「オートマチズム」という言葉がある。
サッカー日本代表のジーコ前監督、前々監督のトルシエ監督も良く使った言葉だ。
「日本人選手に不足しているのは、オートマチズムだ。ブラジルでもヨーロッパの
サッカー強豪チームでも、選手たちは攻撃のいくつもの基本的な型を徹底的に
叩き込まれていく。それが時と場合に応じて無意識に自動的に演じられるほどに、
自分の習性にしていく。天才的プレーも実はその中から生まれる。」というような
ことを言っている。
簡単にいうと、固定化された行動、反復された行動、これを習得して初めて
天才的プレーやナイスプレーの数々が必然的に生まれ、そして強くなっていく。
と、言うことらしい。
我々の仕事にしても、同じ事が言えそうである。毎日のルーティンワークを
確実に継続していく。それが血となり、肉となり、その中からベストな
アイディアや戦略が生まれていく。
そうやって、強固な経営基盤を築くことができるのだろう。
同時に、ジーコ前監督はこうも言っている。
「叩き込むのは、正しい型でなくてはいけない。間違った型を習得すると
習性するのに、身につけた時の十倍のエネルギーを労するからだ。」
今の仕事のやり方を、もう一度見つめ直してみようと思う。