2010年春アニメ第1話の感想文その3

2010-04-08 22:17:47 | 2010年春アニメ関連

 2010年春アニメ頂上決戦!ということで今回は2010年春アニメの中で最も話題性と前人気が高かった2作品「Angel Beats!」「けいおん!!」の第1話を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。

Angelbeats Angelbeats1 「Angel Beats!」…「AIR」「CLANNAD」に代表されるKey作品のメインシナリオや音楽を手がけた麻枝准が初めてテレビアニメ作品の全話脚本を手がけたオリジナル作品で、アニメ制作はP.A.WORKSです。

自分を含め多数の信者を生み出し、泣きゲーのシナリオライターとして確固たる地位を築いた麻枝准が初めて本格的にアニメに進出、さらにアニメ制作は丁寧な作画に定評があるP.A.WORKSが担当するということで前人気や話題性は極めて高く、春アニメの本命中の本命と言われていました。

 自分も鍵信者なので個人的にはこの作品には非常に注目していました。それほどの作品がいよいよ放映開始!ということでリアルタイムで体育座りしながら第1話を視聴していました。

Angelbeats2 …うむ、訳分かりません。いきなり死後の世界から始まったと思いきや主人公は記憶喪失で、ヒロインはライフル銃を持っていたと思ったらその直後に登場したのは天使…。

あまりにも唐突すぎる展開に自分を含め視聴者は常に?状態でした。

Angelbeats3 途中途中で繰り広げられるギャグシーンですが、これは確かに麻枝准がシナリオ書いたギャルゲーで良く見られたギャグだったと思います。しかしいざアニメにしてみたら寒い…。「CLANNAD」とかで、このギャグを普通に面白い演出にさせた京都アニメーションの偉大さを改めて感じてしまいました。

話のテンポも妙に悪く、見ていて背中がかゆくなるようなシーンも多いので視聴には少々忍耐が必要かもしれません。

キャラクターも個性が強いのはヒロインのゆりと天使ぐらいで、それ以外は頭に入ってきませんでした。しかも主人公の声優は神谷浩史なのでどう聞いても「化物語」のアララギくんにしか聞こえず感情移入もできませんでした。

Angelbeats4 放映前から話題になったライブシーンですが、たしかに良く動いていたし出来は良かったと思いましたが、なぜあそこでライブをやったのかが意味不明だったためこれもあまり印象に残りませんでした。作戦のためにライブを行ったみたいですがなぜライブ…噂では銃弾の音を消すためとか生徒を1カ所に集めるためという説がありますが真相は謎のままです。

Angelbeats5 悪いことばかり書いてしまいましたが、作画…中でも背景は非常に綺麗で素晴らしかったです。キャラクターの作画は数カ所ミスやおかしいところが指摘されていましたが及第点だったと思います。今回の1話では主題歌は流れませんでしたがエンディングで流れた曲やAパート終盤の曲はかなり良く、おそらく麻枝准が自ら作曲したものと思われますが良い曲でした。

Angelbeats6 全体的な感想としては、まるで原作を知らないライトノベルアニメの1話を見させられたような意味不明の展開だらけで、麻枝准やP.A.WORKSファンの自分でも擁護しきれないほど微妙な出来だったと思います。しかしこういう系統のアニメは途中から大化けする可能性を十分に持っているし、そうなる予感も感じたので最終回まで見るつもりではあります。悪いことばかり書きましたが音楽と背景美術は紛れもない一級品だし化けることを期待しています。

Keion3 Keion4 「けいおん!!」…まんがタイムきららで連載されている、かきふらいの漫画「けいおん!」の第2期作品で、アニメ制作は京都アニメーションです。ゆるやか部活アニメとして2009年で大ヒットを記録し、「けいおん!は生きがい」とまで呼ばれ多数の信者を生み出した超人気作の第2期作品ということで前人気は極めて高く春アニメの本命中の本命と言われていました。

 キャラ萌えアニメでは最高峰とも言われているこの作品ですが、自分はどうもキャラクターに感情移入できなかったためこれほどの人気が出たことにイマイチ納得いきませんでした。しかし実況やネットでは祭り状態…果たして今回はどうなることかと思いながら第1話を視聴してみました。

Keion5 序盤の無音状態からギターのソロが始まるのはこれからの展開を期待させるかんじで非常に良い演出だと思いました。こういう演出や登場人物の表情の変化や細かい仕草を丁寧に描き出すのはまさに京都アニメーションらしいと思いすごい良かったです。作画に関しては相変わらずの完成度の高さで文句無しでした。オープニングとエンディングの作画も1期より良くなっていたと思います。そして澪が眼鏡!

Keion6 Keion7 ゆるやか部活アニメということで練習シーンはほとんど無く、相変わらずの部室でティータイムといったかんじでしたがこれがこの作品の特徴なのでさすがに慣れました。特にこれといって目を奪われるような斬新な展開とかはありませんが、深く考えずに頭からっぽにして楽しむことができるのでこれはこれで良い作品だと思います。1話に関しては相変わらずの日常シーンで安定した丁寧な作りで良かったです。さらに始業式のシーンでその他大勢のモブキャラまでもが可愛いのは素晴らしく、そして梓が1期のときと比べて大分軽音部に慣れていて好感度アップでした。ただライブシーンでせめて1曲は歌って欲しかったところです。

 オープニングとエンディング曲ですが、今回は1期のほうがどちらも良かったと思いました。悪くは無いんだけど1期のときのようなインパクトは感じられなかったと思います。その辺はちょっと残念でした。

Keion8 全体的な感想としては、1期と変わらずのゆるやかぶりで非常に安定しつつも1期がイマイチ受け付けなかった自分でも面白かったので、1期のファンなら文句無しの出来だったと思います。あとはオリジナルが加わったときのシナリオがどうなるかでしょうか。京都アニメーションのオリジナルはあの作品を筆頭に良い話を聞かないのでそれだけが不安です。そしてどうやら今回の2期は2クールやるそうで、当分けいおん人気は続きそうな予感です。

Keion9 しかし人気なのは分かるんですが、この熱狂的すぎる祭り状態はさすがに気になります。正直なところ京都アニメーションというブランドがついてるからここまで盛り上がってると思いますが、ブランド力すごいね。