不肖宮嶋こと、宮嶋茂樹の本が好きである。
彼の職業はフリーのカメラマンであるが、取材時の出来事を
面白おかしく綴った内容のものをいくつかの文庫本に書いている。
もともとは、フライデーのカメラマンで、その流れなのか、今でも
一発屋的カメラマンで、常にスクープを狙って世界各地に取材に赴いている。
本の内容は、ただ面白いだけで、たいしたものではない。
しかし彼の仕事に対する思いや、一生懸命さ、取材対象に対する
執念が文面から伝わってきて、読んでいると、なぜか元気が出るのである。
最近などは、疲れているとき、やる気が出ない時などは、無意識に
彼の本を持って出勤するようになっている。
本に限らず、元気を与えてくれるものは、例えそれが何であっても
いいものである。
おそらく、誰にでも何か一つは、そんなものがあるのだろう。
私にとっては彼の本が、そんなものの一つである。