中国、上海に建設が進んでいた、軒高で世界一高いビル
「上海環球金融中心」が明日30日、正式にオープンする。
高さ492メートル、地上101階建てのこのビルの特長は、
94階にある約750平方メートルの展望台だそうだ。
同ビルは1997年に建設が始まったが、アジア金融危機などの
影響で工事が中断し、2003年の再着工から約5年の歳月を経て
完成し晴れて明日、正式にオープンの運びとなったそうである。
ビルは79階~93階にパークハイアットホテルが入居しており、
一晩最低5,000元(およそ7万円)という上海一高い宿泊料が
注目を集めているそうである。
世界一高いビルに、上海一高いホテル、五輪にかけたお金も
五輪史上一位、そして金メダルの数も一位と経済発展著しい
今の中国は、何をおいても一番が大好きである。
特にビルの高さは、その国の経済発展の象徴として各国が競い
合う傾向にあった。かつては米国のエンパイアーステート
ビルが世界的に有名で、米国の繁栄の象徴でもあった。
日本でも世界一にはならなかったが、70年代後半、東京に
サンシャイン60などの高層ビル群が建設された。
その後、90年代に入り東南アジアに経済発展の波が押し寄せると、
97年にマレーシアのクアラルンプールに452メートルの
ペトロナスタワーが建設され、その後、2003年には台湾の
台北に509メートルの台北国際金融センターがそれぞれ、世界一
高いビルとして建設された。
しかし現在、米国、ニューヨークに514mのフリーダムタワーが、
また、アラブ首長国連邦のドバイには、643.3mのブルジュドバイが
すでに建設中であり、世界一の記録もすぐに塗り替えられる
こととなる。
こうやってみると、ビルの高さを競うのは、世界でも米国とアジア
(中東も広義ではアジアである)だけなのである。
アフリカは経済的に難しいので無理だとしても、ヨーロッパは
このような競い合いに最初から参加していない。(もちろん米国も
アジアも一企業が推進しているのであって、国が積極的に建設を
後押ししているわけではないが…)
古い物を大切にする文化にはそぐわないからなのか、街の美観を
考えてのことなのか、はたまた、19世紀にすでに繁栄のピークを迎え
20世紀にはそのような余力がなかったからなのか、果たして
その真意はわからないが、始めからこのような無用な競い合いに
参加しないヨーロッパがなんだか大人に見えるような気もしなくない。
「バカほど高いところを好む…」とは誰が言ったのだろう?
すでに、高さで勝負する時代ではないような気がする。
近代的高層建築は、確かに一瞬「凄いなー」と、目を奪われがちだが、
一歩中に入るとあまり違いはないものである。
新しい物を作ることも大事だが、古い物を生かしながら調和を図り、
発展させていく。これぞ、大人の国なのではないだろうか…?
「上海環球金融中心」が明日30日、正式にオープンする。
高さ492メートル、地上101階建てのこのビルの特長は、
94階にある約750平方メートルの展望台だそうだ。
同ビルは1997年に建設が始まったが、アジア金融危機などの
影響で工事が中断し、2003年の再着工から約5年の歳月を経て
完成し晴れて明日、正式にオープンの運びとなったそうである。
ビルは79階~93階にパークハイアットホテルが入居しており、
一晩最低5,000元(およそ7万円)という上海一高い宿泊料が
注目を集めているそうである。
世界一高いビルに、上海一高いホテル、五輪にかけたお金も
五輪史上一位、そして金メダルの数も一位と経済発展著しい
今の中国は、何をおいても一番が大好きである。
特にビルの高さは、その国の経済発展の象徴として各国が競い
合う傾向にあった。かつては米国のエンパイアーステート
ビルが世界的に有名で、米国の繁栄の象徴でもあった。
日本でも世界一にはならなかったが、70年代後半、東京に
サンシャイン60などの高層ビル群が建設された。
その後、90年代に入り東南アジアに経済発展の波が押し寄せると、
97年にマレーシアのクアラルンプールに452メートルの
ペトロナスタワーが建設され、その後、2003年には台湾の
台北に509メートルの台北国際金融センターがそれぞれ、世界一
高いビルとして建設された。
しかし現在、米国、ニューヨークに514mのフリーダムタワーが、
また、アラブ首長国連邦のドバイには、643.3mのブルジュドバイが
すでに建設中であり、世界一の記録もすぐに塗り替えられる
こととなる。
こうやってみると、ビルの高さを競うのは、世界でも米国とアジア
(中東も広義ではアジアである)だけなのである。
アフリカは経済的に難しいので無理だとしても、ヨーロッパは
このような競い合いに最初から参加していない。(もちろん米国も
アジアも一企業が推進しているのであって、国が積極的に建設を
後押ししているわけではないが…)
古い物を大切にする文化にはそぐわないからなのか、街の美観を
考えてのことなのか、はたまた、19世紀にすでに繁栄のピークを迎え
20世紀にはそのような余力がなかったからなのか、果たして
その真意はわからないが、始めからこのような無用な競い合いに
参加しないヨーロッパがなんだか大人に見えるような気もしなくない。
「バカほど高いところを好む…」とは誰が言ったのだろう?
すでに、高さで勝負する時代ではないような気がする。
近代的高層建築は、確かに一瞬「凄いなー」と、目を奪われがちだが、
一歩中に入るとあまり違いはないものである。
新しい物を作ることも大事だが、古い物を生かしながら調和を図り、
発展させていく。これぞ、大人の国なのではないだろうか…?
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