東南アジアで最もつまらない国はどこ?
と、聞かれれば、真っ先にシンガポールと答えるであろう?
あくまでも、個人的な意見だが、何度行っても面白みがない国だと感じる。
アジア特有の混沌が感じられず、街はキレイ過ぎていて、近代的ではあるが、
歴史や趣が感じられず、全体的に無機質である。都市国家なので致し方ないが
それにしても、臭いという理由で農業を追放し、規則と罰金で人々を強制する
やり方はどこか間違った方向へ、進んで行っている気がしてならない。
そんな、先進的な国というイメージのシンガポールであるが、
一方でムチ打ちという刑罰が残っているという不思議な一面のある国でもある。
ムチ打ち刑は、単純な暴力事件の被告から、麻薬所持などの重犯罪にまで
科せられるそうである。罪人は、Aの型をした木製の枠に縛り付けられて、
尻をむき出しにされた状態で、ムチで打たれるという。
先日、経済犯で捕まり、9ヶ月の実刑判決を受けた男性が、ムチ打ち刑を受けた。
その際、裁判長が間違った判決を下してしまい、本来5回で済むところを、
8回も叩かれてしまったそうである。これに怒った男性の母親が、多く叩いた
3回分をめぐり、政府に対しておよそ2億円の損害賠償を訴えたそうである。
この話を聞いて、なんだかちょっと安心してしまった。
裁判官が間違えるなんて、やっぱりシンガポールもアジアだったんだ、
という妙なところでの安心である。
これがもし日本だったら…。
裁判官は、当然失職であろう。
もし外国人に、アジアで最もつまらない国は? と聞かれたら迷わず
日本です、と答えてしまいそうな気がする、自分がいる。