塩の道&秋葉道Ⅵ(水窪~和田6) 歩行月日2012/10/31
歩行時間:6時間30分 休憩時間:0時間35分 延時間:7時間10分
出発時間:6時20分 到着時間:13時30分
歩 数: 30、920歩 GPS距離:20.9km
行程表
水窪中村旅館 1:00> 賽の河原 1:30> 国道分岐 0:35> 足神神 0:25> 青崩峠入口 0:15> 青崩峠
0:20> 林道出合 0:25> 廃屋入口 0:40> 林道出合 0:25> 兵越峠分岐 1:00> 明神前バス停
国道152号の標識 兵越峠への標識
観歩記
林道に入ると気分は終盤気分になってしまい、まだ廃屋の道はあるが行く気は無くなってしまった。
後は「梁木島番所(はりのきじまばんどころ)」を見てバス停に行こう。それで今日はお終い。
この番所は大坂の陣から逃れてくる豊臣の落人を取り締まるために設けられた番所で、初めは
青崩峠の下にあったが崩壊のため現在地に移転した。東山郷が徳川の天領になると、番所は材木の
取り締まりを行うようになり、それが明治3年に番所が廃止するまで続いていた。
塩の道はこの番所の前を通っていたというので当然見る事が出来るだろう。
先程から車が全然来ないと林道だと思って歩いていたら、途中に通行止めの標識があり道路を
遮断してあった。道理で車が来ないはずだ。この林道の上流は何ヵ所も崩壊しっぱなしだし、もう
この林道は復旧する気は無いのかもしれないな。
工事の車が止まっている所に、国道152号の標識と共に幾つかの看板が立っている。
「この先6km通行不能」この看板は恒久的な看板だ。「この先崩壊のため全面通行止」 更に
「工事用道路を作っています 平成24年度三遠南信青崩工事用道路建設工事」なんてものある。
平成24年度とあるからもう工事中と思うが、ここから上では工事はやっていなかった。
そんな標識の先で、林道いや国道は分岐していた。そこの標識には左を差して「兵越峠」とある。
そして右は点線で「青崩峠・秋葉街道遊歩道」となっている。またまた新しい名前だ。ここまで
歩いてきて秋葉街道遊歩道なる道は無かったが、多分青崩峠遊歩道の事だろう。
それにしてもまたもや遊歩道とは、長野県は遊歩道の名前が好きなようだ。
兵越峠への静岡側の分岐からここまで約3時間40分かかったが、車で兵越峠越しなら30分か
40分で来てしまうだろう。しかしこれほど豊富な体験は出来ないのだから、やはり歩きは楽しい。
八重河内川 遠山郷の案内板
この辺りは「東山郷」と呼ぶようで、峠からずっと左側を流れていた川は東山川。オッと違った
この川は東山川の支流の八重河内川だった。八重河内とは廃屋の道の入口の案内板を建てて
くれた名なので、この辺りが峠に一番近いなのだろう。
案内板を見ると梁木島番所はこの先左側にありもうすぐ着きそうだ。ゴールのバス停までは
ウーンこのイラストの案内板ではよく分からないが、そう遠くなさそうだ。
三遠南信道看板
三遠南信道の大きな看板が建っていた。それによるとこの看板のある地点は和田バイパス
地区で、さっき兵越峠と合流した地点が小嵐バイパスで小嵐ICが出来るようだ。
その先は青崩峠道路となっていて、4.9kmのトンネルで青崩峠の西側を抜け、水窪側の草木
トンネルの下に抜けるようになっていた。
この和田バイパス地点は工事が盛んに行われていて、この三遠南信道が計画だけではない
事が分かる。
さて大分下ってしまったが梁木島番所はまだなのだろうか、ガイドブックの地図では川の向
側のような気がするが、分岐場所には「迷 降り口不明瞭」となっている。
ここまで気を付けて歩いてきたが道標などは見当たらなかった。例の踏破研究会の白い
道標は他県に建てるのを遠慮したのか、青崩峠を最後に見ていない。研究会の協力した
塩の道ウォーキングには和田までの地図が掲載されているのだから、せめて和田まで
道標も建てて欲しかった。まさに「亡くなって知る親の有りがたさ」
イエイエ今回は、有る時も十分有難味を感じていました。
八重河内川を渡る橋の所で、地元の人に梁木島番所の場所を聞くと、橋を渡ってから大分
戻らなければならないと言う。時間は1時半前なので余裕はあるが、何故か戻る気は無く
なってしまった。林道に出てから終盤モードでダラダラ歩きになり、余計に疲れを感じ
意欲を失くしていた。それに見所を残してこけば次回も歩く気が起きてくる。
なにしろ秋葉神社の裏参道では完全に道を間違てしまったのだから、リベンジをしなければ
面子にかかわる。
西渡から水窪間では轍跡を見なかったし、高根城も見てみたい。そして水窪・和田間では
木地師の郷西浦の観音堂を見たいし、それにここの梁木島番所が加われば、見たい所が
増えてより再挑戦する気になるだろう。と上手い言分けで自分を納得させた。
番所を聞いた後「塩の道が荒れていて大変だった」と話すと「この工事を始めてからは、
あっちの補修はやらなくなった」と言う。
私は廃屋の道を念頭に言ったのだが林道と勘違いしているようだ。
「こんな高速道路を作って交通量が増えるのですかねー」と言うと、面白い事を言いだした。
「そだねー、車は増えないかもしれないが、この工事は例の東北地震の復旧予算が回って
来たもんで慌ててやるようになったんだ。だから静岡の衆は地震になったら救援物資が来る
ので助かるじゃないかな」
成程その使途が流用だと騒がれた東日本大震災の復興予算の話がこんな所にもあるのか。
それに東海地震が言われている静岡県への救援物資の搬送なら、自衛隊の風呂やエアコン、
ましては捕鯨の補助よりは筋は通るかもしれない。
しかし静岡県の、それも津波が襲われる可能背の高い焼津市に住む者としては、このような
救援物資搬送路より、津波タワーや学校の耐震などを先にやって欲しい。
予算の出どこが地方と国の違いがあるかもしれないが、それを調整するのが政治家の仕事だ。
高速道路なら大きな予算を使うため、利権を握り政治献金を集めやすいが、津波タワーでは
金が集まらない等と不埒な考えの政治家はいないと思いたいのだが------
ところでどうしても気になったのが、この兵越峠の交通量です。今日歩いていて車には余り
出合わなかった道に、自動車専用道を作る必要があるのか、疑問に感じたので調べてみた。
そして検索出来たのはウィキペディアの1件だけだったが
「24時間交通量(平成17年度道路交通センサス)静岡県浜松市天竜区水窪町大字奥領家字池島 : 240台」
とありました。東京都の猪瀬副知事なんとかなりませんかね。
国道152号と418号合流 尾の島館跡石仏群
前方に青い道路標識が見えてきた。あそこが国道152号と418号の合流地点でバス停のある場所だ。
13時30分神明前バス停に到着。青崩峠から約8.4kmで3時間と廃屋の所で時間がかかった割には
予定通りの時間で着いた。
いつの日か信州側の塩の道を歩くときは、ここを出発地としよう。
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追記:
神明前から飯田線の平岡駅行のバスは15:12と16:42の2本があった(休日は16:12の1本)が
それまで1時間半以上ある。ここにいても仕方ないので駅に向かって歩くことに。
平岡駅までの距離は約10km。途中でバスに乗る予定だが、バス停が気になって結局2時半まで
歩き、飯島と言うバス停からバスに乗ってしまった。
乗ったバスは時刻表には乗合タクシーとあったがワゴン車だった。乗客はいなかったので運転手に
話しかけたが、無愛想な返事しかけってこなかった。
バスは電車に合わせてあるのか、駅で待つ事もなく電車が来てしまった。兎も角乗ってから
先の事は考えようと電車に乗る事に。(切符は電車の中で買うシステム)
廻ってきた車掌に水窪着の時間を確認すると16時11分とのこと。それなら水窪から天竜行のバスに
間に合う。料金を聞くと320円との事。ついでに掛川までの料金も聞いてみると2940円だった。
ウー高い!水窪からバスで天竜に出て、天浜線で掛川に行けば1560円で済む。
コリャ―申し訳ないが水窪までにしよう。
水窪についてバスの時間まで2時間20分もある事が分かった。こんな事なら平岡駅にあった日帰り
温泉で時間をつぶして来れば良かったと思ったのは後の祭り。寒い駅の待合室に蹲っていました。
平岡駅と同じ建物の日帰り温泉
歩行時間:6時間30分 休憩時間:0時間35分 延時間:7時間10分
出発時間:6時20分 到着時間:13時30分
歩 数: 30、920歩 GPS距離:20.9km
行程表
水窪中村旅館 1:00> 賽の河原 1:30> 国道分岐 0:35> 足神神 0:25> 青崩峠入口 0:15> 青崩峠
0:20> 林道出合 0:25> 廃屋入口 0:40> 林道出合 0:25> 兵越峠分岐 1:00> 明神前バス停
国道152号の標識 兵越峠への標識
観歩記
林道に入ると気分は終盤気分になってしまい、まだ廃屋の道はあるが行く気は無くなってしまった。
後は「梁木島番所(はりのきじまばんどころ)」を見てバス停に行こう。それで今日はお終い。
この番所は大坂の陣から逃れてくる豊臣の落人を取り締まるために設けられた番所で、初めは
青崩峠の下にあったが崩壊のため現在地に移転した。東山郷が徳川の天領になると、番所は材木の
取り締まりを行うようになり、それが明治3年に番所が廃止するまで続いていた。
塩の道はこの番所の前を通っていたというので当然見る事が出来るだろう。
先程から車が全然来ないと林道だと思って歩いていたら、途中に通行止めの標識があり道路を
遮断してあった。道理で車が来ないはずだ。この林道の上流は何ヵ所も崩壊しっぱなしだし、もう
この林道は復旧する気は無いのかもしれないな。
工事の車が止まっている所に、国道152号の標識と共に幾つかの看板が立っている。
「この先6km通行不能」この看板は恒久的な看板だ。「この先崩壊のため全面通行止」 更に
「工事用道路を作っています 平成24年度三遠南信青崩工事用道路建設工事」なんてものある。
平成24年度とあるからもう工事中と思うが、ここから上では工事はやっていなかった。
そんな標識の先で、林道いや国道は分岐していた。そこの標識には左を差して「兵越峠」とある。
そして右は点線で「青崩峠・秋葉街道遊歩道」となっている。またまた新しい名前だ。ここまで
歩いてきて秋葉街道遊歩道なる道は無かったが、多分青崩峠遊歩道の事だろう。
それにしてもまたもや遊歩道とは、長野県は遊歩道の名前が好きなようだ。
兵越峠への静岡側の分岐からここまで約3時間40分かかったが、車で兵越峠越しなら30分か
40分で来てしまうだろう。しかしこれほど豊富な体験は出来ないのだから、やはり歩きは楽しい。
八重河内川 遠山郷の案内板
この辺りは「東山郷」と呼ぶようで、峠からずっと左側を流れていた川は東山川。オッと違った
この川は東山川の支流の八重河内川だった。八重河内とは廃屋の道の入口の案内板を建てて
くれた名なので、この辺りが峠に一番近いなのだろう。
案内板を見ると梁木島番所はこの先左側にありもうすぐ着きそうだ。ゴールのバス停までは
ウーンこのイラストの案内板ではよく分からないが、そう遠くなさそうだ。
三遠南信道看板
三遠南信道の大きな看板が建っていた。それによるとこの看板のある地点は和田バイパス
地区で、さっき兵越峠と合流した地点が小嵐バイパスで小嵐ICが出来るようだ。
その先は青崩峠道路となっていて、4.9kmのトンネルで青崩峠の西側を抜け、水窪側の草木
トンネルの下に抜けるようになっていた。
この和田バイパス地点は工事が盛んに行われていて、この三遠南信道が計画だけではない
事が分かる。
さて大分下ってしまったが梁木島番所はまだなのだろうか、ガイドブックの地図では川の向
側のような気がするが、分岐場所には「迷 降り口不明瞭」となっている。
ここまで気を付けて歩いてきたが道標などは見当たらなかった。例の踏破研究会の白い
道標は他県に建てるのを遠慮したのか、青崩峠を最後に見ていない。研究会の協力した
塩の道ウォーキングには和田までの地図が掲載されているのだから、せめて和田まで
道標も建てて欲しかった。まさに「亡くなって知る親の有りがたさ」
イエイエ今回は、有る時も十分有難味を感じていました。
八重河内川を渡る橋の所で、地元の人に梁木島番所の場所を聞くと、橋を渡ってから大分
戻らなければならないと言う。時間は1時半前なので余裕はあるが、何故か戻る気は無く
なってしまった。林道に出てから終盤モードでダラダラ歩きになり、余計に疲れを感じ
意欲を失くしていた。それに見所を残してこけば次回も歩く気が起きてくる。
なにしろ秋葉神社の裏参道では完全に道を間違てしまったのだから、リベンジをしなければ
面子にかかわる。
西渡から水窪間では轍跡を見なかったし、高根城も見てみたい。そして水窪・和田間では
木地師の郷西浦の観音堂を見たいし、それにここの梁木島番所が加われば、見たい所が
増えてより再挑戦する気になるだろう。と上手い言分けで自分を納得させた。
番所を聞いた後「塩の道が荒れていて大変だった」と話すと「この工事を始めてからは、
あっちの補修はやらなくなった」と言う。
私は廃屋の道を念頭に言ったのだが林道と勘違いしているようだ。
「こんな高速道路を作って交通量が増えるのですかねー」と言うと、面白い事を言いだした。
「そだねー、車は増えないかもしれないが、この工事は例の東北地震の復旧予算が回って
来たもんで慌ててやるようになったんだ。だから静岡の衆は地震になったら救援物資が来る
ので助かるじゃないかな」
成程その使途が流用だと騒がれた東日本大震災の復興予算の話がこんな所にもあるのか。
それに東海地震が言われている静岡県への救援物資の搬送なら、自衛隊の風呂やエアコン、
ましては捕鯨の補助よりは筋は通るかもしれない。
しかし静岡県の、それも津波が襲われる可能背の高い焼津市に住む者としては、このような
救援物資搬送路より、津波タワーや学校の耐震などを先にやって欲しい。
予算の出どこが地方と国の違いがあるかもしれないが、それを調整するのが政治家の仕事だ。
高速道路なら大きな予算を使うため、利権を握り政治献金を集めやすいが、津波タワーでは
金が集まらない等と不埒な考えの政治家はいないと思いたいのだが------
ところでどうしても気になったのが、この兵越峠の交通量です。今日歩いていて車には余り
出合わなかった道に、自動車専用道を作る必要があるのか、疑問に感じたので調べてみた。
そして検索出来たのはウィキペディアの1件だけだったが
「24時間交通量(平成17年度道路交通センサス)静岡県浜松市天竜区水窪町大字奥領家字池島 : 240台」
とありました。東京都の猪瀬副知事なんとかなりませんかね。
国道152号と418号合流 尾の島館跡石仏群
前方に青い道路標識が見えてきた。あそこが国道152号と418号の合流地点でバス停のある場所だ。
13時30分神明前バス停に到着。青崩峠から約8.4kmで3時間と廃屋の所で時間がかかった割には
予定通りの時間で着いた。
いつの日か信州側の塩の道を歩くときは、ここを出発地としよう。
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追記:
神明前から飯田線の平岡駅行のバスは15:12と16:42の2本があった(休日は16:12の1本)が
それまで1時間半以上ある。ここにいても仕方ないので駅に向かって歩くことに。
平岡駅までの距離は約10km。途中でバスに乗る予定だが、バス停が気になって結局2時半まで
歩き、飯島と言うバス停からバスに乗ってしまった。
乗ったバスは時刻表には乗合タクシーとあったがワゴン車だった。乗客はいなかったので運転手に
話しかけたが、無愛想な返事しかけってこなかった。
バスは電車に合わせてあるのか、駅で待つ事もなく電車が来てしまった。兎も角乗ってから
先の事は考えようと電車に乗る事に。(切符は電車の中で買うシステム)
廻ってきた車掌に水窪着の時間を確認すると16時11分とのこと。それなら水窪から天竜行のバスに
間に合う。料金を聞くと320円との事。ついでに掛川までの料金も聞いてみると2940円だった。
ウー高い!水窪からバスで天竜に出て、天浜線で掛川に行けば1560円で済む。
コリャ―申し訳ないが水窪までにしよう。
水窪についてバスの時間まで2時間20分もある事が分かった。こんな事なら平岡駅にあった日帰り
温泉で時間をつぶして来れば良かったと思ったのは後の祭り。寒い駅の待合室に蹲っていました。
平岡駅と同じ建物の日帰り温泉