2011年春終了アニメ「フラクタル」最終回の感想文

2011-04-10 15:04:52 | 2011年冬アニメ関連

春アニメが予想以上に多く実況とアニメのチェックをひたすら行っています。そんな中今回は2011年冬アニメの本命と言われていたフジテレビ深夜アニメ枠「ノイタミナ」の作品「フラクタル」の最終回を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。

Fractale13 Fractale14 「フラクタル」…東浩紀・岡田磨里・山本寛達が集結して制作されたオリジナルアニメ作品で、アニメ制作はA-1Picturesです。フジテレビ深夜アニメ枠「ノイタミナ」冬の新作で、何かと発言や行動に話題性があるアニメ界のリトルボーイ山本寛が監督なこの作品、作品がコケたら引退も辞さないと言っていたため話題性は2011年冬アニメでトップでしたが、第1話から急展開の数々に視聴者は困惑されっぱなしでした。

第1話の放映から、ジブリ作品や不思議の海のナディアの劣化版などと叩かれていたこの作品でしたが、個人的にそういうのを抜きにしても面白かったかかどうかと言われたら…正直つまらなかったです。

Fractale15 Fractale16 まずキャラクターが全く魅力的ではなく、主人公のクレインは個性が赤フン以外何も無く、ただ周りの状況に流されるだけのキャラだったのが痛すぎます。あとヒロインのフリュネは後半が…。主人公達の言うことを聞かずに僧院に説得しに言って逆に言い負けたりして迷惑をかけたりしてたしかなり印象は悪かったです。人気が出たのは脱いだときだけだったかもしれません。

Fractale17 Fractale18 そんな中ネッサが唯一の良心とも言われていましたが、どうも個人的には安易に花澤香奈を起用していた風にしか見えなかったのもきつく、キャラクターとしてはそれなりに良かったんですが惜しかったです。そして安易といえば、3話でいきなり銃撃戦になって人やデブがいきなり次々と死んだあたりも、とりあえず人が死ねばインパクトがあるだろうという思想にしか見えませんでした。そういう意味でもこの作品はとにかく毎週叩かれていた気がします。

Fractale19 Fractale20 そして何より世界設定の説明がなさ過ぎる…。フラクタルシステムについての説明はある程度ありましたが、ドッペルの存在意味がアニメだけ見てるとほとんど分かりません。他にもターミナルやソリッドオブジェクトなど良く分からない設定もあるため公式サイトとかで情報収集するのが当然のようになってるのもなんとも。自分は公式とかわざわざ見ないため全く分かりませんでした。

そんな良く分からない設定に加えキャラクターも魅力的でなかったうえに、最後は結局フラクタルシステムは再起動して世界はいつも通りに戻ったし…結局何がしたかったのか分かりませんでした。オリジナル特有の、謎が判明してきてこれまでの伏線が明らかになったときの盛り上がり感が全く無かったのが痛い。そういう展開があればまだ評価は変わったかもしれません。

総評

Fractale21 Fractale22 全体的な感想としては、山本寛監督があれほどデカイことを言ったわりには全くの期待はずれでした。萌えや視聴者に媚びない作品を作るという姿勢は素晴らしいと思いますが内容が全くついてきていなかった気がします。これを「ノイタミナ」枠でやるのは失礼ではないかと…。おそらくもう視聴者もほとんどこの作品の存在を忘れていそうです。

個人的な感想としては、作画は特に悪いわけではなかったし(キャラデザはアレですが)、音楽及び主題歌も結構良かったですが内容が…。山本寛監督の話題作だったのと「ノイタミナ」枠だったため視聴していましたがそれ以外だったら余裕で視聴打ち切りのCランクです。「ノイタミナ」枠歴代最低視聴率0.9%も記録したし、もう山本寛は監督やらないでいいんじゃないでしょうか。


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