2011年春アニメ「とっとこハム太郎 でちゅ」第1話の感想文

2011-04-17 23:56:31 | 2011年春アニメ関連

アニメならとりあえず片っ端からチェックしていきます。今回は「とっとこハム太郎 でちゅ」の第1話を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。

Hamutarou Hamutarou1 「とっとこハム太郎 でちゅ」…河合リツ子によるコミック「とっとこハム太郎」のアニメ化第4期作品で、アニメ制作は小学館集英社プロダクションとトムス・エンタテインメントです。今回は4期といっても正確には第1期のストーリーを元に再編集したもののようでした。

序盤から始まったとっとこむ通信は実写コーナーでしたが、そこではハムスターの生態の説明をしつつ、ちゃんと回し車は体のサイズに合った物を購入しよう。と説明もついていました。

Hamutarou2 Hamutarou3 最初は1話らしくハム太郎の飼い主のロコちゃんが街に引っ越し、それと同時にハム太郎も探検をして同じハムスターのこうしくんやタイショー、そしてヒロインりぼんちゃんと会って友達になる話でしたが、終盤ではロコちゃんがこうしくんの飼い主カナちゃんと友達になるというベタながら王道で良く出来た話でした。

オープニングやとっとこむ通信は2011年仕様になっていました。しかし本編はサイドカットの4:3だったので、あくまで第1期の再編集版のようです。

総評

Hamutarou4 1話の全体的な感想としては、純粋にリメイク版といったところでした。話や絵柄は少し古い印象を受けましたが話の出来は王道ながら良く出来たと思います。あとロコちゃんの声優が池澤春菜というのもちょっと懐かしいかもしれません。

1話の個人的評価としては、良く出来ていましたがいかんせん子供向けすぎたのでそのうち見なくなると思うのでCランクです。


2011年春アニメ「逆境無頼カイジ 破戒録篇」第1話の感想文

2011-04-17 22:43:30 | 2011年春アニメ関連

今期の日テレのアニメも独特で濃い!今回は待望の2期が放映された「逆境無頼カイジ 破戒録篇」の第1話を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。

Kaizi Kaizi1 「逆境無頼カイジ 破戒録篇」…週刊ヤングマガジンで連載されていた福本伸行の漫画「賭博黙示録カイジ」のアニメ化第2期作品で、アニメ制作はマッドハウスです。日テレの子会社となったマッドハウスの第1弾日テレアニメ作品で、序盤は1期のおさらいから始まり、限定ジャンケン、鉄骨渡り、そして利根川と兵藤との対決がダイジェストで描かれてその後から始まっていました。

あれほどの勝負をくぐり抜けてきたからにはカイジは相当な手練れになっていたかと思いきや…ダメ人間!まるで成長していない様に衝撃です。

Kaizi2 Kaizi3 そんなこんなで借金によりとうとう地下施設により強制労働することになってしまったカイジですが、相変わらず立木文彦のナレーションは力入りまくりで良かったです。あと2期から初めてペリカが登場してきてそちらの説明が入っていたのも親切で好印象でした。

さらに絶妙だったのがキャスティングで、カイジ役をやっている萩原聖人の演技は相変わらず見事でした。あのビールを飲むシーンでの演技はすごくうまそうで男性声優顔負けです。ビール好きな人なら結構応えるものがあるかもしれません。キンッキンに冷えてやがる…ッ!

Kaizi4 Kaizi5 そして今回の重要人物の一人、班長の声優がチョーとはこれまた意外かつ良いキャスティングだったと思います。普段はイイ人や人格者ばかり演じていただけに、ここで班長とは…途中でニヤリとする演出も、素の裏の顔が出てきたときの発言もギャップが激しくて良い感じです。

ラストでついに出たギャンブルへの第一歩、今回はチンチロリンのようで早くも緊張感が出てきました。この勝負への緊張感の高さはまさにカイジ、今期も面白くなりそうです。しかしカイジおなじみの「ざわ…」が今期は女性声でした。ここは別に変えなくても良かったような気がします。

作画はマッドハウスらしく見事。むしろあの福本伸行のクセが強すぎる絵を見事にアニメ化したことに感服です。何よりあのエンディングが強烈すぎて忘れようがありませんでした。

総評

Kaizi6 Kaizi7 1話の全体的な感想としては、抜群の安定力。2期になってもカイジは変わらず面白かったです。マッドハウスの作る男臭いアニメは良作の法則!今回はパチスロ4号機の「回胴黙示録カイジ」のメイン演出だった「地下サイコロ」と「地獄パチンコ 沼」がメインのようなのでパチスロをやっていた人ならとっつきやすいかもしれません。

1話の個人的評価としては、1期と同じく面白かったので永久保存版のAランクです。


2011年春アニメ「C」 「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」第1話の感想文

2011-04-17 02:15:49 | 2011年春アニメ関連

今期のフジテレビ深夜アニメ枠「ノイタミナ」は思い切って完全オリジナル作品で攻めてきました。今回はその2作「C」「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」の第1話を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。

C1 C2 「C」…「モノノ怪」「空中ブランコ」で監督を務めた中村健治による完全オリジナルアニメ作品で、アニメ制作はタツノコプロです。「ノイタミナ」枠歴代最高BD・DVD売り上げを記録したオリジナル作品「モノノ怪」の監督が再び「ノイタミナ」枠に帰ってきたということで一部では期待されていた作品です。

どうやら金を賭けて異世界でバトルを行うストーリーなようですがバトルの内容は意味不明でした。相棒と一緒に戦うようですが相棒はアバターのような人外だったし、これは1話ではちょっと理解できなかったです。

C3 C4 そして負けて資産がゼロになったら死ぬんでしょうか。こういう設定を見ると「東のエデン」のセレソン達による王様ゲームのような印象を受けましたが、こちらの「C」ではあそこまで深みがあるわけではないようです。

主人公に何かと世話を焼いてくれる女の子に彼氏がいることが判明したときは実況とかでは荒れていましたが、その彼氏が金持ちのお坊ちゃんだったことや、主人公の父親が蒸発した原因が借金らしきことから「金」が今作の重要なキーワードのようです。

C5 C6 そして冒頭で死んだおっさんの補充要員として主人公が選ばれたようで、振り込まれていた謎の50万に手を付けたことにより契約が成立したらしく2話から本格的に物語が始まりそうでした。自分の将来を担保にして金を借り、それを資産運用していく話のようですがそこでなぜこのバトルが発生するのか?金融街とは何なのか、そしてどんな結末になるのか全く予想できないので1話では判断せずにもうしばらく様子見したいところです。

作画は安定していて良かったです。タツノコプロが深夜アニメを制作するのはかなり珍しいと感じました。

総評

C7 1話の全体的な感想としては、オリジナルゆえに1話ではなんとも判断しづらい内容でした。何より中村健治作品は非常にクセの強い作品作りが特徴で中盤以降盛り上がる傾向があるのでまだまだ様子見といったところです。

1話の個人的評価としては、これから面白くなることを期待して視聴継続のBランクです。

かつて個人的に第1話でDランクをつけた「空中ブランコ」が終わる頃にはAランクにまで昇格したことがあったし中村健治作品は後半化ける可能性があるのでこれからに期待しています。

Anohana1 Anohana2 「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」…A-1Pictures、フジテレビ、アニプレックスが共同で制作した完全オリジナルアニメ作品で、アニメ制作はA-1Picturesです。監督長井龍雪、脚本岡田磨里、キャラクターデザイン田中将賀と、2009年アニメ屈指の名作「とらドラ!」スタッフが再び集結したため注目されていました。

舞台は夏の埼玉県秩父のようで、子供時代はずっと一緒だった6人組が高校生になりみんな変わってしまった中、幼なじみの一人本間芽衣子が現れ幼少の頃の願いを叶えて欲しいと、主人公宿海仁太に話すところから物語が始まっていましたが…

Anohana3 Anohana4 こんな泣かせに来る作品だなんて聞いてないぞ!予想以上に涙腺に来る話でした。

あだ名の付け方や幼い頃は誰にでもあったような現実味のある設定に、あの絶妙な雰囲気、そして何より終盤の本間芽衣子の「…知ってるよ。」のシーンからエンディングまでの流れの絶妙さはまさに長井龍雪監督ならではの演出でした。

Anohana5 Anohana6 放映前は「あなるとかいうあだ名は無いわー」とかネタとして言われていましたが放映後となってはそんなことどうでもいいといった雰囲気で、1話の時点で絶賛の嵐でした。「とらドラ!」が好きだった人なら文句無しにハマれる作品だと思います。

作画は非常に良く田中将賀のキャラクターデザインを忠実に再現しつつ、埼玉県秩父の設定を生かし背景も美しかったです。このあたりはさすがA-1Picturesといったところでした。そして監督の長井龍雪が自ら書いた絵コンテと演出はさすがです。BGMも良く何よりあのエンディングのカバー曲が作品に合っていて絶妙でした。

総評

Anohana7 1話の全体的な感想としては、正に別格!「とらドラ!」スタッフらしい素晴らしい作品で、欠点らしい欠点が見つからない理想的な1話でした。

1話の個人的評価としては、全体的に完成度が高く2011年春アニメの中でも頭一つ抜きん出た存在だったため文句無しにSランクです。

もうこれで2011年春アニメの1位は確定でしょう!「とらドラ!」から続く長井龍雪監督作品にハズレ無し。今期も圧倒的な存在感でした。