが飛んでいったので日常とは予想外の展開に唖然としてしまいました。

Nitijou3 Nitijou4 他にも教育指導の先生の下駄箱に弥勒菩薩が入っていた話や、フリスビーを投げたら実はクレー射撃の的だったとか、頭にゲソがついていた話とか…。原作を知らなかったので、てっきり日常の何気ないエピソードの話ばかりかと思っていましたが、こういう内容だったとは。しかもことごとく外していたのでつまらなかったです。

Nitijou5 Nitijou6 笹原先輩のヤギ登校の話や、死神のKY話、ロボット少女の足の小指が取れる話など、質より量で勝負している印象を受け、どれもどこが面白いのか疑問に思うところも多くちとがっかり。そんな中火災報知器の話は今回の1話で1番面白かったです。

作画に関しては京都アニメーション制作なので非常に安定していました。絵がシンプルなぶん動きは良かったです。オープニングのヒャダインの歌はともかく、動きは京都アニメーションらしい良い作りでした。あとエンディングは絵がシンプルながら歌も雰囲気も良かったです。

総評

2d48004thumbnail2 1話の全体的な感想としては、どこが日常?といった印象で非日常ばかりでした。さすがの京都アニメーションでもこれをヒットさせるのは至難の技と思われます。こっちよりも「Aチャンネル」のほうを制作してたほうが良かったんじゃないでしょうか。1話では火災報知器の話とエンディングだけは良かったです。

個人的評価としては、作画は文句無しですが視聴していて眠くなってきたので今回の1話はそのうち視聴打ち切りのCランクです。予想の斜め下だったので2話からの展開に期待します。

角川作品だからBD・DVDも高そうです。恐ろしや…。


2011年春アニメ「戦国乙女~桃色パラドックス~」第1話の感想文

2011-04-11 23:43:18 | 2011年春アニメ関連

今回はキー局アニメ「戦国乙女~桃色パラドックス~」の第1話を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。

Sengokuotome Sengokuotome1 「戦国乙女~桃色パラドックス~」…パチンコメーカー平和のパチンコ機「CR戦国乙女」を原作としたアニメ化作品で、アニメ制作はトムス・エンタテインメントです。冬にはパチスロが原作だった「Rio -RainbowGate!-」が放映されていたし、今期も続いてパチンコもの原作のアニメ作品です。

いきなり戦闘が始まり、巨乳美少女が剣を振り回して一掃するとか…なんか不穏な空気を感じます。

主人公の豊臣ヒデヨシは、トラブルに巻き込まれやすい女の子で、そのせいで神社のお堂で謎の儀式を行っていた女の子についうっかり突撃してしまい、戦国時代にワープして織田ノブナガと明智ミツヒデと名乗る女の子達と出会う…ってなんという設定。ここ最近のラノベでもこういう展開はお目にかかれません。

Sengokuotome2 Sengokuotome3 集めれば天下を手中にできると言われる真紅の甲冑を探すため、織田ノブナガと明智ミツヒデ、そして豊臣ヒデヨシの3人が活躍する話のようですが、いかんせん面白さのかけらも感じられませんでした。正直よくこんなアニメをキー局で放映したと感心します。もしかしたら途中から大化けするのかもしれません。

作画は別に悪くも無く普通でしたが、その他のキャラが全部グレーでかなり低予算な印象を受けます。そして極めつけはオープニングとエンディングで、ユニット天下取り隊の歌はこのアニメの内容に相応しいレベルでした。あと次回予告が実写というのも衝撃です。

総評

Sengokuotome4 1話の全体的な感想としては…すいませんどこ褒めればいいか分からないですが、とりあえずエンディングはややエロかったのでそこは良かったです。久々に視聴していて中身が頭に入ってこない作品でした。

個人的評価としては、今のところ地雷臭しかしないので余裕で視聴打ち切りのCランクです。一応様子を見ますがこのままでは今期ワースト3に入りそうな予感でした。


2011年春アニメ「銀魂(2期)」第1話の感想文

2011-04-11 21:57:41 | 2011年春アニメ関連

 今回はキー局アニメで根強い人気を誇る「銀魂 (2期)」の第1話を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。

Gintama6 Gintama7 「銀魂 (2期)」…週刊少年ジャンプで連載されている空知英秋の人気漫画「銀魂」のアニメ化第2期作品で、アニメ制作は1期に続きサンライズです。少年ジャンプのほうでも根強い人気を誇る作品が再びアニメ化されるということで期待度も高く注目されていました。

冒頭からさっそくいつものノリで新八が作品の説明をしていたと思ったら神楽と銀時に突っ込まれ、そして1期の4:3の画面からついに待望の16:9の画面に…!こういうところもネタにしているあたりさすがです。

Gintama8 Gintama9 久々の登場から早速「せっかくよりぬきでつないでいたのによ」とか言いながら現れた坂田銀時の格好…あの顔の傷、そしてあのオレンジ色の服…どこかで見たような気がします!

銀時は「あれから2年経った」言ってたり新八は「え?サザエさん方式じゃないの?」とか言っててどっちなん?とか思ってしまいましたが久々に登場した神楽が…エロい!いつのまにか瞬間移動まで身につけて見違えるほどの戦士に成長していました。

Gintama10 Gintama11 そして定春はイボ兄弟とやらでオッサン化してやっぱ2年経ってたみたいで新八が家に逃げ出し、そこでは妙が勲と結婚してたり…そして代わりに新八が新撰組に入れられたりと徹底的に新八が打ちのめされていました。

傷心の新八が海で叫んでいたときに登場した九兵衛が異様にエロかったし、やっぱエロでも十分イケる!などと思っていたらナニがついていて自分まで打ちのめされてしまいました。そしてヅラ子が「取ったどー!」で新八もビックリしながら

つづく

ここで続くかよ!と思わず突っ込んでしまいました。

総評

Gintama12 1話の全体的な感想としては、相変わらずの安定感で面白かったです。パロディも健在で原作及び1期のファンなら十分楽しめそうでした。

個人的評価としては、作画も及第点で安定してたし何より面白いので視聴継続のBランクです。1期はあまり視聴してなかったので今回の2期はせっかくだし視聴していきたいところです。


2011年春アニメ「Steins;Gate」第1話の感想文

2011-04-10 23:14:34 | 2011年春アニメ関連

 最近はニコ動とかでもアニメを配信しているのでそちらもチェックしています。今回は2011年春アニメの本命とも言われていた作品「Steins;Gate」の第1話を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。

Steinsgate26 Steinsgate27 「Steins;Gate」…5pb、ニトロプラス制作のXBOX360用ゲーム「Steins;Gate」のアニメ化作品で、アニメ制作はWHITE FOXです。原作のゲームがアドベンチャーゲームの傑作と呼ばれ人気が高かった作品なので、いよいよ満を持してのアニメ版が放映されることもあり前人気はかなり高く2011年春アニメの本命とも言われていました。このアニメのために急いで原作をクリアしたので今回は予備知識は万全です。

序盤からの岡部倫太郎の語り…これは原作には無かったですがこの作品の雰囲気を現していて良かったです。そして椎名まゆりはアニメでも原作でも全く変わらない安定感でした。

Steinsgate28 Steinsgate29 原作のプロローグで起きたイベントをアニメでも忠実に再現しつつ、微妙なアレンジが加えられていて、原作を知っていると分かるところが多く思わず納得してしまうところも多かったです。しかしかなり展開が早く、中鉢のシーンでオカリンが一瞬で怒ったり、牧瀬紅莉栖との会話が早めに終わってしまったり、メールを送った直後とか、もうちょっと間が欲しかったシーンもありました。

主人公の岡部倫太郎を演じた宮野真守も原作に忠実で安心です。相変わらずの痛さと共に英語の発音が妙にネイティブなのもさすがでした。橋田至も関智一とは思えないしゃべりでしたが原作とずいぶんしゃべり方が違うのが気になります。

Steinsgate30 Steinsgate31 1話で序章からUPXまで放映されていたので結構早足な印象を受けました。しかし重要なイベントをかいつまんでいたので要点は押さえてあったと思います。おそらくこれぐらい早くないと終盤まとまらなさそうなのではないでしょうか。原作未プレイならこの1話は後に重要な意味を持ってくるので終盤見終わったあと再び見た方がいいかもしれません。

Steinsgate32 Steinsgate33 作画は放映前は劇場版クオリティなどと言われていましたが実際は少々予想より下でした。huke氏の絵柄の再現という意味ではordetが制作したほうが雰囲気を出せていたと思います。音楽については、原作のBGMも使っていたしオープニングは入りも曲も良かったです。原作のオープニングは神すぎたので原作と比べるのは可哀想ですが、アニメとしてはこれは十分有りなんじゃないでしょうか。エンディングも原作と同じくファンタズムが歌っているので良かったです。

総評

Steinsgate34 1話の全体的な感想としては、これは原作知っているか知らないかで相当判断が分かれそうです。自分は原作を知っているので今回は十分楽しめましたが、原作を知らないと意味不明な展開の数々に飽きてきたかもしれません。

原作を知っている立場から見ると、今回の1話は重要な伏線を片っ端から選んで詰め込んだ印象を受けました。特に電話レンジ(仮)のシーンは説明も何も無かったので、おそらくこれは次回説明するとは思います。とりあえずかなり駆け足で話を進めていました。

個人的評価としては、とりあえず今のところは十分楽しめそうなので永久保存版のAランクです。あとはこの作品を2クールでいかにうまくまとめるかにかかってそうで、それ次第でBにもSにも化けると思われます。まずはあの重要シーンまでは様子見ですね。


2011年春アニメ「DOG DAYS」第1話の感想文

2011-04-10 21:20:57 | 2011年春アニメ関連

今回はキー局からだけでなくローカル局や配信ものも視聴していきます。今回はとちぎテレビで第1話が放映された「DOG DAYS」の第1話を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。

Dogdays1 Dogdays2 「DOG DAYS」…「魔法少女リリカルなのはシリーズ」で知られる原作・都築真紀、監督・草川啓造らのスタッフが結集して作られたオリジナルアニメ作品で、アニメ制作はなのはシリーズと同じくセブン・アークスです。今でも根強い人気を誇るリリカルなのはシリーズのスタッフがファンタジーものでオリジナル作品を作ったということで前人気は高く2011年アニメの本命とも言われていました。

冒頭からいきなり戦争でビスコッティ共和国とやらが窮地に立たされているらしく、最後の切り札として勇者召喚を行おうとし、その勇者は日本の国際学校に通う少年のようです。しかしいきなり2階から空中バク転で着地しガードレールでもバク転したりと、ずいぶんアスレチックが得意なようです。そして幼なじみの女の子がいるあたりもお約束を踏まえていました。

Dogdays3 Dogdays4 そして犬がいきなり短剣を構えたと思ったら魔方陣を発生させて主人公シンクがいきなり異世界に飛ばされ…と、まさに王道ファンタジーものを感じさせる展開でした。

その直後早速戦争が始まっていましたが…どうも一般の兵が手抜きにしか見えず感情移入が全くできません。将軍クラスは子安武人や若本規夫、水樹奈々や堀江由衣など声優も豪華で見た目もそこそこですがそれ以外が思いっきり手抜きです。そしてあの鳥…どう見てもチョコボで、しかも可愛げがありません。

Dogdays5 Dogdays6 しかしそんなことどうでもよくなってしまったのが…え?実況?なぜかアナウンサーがいて戦争を実況していました。しかも大人数の兵士たちが挑んでいるのは、棒渡りや雲梯、ジブラルタル海峡…「風雲!たけし城」じゃないですかコレーー!なんかすごい拍子抜けしてしまいました。あと斬られたりすると猫になってしまうらしく、別にケガもしないそうです。

そんな中将軍クラスが必殺技を出すときは魔方陣が発生し爆発する演出は、なのはスタッフらしいと感じました。

Dogdays7 Dogdays8 戦争に負けても別に占領されるわけでは無いらしく、「しょんぼりするから」という理由で勇者召喚を行ったというのもびっくりですが、それに応じ勇者としてシンクが見参したところで第1話は終わっていました。正直もっと緊張感のある熱いバトルものかと思っていましたがフタを開けてみれば声優が豪華な風雲たけし城でした。せめてバーチャロンのような限定戦争のようなものだったらまた変わっていたかもしれません。

作画は1話なだけに良好でした。ただ名前がややこしいキャラが多いので顔と名前が2回見ても全く一致しません。あと作画崩壊に定評のあるセブン・アークスなのでここからは少々心配です。BGMは控えめでしたが主題歌はOPが水樹奈々、EDは堀江由衣と歌は贅沢でした。

総評

Dogdays9 1話の全体的な感想としては、オリジナル作品でファンタジーもののようだったので、リリカルなのはのような熱血魔法バトルが行われるのかと思ったら、まさかの風雲たけし城で盛り上がる展開が皆無だったので予想の斜め下を行くかんじでした。

だったら人が死ねば面白いのかと聞かれたら別にそういうことではなく、少なくとも公式とかを見ていると正統派ファンタジーもののようだったし、なのはスタッフということでガチファンタジーものかと先入観を持っていたらたけし城だったと…正直熱い展開を想像していたらぬるま湯をかけられた気分でした。

個人的評価としては、オリジナルものだしなのはスタッフの作品ということで様子見のBランクといったところですが、ここからの巻き返しに期待したいところです。

これから次第にやっぱりガチバトルものとかになっていくのなら面白くなりそうですが、このままずっと風雲たけし城なら駄作になりそうです。


2011年春終了アニメ「放浪息子」最終回の感想文

2011-04-10 15:51:58 | 2011年冬アニメ関連

続いて同じくフジテレビ深夜アニメ枠「ノイタミナ」で放映されていた「放浪息子」の最終回を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。

Houroumusuko13 Houroumusuko14 「放浪息子」…月刊コミックビームで連載されている志村貴子の漫画「放浪息子」のアニメ化作品で、アニメ制作はAIC Classicです。志村貴子作品といえばその独特のクセから視聴者を選びやすいですが、やはり今回の1話も主人公二鳥修一が姉の服を着たところで怒られて街中に逃げるところで終わっていました。

正直自分はあの志村貴子作品の雰囲気を出せるのはJ.C.STAFFくらいじゃないかと思っていて、いつも萌えアニメ作ってるAIC系列があの雰囲気を出せるのかオイと考えていましたが…すいません甘く見ていました!

Houroumusuko15 Houroumusuko16 志村貴子作品といえば、良くも悪くも普通じゃないキャラクターが多く、女の子になりたい男の二鳥修一や男の子になりたい女の高槻よしの、そしてその2人の秘密を知っている千葉さおりの3人を中心に多くの個性の強すぎるキャラクターが登場していましたが、それぞれに見せ場もあり痛いシーンもありつつ心情を描いていて面白かったです。あの中盤で評価を下げまくった土井も最後はイイ奴になっていたのは見事。ただメガネをかけていた二宮は最後まで評価は下がりっぱなしでした。

Houroumusuko17 Houroumusuko19 Houroumusuko18 Houroumusuko20 そして魅力的なキャラは多く、中でも普段は仏頂面をしているのに二鳥修一の前では表情が一変、しかも演劇も見事で凛々しい千葉さおりに、自他共に認める変わり者ですがエロく子供っぽさも残りつつ自分の考えをちゃんと持っている、ちーちゃんこと更科千鶴、序盤こそあまり出番はありませんでしたが7話から一気に頭角を現し最終回の「…だったんですよ。」が可愛すぎた末広安那、そしてこの作品で数少ない常識人で最後の良心とまで呼ばれた佐々かなこ、と個性的かつ良いキャラクターが揃っていました。

Houroumusuko21 Houroumusuko22 シナリオも良くできていて、原作の中学生編が描かれて思春期の中高生の心情や、女の子や男の子になりたいと思っていても次第に第二次成長期を迎えて理想と現実のギャップに悩むところが細かく描かれていて良かったです。ただし中学生ならではの痛い言動や行動も多く重い話もあり視聴者を選びそうでした。

その極めつけはやはり9話で、土井に言われたのがきっかけでにとりんがセーラー服で登校したときは実況でも荒れましたがやってしまった感が強すぎでこの作品でもっとも痛いシーンかもしれません。

Houroumusuko23 Houroumusuko24 しかしその痛さも含め面白い回も多く、文化祭での倒錯劇ロミオとジュリエットや最終回の雰囲気も良く、千葉さおりの語りはアニメオリジナルとは思えないほどで終わらせ方も区切りが良いところで終わらせたので、とても小学生編カットで原作連載中の作品の最終回とは思えないほどの素晴らしさでした。それだけに全ての始まりだった小学生編のカットは惜しい…もし2クール作品で小学生編から始めていればもっと面白かったと思われます。

Houroumusuko25 Houroumusuko26 作画は全くブレることなく安定して、なおかつ独特の水彩画タッチのエフェクトが作品に合っていて最高でした。J.C.STAFFとは違う手法で志村貴子作品の雰囲気を出していたと思います。シナリオ、演出も良く、BGMもピアノやアコースティックギターで淡々とした音楽が雰囲気に合っていて主題歌も特にエンディングが良かったです。主人公二鳥修一の声を演じていた畠山航輔が現役中学生だったのも細かい気配りでした。

終わってみれば「フラクタル」はこの作品のための前座に過ぎなかったとも言われていて、実際自分もそんな感じでした。話題にこそならない地味な作品でしたが確実に2011年アニメの中で上位に入る秀作だと思われます。

総評

Houroumusuko27 全体的な感想としては、中学生ならではの痛さや考え方を表現しつつ、志村貴子作品独特の個性が強いキャラクターも良く面白かったです。惜しかったのは一部の登場人物の影が薄く顔と名前が一致しなかったのと、小学生編を丸々カットして中学生編から始まっていたことでしょうか。

個人的評価としては、作画は非常に良く文句無し。シナリオもとても途中で終わったとは思えないくらい区切りのいい終わり方だったし、音楽も作品に合っていて主題歌も慣れてきたら良く、全体的にかなり完成度が高かったので文句無しのSランクです。

素晴らしい作品でしたが、志村貴子作品はその独特の作風から視聴者を選ぶ傾向が強く、前作「青い花」は良く出来ていたのにDVD売り上げ500枚以下という結果を出したため、今回もまた同じ結果になるのは余りにも忍びないので自分はBD版を予約しています。

このような「売れそう」よりも「面白い」作品を積極的にアニメ化するフジテレビと日本テレビは個人的にも大ファンです。


2011年春終了アニメ「フラクタル」最終回の感想文

2011-04-10 15:04:52 | 2011年冬アニメ関連

春アニメが予想以上に多く実況とアニメのチェックをひたすら行っています。そんな中今回は2011年冬アニメの本命と言われていたフジテレビ深夜アニメ枠「ノイタミナ」の作品「フラクタル」の最終回を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。

Fractale13 Fractale14 「フラクタル」…東浩紀・岡田磨里・山本寛達が集結して制作されたオリジナルアニメ作品で、アニメ制作はA-1Picturesです。フジテレビ深夜アニメ枠「ノイタミナ」冬の新作で、何かと発言や行動に話題性があるアニメ界のリトルボーイ山本寛が監督なこの作品、作品がコケたら引退も辞さないと言っていたため話題性は2011年冬アニメでトップでしたが、第1話から急展開の数々に視聴者は困惑されっぱなしでした。

第1話の放映から、ジブリ作品や不思議の海のナディアの劣化版などと叩かれていたこの作品でしたが、個人的にそういうのを抜きにしても面白かったかかどうかと言われたら…正直つまらなかったです。

Fractale15 Fractale16 まずキャラクターが全く魅力的ではなく、主人公のクレインは個性が赤フン以外何も無く、ただ周りの状況に流されるだけのキャラだったのが痛すぎます。あとヒロインのフリュネは後半が…。主人公達の言うことを聞かずに僧院に説得しに言って逆に言い負けたりして迷惑をかけたりしてたしかなり印象は悪かったです。人気が出たのは脱いだときだけだったかもしれません。

Fractale17 Fractale18 そんな中ネッサが唯一の良心とも言われていましたが、どうも個人的には安易に花澤香奈を起用していた風にしか見えなかったのもきつく、キャラクターとしてはそれなりに良かったんですが惜しかったです。そして安易といえば、3話でいきなり銃撃戦になって人やデブがいきなり次々と死んだあたりも、とりあえず人が死ねばインパクトがあるだろうという思想にしか見えませんでした。そういう意味でもこの作品はとにかく毎週叩かれていた気がします。

Fractale19 Fractale20 そして何より世界設定の説明がなさ過ぎる…。フラクタルシステムについての説明はある程度ありましたが、ドッペルの存在意味がアニメだけ見てるとほとんど分かりません。他にもターミナルやソリッドオブジェクトなど良く分からない設定もあるため公式サイトとかで情報収集するのが当然のようになってるのもなんとも。自分は公式とかわざわざ見ないため全く分かりませんでした。

そんな良く分からない設定に加えキャラクターも魅力的でなかったうえに、最後は結局フラクタルシステムは再起動して世界はいつも通りに戻ったし…結局何がしたかったのか分かりませんでした。オリジナル特有の、謎が判明してきてこれまでの伏線が明らかになったときの盛り上がり感が全く無かったのが痛い。そういう展開があればまだ評価は変わったかもしれません。

総評

Fractale21 Fractale22 全体的な感想としては、山本寛監督があれほどデカイことを言ったわりには全くの期待はずれでした。萌えや視聴者に媚びない作品を作るという姿勢は素晴らしいと思いますが内容が全くついてきていなかった気がします。これを「ノイタミナ」枠でやるのは失礼ではないかと…。おそらくもう視聴者もほとんどこの作品の存在を忘れていそうです。

個人的な感想としては、作画は特に悪いわけではなかったし(キャラデザはアレですが)、音楽及び主題歌も結構良かったですが内容が…。山本寛監督の話題作だったのと「ノイタミナ」枠だったため視聴していましたがそれ以外だったら余裕で視聴打ち切りのCランクです。「ノイタミナ」枠歴代最低視聴率0.9%も記録したし、もう山本寛は監督やらないでいいんじゃないでしょうか。


2011年春アニメ「ダンボール戦機」第1話の感想文

2011-04-07 00:32:41 | 2011年春アニメ関連

 いよいよ春アニメも視聴していきます。今回は2011年春アニメで一足早く放映が開始されていた「ダンボール戦機」の第1話を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。

Danball Danball1 「ダンボール戦機」…レベルファイブ制作のPSPゲーム「ダンボール戦機」のアニメ化作品で、アニメ制作はOLM TEAM INOUEです。同社のヒット作「イナズマイレブン」のアニメのすぐ後に放映されるため、この2作を合わせた1時間は通称「レベルファイブタイム」らしいです。

いきなり世界大会から始まったのでちょっと展開が分かりませんでしたが、早速黒幕ぽいおじさん達が登場してきて世界の運命とか言い始めていたのでどうやらただのお遊びではないようです。

Danball2 Danball3 謎の黒いタイツのお姉さんが人類の希望にも絶望にもなる謎のLBXを主人公バンに託していたし、この作品においてはもう最初から命がけの物語になるようでした。それゆえ結構話は重かったです。

しかし最初にこのタイトルを見たとき、ダンボールという名前がついているくらいだからダンボールでできたロボットでも出てくるのかと思ったら、ダンボールの中でロボット同士を戦わせるバトルのようです。…その割にはダンボールの上部がら空きで危険じゃない?とか思いますが細かい事はいいみたいです。

そしてこのロボット…どうやらLBXと呼ばれる子供用おもちゃロボットのようですが、色々装甲をカスタマイズして自分だけのロボットを作ってそれを操ってフィールドで戦わせるというシステム、実況で言われていましたが例えるならまさに「プラモ狂四郎」でした。しかしLBXの弾丸は実弾?と思うほどの火力でした。あれはおもちゃなんかじゃありません。

Danball4 Danball5 こういうカスタマイズして自分だけのオリジナルを作るというのは昔からありますが王道ゆえに子供心には応えるものがあります。しかしもうちょっとLBXのデザインを格好良くしてほしいところでした。主人公のLBXアキレスのあのモヒカンはどうかと…でもカズの使用しているLBXハンターは格好良かったです。

そしてアニメではLBXが破壊されると本当にコナゴナになります!しかもLBXは1個1050円(税込み)、ミニ四駆とかに比べるとちょっとお小遣いで買うには高い気がします。

Danball6 Danball7 ゲーム原作なのもあり登場人物は結構多めで老若男女揃っていました。そして女性キャラはなかなか良い!キタジマ模型店のサキさんやバンの母親はエロいし、ヒロインのアミもいいかんじでした。そして今のところ人気が高いのはミソラ四天王のおやびんだと思われます。

バトルシーンはCGで、バトル開始の合図がゲームぽいのは演出として良好でした。ゲームの音楽とイベントをアニメでも使っているので面白かったです。

総評

1話の全体的な感想としては、ゲーム原作なゆえシナリオも良くできていて、シリアスで緊張感も少しあり面白かったです。バトルの設定は例えるなら現代版プラモ狂四郎でした。これでもうちょっとLBXのデザインが格好良かったらプラモも売れそうな気はします。

1話の個人的評価としては、バトルも案外良かったし女性キャラが可愛いのでとりあえず視聴継続のBランクです。ゴールデンタイムのアニメだし安定した面白さを維持しそうでした。

レベルファイブのゲームは最初あまり売れないけどジワジワと売れていくタイプが多いのでこの作品もこれからまだ伸びると思います。

あとこのアニメの途中で流れたゲームのPVをアレンジしたCMは作りがすごいうまかったです。思わず自分もゲーム欲しいと思ってしまいました。

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YouTube: PSP ダンボール戦機 PV


2011年春終了アニメ「IS <インフィニット・ストラトス>」最終回の感想文

2011-04-06 22:19:36 | 2011年冬アニメ関連

 新番組をチェックしつつ最終回を迎えた作品もチェックし続けます。今回はTBSで放映されていた「IS <インフィニット・ストラトス>」の最終回を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。

Is18 Is19 「IS <インフィニット・ストラトス>」…MF文庫Jから刊行されている弓弦イズルのライトノベル「IS <インフィニット・ストラトス>」のアニメ化作品で、アニメ制作はエイトビットです。アニメ放映前のPVでは期待度はそこそこ高かったこの作品、1話からいきなりのハーレム展開に加え幼なじみの箒の風呂上がりに偶然遭遇、しかも竹刀にたまたまブラがひっかかってたりとお約束やラッキースケベのオンパレードでしたが結構面白かったです。

2話からは早速イギリスの代表候補生セシリアとのバトルが展開されながらISや世界設定の説明とかがありましたが、下手に間延びせず適度な間隔で話が進んでいくためテンポは良かったです。

Is20 Is21 Is22 Is23 そして次々と現れる代表候補生、最初はイギリスの代表候補生セシリアでしたが続いて主人公織斑一夏のセカンド幼なじみで中国代表の鈴にフランス代表のシャルル、ドイツ代表のラウラと次々とヒロインが登場していましたが、しかしほぼ2話ごとに一夏の前に陥落していく様は見ていてかえって爽快ささえ感じるほどでした。

Is24 Is25 そしてこの作品の人気を決定的にしたのが6話で、シャルルが自分の素性を明かしたときの甘えぶりと仕草、そしてご飯を食べさせてもらう際の声優花澤香菜のアドリブがツボにはまりすぎていて自分も思わずテレビの前で叫ぶほどでした。

花澤香菜がヒロインを演じるアニメやゲームは数多くありますがほとんどが想像していた通りというケースがたくさんある中、この作品に至っては花澤香菜の破壊力が強すぎました。

Is26 Is27 キャラ萌えという意味でも十分な魅力があったこの作品ですが、バトルにおいても素晴らしく予想以上でした。どうやらアニメを制作したエイトビットという会社、聞いたことがないと思ったら最近設立したばかりの会社のようで、スタッフが「マクロスFRONTIER」を制作していたサテライト第1スタジオメンバーのようです。それならばあのバトルシーンも納得でした。しかもバトルシーンはCGですが顔がアップになるときはCGから元に戻すという手間もかけていたため違和感がほとんど無く見事な完成度でした。

Is28 Is29 萌えだけでなく裏でも何やら暗躍しているようで、VTシステムや福音など謎の無人機の存在や箒の姉が不穏な動きをしていたりと面白そうなシナリオでした。最終話も含みを持たせる終わらせ方だったし続編も作って欲しいところです。

全体的にかなり面白い作品でしたが、やはりヒロインとしてはシャルが圧倒的な人気を獲得してしまっている分他のヒロインがかませ犬なみの扱いになってしまっている印象も受け、中でもセシリアとラウラは尺の都合もあるかもしれませんがデレるのが早すぎた気がします。まぁシャル萌えなら問題無し!

総評

Is30 全体的な感想としては、ここまで萌えに偏った作品がここまで面白くなるとは予想外でした。話のテンポも良かったし倉嶋丈康氏のキャラクターデザインも魅力的で、バトルシーンも「マクロスFRONTIER」の元スタッフが制作していただけあって見応えがありました。

個人的評価としては、話も面白かったですが何より圧倒的にシャル女性キャラ達が可愛く、作画も良かったので堂々のSランクです。ここまで大化けするとは予想していませんでした。おそらく2011年冬アニメで1番のダークホースだったと思われます。

人気も高いし、謎を含めた終わり方をしたので2期は確実にあると思われます。つい最近判明しましたがBD・DVD売り上げが30000枚越えほぼ確実と言われ当時誰しも予想していない結果を叩き出しました。こういう予想外の展開が起きるからアニメを見ることも、その作品の動向をチェックすることも見逃せません。