「駅から遍路」
遠州33観音1回目 遍路日2010/9/17 距離40.2km 歩行時間7時間15分
遠州森町駅―1番蓮華寺―3番長福寺―4番春林院―5番大雲院―6番永江院
7:50
―8番常現寺―9番龍雲寺―菊川駅
17:30
8番常現寺(ご朱印)
6番永江院 ― 8常現寺
13:30 15:10
距離=約10.0Km 所要時間=約1時間40分
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/5c/6d7f304a238af6956ed5f61ffe1fa331.jpg)
今日は大きな忘れ物をしてしまった。朝が早く涼しかった事もあり、ついうっかり帽子を被ってくるのを忘れてしまったのだ。気づいたのは藤枝駅に着いてからで今更家に戻ったら遅くなってしまうと、そのまま来てしまった。
塩の道など木陰のある所や家の陰がある所はいいが、直射日光がもろに当る場所は暑くてたまらない。
最初のうちは格好をつけてA4の地図を翳したりしていたが、それではとても間尺に合わなくなり、結局タオルを取り出して被る事にした。
最初は頬被り、次が泥棒被りをしたが、どちらも顔が暑っ苦しくなる。それではと姉さん被りをしたが、これは何か気恥ずかしい。別にどうと言う事は無いだろうが"姉さん"の言葉から女性の被り方と脳に刷り込まれてしまっているようだ。
何被りと言うのだろうタオルを後頭部で結ぶやり方もやったが、これは額の上の髪の毛が押さえられて眩しくて余計暑く感じてしまった。
歩きながら色々試行錯誤して辿り着いたのは----
ただタオルを頭に乗せるだけの方法。こうすると圧迫感も無く耳や首筋も隠れるので涼しく感じる。難点は風に吹かれるとすぐ捲くれてしまう事だったが丁度この日は風が弱く助かった。
普段なら風が弱いと不満を感じるのに今日は風が吹くと不満を感じる。何とも勝手が強い男だろう。
道はいつしか旧東海道の国道1号線に入っていた。
遍路をしていて一番面白くないのが、いやつらいのが交通量の多い太い道を歩く時だ。
以前は東京から京都までの東海道53次を歩いてみたいと強く思っていたが、その殆どがこんな道が続くのかと思うと、その気は少なくなってしまった。
どうせ宿泊費を払って歩くなら東海道より熊野古道とか中山道の方が魅力的だと思えてきている。
ただ折角静岡県に住んでいるのだから東海道を無視するのも淋しい。そこでせめて静岡そう駿河と遠州だけでも歩いてみるかと考えが変わってきている。
来年の「駅からウォーク」は静岡県の東海道を歩く事にするかと腹が決まった。
ようやく国道と離れ旧東海道の日坂宿に入った。丁度祭りの日だったので屋台が出ていたが、本番は明日からの土日のようで動く気配はない。
いつもは公開されている旅籠の川西屋には「祭典のため公開を中止します」と張り紙がしてあった。きっと説明役のボランティアが祭りに参加するからだろうが、逆に他所から来る人の多いこんな日こそ公開した方がいいのではないかと思うのだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/e3/feb1083059cbc8a761cef122647ffe6b.jpg)
日坂宿を通り過ぎると今は国道ではないが旧国道の道に入る。こんな道も面白くないが車が少ないのは助かる。
道の脇に大きなラブホテルがあり歩いていても中の様子が少し見える。金曜の3時なのに2台の車が停まっている。1台はナンバープレートを隠す遮蔽物を置き、もう1台はそのまま駐車している。
ナンバーを隠している車は若しかして不倫なのか----
前期高齢者を過ぎてもくだらないも妄想が頭をよぎる不良遍路でした。
この常現寺は遠江33観音では粟ヶ岳山頂の倒壊寸前のお堂の本尊を祀ってあるので、その時一度きている。門前に日清・日露・そし大東亜戦争の慰霊碑があり、その石の頭部が当時の軍人の帽子になっているユニークな石碑がある寺だ。
その時門前にあった地蔵の頭が無いと書いたが今日見てみると、あたまの所に丸い石がのっている。
たまたまあの時だけ無かったのか、地蔵さんが不憫と思ってのせたのか-----
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7f/32/8bed002c092555ab4c69e8f376e1d7b4.jpg)
今回の遍路では事前に「遠州33観音 奉納経」と書かれた納経帳を購入してある。この納経帳はすでに主要な部分は印刷されていて札所で納経を受けると札所番号と寺院名それと中央に押印する梵字の三つの朱印を押してくれる。
正にご朱印帳そのもので朱印料は100円となっている。四国や秩父それに駿河一国のご朱印は納経帳に墨書をしてくれて300円した。それに比べれば安いのだが、その価値観は----
まーそんな分けで遠州では若し寺の人に会えたらご朱印をして、会えない時は呼鈴を押してまではしないと決めていた。今日も今まで1番蓮華寺でご朱印を受けただけだ。
常現寺で休憩をしていると中から僧侶が出てきた。
「ご朱印をお願いできますか」と聞くと黙って手を出す。納経帳を渡すと寺の中に入って行った。暫くして出てきて「はい」と言って納経帳を差し出してきた。
「有難うございました」といい100円玉を手渡す。
それで終わり。「ご苦労様です」も「お気をつけて」もない。
寺としてはたった100円で手間暇かけるのが面倒だろうが何となく不愉快に感じる。自分から積極的に納経しない理由もこんな事にもある。
遠州33観音1回目 遍路日2010/9/17 距離40.2km 歩行時間7時間15分
遠州森町駅―1番蓮華寺―3番長福寺―4番春林院―5番大雲院―6番永江院
7:50
―8番常現寺―9番龍雲寺―菊川駅
17:30
8番常現寺(ご朱印)
6番永江院 ― 8常現寺
13:30 15:10
距離=約10.0Km 所要時間=約1時間40分
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/5c/6d7f304a238af6956ed5f61ffe1fa331.jpg)
今日は大きな忘れ物をしてしまった。朝が早く涼しかった事もあり、ついうっかり帽子を被ってくるのを忘れてしまったのだ。気づいたのは藤枝駅に着いてからで今更家に戻ったら遅くなってしまうと、そのまま来てしまった。
塩の道など木陰のある所や家の陰がある所はいいが、直射日光がもろに当る場所は暑くてたまらない。
最初のうちは格好をつけてA4の地図を翳したりしていたが、それではとても間尺に合わなくなり、結局タオルを取り出して被る事にした。
最初は頬被り、次が泥棒被りをしたが、どちらも顔が暑っ苦しくなる。それではと姉さん被りをしたが、これは何か気恥ずかしい。別にどうと言う事は無いだろうが"姉さん"の言葉から女性の被り方と脳に刷り込まれてしまっているようだ。
何被りと言うのだろうタオルを後頭部で結ぶやり方もやったが、これは額の上の髪の毛が押さえられて眩しくて余計暑く感じてしまった。
歩きながら色々試行錯誤して辿り着いたのは----
ただタオルを頭に乗せるだけの方法。こうすると圧迫感も無く耳や首筋も隠れるので涼しく感じる。難点は風に吹かれるとすぐ捲くれてしまう事だったが丁度この日は風が弱く助かった。
普段なら風が弱いと不満を感じるのに今日は風が吹くと不満を感じる。何とも勝手が強い男だろう。
道はいつしか旧東海道の国道1号線に入っていた。
遍路をしていて一番面白くないのが、いやつらいのが交通量の多い太い道を歩く時だ。
以前は東京から京都までの東海道53次を歩いてみたいと強く思っていたが、その殆どがこんな道が続くのかと思うと、その気は少なくなってしまった。
どうせ宿泊費を払って歩くなら東海道より熊野古道とか中山道の方が魅力的だと思えてきている。
ただ折角静岡県に住んでいるのだから東海道を無視するのも淋しい。そこでせめて静岡そう駿河と遠州だけでも歩いてみるかと考えが変わってきている。
来年の「駅からウォーク」は静岡県の東海道を歩く事にするかと腹が決まった。
ようやく国道と離れ旧東海道の日坂宿に入った。丁度祭りの日だったので屋台が出ていたが、本番は明日からの土日のようで動く気配はない。
いつもは公開されている旅籠の川西屋には「祭典のため公開を中止します」と張り紙がしてあった。きっと説明役のボランティアが祭りに参加するからだろうが、逆に他所から来る人の多いこんな日こそ公開した方がいいのではないかと思うのだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/14/b0a52c2809c3c990c6d80ddbda6f7e06.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/e3/feb1083059cbc8a761cef122647ffe6b.jpg)
日坂宿を通り過ぎると今は国道ではないが旧国道の道に入る。こんな道も面白くないが車が少ないのは助かる。
道の脇に大きなラブホテルがあり歩いていても中の様子が少し見える。金曜の3時なのに2台の車が停まっている。1台はナンバープレートを隠す遮蔽物を置き、もう1台はそのまま駐車している。
ナンバーを隠している車は若しかして不倫なのか----
前期高齢者を過ぎてもくだらないも妄想が頭をよぎる不良遍路でした。
この常現寺は遠江33観音では粟ヶ岳山頂の倒壊寸前のお堂の本尊を祀ってあるので、その時一度きている。門前に日清・日露・そし大東亜戦争の慰霊碑があり、その石の頭部が当時の軍人の帽子になっているユニークな石碑がある寺だ。
その時門前にあった地蔵の頭が無いと書いたが今日見てみると、あたまの所に丸い石がのっている。
たまたまあの時だけ無かったのか、地蔵さんが不憫と思ってのせたのか-----
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1e/b1/6bbb60a63542d9c3ebbf4a2d95cf168a.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7f/32/8bed002c092555ab4c69e8f376e1d7b4.jpg)
今回の遍路では事前に「遠州33観音 奉納経」と書かれた納経帳を購入してある。この納経帳はすでに主要な部分は印刷されていて札所で納経を受けると札所番号と寺院名それと中央に押印する梵字の三つの朱印を押してくれる。
正にご朱印帳そのもので朱印料は100円となっている。四国や秩父それに駿河一国のご朱印は納経帳に墨書をしてくれて300円した。それに比べれば安いのだが、その価値観は----
まーそんな分けで遠州では若し寺の人に会えたらご朱印をして、会えない時は呼鈴を押してまではしないと決めていた。今日も今まで1番蓮華寺でご朱印を受けただけだ。
常現寺で休憩をしていると中から僧侶が出てきた。
「ご朱印をお願いできますか」と聞くと黙って手を出す。納経帳を渡すと寺の中に入って行った。暫くして出てきて「はい」と言って納経帳を差し出してきた。
「有難うございました」といい100円玉を手渡す。
それで終わり。「ご苦労様です」も「お気をつけて」もない。
寺としてはたった100円で手間暇かけるのが面倒だろうが何となく不愉快に感じる。自分から積極的に納経しない理由もこんな事にもある。