はぐれ遍路のひとりごと

観ながら歩く年寄りのグダグダ紀行

退院

2018-07-21 10:15:32 | その他
  入院して10日目に首のMRIを撮り、その画像と一緒に整形外科の診察受けた。
整形外科医は画像を見て 「首には何の異常も見当たりません。症状から行くと背骨の血管が詰まったと思えるが、症状が改善してきた
ならその詰まりも取れたようです。詳しくは腰のMRIを撮らなければ分からないので、MRIを予約しておきます。」
と言う。
背骨の血管が詰まると脚が痺れて歩行困難になるとの説明も受けた。

  どうやら私の突然発症した歩行困難は “背骨の血管の詰り” のようです。
それも既に詰まりが取れたなら後は治るだけだとホッとしました。
整形外科の診断を受け主治医の神経内科の医師は明日家族との面談をしたいと言ってきた。

  翌日の家族面談で主治医は開口一番
 「色々検査を行ったのですが原因がハッキリしなくて申し訳ございません。」 と謝ってきた。
更に 「検査では脊髄の白血球が若干高かっただけで他には異常は見当たりませんでした。
こんな症状が当てはまるのに “フィッシャー症候群” があるが、この病気の特徴は、手足の痺れと歩行困難、それと目の異常が
セットになっている事です。しかし貴方には目の異常はありません。
仮にフィッシャー症候群だとしても、この病気は原因不明で発生して6月経つと何もしなくても完治してしまう病気です。
また例えフィッシャー症候群でないとしても、貴方の症状は改善してきているので悪い病気ではないので大丈夫治ります。
多分半年後には山歩きもできるでしょう。」

とは言え、昨日整形外科医の言った “背骨の血管の詰り” も気になるの質問すると
 「背骨の血管の詰り即ち “脊髄梗塞” なら足の痺れや歩行困難は理解できるが、手の痺れは考えられません。一応腰のMRIを
月末に予約したので気になるならMRIを撮った方が良いでしょう」
と余りお進めでは無いような感じで言った。
私としては背骨の血管の詰りが取れて改善に向かっていると思いたいのでMRIの予約はそのままにしてもらった。
ただ今日は7月11日でMRIの予約日は7月31日。医師は好きな日に退院すればいいと言うが、何もせずに20日も入院している
なんて馬鹿らしい。 「それなら明日退院します。」 と急遽退院を決めた。

  そんな分けで先々週の木曜日に入院して2週間後の木曜日に退院することになりました。
入院中は消灯時に湿布を貼ってもらっただけで何の治療も行わなかったが、自然快癒で入院前は3・4時間おきに襲ってきた腰の
圧迫感は入院してからは深夜1回だけになり、それも2日前からはなくなっていました。
手足の痺れも何となく和らいできたようです。これなら本当に今年中には山歩きが出来るかもしれません。希望が出てきました。

  入院費は14泊で8万円弱でした。予想は1泊が民宿並みとして12万程度を予想していたの安くて助かりました。
尤も私の医療費負担は1割でしたのでこの料金で済みましたが、私より誕生日が1ヶ月遅い妻は3割負担なのでこの3倍になります。
 「私が入院でなくて良かった。」 と妻は言っていたが私てしては複雑な心境です。
  退院後のリハビリはいくらやってもやり過ぎる事は無い、と主治医が言っていましたので張切ってやるつもりです。

  そうそう退院して最初にネットで調べたのは勿論 “フィッシャー症候群”“脊髄梗塞” でした。
フィッシャー症候群は主治医の言った通りでしたが、脊髄梗塞とはとんでもなく恐ろしい病気で、とても最後まで読む気に
なれませんでした。こうなれば “願わくばフィッシャー症候群であれ” と願うばかりです。


 そんな分けでこれから自宅リハビリに励むつもりですのでブログは一旦休みます。
折角始めたニュージーランド・ドライブ旅行記は8月になったら再開する予定です。
極暑が続いていますので熱中症や脱水症には気を付けて山歩きを楽しんでください。


ドクターストップのその後Ⅲ

2018-07-19 10:02:02 | その他
  病室内も紹介しましょう。
前回紹介したように4人部屋の廊下側のベットに寝転んで天井を見ていると、カーテンレールを撤去した跡に気が付いた。
他にも壁に取り付けられた吸入器や照明、ナースコール等の設備の真中に今のカーテンが付いている。
どうやら6人部屋を4人部屋に改修したようなので、今はベット回りが広く感じられた。
久々の入院で前回の事は忘れてしまったが、TVのドラマなどで見る大部屋は、昼間はカーテンを開けて患者同士が話をするが
夜はカーテンを閉めて寝る。と思っていたが、ここはさにあらず。昼間からカーテンはピッシリ閉めて外からの視線を遮断している。
お陰で2週間の入院だったが、他のベットの患者の顔を見た事は一度もなかった。

  好奇心旺盛な男は、眼が効かなければ耳に頼るしかないと、人間観察ならぬ他人の “会話観察” にせいを出しました。
隣の窓側の人は日曜日に緊急入院した娘さんと2人暮らしの男性です。偶々娘さんがいるときトイレで気を失ったのだそうです。
私の経験ならこの症状は貧血や血圧低下などが思いつくのだが、そんな軽い状態ではないようでした。
入院初日は点滴を打っていたようですが、翌日の月曜日からは検査検査の大忙しで、ベットが温まる気配がありません。
中でも胃カメラの検査は大変だったようで、ベットに戻ってから何の声も発せず、夜見舞いに来た娘さんは心配していました。
ただ看護師曰く 「胃カメラは麻酔をしたので苦しくは無かった筈ですがね」 と言っていた。

更にこの方は低血糖らしく朝血糖値を計ると低すぎてブドウ糖の注射か砂糖水を飲まされていました。
本人は砂糖水は甘すぎるので注射を希望していたが何故か時々は砂糖水も飲まされ
 「どうせ甘いならもっと水を減らして濃くしてくれ」 なんて頼んでいました。

甘い水と云えば冷えていない “ポカリスエット” もそうです。あれを飲むと甘みが口の周りに残り、何時までも不快でした。
そのため歩きの時は冷やして行ったポカリを最初に飲み、ポカリが終ると次はキンキンに凝らせた水を飲んでいました。

色々検査をした結果この方は肝臓に異常がありそうなので、肝臓の一部を摘まみとって検査をする事になりました。
ただ本人は 「俺は若い時から酒を飲んできたが無茶酒をした事なく、今まで一度も肝臓が悪いなんて言われた事は無い。」
抵抗していたようですが、娘さんの説得に折れて検査をする事になりました。
この方は高齢でしかも検査検査の連続で4人の中では一番大変だったが、更に可哀想だったのは血管が細かった事です。
度々行っている採血はまだ良かったようだが、点滴には看護師が悩まされていた。
 「刺さったと思ったら血管が詰まってしまった」 とか 「上手くいったと思っていたら漏れていた」 など嘆きのオンパレード。
ただ幸いなのは男性の 「痛い!」 の声が聞こえない事です。痛みに強い方だったのでしょうか。

 反対側の窓側の人は一番新しく入院した畑農家の人でした。症状は全身に紫斑が出て体が怠いのだそうです。
尿の検査をすると看護師に言われたが 「食う物も水も飲んじゃダメで小便なんか出る訳はない」 と言っていたが本当に出ないようです。
看護師は医師の判断を仰ぎ尿道に管を入れて直接尿を取り出す事にしたのですが、それを病室のベットの上で行うのですから可哀想です。
 「あと少しです。」 とか 「イテエ!」 の声も聞こえてきて 「サー刺さりました。」 と云うとじきに
 「ほら出てきました。赤いのは今の作業の血だからすぐ納まります。尿の色もこの程度ならいいですが色が変わったり血がいつまでも
混じっているようなら連絡してくださいね。」
と一件落着。
この方は食事が重湯になって、看護師か 「食事は全部食べましたか?」 と聞くと 「食べたじゃなく、全部飲んだ。」 と言う愉快な方です。
この方は腎臓が悪いのだそうです。

  私の正面のベット方は私より早く入院していて一時は大変だったようです。
ただ私が入院した翌日、看護師に綿々と訴えているこんな話が聞こえてきてガッカリしてしまいました。
 「眠剤を飲んだけど遠くの部屋から聞こえる大声と、部屋の中のいびきで眠れない。」 と訴えているのです。
実は私も今回の体調不良に陥ってから睡眠薬を2.5g毎晩飲んでいました。
これは数時間おきに襲ってくる腰の圧迫感が耐え難く、せめてその圧迫感に襲われていない時は眠りたいと飲んでいたので
ここでも睡眠薬を要望したのですが、これが中々難しく薬剤師までベットに来て
 「眠剤は常習化しやすく痴呆症にもなりやすいので止めた方が良い」 と言う。
私は 「今までも中々眠れに時は10mgの錠剤を1/4に割って飲んでた。」 と言うと
 「1/4なら2.5mgで、この量は眠剤を止めるときに飲む量だから、できるならこの際止めた方が良い」 と説得されてしまった。
そんな分けで入院初日は環境が変わったり睡眠薬を飲まなかったりで殆どが自分ではウツラウツラの状態だと思っていた。
そんなとき聞こえてきたのは遠くの大声だったが何を言っているのか意味不明で、同室なら煩いだろうが離れているこの部屋では
どうと云う事は無かった。
そのうち聞こえてきたイビキも左程気にすることもない大きさだった。ただそのイビキは私の対面側のベットからも聞こえていた。
他人のイビキは煩くても自分のイビキは聞こえないから煩くない、そんな事でしょう。

この綿々とした訴えに看護師は
 「大声を出す人はなるべくナースセンターに引き取るようにするけど、イビキは部屋を変わっても同じようなものです。あとは個室に
移る方法もあります。」
と説得していた。
 「眠れない」 の訴えはその後も続いたので、睡眠薬を2錠に増量したようです。
私には1/4錠を出してくれなかったが、患者によっては簡単に出すものだと少し驚きました。

 この方は看護師と話をするのが楽しいのか不眠の他にも色々訴えていました。
例えばおしめをしているらしく、ある看護師か巡回に来て 「アラ匂うわね」 と言ってその人のおしめを調べたらしく
 「◯◯さんはウンチをしたのは分かるでしょ。出たと思ったらその時言ってくれないと自分だった汚くなるし、周りにも匂って迷惑に
なりますよ」
と中々激しく説得をしていた。
成程看護師さんも優しいだけでなく言うときは言うものだと思っていたのだが、その方の返事の声は聞こえなかった。
翌日違う看護師が巡回に来ると早速 「◯◯さんにこう言われた。俺だって言いたかったけど遠慮した気持を分かってくれない」
涙声で訴えていた。

  私以外の3人は大小便全てベットの上でやっていたが、特段の臭気は感じなかった。
それより看護師の献身的な作業に感動した。
例えば大便が出そうで出ない患者に対し、「少し顔を出していますのでもう少し頑張って!」 と励ましたり
 「残っているかどうか指を入れて調べますね」 などと言っている。
声しか聞こえないが私には想像すらできない行為です。

  そんな看護師に私も話をしたいのですが、私に看護婦が声を掛けてくれるのは、朝夕の体温と血圧測定の時と消灯時の湿布を貼る時だけ。
何は兎も角4人の患者の中で、否病棟の中で一番暇なのは私のようでした。

私の検査の主な物はMRIを2回と神経検査が1回だけなので、隣の人なら1日でやってしまう量です。
それがMRIの予約が取れなく2週間も入院するのだから暇なわけです。
しかも原因が分からないので何の治療も行わず点滴も薬もありません。
やった治療(?)は毎晩湿布を貼っただけですので、これで手足の痺れや歩行困難は治るのでしょうか。
不安はあるものの病院に居るのだか、あまり考えずに本を読んだりラジオを聞いたりして過ごしていました。

ドクターストップのその後Ⅱ

2018-07-17 10:53:24 | その他
  初めて行く焼津市立病院で受付をすまし建物の一番奥にある神経内科を目指すのだが、
たった50mあるかないかなのに、杖を突いてもハーハー、ヨロヨロで中々辿りつけない。
途中の長椅子に座込んでしまったものの横になって寝るわけにもいかずハーハードキドキは中々治まらなかった。
何とか神経内科の窓口に行くと今度は呼吸器科へ行けと言う、なんで呼吸器科なのか疑問に思ったが聞き返す気力は無かった。
呼吸器科で名前を呼ばれて医師の前に座ると、医師は開口一番 「血液検査に異常があります。」 と言う。
ビックリしながらも血液検査はまだしてないのにと思うと 「◯◯医院から送ってきた血液検査に甲状腺の数値が高くなっています。」
なんだぁー それなら◯◯医院で解決済みの話だったので
 「私は10代の時に甲状腺が張れて入院した事があり、その数値が高いのは甲状腺の既往者に多い症状だと◯◯医師は言っていました。」
医師はしばらく無言だったが、その後甲状腺の話はせずに現在の症状の質問になった。
途中で、何処かに電話ると別の医師と看護婦が来て 「これから神経内科で診断します」 と最初受付をした神経内科の診察室に戻った。
呼吸器科同じように症状の説明をしながら、腕力や脚力を医師が手で押して調べるものの押し返す力はあって異常は無いようだ。
脚気の診断のようは金具で膝や肘辺りを軽く叩いて何かを調べているが良いのか悪いのかの説明は無かった。
その内 「原因は細かく検査しなければ分からないので今日から入院してください。」 と言い出した。
 「エ~ 今日から? 幾日ぐらい入院するのですか?」 と聞き返すと
 「MRIを何ヶ所か撮るので大体20日程度と思っていてください。」
 「20日も!」
と驚いたものの、この苦しみから解放されるなら何でも我慢してやると承諾しました。
とは言え、本人は病院のベットで横になっているだけだが、大変なのは付添ってきた妻の方です。
妻は慌てて家に戻り着替え等を持ってきてくれたりと大忙しでした。

  入院初日は採血、検尿、心電図、レントゲンなど楽な検査をしてから病棟に行き、4人部屋の廊下側のベットに横になりました。
困ったのは便所に行く時の看護師とのやり取りです。私は杖さえつけば便所など一人で大丈夫と思っていたが看護師は違かった。
看護師曰く 「外来から歩行困難の症状だと申し送りが来ているので一人で歩く事はできません。どうしても云うならベットで尿瓶で取ります」
だって。それはもっと嫌だ。仕方なく便所に行く時はナースコールで連絡することにしました。
そして初回のナースコール来てくれた看護師は、前回話をした方と違う人で、私の歩きを見て
 「アラ自分シッカリ歩けますね。これなら注意して歩けば問題ないですね。」 と言ってナースセンターに戻って行った。

  入院後行った検査は採血、検尿が時々と、手足の神経検査、脊髄の髄液の検査、脳と首のMRIを1回づつ。
これを2週間でやるのだから殆どが暇を持て余していた。
それでも入院翌日からリハビリが始まり、午前中は脚のリハビリで午後は手のリハビリを約30分ほど行った。
脚のリハビリは椅子に腰かけ立って座りを30回、壁に手を突いて体を斜めにして足踏み30回等を行ったが何とか
指示通りやる事はできた。
歩行訓練は床に書いた線の上を歩くのだが直線は歩けたが、電光形のジグザクは曲るたびにバランスを崩してしまった。
だがこれも3回目になると要領を覚えた事もあるがふらつかないで歩けるようになった。

歩行訓練で嬉しかったのは病院内を歩く訓練で、パジャマ姿の私を理学療養師が軽く腕を掴んで200m程歩くのだが
今回の症状が発症してからは50m先のゴミ出しに1回行っただけなので歩く事が嬉しかった。
何時もの私なら他人の前をパジャマ姿で、しかも他人に支えられながら歩くなんて考えただけでも嫌だった。
それが諦めなのか、それとも早く良くなりたい一心なのか他人の眼は余り気にならなかった。
それでも恰好を付けて背筋を伸ばしスタスタと歩こうとするので 「もっとゆっくり」 と何度も声を掛けられた。
この歩行訓練には一番軽いウォーキングシューズを履いたので快適だったが、何故か一周するうちに2・3回は右の靴底が
床面と擦れてバランスを崩してしまう。
これはいつも注意して右足をあげるようにしたのだが、最後まで右足の躓きは治らなかった。
考えてみると以前から平地の舗装道路を歩いていても、時折躓いていたのでこれは今回発生した症状ではないようです。

  次に午後の手のリハビリですがこれが案外疲れた。しかも疲れた原因がリハビリの最初に行う運動で、椅子に腰かけ
両足首に1kgの重しを巻いて交互に足を上げて5秒静止するだけなんですが、両手は腹の前で組むのでこれが疲れた。
回数が午前と同じように30回なら何とも無かったでしょうが5分も続けるので息はハーハーとなり、終わって立ちがると
必ずよろめく始末です。手のリハビリに何で足の運動?と聞いてみたい気もありましたがそこは我慢です。

更に壁に向いて片足を上げて何秒保っていられるかの訓練は、左右どちらも2・3秒でよろめく始末です。
これには作業療養師も 「これはチョット早すぎますね」 と言って2回しかやらなかった。
手のリハビリ本命は、箱に入れた大豆の中に最初はボルトを10個入れ、目を閉じて3分内に取り出すことです。
一見簡単風に見えたが手足に痺れが出ている私には、掌の感覚が麻痺しているのか小さな大豆と大き目のボルトの違いが
分かりずらかった。
それでもボルトをクリアすると次はビー玉でした。ビー玉はボルトより軽く小さかったが何回かやるうちにこれもクリア。
最後はおはじきです。大豆よりは大きいおはじきだが重さが無いので形状だけで判断するのが難しく、退院するまでにクリア
する事ができませんでした。
他には鉛筆や箸を使った作業もあったが、箸も鉛筆も普段のようには持てないので余り好きな訓練ではありませんでした。


  病気になってもダラダラ文章は治りません。今日ももう疲れてしまいました。残りは次回です。

ドクターストップのその後

2018-07-15 09:47:37 | その他
  6月6日の日に体調不良の結果精神安定剤を投与された事をブログで紹介しました。
まだ結論は出ませんが一応ここまでの経緯も紹介しておきます。

  6日間精神安定剤を飲んだが効果どころか血圧は増々上昇して高値安定になってしまった。手足の痺れに伴う歩行困難も増々強まり
50m先のゴミの集積所にも行けない状態になってしまいました。
6日分の精神安定剤が終ると同時に医院に行き状態を話すと、やっと医者は真剣になりCTの検査を藤枝市立病院に予約してくれた。
だが、予約日は6月22日と2週間以上先の日だった。
医者は 「CTで分からなければ次は心療内科で自律神経を調べてもらいながら整形外科でも診てもらいましょう。」 と言いながら
 「一応血圧の薬も朝は増量して2錠にしておきましょう。」 という事になった。

  それからの2週間は地獄の日々で、腰と背中が圧迫され数時間おきごとに痛いと云うより圧迫されて息もできない状態が続き
身の置き所が無かった。それは夜中も続き、いたたまれなくなるとベットから起きだしてソファーに横になり深夜のTV観戦が続いた。
昼間も居間のソファーに座るが、すぐ横になり、ほぼ一日中寝ている状態でした。
やっとCT検査を受け結果が掛かりつけ医院に着くのは翌日だと聞き、医院の次の予約日を待たず駆けつける始末でした。

  CTの検査結果は 「頭部には何の異常も見当たらない」 とあり、次の心療内科の予約手続きが始まったが当日は結論がでず、
明日予約日を決まったら連絡してくれる事になった。
その日はそのまま終わりそうになったので、慌てて夜1錠だった血圧の薬を2錠にしてもらった。どうやら医師は今回の症状に血圧の上昇は
関係ないとみているようです。
翌日電話きて 「焼津市立病院の神経内科で今日の午後見てくれるそうですがどうします?」 と聞いてきた。
勿論 「行きます。」 と返答したが、心療内科が神経内科になっていました。普段なら追及する所ですが、私の聞き間違いだったかも
しれないのでそのままにしておきました。
 前回心療内科と聞き “自律神経失調症” を調べると、確かに症状は似ているものが多かったが、決定的に違うと思ったのは失調症を
起こす原因がどれ一つとして私には当てはまらなかったことです。
そんな事もあり受診科名が “神経内科” になったのは大歓迎でした。

  午後焼津市立病院に行く前のもう一つやる事が残っています。
実は昨日近所の整体の予約を今日の午後1時30分に取ってあったのです。この腰痛にマッサージや鍼が効くのかどうか分からないが、
藁にも縋る積りで初回8千円、2回目からは6千円の予約を取ってあったのです。
恐る恐る断りの電話入れると気持ちよく納得してくれました。フ~良かった。

  ここから焼津市立病院の話になるのですが、少々疲れました。続きは明日以降にさせてください。

ニュージーランド・ドライブ旅行13

2018-07-14 09:00:00 | NZ・ドライブ旅行
  準備編 ― 食 事

  ・食事場所の内訳
  食事は当初、朝は自炊(と言ってもサンドイッチ程度)、昼はテイクアウトのフィッシュチップス等を。
夜は豪華にレストランでと考えていた。ところがいろいろな理由で下表のような結果になってしまった。

          
  表でもわかるように自炊が圧倒的に多く、その理由は宿にキッチンが有った事です。 
勿論安くあげたい気もあったが、それ以上に高い料金を払って美味しさを感じない料理を食べるのもバカらしかった。

  好き嫌いは無く、何でも食べる私は、NZでの食事に関しては大丈夫と思い心配はしていなかった。
それがたった3日間のオークランドで、最後の夜は日本食のレストランを探して歩く情けなさ。
日本食が恋しいわけではないが、その後も日本食レストランががありそうな街は常に探し回っていた。


  ・レストラン
  レストラン食が少なかった理由は
 1.メニューが読めない。
  メニューを見ても解らないので、大体で注文していたが、出てきた料理が想像していた料理と余りにも違っていたり、
調理方法が違っていた事が度々だった。

 2.味が合わなない。
  味音痴の私でもサーモンを食べても味が薄く、醤油をかけたくなってしまう。

 3.ワインとビールしかない。
  洋酒のワインやビールが苦手な私には、宿で焼酎を飲みながらの食事の方が魅力だった。

 4・値段が高い? 
  日本円に換算すれば高くはないが、満足しないのにお金を払うと高く感じてしまう。

  そんなこんなで当初想定していた外食予定の食事方法が、自炊に変わってしまった。
おかげで食事の予算を当初は4,000$とみていたが2,000$と半減した。

数少ないレストラン経験ですが、お勧めのレストランがあります
          
  車海老の半茹を皮を剥いて食べるシンプルなもの。
量はこれで2人前だが、これで丁度良った。(写真は少し食べてしまってから写した)
ここでは地熱を利用して車海老を養殖しているので、ミソは新鮮で生臭くなく美味しい。       
メニューを見ても解らず、これを食べていた人と同じ物と指をさして注文した。

           
  サーモン丼はあちこちで食べてみたが、どの店も比較的美味しかった。中でも一番美味しく感じたのはテカポの
湖畔レストランで、ここはサーモンだけでなくご飯も美味しかった。 
この店は日本の旅行社のツアーでも利用しているとか。

 もっとも値段は普通は10$だったが、この店は16$と違いはあったが。

  ・3食事風景

               
                肉料理                         寿司
 クライストチャーチの最後の夜、少しは高級なレストラン(?)で食事をしようと 「地球の歩き方」 に載っていた
 「Hay’s(ヘイズ)」 へ行った。
ガイドブックにはヘイズは日本語がOKとなっていたが果たしてどうか?
私たちが店に入るとすぐ日本人の店員が 「いらっしゃいませ」 と出迎えてくれる。もうこれで一安心です。
日本語で質問しながら妻は美味しくないと言いながらも、最後の挑戦と称してラム肉を注文とした。
私は肉は敬遠して、またもサーモンを頼む。。
値段はどちらも38$(¥2500)で、高いのか安いのか分からないが決して安くはない。

  ワインも飲み、ほろ酔い機嫌で店を出たがまだ小腹が空いている。
頼んだ38$のサーモンにはライスやパンが付いていなかったのでワインのつまみの様な物だった。
このままでは帰れないと、通りを見ると 「うどん」 と書かれた赤提灯の店を見つけた。

  NZで蕎麦でチョット心配だが、饂飩なら何所でも大して変わるまいと入ってみた。
店員は白人だったが日本語の 「うどん」 で通じたので、私は素饂飩(10$)を妻は天ぷら饂飩(14$)を頼んだ。
読みは当たって、饂飩は腰もあり汁の味もマーマー美味しかった。

  私たちが饂飩を食べていると調理服を着た日本人の男性が出てきて 「饂飩の味はどうですか?」 と聞いてきた。
正直に 「腰もあり汁も美味しかった」 と答えたが何故聞きに来たのだろう?
店先の提灯も新しくなかったので饂飩が新メニューでもなさそうでした。私たち夫婦が饂飩の通とでも思ってくれたのかな?

疑問は疑問のまま解決せずに次々と過ぎていく。それもまた楽しからずやだ。

  ダニーデンで食べた寿司は、日本食に飢えていたのかやけに美味しく感じた。
NZでもスシブームらしく 「SUSHI」 の看板や旗があちこち沢山出ていた。
ただ、こちらでスシと言っているのは太巻きの事らしく、写真のような握寿司は少なかった。

  ダニーデンのレストランで、隣の席の外国人(?)の寿司の食べ方を見ていた。
まず最初に運ばれてきた味噌汁を全部飲んでしまう。 次に小皿に醤油を注ぐ。いや注ぐのではなく一杯入れるだった。
次いで太巻きに辛子をべったりと塗る。<ウヘー辛そう>
そして箸を上手に使い太巻きを掴んで醤油をつける。もとい醤油にしたす。<ショッパ過ぎるよ>
それを口に入れ美味しそうに食べている。
 
 見ているだけで ”辛くてしょっぱそうで” こちらの顔がゆがゆがんでくる。
私が見ているのに気付いて 「ナニ?」 と言った顔をしたので、ここは日本の正しい食事マナーを伝授しなければと思い、
自分の寿司を掴み醤油を少しつけ 「スモール」 と言って食べて見せた。
それで理解してくれくれたのか、醤油を少しつけ食べたあと 「グッド」 と親指を立てた。

  アルコールの力は凄い。普段はシャイで意気地なしの日本男児を国際貢献家にしてしまうのだから。
妻が後から言った 「スモールは小さいでしょう」 ---- 「いいよ!いいよ!通じれば」 だ。

  ・4期待外れだった料理

 余り解りもしない事を書くのはこのくらいにしよう。

  ・テークアウト
 
          フィッシュチップス                            食事場所

  NZのテークアウトの食べ物では、魚とポテトチップスの 「フィッシュチップス」 が多いとあったので、それを食べて
みようと考えていた。しかしこれが案外ままならなかった。
  まず車で走っているので昼飯時にタイミングよく店が出てこない。また店があっても個人商店なので店により注文の仕方が
違うのも悩みの種だった。更に味が分からないので脂っこ過ぎて気持ち悪くなったりする事もあった。

  最初に入ったワンヌガイのテイクアウトの店の注文の模様を紹介すると。
店のカウンターの中に何種類かの生の魚を開いて置いてある。しかしどのように注文していいか解らないので、ともかく
 「フィッシュチップス ツー」 と注文をした 。
店の人は 「ナントカ カントカ 」と言って魚のほうを指す。
きっと魚の種類を聞いているのだろうと判断して、大きめな魚を2枚指差した。料金は10$だと言う。
店員はお金を受取ると魚を紙に包みだした。
慌てて 「ノー ノー フライ プリーズ」 と慌てて言うと、店員は奥でフライを上げている方を指すので
 「そうだ。そうだ」 とばかりに頷いた。
やっと意思の疎通が出来た。と、思ったら。揚がったフライを紙に包んでそのまま寄こす。
アレーポテトチップが無いと思ったがもう諦めた。
ポテトチップは別に注文するらしい。フライ賃を2$払って、すごすご退散しました。

  この店はどうもフィッシュチップスの店としては高級?店らしい。
この後はどこの店でも魚を並べてあるような所は無かった。
また料金も上の写真は魚4枚とチップスで8$。別の店では魚1枚とチップスで4$という所もあった。
注文も魚の枚数を、例えば 「フィッシュ ツー チップス ワン」と言えばなんとか通じた。

そんなわけで予定していたよりテイクアウトの回数は大分減ってしまったが、代わりに増えたのがサンドイッチ。
これは店で買うのではなく、宿で朝食を準備している時に、妻がついでに作ったもので、これが中々良い。
 眺めの良い所で、車を止めのんびり食事をしていると、これぞ自由旅行と言った感じで、食事が更に美味しく感じる。
そんな景色のよい場所がいたる所にあった。
サンドイッチはいつでも食べられる 「安い」 「簡単」 「美味しい」 と、私にとっては三3拍子揃った食事でした。

  ・自 炊
  ホテルと違いB/PやYHAにはレストランがないが、替りに共同キッチンがどこでもありました。
 
                 キッチン                              食 堂

  流しやコンロが2・3ヶ所に冷蔵庫、電子レンジ、オーブン、 給湯器、トースター、場所によっては炊飯器もあった。
他にも鍋釜やフライパンは勿論コップや皿、ナイフ、ホーク等の炊事道具も大体揃っているので不便はなかった。
逆に油や調味料等の消耗品は宿では準備していないが、前の人の残りが置いてある宿が多かった。
   
 妻は最初外国人の若者ばかりのキッチンに入るのを躊躇していたが、一度入ってしまえば後は大きな外国人の間を
スイスイ行き来していた。
私? 私といえば妻に言われてスパゲティの茹加減を見るとか ラーメンを作るぐらいで、後はボーと立っているだけで、
他の人の邪魔にばかりなっていた。

  それが外人男性が凄い! 私のように立っているのが仕事の者は勿論いないし、中にはパートナーの女性より活発に
動いてる男性も居る。
この人達の料理は素晴らしく、アワビの蒸し焼きに厚いサーモンの照り焼きなど、ご相伴にあずかりたいような料理が並ぶ。
食卓ではワイングラスで傾けながら食事する風景は、一流レストランの食事より美味しそうに見えた。

  私の作るインスタントラーメンは調理例の通りだったが、韓国人のグループの作っていたラーメンは変わっていた。
最初袋ラーメンの麺を茹でるまでは同じだが、麺が茹で上がるとザルに取り水気を切る。次に湯をこぼした鍋にラメーンを
いれ添付の調味料を入れかき混ぜる。
それを皿によそって出来上がり。まるで焼ソバのようだ。一人前はいらないが一口食べてみたかった。

  食事をする場所はキッチンと別に食堂があり、眺めの良い所では庭にテーブルが準備されていた。
写真はMt'クックの食堂で、中央に見える区分棚は食材置き場。
この棚にレジ袋に食材を入れ、準備されている名札に名前を書いて袋に貼って入れておくシステムでした。

  食事でも白人カップルは格好が良い。
出来上がった料理をテーブルに並べ、ワイングラスで乾杯をする。そしてナイフとホークを使って大きなステーキを等を
食べながら談笑をしている。 日本人がやると気障に感じるが白人だと格好が良い。

          
                     眺めの良いワナカの食堂

 自炊の材料はスーパーマーケットで購入する。
大きい町には大型スパーの 「ニューワールド」「カウントダウン」 等がある。
小さな町には小さいスパーがあるがトンガリロ、エーベルタスマン、マウントクックにはスパーは無く、それこそ小さな売店しか
ないので、食材は前の町で準備しておいた方が良い。

  調味料(塩、胡椒、ドレッシング等)や油は何度も使うので、途中で買うより出発地のオークランドのスーパーで購入した方が
経済的で便利です。

  スーパーでは果物は計り売りが多く、例えばキウイなどは1個から、バナナは自分で房からもぎ取って1本から買う事ができる。
またNZでは電子レンジの事を 「マイクロウエーブ」 と呼び、最初は調理時間がわからず悩んでしまった。
材料の入った包装にはマイクロウエーブの絵はあるのだが数字が書いてない。、仕方なく宿の人に聞いたら 「10分」 だと
云われて、納得できなかったが言われる通り10分にしたら、美味しく腹も痛くならなかったので10分は正しかったのでしょう。
   

  炊事の水は勿論水道の水を使う。では飲料水はどうしたかというと。
最初のオークランドやロトルアではミネラルウオーターを購入していたが、朝炊事室でペットボトルに水道水を入れてる人が多く
ガイドブックにNZの水道水は飲めると書いてあったことを思い出した。
それからは毎朝水道水をペットボトルに入れるのが私の日課になってしまった。

 写真右の色付きのペットボトルは炭酸入りで、普通の水は左の透明なボトルでした。
ペットボトルの口は日本と違い、飲み口が付いていてこぼれないので運転時は飲みやすかった。
飲み口だけ日本にもって帰って嵌めてみたりバッチリ合いました。

  日本から持参した食材は入国審査が厳しかったので、パパットライス(包装米飯)だけだった。
当初は素麺やラーメンをはじめ、味噌汁の素等も持っていって、現地で日本食を食べようと思っていたが全て中止した。
だが乾燥品や製品化された調味料等は持ち込みできる気がしたので、次回があるなら持っていこうと思っています。
 しかし現地でも「亜州食品」といってカップラーメン、袋ラーメン、インスタント味噌汁などは売っているので購入できる。
ただパパットライス類は見かけなかったので大事に食べた。
スーパーでお米も売っていたが余り美味しそうでもなく、宿に炊飯器も有ったり無かったりだったので買う事はなかった。

  ・コーヒーとアイスクリーム
 NZのコーヒーはカプチーノが美味しかった。          
  日本では甘いコーヒーは飲まないのに、何故かNZではチョコレートパウダーをまぶして甘くなったコーヒーが美味しく感じた。
特にテカポのマウントジョン山頂の天文台と、ロトルアのポリネシアスパで飲んだカプチーノは美味しく、ハイキングや温泉で
疲れた体を癒してくれた。
 アイスクリームでは 「ホーキーポーキー」 と言う蜂蜜の固まり入りのアイスが美味しかった。
食べていて蜂蜜の固まりに当たるとガリットとして甘さが口の中に広がってくる。
 この 「ホーキーポーキー」 はNZの名物なのか、あちこちで売っていた。
一番蜂蜜が多く入っていたのは、ミルホードサウンドの入口の町テ・アナウに向かう国道6号線の 「Athoi」 という小さなの
鄙びたバスの休憩所の物だった。
ここの親父さんは話好きで、お互い訳の分からない言葉でも結構意思は通じて、最後にはテ・アナウのレストランのサービス券を
呉れた。ただしここのコーヒーは一番不味かった。
 ホーキーポーキーの値段は大体2$から3$くらいでした。

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ニュージーランド・ドライブ旅行メニュー

2018-07-14 08:00:00 | NZ・ドライブ旅行
 
   
  ※初めに  ・表 紙 (1) ・きっかけと決断 (2)

  準 備 編
  ※計 画  ・ガイドブックと地図の購入 ・インターネット ・立寄り地の選択 ・旅行時期の検討 (3)
         ・コースと旅行期間の決定 ・予 算 (4)
  ※予 約  ・飛行機 ・宿 ・レンタカー ・アクティビティ (5)
  ※準 備  ・パスポート ・国際運転免許証 ・海外旅行保険 ・クレジットカード ・衣類等 (6)
          ・食料等 ・小物類 ・荷物の収納 (7)
  ※出入国  ・出国 ・入国カ-ド ・入国審査 (8) 
  ※両 替  ・お金の準備 ・両 替 ・お金の種類 (9)
  ※レンタカー  ・借り出し ・レンタカーとフェリー ・ガソリン ・レンタカーの返車 (10)
  ※交通事情  ・ハイウエイとモーターウエイ ・重要な交通規則 ・道路標識 (11)  
  ※宿泊場所  ・NZの宿泊施設 ・泊まった宿 ・再度泊まりたい宿 ・チェックイン・チェックアウト (12)
  ※食 事   ・食事場所の内訳 ・レストラン ・テークアウト ・自 炊 ・コーヒーとアイスクリーム (13)
  ※帰 国   ・帰国時の空港の出来事 (14)

                            メインメニューへ戻る

ニュージーランド・ドライブ旅行12

2018-07-10 09:00:00 | NZ・ドライブ旅行
  準備編 ― 宿泊場所

  ・NZの宿泊施設

  ・ホテル 
  オークランド、ウエリントン、クライストチャーチなどの大きな都市ではホテルは良く見かけたが、他の地方都市では
余り見たような気がしなかった。
  ホテルはNZに限らず直接申し込むと割引料金の適用がされないと聞いたので、申し込むのに二の足を踏んでいた。
ホテルも料金はピンキリだが、宿泊施設の中では勿論ホテルが一番高かった。
ただこの旅行では一度も利用しなかったので詳細は分かりません。

  ・モーテル
  NZの一般的な宿泊施設では食事は付かないが、室内にキッチンや簡易キッチンが準備されています。
近くにスパーなどがあれば材料を買ってきて自炊も可能なので便利でした。
モーテルの料金も部屋単位の料金が表示されていて、二人で泊まっても追加料金は取られません。

  モーテルの玄関先には 「VACANCY(空室あり)」 「NO VACANCY(空室なし)」 の看板が出ているので、
たまには予約無しで行き、現地で宿を決めるのも面白いかも知れません。
特にカイコウラのモーテルには、軒並み VACANCY の看板が出ていたので、眺めの良い宿を探すのも楽しそうでした。
  モーテルには当然といえば当然だが、駐車場は準備されています。

  ・B/P(バック・パッカー)
          
 最も安い宿。部屋は基本的にドミトリー(写真)という相部屋で、2段ベットが何個か設置されているだけだが、
どのB/Pにも個室も準備されている。だが個室でもトイレやシャワーは共用の所が多いようです。

 今回ドミトリーは泊まらなかったので詳しい事はわからないが、宿により男女別や、男女同室もあるようだ。
男女同室の時の着替えは、女性はトイレやシャワー室を使っていた。
駐車場は田舎のB/Pにはあったがオークランド、ウエリントン、ダニーデンの都会のB/Pに駐車場は無かった。

  ・YHA(ユースホステル)
  YHAは基本的にはB/Pに同じ。
  YHAは日本の会員でも1泊3$の割引が受けられるので会員なら予約の時申し出ればよい。

  ・B&B(ベッド・アンド・ブレックファスト)
  朝食を提供してくれる宿。値段差が大きいので注意が必要。キッチンは無い。



  ・泊まった宿
  今回の旅はバックパカーに憧れた事や予算の関係もあり、安宿のバックパッカ-ズホステルがメインになった。
予約方法もバックパッカ-ズホステルは、世界中の旅行者を相手にしているせいかHPからの申込が簡単だった。
しかしモーテルやホテルは予約方法が分りづらいものが多く、その事も少なくなった理由でもある。


(ユースホステルがB/Pに比べ高いのは、Mt’クックで1泊131$と高い部屋に3泊したため)

  ・宿の外観

  B/PもYHAも若者の安宿!と言うこともあり宿は若者が多い。いえ若者ばかりと言っても過言ではありません。
たまに白人の老夫婦もいたが殆どは私達が最高齢で、最初は少々気恥ずかしくもあったが、要は慣れですね。
ただ妻はトイレやシャワーが共同なのが苦痛のようだった。

   ・室内の様子

  宿の予約はツインを希望したがNZではツインよりダブルが一般的らしく、ツインと頼んでもツインは3回ほどしかなかった。
多かったのがダブルベット+シングルベットの組合せで、これで料金も高めに設定されているのかな?
特にMt’クックはダブル+2段ベットで4人部屋だったので料金が高かった。

  ・高かった部屋と安かった部屋

  クライストチャーチのモーテルは1泊170$、1階の居間と2階の寝室に別れていて、寝室にはダブルとシングルのベットがある。
TVも2ヶ所に有りソファーもそれぞれに有った。
使いかっての良いシャワーやトイレも当然付いていたが、私たちには使いこなせなかった。

 一方トンガリロのB/Pは、1泊55$でクライストチャーチの1/3以下。
ベットは巾の狭いシングルベットと2段ベット。洗面台は付いているが狭い部屋で、シャワーとトイレは勿論共同で部屋には無い。
1泊55$は3、500円程度。かたや10、800円。さてどちらがいいか・・・・

  ・もう一度泊まりたい宿
  次回NZに行ったなら、と考えて、再度泊まりたい宿と泊まりたくない宿をあげてみました。


  上記の表の中で一番良かったのはワナカのB/Pだった。立地場所が良く景色は最高!
部屋もシングルベットが二つ、トイレシャワーも室内にある。ワナカに泊まる時は是非この宿を利用するとよい。

 ワースト1はオークランドのB/P。部屋に窓は無く息苦しく、夜中まで喧しくて腹が立った。
旅行の最初の日が悪い宿だと気分が滅入って落ち込んでしまう。
しかし、反面諦めがついて以後の宿が良く見える利点もあったが・・・・・・・・


  ・チェックイン・チェックアウト
  NZでは受付の事をフロントとは呼ばなかったが、何と言っていたのか? もう忘れてしまった。
(加齢性健忘症+アルコール性痴呆症=認知症気味なのだから仕方ないか)

宿に着いたら最初にフロントに行きチェックインをするのだが、国籍や名前を言ったり中々面倒だった。
そこで途中から予約票(E-メールの写し)を渡すようにした。
フロントで 「ハロー」 と言いながら予約票を渡せば、後は黙っていても処理してくれた。
尤も予約票の通信欄に 「NO English Japanese oniy」 と書いて朱線を引いておいたので話しかけなかったかも。

  料金はチェックインのとき精算してしまいます。
YHA以外の宿はチェックインのときに、クレジットカードの提出を求められレシートにサインするだけでよい。
現金をやり取りするよりズーと簡単だった。

YHAはというと、何にもやらない。
メールで送ってあるクレジットカードの情報で全て処理してしまうようだ。
これは簡単でよいが幾ら取られたのか分からず若干の不安も感じた。
そしてチェックインの最後に鍵を受け取り、部屋の場所を説明されて終わりです。

 ただここからが各宿のサービス性の違いが出る。
殆どの宿は部屋の説明が終わるとフロントの中に下ってしまうが、ワナカのB/Pは部屋からキッチン、ランドリー迄案内してくれた。
このような待遇をしてくれたのは、カイコウラやワンガヌイなどで、どれもYHA以外の宿だった。

  小さな宿は態々案内までしてくれなくても大体見当は付くが、大きい宿、例えばトンガリロやロトルアのYHAなどは
説明不足(理解不足)で部屋に中々辿り着けなかった。
トンガリロでは、こっちが 「マップ」 と請求しなければ見取図さえくれず、テアナウのYHAでは間違った方向に
向かって行っても教えてくれなかった。

  ウエリントンのYHAはガイドブックには 「日本語OK」 となっていたのに、喋れる日本語は 「コンニハ」 と
 「ワタシ ニホンゴ デキマセン」 だけだった。
このお陰で悪戦苦闘する破目になったことは後程旅行記で案内します。

 チェックインのとき鍵の保証金を取る宿があった。
旅の始めのオークランド、ロトルア、ワンガヌイの3ヶ所の宿で取られた。
最初から取られたのでNZの風習かと思っていたら南島では一ヶ所も取られなかった。
保証金は10$でチェックアウトのとき鍵を返すと戻してくれるが、早朝に出発したい時は不便だった。
現にワンガヌイではフロントは8時に開始だったので、保証金は諦めて鍵だけ机の上に置いて出発した事もある。

 では南島ではどかというと、フロントの机に鍵を入れる箱が置いてあるので、その中に鍵を入れておけばよい。
フロントに人がいても 「そこに入れといて」 とばかりに鍵箱を指差す宿もあった。
NZも観光立国を目指しているなら南島方式に統一すれば良いのにな。

 あと一つ。宿により自分の使ったベットシーツをフロントに持って行くところもある。
今回はジョセフ氷河とマウントクックのYHAでフロントの前にシーツを入れる籠が準備してあった。
こういうのを見れば何となく見当が付くので、部屋からシーツを持ってきて入れておいた。
それ以外の籠が見当たらない宿は、そのままにしておきました。
宿の話は 「旅行記」 の方でも紹介します。


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ニュージーランド・ドライブ旅行11

2018-07-07 08:00:00 | NZ・ドライブ旅行
  準備編 ― 交通事情

  ・ハイウエイとモーターウエイ
 NZのハイウエイは日本の国道にあたり、モーターウエイは高速道路にあたるようです。
ハイウエイは国道と同じなのだから当然交差点も有り、歩行者も自転車も走っている。
また、国道なので全国各地に行き渡っており、料金は勿論無料だ。
ただ日本と違い郊外は、最高速度が100kとスピ-ドが速いので十分に注意する必要があります。

 それに対しモーターウエイは自動車専用道路で、交差点がなく出入はインターチェンジにより行われる。
また、最高速度はハイウエイと同じ時速100kで日本と同じだが、一番の違いは全線無料になっていることだ。
よって料金所が無い。

 このモーターウエイは大都市のオークランド、ウエリントンそして地方都市のダニーデンに有ったが、
ハイウエイを走っていると、知らないうちにモーターウエイに入ってしまったりする。
特にダニーデンのモータウエイはハイウエイとの差がわからなかった。

 個人的な感想として、道に不案内な者にはハイウエイ(国道)の方が走りやすい。
ハイウエイなら交差点で間違っても、気付けば直ぐUターンしてやり直しが出来る。
一方モーターウエイ(高速)は、間違いに気づいても(当り前だが)次のICまで行かなければならない。
ウエリントンでは手前のICを出てしまい、再度入口を探したが中々わからず苦労したこともある。


  ・重要な交通規則
 1.ラウンド・アバウト(円形交差点)
     
  日本のロータリーに似た円形交差点。
  NZでは信号が非常に少ない代わりに、この形式の交差点がいたる所にある。

          
 ラウンド・アバウトの交差点に近づくと写真のような標識があります。
そうしたら下記のことに注意して進行しましょう。

1・ラウンド・アバウトは時計回りに進む。
2・右から来る車、つまりラウンド・アバウトに先に入った車に優先権がある。
3・直進 自分が進む道の一つ手前を越えた所で、左ウインカーをだして出る。
4・左折 交差点に進入したら左ウインカーを出し左折します。
5・右折 交差点に進入し自分の進む道の一つ前を過ぎら左ウインカーを出して交差点から出る。
  (※ 交差点を出るときの、左ウインカーは出さない人が多かった)

          
 ラウンド・アバウトには写真の標識もあります。
見方は、直進は国道6号線で踏切を渡ってHaastに行きます。

右折は踏切を渡り、Hokitikaの街の中心に行きます。そこには観光案内所があります。
 (標識ではロータリーの一部が切れていますが、実際には切れていません。)

           ラウンド・アバウトの注意事項
 ※目的の道を通り過ぎても慌てないこと。一周すれば再び目的の道になります。
 ※間違った道に出ても大丈夫! 道は太く空いています。どこでも方向転換が可能です。
  要は慌てないこと。四辻だけでなく五辻も六辻もあるので、一目見ただけでは行先が分かりません。
  私も何回か間違えましたが戻れば済むことです。

 2・右折優先
  NZは日本と違い右折優先です。これはしっかり頭に入れておきましょう。

  信号ある交差点やラウンドアバウト以外の交差点では、右折車が優先です。
  交差点で左折するときに右折車があれば、自分は停止しなければなりません。
  このルールは日本とは逆なので左折する時は必ず思い出し注意してください。

  私はこのルールを忘れていて怖い思いをしました。
  それは1号線の信号の無い交差点を左折しようとした時、前方から右折車が急に接近してきて
  (相手はこちらが接近してきたと思っただろう)激しくクラクションを鳴らされました。
  ハッとしてブレーキをかけたので衝突は免れましたが、ゾーとしました。

 3.One Lane Bridge(一車線の橋)
          
  One Lane Bridgeとは、2車線で走っていた道が巾の狭い橋で1車線になることです。
  1号線ではさすがに無かったが、それ以外の道ではよくあります。
 One Lane Bridgeに近づくと道路に 「ONE」「LANE」「BRIDGE」 と表示されています。

 
 更に近づくと 「GIVE WAY」と書いた矢印の標識が出てきます。
これは相手に 「与える道」「相手優先」 と言う事です。
矢印の表示は、矢印の太い方が優先で、写真の場合は相手優先となる。

 更に近づくと道路に停止線が書いてあるので、前方から車が来たら停止して待ちます。
一方こちら側に優先権があるときは停止線がありません。
場所により矢印だけの標識があるが、矢印の太さにより優先を判断します。

      
  1車線の橋の中に線路があり、汽車が走っている場合もあります。
今回はOne Lane Bridgeで一度汽車と遭遇したが、先頭でなかったので不安はありませんでした。
しかし先頭だと焦るかもしれませんね。
  また、長い橋の場合は途中に退避場所があり、橋の途中ですれ違いできる所もあった。
こんな場合、日本ではどちらが優先か迷う時があるが、こちらは簡単な表示だが明確にされていたので安心できた。

  4.速度制限
  NZでは郊外は時速100kで、街の中は50Km前後のところが多い。
スピードの標識は町の出口と入口にあり、他には工事中など特別の理由がある所だけに立っていた。
また、日本では大きなカーブや下り坂になると制限速度が表示されるが、NZではそのような事は無い。
ようは全て自己責任、自分で判断しろという事だ。

 
           町の入口(50k表示)                       町の出口(100k表示)
 
  NZではカーブにスピード制限制限の表示はないが、その代りカーブの角度が大きく表示されています。
この標識を参考にして事前に速度の調整は出来るが、これをしなければ、そのまま〇〇〇行きでしょう。
    
 時速100kというと日本の高速道路と同じ速度です。
だからと云い「そんな速度で一般道を走るなんて」と怖がる必要はありません。
 一般的に郊外では片側1車線の道が多かったが、日本に比べ
 1.道が広い 2.車が少ない 3.バイクや自転車が走っていない 4.歩いている人がいない
となれば時速100Kで走っても、恐れることは余り無いと云うことです。
ただ先ほども書いたが、カ-ブや下り坂などは自分の運転技量を考えて速度を調整する必要はあります。

 現地の車は100K以上出す車が多く、時には120Kは出ていると思われる車もあった。
私はNZの運転に慣れていない1日目は80K程度で、その後は95K前後で走りました。
北島に渡ってからは流れに乗るようにしたが若干流れより遅かった。そのため時々後続車に追いつかれるので、
なるべく相手が追越しやすいようにした。
たまに120Kも出ている事もあり、そんな時は慢心しすぎだと反省しスピードを落した事も幾度かあった。

 しかしゆっくり走れば安全かというと、そんな事は無い思う。
車は少ないが殆どの車が100K以上で走っている中、日本の国道のように50~60Kで走っていると、後続車に
すぐ追いつかれてしまう。
追いつかれて後ろを気にしてばかりいれば危険だし、知らん顔して走れば後続車がイラつく事になる。
そんな事も考慮して走ったほうが良いと思う。また片側1車線の道でも、かなり頻繁に片側2車線になる追越し区間が
あるので、ここを利用して追越してもらう事も大事だ。

 町の中ではNZの人は制限速度を守るのに感心していました。
町の標識があると100kのスピードがガクンと落ちるので、私も慌ててブレーキをかけていた。
道路工事の速度制限もよく守っていた。

 感心に思いクライストチャ-チの宿の人に感想を言ったら
 「そんな事は無いですよ、罰金は怖いし、町中は警察も予算確保のために常に目を光らせている。」 と言っていた。
そう言えばパトカーが車を取調べているのを4回も見かけていたので、なるほどと納得した。
と言うわけで町の中のスピードも気をつけましょう。

以上列記した4点がNZの交通ルールで特に注意しなければならない点だと思います


  ・道路標識
 面白半分に色々な道路標識を写してきました。

   

       
 日本でも山間部を走っていると時々見かける 「動物注意」 の鹿や猿の標識。でも出合う確率は非常少ない。
しかしNZでは必ず何度か遭遇するでしょう。
但しペンギンは別! ペンギンは自生地の海岸でも余り見る事が出来ませんでした。

 
 NZの踏切は一時停止の必要がない、と事前に調べてあった。確かにどの車も一時停止をせず通過している。
それはいいのだが、では一番左の標識に 「EXEMPT」 と書いてあるのは何だ?
辞書で調べると 「免除する」 と出ている。と言うことは、この踏切は一時停止を免除された踏切なのか?
では一時停止を免除されていない踏切が有るのか? 解らない???

 右側の標識は 「線路有スリップ注意!」 なのだろう。
NZでは線路と道路と並行している所でも、その境に杭などの障害物が無い。日本の常識では危険を感じるが・・・


  長距離の車の運転をしていると一番困るのはトイレだ。

        
国道を走っていて 「500mRIGHT」 の標識を見たら注意しよう。(写真はありません)
少し行くと写真のようなトイレの標識が出てくるが、標識は一見トイレ付き休憩所があるように見えるが、日本の
道の駅を想像してはいけない。
男女兼用のトイレとゴミ籠、ベンチだけの休憩所が多かった。

        
 水洗便所もあったが、ボトン便所も多く、いつ汲取ったか解らないトイレもある。そんな時は私は外で・・・・・・・

 しかしトイレがあるだけでも幸運と思う方が良い。
北島の道の休憩所にはトイレがない所が多く、更に忘れてならないのはNZのスーパーにはトイレが無い事です。
ではどうするか。
 まずガソリンスタンドやレストランを利用したら必ずトイレに入る事です。
また街中で 「PUBLIC TOILOT」 を見つけたら、これも 「もうけ!」 と利用する。
では、どうしても無い時はどうするか? NZで見かけた方法を紹介しよう。

  南島の国道脇に小さな滝を見るための空地があり車が2台ほど止まっていた。
私が車を下りてカメラの支度をしていると、少し先に車が停まり金髪の若い女性が下りてきた。
女性は車のドアを閉めるとズボンに手をかけて、なんとスルッとズボンを下げてしまった。
スッポンポンのお尻を出した女性は、しゃがみこんで用を足すと何事も無かったように車に乗り走り去っていった。

 これを見た妻は気が楽になったのか、同じ方法をとれるようになった。
尤も妻は道の脇ではなく林の中に入りました。これは妻の誇りの為にも言っておきます・・・・・


  スピード違反と同様に歩行者優先も徹底されていて、横断歩道に立つと車は止まってくれる。
日本の調子で横断者を無視するのは止めましょう。必ず歩行者優先で。

  
   横断歩道の標識    赤白のポールの立つ横断歩道    学校有!子供に注意を       スクールバス、子供注意

 英語は読めなくても標識は絵や図で大概判断できる。左から順に
  

  大きな町には道路にパーキングメータが設置されていた。
しかしその使い方が解らず利用出来なかったので、常に無断駐車の繰り返しだった。
掴まったら 「アイムソリー」 の連発でいこうと思っていたが、幸い掴まらずに済んだ。
          
  一番左はパーキングメータ。全て英語表記のため(当り前だ)操作法がハッキリしないのを幸いに・・・・
2枚目の標識の上段は、午前8時15分から9時15分、下の段は午後3時から4時の間は駐車禁止。
下の青い標識には、それ以外の時間帯は60分間は駐車OKを表している。

   
  1枚目はバスの停留所。この程度なら大丈夫理解できます。
2枚目の小山の形は何処かの国では 「ポリス スリーピング」 とか言っていました。
道路舗装面の巾50cm程度の小山だが、スピードを落とさず乗り上げると凄い衝撃を受ける。要はスピード対策で、
日本でも団地の入口等に設置すれば効果が出ると思います。
ポリス スリーピングとは、お巡りさんは寝ていても、スピードを出さず事故が減るという事だとか、成程ね。

  3枚目の上段の標識は壜のグラスがの上に赤い車線。 「PROHIBITED」 の意味が分からなくても
 「アルコール禁止」 と判断できますね。
では下段は何の禁止でしょう? 実は帰国後調べて分かったのですが 「スケボー禁止」 の標識だそうです。

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ニュージーランド・ドライブ旅行10

2018-07-05 09:00:00 | NZ・ドライブ旅行
  準備編 ― レンタカー

  ・借りだし
 契約までの過程は 「レンタカーの予約」 を参照してください。

オークランドに来て3日目。今日はレンタカーを受け取ることになっている。
レンタカー会社の人が4時に宿まで迎えに来て、会社で手続きをしたあと車を受け取るらしい。

会社からの帰りが心配な私は、会社の場所を宿の人に聞くが 「知らない」 と言われてしまった。
なら仕方ない迎えの車窓から、しっかり道を憶えるようにしよう。

 次に今晩車を止める駐車場も聞いたがはっきりしない。仕方なく近所の野外駐車場に行き 「オールナイト OK?」
確認して、更に駐車場に入る道順も調べておいた。

 4時を過ぎても迎えが来ない。
日本人は時間に煩いと思われても嫌なので、4時半まで我慢したがまだ来ない。
仕方なく宿の人に電話してもらうと 「20分後に来る」 と言う。結局5時に迎えが来た。

 レンタカー会社は太い道に面していて解りやすい場所にあった。これなら帰れそうだ。
会社では保険に入る手続きをした。
保険の細かいことは解らないが、免責の額を0にして全て保険でまかなうか、免責額を半分にするからしい。

保険料は全額免除が1日16$で、半額免除が8$らしい。(全て適当に解釈した)
車のレンタル料より高い保険などバカらしいが、かと言って入らないも不安だ。
結局加入したのは、半額免除の1日8$の保険にした。

これでレンタル料は1日23$になってしまった。
(NZでは「対人・対物保険」や「車両保険」はレンタル料に含まれているらしが、良く分からなかった)

 帰国してから解ったが、NZで車を借りるとサービス税が12.5%付くらしい。
なのに今回支払ったのは、車両代315$と保険料168$の計483$(1日23$)だけだった。
12月8日現在この金額以外のクレジットの請求も無いが、一体どうした事なのだろうか? 

 1日15$のレンタル料の中に、サービス税も含まれているのだろうか? 解らない。
マー 自分が損をするわけではない、得をしたと思って、このままにしておこう。

 係員に車が故障したら何処へ連絡するのか 「カートラブル テレホン?」 と聞いてみた。
何とか通じたらしい、蛍光ペンでパンフレットの中の電話番号に印を付けてくれた。
「ジャパニーズ OK?」、 と聞くと、係員は両手を少し上げ目を見開いた。
どうやらこの電話は日本語は通じないらしい。これも仕方ない格安料金で契約したのだから。
事故に遭ったら? 聞くのは止めた。どうせ通じないし、あとは臨機応変にいくしかない。

          
 車が来た。 「あれ! マツダじゃない」 マークがトヨタになっている。
契約では 「マツダ ファミリア1500」 となっていたのに 「TOYOTA PLATZ」 だった。

どうなっているのだろう?
でもマーいいか家の車もトヨタだから、操作に慣れているし運転しやすいだろう。という事で黙っていた。

          
  アレー?!? 運転席の日除けを下ろすと、何と日本語の注意書があった。
この車は日本から中古で輸入し車なのだ。でもそれもいい、日本車は優秀なのだから。

 車の外回りをザーと点検するが、悪いところは見当たらない。 「OK!」 と言って鍵を受け取る。
いつもトヨタ車を運転しているのに何故か緊張してエンジンをかけた。
車の走行距離は55、751Km 日本車なのだから大丈夫!!

 宿までの道は頭に入っている。サー出発だ! 
オークランドの道は広い。車の数も少ない。信号の見方も解っている。 駐車場への道も調査済みだ。
と、気を落ち着かせて走り出した。

 車を駐車場に入れるとホッとした。これで又難問を一つクリヤーした。


  ・レンタカーとフェリー
 大手のレンタカー会社は北島と南島を結ぶフェリーは車を載せず、ウエリントンで一度車を返し、海を渡った
ピクトンで再度借り直すらしい。
今回借りたEXPLORE MORE社は大手ではないので、そのまま車をフェリーに乗せ、返車はクラストチャーチで
返すようになっていた。
 
 今回自分のミスでフェリーの出航時間がウエリントン発、午前3時の便になってしまった。
予約時に出航時間の1時間前に来ようにと言われていたので、午前2時までに着かなければいけない。
そこで夜中では場所が分かり難いと思い、昼間の内にフェリー乗場を調べておいたので、スムーズにフェリー乗場に
着く事ができた。

 朝乗場に到着すると既に3台の車が並んでいた。
受付へ予約券を渡すと車用1枚、人間用2枚の細長い板状の物を渡された。これがきっと乗船券替りなのだろう。

待つこと1時間。2時50分になっても乗船が始まらない。イラつき始めた時やっとゲートが開き乗船が始まった。
係員に先ほど受け取った乗船板を渡して乗船をする。
乗船した車は結局4台だけ。それで乗船時間を遅らせたのだろうか?
後は日本と同じで船員の指示に従い車を船内に移動し駐車させてる。

 この日の天気は曇りだったが波も風もなく、穏やかな航海だった。

          
 午前3時だがフェリーの売店は開いて、サンドイッチ等は購入できるが、乗客はが少ないので客もいなかった。

 ウエリントンとピクトンを結ぶフェリー会社は2社あって、今回は 「ブルーブリッジ」 の船に乗船をした。
料金は人間が1人55$で、普通乗用車が1台130$。乗船時間が3時間20分だった。

 もう1社は 「インターアイランダー」 社で、料金も乗船場所も乗船時間も違っている。
料金はブルーブリッジ社の方が安いが乗船時間は20分多くなっていた。

 これでレンタカーの1日の実質料金は
レンタル料(15$)+保険料(8$)+フェリー料(6.2$)=29、2$ でまだまだ安い

 フェリーの下船方法も日本と同じで、船員の指示に従い船を下りるとそのまま走って行けた。


  ・ガソリン
           
 ガソリンスタンドの名前は日本と違っていたが忘れてしまった。でも見れば解る。
ただ日本のレギュラーガソリンはNZでは 「Unieaded(アンレディッド)」 と言うらしい。
これは覚えておいた方がいい。間違って軽油でも入れたら最悪だ。

またガソリンスタンドでは、お菓子や飲み物も売っていて小さなコンビニのようになっている。
椅子やテーブルもあるので軽い休憩をとることが出来る。
ここで忘れてならないのはトイレを済ます事! これは絶対忘れずに!

          
私が利用したスタンドは全てセルフ形式だった。最初は不安だったが2回も給油すれば、どうといった事もない。
1.車の給油孔を開ける
2.テンキー0の右のCLEARキーを押す
3. 〃   0の左のFILLキーを押す
4.緑のホースを取って給油孔に差す
5.引き金を引いて給油を開始する
6.給油が止まったらホースを戻す
7.車の給油孔を閉める     
 以上で給油は終わり、次は料金支払いです。

 給油したスタンドの番号(写真では1)を覚えて事務所に行く。
 「ハロー ナンバー1」 と言ってクレジットカードを渡せばよい。

 写真の数字は一番上が金額で10$77¢ 2段目がガソリンの給油量=7リットル 
3段目1リットルの単価=1.539$ 故に 1.539×7=10$77¢となる。

 ガソリン量は常に気にしていたほうが良い。
私はメモリが半分より下を指したら入れるようにしていた。と言っても日本ようにガソリンスタンドが2~3キロ走れば
あるわけではないので注意が必要です。

中でもMt’クックやミルホードサウンドの場合は必ず前の町で満タンにしておいたほうが良い。
そこではガソリンスタンドを見かけなった(実際にはあるらしいが?)

 ガソリンの値段は田舎の方が高めだったが、そんなことを気にしてガス欠になったら大変だ。
高くても安くても減れば入れようと私は心がけていた。

 ちなみにガソリンの値段は平均して1リットル1.6$位で日本円にすれば100円前後と大分安い。
(出発時の日本は180円前後)車の燃費は今回のトヨタPLATZはリッター15Km走った。
おかげで予算は、ガソリンがリッター170円、燃費が14kと見ていたので安くなって助かった。


  ・レンタカーの返車
 車を返すにあたって、宿の人にレンタカー会社のパンフレットを見せて場所を確認したが、分からないと言う。
そこで例により徒歩で返納日前日に事前調査に出かけた。

 地図では大聖堂の裏付近に会社がある事になっている。
しかしそこは街のど真中で、小さい会社なのに?と少し疑問を感じながら出かけた。

 レンタカー会社なのだから車が何台かあり道路に面しているはず。とその付近を探すのだが、無い!
何度探しても無い。

 小さい会社だからと街の中心地を離れた辺りまで行ったが見当たらない。
仕方なく後は宿の人に頼んで会社に電話して確認するしかないと中心地まで戻ってきた。
          

 大分探し歩いたので便所に行きたくなった。
散策マップで確認すると便所はトラムが建物の中に入っていく所にある。用を済ませ便所から出て何気なく
前を見るとアッ 「あった!!」 なんとレンタカー会社が目の前にあった。それも中々の店構えだ。
ホッとしたが周辺には車を止めるような所はない。それ以前にトラムの入ってきた道は車は進入禁止だ。

エーどうすればいいんだ?
混乱したまま店の中に入り受付の女性に契約書を見せる。 「○■△×▽ツモロ●◎■△×▽●◎」 全然解らない。

私は車の置き場所が知りたい一心で
 「パーキング レンタカー パ-キング」 と言うが 「○■△×▽●◎■△×▽●◎」
困り果ててしまった。今までで最大の危機だ。
すると後ろから 「車の返却は明日だと言ってますよ」 と日本語が聞こえた。
ワー助かった。神の助けだ。後ろを見ると、そこには若い日本人男性がいた。
これ幸いとばかりに
 「返却は明日ですが、明日車を何所へ置くのか解りません」 と聞くと
 「■△×▽●◎■△×▽●◎」 「◎■△×○■△×▽」 何か聞いてくれている。
 「車は建物の外の道路に止めて、此処へ車の鍵を持ってきてくださいと言ってます」
 「道路は駐車禁止では?」  「少しの時間なら平気ですよ」
こんな遣り取りをしてやっと納得できた。

 建物の外に出て再度道路を点検すると、5分駐車可の標識が出ていた。
更にその下にはレンタカー会社の看板が。(写真の右下のオレンジの部分)

小い会社とか、店先に車が置いてあるなどと、先入観を持たず探していれば、慌てずに済んだものを。と、反省。
それにしても助けてくれた男性の方感謝してます。

 翌日は16時返却の契約だったが、午前中の方が車が少ないだろうと、早めに出かけた。
タイミングよく建物の入口に駐車でき、鍵を持って店に入る。
受付は昨日と違う人だが鍵と契約書を見せると 「OK」 と言ってカウンターを出てきた。
一緒に車の所に行き、車の周りをザット見ただけで 「OK」 と親指を立ててくれた。
これで料金が安すぎて心配したことや、故障や事故の不安からやっと開放された。

 肩の荷が降りその日の夜は重い祝杯を上げたのは云うまでもない


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ニュージーランド・ドライブ旅行9

2018-07-03 10:00:00 | NZ・ドライブ旅行
  準備編 ― 両 替

  ・お金の準備
 お金をどのようにしてNZに持っていくかでも迷った。
調べてみると下記のの4種類の方法があった。

 これらを検討し、高額なものや宿泊費などはクレジットカードを使い、その他は現金で支払う
 「クレジットカード+現金」 の併用が、一番使い勝手が良いと判断した。

次に予算の内でクレジット支払いが可能なものと現金払いが便利なものと分けてみた。
     
 これにより現金(日本円)を予算より少し大目の70万円持って行く事にした。

 サーその70万円をどのようにして持っていくか?  盗難や紛失には十分気を付けなければならない。
 結局採用したのは、昔ながらの服の下に首からぶら下げるタイプの物を2個。
 大型を私、小型を妻用として購入した。

 二人に分けた理由は危険分散とNZでは一人1万NZ$以上の持込は禁止されていてる。
 今回は70万円≒1万NZ$となり場合によっては1万NZ$以上になる事も考えられる。
 大事なお金を没収されては適わないと、二人で分散することにした。


  ・両 替
 2008年10月頃から為替レートの円が急騰し始めた。
この計画を立て始めた07年10月の頃は1NZ$=88円だったのが、08年10月10日では1NZ$=60円に
もなっている。
これを150万円を88NZ$で計算すると 150万円÷88NZ$=17000NZ$になる。
さらに150万円を60NZ$で計算すると 150万円÷60NZ$=25000NZ$となり、
同じ150万円が8000$も多くなり 率にすると140%も多くなったことになる。

 今までのツアー旅行では土産代だけ換金していたので、為替レートなど気にすることもなかった。
しかしこれだけ差があるとなると気にしないわけにはいかない。

 ガイドブックにはNZは現地で換金する方が有利と書いてある。
しかし最近の円高が気になって、航空チケットを購入した会社に電話して聞いてみた。
すると 「日本で換金する方が有利」 と教えてくれた。

 さらに空港のチェックインカウンターに並んでいると、団体の人の話が聞こえてきた。
 「添乗員がNZで換金するより日本で替えた方がいい。NZは換金する場所も少ないと言っていた。」
と話す声が聞こえてきた。

          
 計画ではNZの換金が有利と思い、全てNZで換金するつもりだった。しかし周りの話を聞く限りでは
日本で換金した方がどうも有利のようだ。
 そこでオークランドで両替予定の30万円のうち25万円を日本で、残りの5万円をオークランドで両替する
ことにした。
 
  帰国後何処で両替する方が有利か比べてみた。そしてその結果は
 
 どうですかこうして比較してみれば明らかにNZで両替した方が有利ですし、しかもクレジットが一番率が良い。 
 ただ今回は旅行中も円高が進んでいたため、この様な結果になったが、円安に向かっていたら何ともいえないが。

       
              クライストチャーチの両替商のネオン
 11月26日は1NZ$が53.9円だったが、巷の話では40円台になった日もあるらしい。
成田で 「NZは両替場所が少ない」 と聞いたがそんな事はない。
特にオークランドやクライストチャーチには両替の看板が多く、店により金額が違い結構気になった。


 次回NZに行くときは、オークランドの空港で5万円換金して、あとはクレジットで支払うつもりだ。
クレジットの普及状況は日本の比ではなく、今回行った田舎のスパーでもクレジットが使えない所はなかった。
中でもスパーでバナナ1本をカードで支払って買物をする人がいたのには驚いた。

 クレジットの使用方法はカードを手に持ってレジに見えるようにしていれば処理してくれる。
確認方法は2種類あり、現地の人は暗証番号を打っていたが、外国人にはサインを求める事が多いようだ。
私も暗証番号を打ってみたが、上手くいったり駄目だったりしたので、途中からカードを渡すとき 「サイン」 と言って
サインをするようにした。
ただ、一ヶ所だけサインは駄目という宿があったので、暗証番号は調べていったほうが良い。 


  ・お金の種類


 これらの中で一番利用頻度の高かったのは、20$紙幣と2$コインだった。
日本では何故か2,000円紙幣が敬遠され殆ど流通していないが、NZで20$や2$を平気で使っていた。

 コインの2$と1$は、宿で洗濯機や乾燥機で使うので常に持っていたほう良い。
10¢以下のお釣りは切り上げなのか、切捨てなのか、店により違うようだった。 中にはレシート以外に、端数の金額を
書いた紙をよこしたマートもあったが捨ててしまった。
多分次回の買い物の時に、これを出せばお金として計算してくれるのだろう。

 国によっては田舎の小さな商店では高額紙幣が使えない場合もあるようだが、NZではそのような事はなかった。


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