はぐれ遍路のひとりごと

観ながら歩く年寄りのグダグダ紀行

知多四国25番円観寺

2015-10-14 10:00:00 | 寺社遍路
歩行記録                                                         H27-8-12(水)
歩行時間:5時間40分   休憩時間:2時間00分   延時間:7時間40分
出発時刻:8時30分     到着時刻:16時10分
歩  数: 36、270歩(推定距離27.2km)    GPS距離24.4km
行程表
武豊駅 0:15> 24番 0:35> 25番  0:40> 開山 0:30> 番外 0:20> 26番 0:50> 27番 ・ 開山 0:55> 28番 0:45>
 29番 0:45> 34番・31番・32番・30番 0:05> 大井BS 
 

                                  25番円観寺(千体大師?)

       
                      醤油醸造元                            火力発電所?

 24番から25番円観寺(えんかんじ)へは、国道247号の西側の道とほぼ平行な狭い道を歩ように地図はなっている。
なのに徳正寺を出て黒塀の醤油の醸造元の横を歩いて行くと国道に出てしまった。一旦醸造元まで戻り今度は別の細い道を
行くと又もや国道だった。
まだ寺を出てたったの50mしか歩いていないのに2回も間違えてしまった。まだ調子が出ないのか。仕方ないので寺まで戻り
仕切り直しをしようと醤油屋の横に行くと、さっきまで芳しと感じた匂いも何回か嗅いだのか今度は鼻についてしまった。

 迷った原因はルートを設定するとき、寺の入口が分からないと適当に設定しているのだが、今回はそれが悪かった。
手持ち地図は尺度を大きくしているので、最初の分岐は寺の角て曲がるように見えたのですぐ曲がっていた。
しかし実際には寺を出た場所と地図のスタート地点とは違っていて、寺を出た所からなら実際は曲がらずに直進すれば良かった
のだった。分かってしまえば何の事はないが迷っている時は結構焦るものです。

 前方東に3本の管で櫓を組んだ建造物が見えるが何だろう。送電線も何本も見えているが火力発電所か。
次の札所で聞いてみよう。

 
                円観寺山門                                弘法堂と護摩堂

 円観寺の住所は武豊町富貴だが例により地名の富貴が気になった。多分貴い人でも住んでいただろう思いながら調べると
 『富貴には浦島太郎の伝説が伝わっていて、言い伝えによると浦島太郎は富貴で海亀を助けたという。富貴には浦島川という
川がある他、古い地名に浦ノ島、負亀という名もある。
また、富貴という地名は元々は 「負亀」「おぶがめ」 の読みが 「ふき」 に転じたという。』

 浦島伝説は東海道を歩いた時神奈川宿にも伝わっていたが、今日はその伝説はさておいて地名で気になった事がある。
先程打ち終った徳正寺の境内に亀が石碑を背負って(負ぶって)いたが、あれはここの古い地名 “負亀” に関係ないのだろうか。
山号も “慶亀山” だったが。
しかし考えてみれば山号が慶亀山なので亀の像があっても変な事ではない。亀がいたからといって浦島太郎と結びつける方が
無理がある。

 
                弘法堂内部                              小石に描いた太子像

 弘法堂の中に弘法大師の御姿を描いた小石が幾つも祀られていた。今迄歩いて来て焼物の 「千体地蔵」 は何度とあったが、
このように自然石に描いてあるのは初めて見た。これをもっと増やして 「千体大師」 とできないものか。
きっと規格品の千体地蔵よりありがたく見えること間違いなしだ。尤も小石が不揃いなので置き方には悩むかもしれないが。

 
                 西国観音                                 仏足石

 西国観音霊場の本尊を石仏にして33体並べてあるこの形式は静岡にもあるが、ここで変わっているのは石仏中央に祀られた
金色の観音さんだった。なんでもこの観音さんは 「呆け封じ観音」 だそうです。

 「仏足石」 もお寺では時々見かける物だが、元々は仏像の無い時代にこの仏足石や菩提樹、仏搭などを拝んでいたようです。
古いインドではお釈迦様のお姿を直接見て拝むのは、畏れ多く勿体ないという当時の人々の敬虔な態度が顕れだそうです。  
 仏足石の描き方にも色々あって、ここの仏足石のように足の五指に卍が書かれ、足の中央部に輪宝が書いてある方式は
ネットには 「足下二輪相」 となっていました。何故二輪なのか分かりませんが。

 しまった。3本の櫓の事を聞くのを忘れてしまった。

                             24番から25番円観寺の道