はぐれ遍路のひとりごと

観ながら歩く年寄りのグダグダ紀行

知多四国開山葦航寺

2015-10-15 10:00:00 | 寺社遍路
歩行記録                                                         H27-8-12(水)
歩行時間:5時間40分   休憩時間:2時間00分   延時間:7時間40分
出発時刻:8時30分     到着時刻:16時10分
歩  数: 36、270歩(推定距離27.2km)    GPS距離24.4km
行程表
武豊駅 0:15> 24番 0:35> 25番 0:40> 開山 0:30> 番外 0:20> 26番 0:50> 27番 ・ 開山 0:55> 28番 0:45>
 29番 0:45> 34番・31番・32番・30番 0:05> 大井BS 

                                  開山 葦航寺(一心大師堂)

                
                またもや火力発電所?                         聖徳太子堂

 25番から開山 葦航寺(いこうじ)への道は、富貴駅の横を通り名鉄の線路と平行に南に下った所にあった。
火力発電所(?)の櫓が更に近く見え、3本と思っていた柱の数が4本だった。今度はあれが何か必ず聞こう。

 道路沿いの石碑に 「聖徳太子御堂」 とあるお堂が建っていた。静岡県にも太子堂はあるが、大概寺院の境内に建っていて、
このように道路脇では見た事がなかった。確か三島にあった太子堂は建築関係の人達が寄進して建てたお堂で、その前に立つ
太子像は手に曲尺を持っていたが、それは曲尺は聖徳太子が発明しと事によるらしい。
で、ここの太子堂は聖徳太子に何のご利益を求めて建てたのか、とお堂の中を覗いたが分からなかった。

 地図には線路の横を通り抜けるようになっていたが、そこには道は無く線路に横は工場が建っていた場所があった。
こんな事は稀な事で、私の信頼するYHOO!さんしっかりしてくれよと、工場の前を通り次の角を曲がった。
幸い道は線路脇に戻ったが、そこには醤油の絞り粕が捨ててあり、前回道を間違えた時と同じ匂いがしていた。

            
                    葦航寺本堂                              開山所ご朱印

 葦航寺が読めなくてネットでようやく 「いこうじ」 と探し当てた。
 「葦」「イ・あし・よし」 と読むようで沼地に生えるイネ科の植物の事だった。
この “あし” と “よし” は同じもので、昔 “アシ”は “悪し” を連想し縁起が悪いので “ヨシ” にしたとか。
 “するめ” を “あたりめ” と言うが如し、ですね。
 達磨山葦航寺とは、達磨大師が中国の揚子江を渡るのに、葦の舟に乗って渡った故事による山号寺号だった。

 知多四国霊場の開山所とは、霊場開創の時の創始者阿闍梨に協力をした、岡戸半蔵行者と武田安兵衛行者を祀った寺です。
前回打つ終わった14番の興昌寺では半蔵行者を祀ってあったが、ここでは武田安兵衛行者の墓があることから開山所に指定
されていた。葦航寺のご朱印には 「開山廻翁行者」 の文字があった。
     
 
                  裏 門                                      弘法堂

 寺には石柱のある裏口から入ったので、最初に目に入った庫裏と納屋を見て一瞬農家の庭先に入ってしまったと錯覚した。
庫裏の奥にはまだ新しい本堂があり、その扁額の 「達磨山」 の文字が輝いて見えた。
 私がお詣りをしていると庫裏から住職らしき人が、弘法堂にある納経所に入り私を待っているようだった。
ご朱印を頼む私は待っていてくれるのはありがたいが、これがご朱印をしない人はバツが悪いだろうな。
マーご朱印代は100円なので境内の使用料とも見学料とも考えれば安いものだが、98ヶ所となると約1万円になってしまう。
これが朱印代として多い300円だったらどうしよう? 3万円となると止めたかもしれない。そうなると待たれるのも困るな。


 ご朱印を受けている時に住職に
 「ここに来る途中に3本か4本の鉄管で櫓を組んだ高い搭みたいな物があったが、あれは何ですか」 と聞いてみた。
 「櫓? 知らないなー どの辺に有ったのかな」
 「富貴駅の近くでした」
 「それなら武豊町だから火力発電所の設備と思うがよく分からない」
そうです。
聞き方が悪かったのか、櫓の表現が悪かったのか。それとも高齢な方故に -----------

           
             一心大師堂                                弘法大師?

 お堂の扁額は 「一心大師堂」 とあったが、中に祀られている大師像は田舎の金持親父にしか見えなかった。
弘法堂の弘法大師に、この一心大師の違いは? 住職に聞いてみようとしたが既に庫裏に戻っていた。
それにしても一心大師と聞いた事がなかったのでネットで調べたがヒットする物はなかった。
大師は大師でも達磨大師のことなのか、はたまた曹洞宗の開祖道元禅師(大師)のことなのか皆目見当がつかなかった。

 
               亀の石碑                                    参 道

 オッとこの寺にも亀がいた。背負っている石碑には 「福寿法亀竜王菩薩」 とありがたい名前が付いていた。
この亀は近くの浜で上がった海亀を祀ったもので通称「おかめさん」と呼ばれているとか。

 こちらの参道が正面なのだろう。下から眺める葦航寺は山城の感じがしないでもなかった。
寺のすぐ横を名鉄河和線が走っていた。
                                 25番から開山 葦航寺への道