ミャンマーチーク屋さんのわが道を行く

日々の出来事と旅と愚痴と文句を勝手に語る日記。

木の家

2007-07-14 12:20:29 | つぶやき
インドネシアのバリ島とその東に位置するロンボク島の間には、
生物学上であるが一つの境界線が引かれている。

ウォーレンス線である。
このわずかな海峡を隔てて、哺乳類の分布境界線がアジア種とオセアニア種
に別れていると言われている。
このように、世界各地には目には見えないが、国境とは別に、文化や宗教
などによって様々な境界線が存在する。

その中の一つにヨーロッパとアジアを隔てる、ロシアにあるウラル山脈がある。
この山脈を隔て、西にヨーロッパ圏、東にアジア圏となる。これは建築物から
も見て取れる。ウラル以西は石の文化、東は木の文化圏である。

われわれ日本人を含めてアジア人は、昔から木材で家を造り暮らしてきた。
最近では、コンクリートなどの家も増えたが、やっぱり木の家は落ち着く。
欧米の天井の高い石造りの家も、住んでみると広くて開放感はあるものの
何か違うのである。

やはり、我々アジア人には、昔から木の文化に接してきた習性が遺伝子の中に
でも残っているのだろう。特に木の匂いには独特の安らぎ感を覚える。

なんとなくだが、そう思った。

木材の仕事に携わる者としてではなく、アジア人としてごく普通の感覚で
木の家に暮らすことをお勧めしていきたい。








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