はぐれ遍路のひとりごと

観ながら歩く年寄りのグダグダ紀行

新運転免許証

2010-04-26 10:54:35 | 低山歩き
 運転免許証の更新に警察署に行ってきた。
前回は6年前のスピード違反で更新期間が3年に短縮されたが、今回はなんとか5年のゴ-ルドに戻る事ができた。
安全協会費も黙って支払い何の不都合も無く終わる予定だったが-----

「4桁の暗証番号を二つ書いてください」と受付で言われ更新書類に4桁の数字を二つ書いて提出する。この時点では何の為の暗証番号かの説明はなかった。
次に目の検査をして、写真撮影が終った時に「これが貴方の暗証番号です」と言って先ほど書いた二つの数字が印刷された小さな紙を手渡された。この時も何の説明も無い。
交通安全のビデオを見ていたが、どうも気になって仕方ない。そこで受付に行き
「先程の暗証番号は何のための暗証番号ですか」とたずねてみた。
「今回は個人情報保護のため免許証がICチップ化されて、本籍や現住所が免許証に印刷されていません。若し銀行なので本人を証明するのに免許証を使う時は暗証番号を使って本籍などを見るようになりました」
普通ならこれで終るのだろうが、ひねくれ者の私には納得できない。
「二つの暗証番号なんか覚えきれないよ。これじゃぁさっきの暗証番号の紙を免許証の中に入れておくしかないのだから意味がないのじゃない」
「暗証番号ですから覚えてもらうしかないですね」

 彼女達が決めたわけではないので、これで止めたが納得はできなかった。
だいたい免許証に住所が印刷されているのが何故個人情報の保護違反になるのか。免許証を提示するのは本人が納得して提示するのだし。

 ビデオが終って新しい免許証を受け取り車の中で改めてみてみると、現住所は記載されていて本籍だけが印刷されていない。他の記載は従来と変わりが無い(普通が中型になっていたが)。住所と本籍は私が聞き間違えたのだろうが、これでは暗証番号を二つ作った意味が分からない。また現住所は個人情報の保護でなく本籍は個人情報とする判断も理解できない。今更遅いがもっと丁寧に聞くべきだった。

 今回のICチップ付き免許証はICチップの中にどんな情報が入っているのか本人には分からない。当然本籍は入っているのだろうが、その他に警察が知れ得た私の個人情報が入っていて、職務質問の時など警察官はIC読取機で暗証番号など無くても見ることができるのではないか。疑いだすときりがない。

 家に帰りPCで「新運転免許証」と検索してみた。
ヒットした中に
「IC付き運転免許証は偽造防止のため導入し、更新手数料はICチップの材料費450円上乗せしてある」さらに「ICに書き込む情報は、現在の免許証に表示されているのと同じ内容。将来も本人を特定する情報だけで8けたの暗証番号で管理する仕組み」となっていた。
偽造防止。これなら納得できる。さらに4桁の暗証番号が二つでなく8桁が一つというのもうなずける。だが書き込む情報は云々は警察だけが分かるだけで我々にはわからない。

 しかしICチップ化は受付嬢が言うような個人情報が主でなく偽造防止が目的だった。更に暗証番号も二つでなく8桁が一つだった。彼女達はもう少し自分の仕事に問題意識を持ってやってほしい。

PCで読んでから疑問は先細りになってしまったが、結論として偽造防止は必要だが本籍を見るための暗証番号は必要ない。逆に免許証に本籍が必要はないと思う。と言う事か。


花沢山に二輪草を探しに

2010-04-20 14:46:54 | 低山歩き
          

 掛川歩こう会の例会で聞いた二輪草を探しに昨日大崩山塊の花沢山に行ってきました。
距離が短いので妻を誘って、久し振りの夫婦揃っての山行きです。何しろ今日の目的は二輪草の見学ですから、夫婦一緒は理にかなっているのかもしれませんね。

 足の遅い妻と同行したため歩行データは意味がありませんが一応掲載しておきます。

        GPS距離   6k
        推定距離   8k
        歩行時間   2時間56分
        総歩数    9944歩
        平均時速   2KM
        平均歩幅   60Cm

 コースは花沢P-水車小屋-大階段下-花沢山 の往復です。
昨日の例会同様歩幅が狭いため推定距離が長くなっています。しかも平均時速が2kでゆっくり登ったため花沢山直下の大階段も疲れず登る事ができました。ではその時の状況を---

 花沢の里の観光駐車場に車を置いて出発です。歩き慣れてしまった花沢の里への道も妻と同行するとまた違った雰囲気になります。普段は黙々と歩くだけですが、今日はあちこちをキョロキョロして妻が興味を示しそうな物を見つけては教えていきます。
 今この辺りは山吹の花が終わりがけで、鮮やかな黄色の花弁が薄くなり皺も寄っています。長屋門の黒い塀に冴える桜も葉桜になり、わずかに残った花びらが風に吹かれて舞っていました。

 水車小屋では私の作った大崩山塊のハイキングコースの時間表を置いてあり、自由に取れるようになっていたので、それを自慢しようと小屋の中に入ると。残念ありませんでした。
他のパンフレットと一緒に置いてあったのですが、空っぽの棚ばかりで「自由にお取ください 焼津市役所」と書かれた紙だけが貼られていました。
前回3月14日の歩こう会の例会で、ここを通った時はごっそりあったのにで、逆に皆が貰ってくれるか心配でしたが、その点はホッとしました。それでも終ったら追加すべきだと役所の対応にチョッピリ不満も。

          


 水車小屋の上から川を渡って墓地に続く道が延びています。標識も無く今まではお墓に行く道だと興味も無かったのですが、二輪草はこの先に咲いているそうです。
橋を渡ると墓地の中にシャガが咲いていました。この花は墓地とか半日陰の道脇でよく見かけます。遠目は葉が縮れているせいか見栄えはしませんが、近づいて見てみると中々綺麗な花です。

 道は墓地用ではなく農道のようで、墓地の先へも延びています。
歩こう会で聞いたのは「水車小屋の道に入り軽トラが2台置けそうな所から山道に入る。チョット分かりにくいかな」と言っていただけだが、兎も角この農道を行くしかないと歩き始めました。
農道の脇には沢が流れていて気持ちのいい道です。竹やぶが多く丁度竹の子の収獲時期なので竹の子の皮があちこちに散らかっています。
前方で農道が2手に別れています。さてどちらにしよう。と辺りを見回すと近くの作業小屋の雨戸に案内図が書いてありました。これで難問を一つクリアして左に曲ります。
妻は歩くというか眺めるというか、何かを見つけては立ち止るので中々進みませんが、いつも迷惑を掛けているのだからと、調子を合わせて歩いています。お陰でこちらも疲れを感じません。

 今度は横に走っている農道に合流した。そこには標識があって、今来た方は花沢の里。左は見晴台。右は野秋になっていた。見晴台は高草山の鞍掛峠の方にあるので違う。野秋は花沢山の麓の名だから、多分こっちだろうと右手に進む事にした。
サー問題はここからだと思う。この農道を行くと、きっと簡保の尾根にある大日堂を下ってきた道になるに違いない。それでは行き過ぎだから途中に軽トラ2台の空地があって、そこから山道が続いている場所を探さなければならない。左の山側を注意しながら歩くことにした。

          
           小屋のある空地から山道に入る

何しろ妻に不安を与えは今後の山行きに支障が出るので、如何にも分かっているような様子をして歩き始めた。合流部から50m歩いただろうか左側に小さな小屋があり、その先に空地がある。確かに軽トラなら2台は置けるだろう。様子見に奥に入ってみると沢沿いに山道がある。多分この道に間違いなさそうだと思い始めたとき妻が
「アッ二輪草がある」と言って小さな白い花を眺めている。手に取ってみると花の下の茎の節から茎が分かれていてその先にも花が。今朝PCで確認した花に間違いない。そしてこの道も間違いないだろうと山道を林の中に進んだ。
 山道はハッキリ、シッカリついているので不安は無い。中々いい道で、これなら花沢山から観光駐車場までの道として利用できそうだ。尤もこの先どの位で大階段の下に着くかが問題だが。

          

 道の脇に白い小さな花が見えてきた。そこが歩こう会で話があった「二輪草の群落」なのだろう。しかし群落としてイメージしているとガッカリするので、二輪草が咲いている場所と思っていたほうが良い。それでも妻は満足した様子だ。
今日は予定は妻が同行しているので、ここから引き返す積りだったが、妻がまだ大丈夫だという。それなら簡保の尾根の大階段の下まで行ってみることにした。
 道は下りでは滑りそうな斜面もあったが、これ位なら何所にでもある。注意すればなんでもない。そんな意気込みをする間も無く尾根に着いてしまった。ここまで駐車場から1時間。妻と同行し休み休みで1時間なのだから普通に歩けば40分は掛からないだろう。しかしこの合流部は記憶に無いので近道なのかどうか分からない。そして10mも山頂方向に進むと用宗の石部に向かう標識があった。そしてその先には偽木の階段がある。これなら大日堂まで行って花沢分岐を下るより大分近そうだ。
 妻に花沢山で行くかどうか聞くと「行きたい」という。花沢山は景観も無く詰まらないよと念押しをして大階段を登り始める。いつもならゼーゼー言いながら登る階段も今日はゆっくりなので余裕綽々。
階段が終る頃になると桜の花びらが一面に落ちている。ここには山桜の大木が何本もあり、花の時期には素晴らしいと思うのだが木が高すぎて下の木が邪魔をして見えないかもしれない。高草山の方から眺めた方のが良いのかなど考えながら登る。
それにしても前回ここを歩いたのは十字縦走の時で3月3日だった。その時は蕾も分からなかったが、今は散った花びらだけだ。来年はもう少し桜の時期を考えて来てみよう。

 妻は花沢山の巨大な反射板に驚いたり、航空灯台の跡の説明を聞いたりで満足してくれたようだ。足の遅い妻が1時間40分で駐車場から花沢山の山頂まで歩けたという事は、この道は花沢から日本坂峠経由よりも、簡保の尾根の大日堂経由より短時間で歩けそうだ。ようはこの道が一番花沢の駐車場に近い道かもしれない。いい道を教わった。それなら次回の十字縦走はこの道を歩いてもいい。

          

 帰りも同じ道を歩くことに。尾根道から水車小屋への道の入口は、大階段が終え石部への標識の10m暗い先で尾根が平らになった所で尾根の木に写真のような黄色のテープとトレーが付いている。その右奥を注意すると踏み跡は微かだが目印として左の木に赤いテープ、右の木に黄色の板が付いている。その間を行くとすぐにはっきりした道がある。後は道なりに進み。農道に出たら下りの道を取っていけば水車小屋に出る。

 まだ二輪草を見たことの無い人は是非行ってみてください。