はぐれ遍路のひとりごと

観ながら歩く年寄りのグダグダ紀行

静岡空港「空の道」ウォーク

2016-09-26 11:55:38 | ウォーキング
歩行記録   H28-9-25(日)
歩行時間:0時間35分   休憩時間:0時間10分   延時間:0時間45分
出発時刻:10時45分     到着時刻:11時30分
歩  数: 2、433歩(推定距離2.4km)    GPS距離2.6km
行程表
 石雲院展望デッキ :20> 富士見の丘 0:15> 石雲院展望デッキ

 町内の清掃活動の最中に 「これが終わったら静岡空港の空の道が今日だけ解放されるので行ってくる。」 との会話を聞いて
矢も盾もたまらなくなり、急遽弁当と水を持って空港に出かけた。
先週歩いた時は3時間かかった道も車なら僅か20分の道のり、何か歩くのが馬鹿らしく感じてしまう。

 今日は久し振りに富士山が下から上まで顔を出していて、山頂部分には薄っすら初冠雪も見える。
石雲院の展望デッキでその富士山を写真に撮ろうとしたら、アレー? カメラが無い。
しまった! ザックでは大袈裟過ぎると小さなセカンドバックにしたので入れるのを忘れてしまった。
何と心掛けが悪いものだ、着陸する飛行機と富士山を同時に写すチャンスを逃すなんて。



 先週静岡空港一周ウォークの後で
 「空の道は、空港ターミナルビル東側の石雲院展望デッキ付近からさらに東の「富士見の丘」までの約1キロ。
日ごろは立ち入り禁止で、空港周囲部を管理するために使っている。
一方、散策できるよう2015年度に案内板や柵などを設け、イベント開催時に開放。写真愛好家らが訪れている。
 富士見の丘は滑走路の離着陸ポイントに近く、より迫力ある形で楽しめる。ただ、丘へ向かうには階段を上っていく必要がある。」

との記事を読んだ。
 この記事を読んで空の道とは、展望デッキから少し下る舗装路を東に行き、坂口神社上の立入禁止になっている出入口から
コンクリの階段を登って、坂口神社上の展望台とか撮影スポットと呼んでいる場所に出るのだろうと判断した。
 (前回のブログはこの坂口神社上の地を “富士見の丘” と変更した経緯がある。)
ならどうせ歩くなら富士見の丘から例の草茫々の草原を通ってビオトープに下り、麓の里道を歩いて石雲院に戻る事にした。
 (多分このイベントに合わせて草原の除草は行われただろうと期待もあったが)

 出発地は思った通り展望デッキ下の舗装道路からで、そこには係員が 「雀蜂が飛んでいるの現地の係員の指示に従ってください」
と注意していた。実は散策マップを期待していたのだがそれは無し。残念。

 短い下り坂が過ぎれば、後は平坦な舗装路が続き南側には坂口の工業団地などが見えている。一周ルートではこの麓の里道を
歩くのでこんな景色は見えない。
道の左右は雑草や低木の雑木林だけで空港関係の施設はない。いや空港関係どころか施設そのものが何もない。
なのに普段は開放されない 「空港管理道」 とは何故だろう? 途中には新しい立派な案内板もあるのに・・・・・・・

 その舗装路が終った先は、想像していた金網の出入口ではなくただの林だった。更にそこからか滑走路のある高台への階段が
コンクリでなく擬木の階段続く。
どうやら富士見の丘とは、坂口神社の展望台より更に北側の管制塔寄りの丘のようで私は勘違いしたようだ。

 階段を上ると東西に長く舗装された展望台あり、飛行場を含め周りが広々と一望できる景色が見えた。
これなら坂口神社上の展望台よりはるかに眺めはいい。なのに普段は解放されない理由は何だ。とまた不満。
富士見の丘の舗装が終わった先はロープで遮られていて係員が立っている。
無理は元々で 「この先に行ってもいいですか?」 と聞くと 「この先は整備されていませんので立ち入りできません。」 とのこと。
マー当然でしょう。
ロープの先は舗装はされていないが同じような幅で短い草が生えていた。多分これを進めば石雲院上の展望台に行けるだろうに
惜しいなー。また何故この道が解放されないのだと疑問が湧き始める。
この空の道の途中にも前後にも施設や設備は無いので管理道とはいえ車が走る機会は殆どないだろう。なのに解放されないのは
この地域が危険なのか? しかしこの場所が危険なら空港の周囲は全て危険地区になってしまう。
1年に2・3回開放するだけであんな立派な案内板はいらない。このちぐはぐさが私には理解できない。
県の空港事務所の意見を聞いてみたいものだ。

 そんな不満を胸に秘め景色を眺めていると飛行機の爆音が聞こえてきた。タイミング良く着陸機があるようだ。
緑色の機体の小型飛行機が高度下げて目の前を通り過ぎた。だが機体は着陸寸前で後ろに見える富士山より低い位置にある。
これでは富士山と飛行機を同時に写しても迫力が無い。
坂口神社上の展望台なら滑走路の開始地点に近いので、飛行機はまだ高度があり富士山より高く見える時もある。
景色は富士見の丘の方が良いが、着陸時の写真は坂口神社上の法は良い。上手くいかないものだ。
なら、両方の展望台が行き来できれば良いのだが・・・・・ 空港事務所の英断を期待したい。

 係員が居るのにロープを跨いで先の坂口神社展望台に行く勇気はない。仕方ないので元来た道を引き返した。
石雲院展望デッキに戻ったが今更石雲院へ行く気も湧かず、そのまま車に引き返してしまった。
水も飲まず弁当も食べない、たった2.6kmのウォークキングでした。

家から静岡空港一周 2

2016-09-21 11:13:20 | ウォーキング
歩行記録   H28-9-16(金)
歩行時間:6時間05分   休憩時間:1時間40分   延時間:7時間45分
出発時刻:7時30分     到着時刻:15時15分
歩  数: 32、929歩(推定距離23.4km)    GPS距離25.6km
行程表
 自宅 1:00> 八兵衛碑 0:30> 東展望台 0:55> 展望地 0:10> 坂口神社 0:35> 石雲院 0:10> 静岡空港
 1:40> 八兵衛碑 1:05> 自宅



 草茫々だった 「富士見の丘」 を何とか通過して坂口神社下も舗装路に出た。
ここから先は単純な道が続く余り面白味の無い道になる

   
        榛原歪観測所                              お股木さん

 ミカンの頃になると商品が置かれるが、今は空っぽの無人販売の棚がある車道の先に 「高尾山石雲院」 の案内がある。
その反対側には 「龍門山」 の石碑もあり、その間の道が参道に続いている。
朱塗りの 「高尾橋」 を渡ると道は上り坂の日陰の無い道になる。その道も 「龍門橋」 を渡ると杉の木が鬱蒼した参道に変わる。

 橋を渡ったすぐの所にコンクリの小さな建物ががある事は知っていたが、今までは気にもしていなかった。
今日はたまたま建物の標識に眼をやると、 「気象庁 榛原歪観測所」 とあった。
 “歪” で思い浮かぶのは、東海沖地震の予知調査で、御前崎と伊豆半島の距離を定期的に調べ、その歪の大小で地震
発生を予知するとは知っていた。
でもここは御前崎ではなく榛原(現牧の原市)だ。と、得意の何故?何故?が湧いてきた。

 「埋込式体積歪計による観測」 の報告書に 「歪観測網は1976年から伊良湖・三ケ日・静岡・御前崎で観測が開始され、
翌1977年に御前崎との比較観測を目的として、榛原が開始された。」

 
 私の素人判断では歪測定とは、あらかじめ定められた固定点同士の距離を測定し、その変化が歪だと思っていた。
だが今回 “榛原歪観測所” を調べている中でこんな記事を見つけた。
 「地震予知のための地下水観測」 として 「地下水観測は深さ150~340mの深井戸で行っています。 井戸の近くには
観測建屋を設置して、地下水位・地下水温のほか、気圧・雨量なども計測しています。 
観測したデータは直ちに茨城県つくば市の産業技術総合研究所に電話回線を通じて送られます。 
 歪変化と地下水位変化との関係は、地面が伸縮する(ひずむ)ことにより、地下水位が変化します。
東海地震前に予想される地下水位の動きとして、榛原観測井では本震の22時間前に、草薙観測井では本震の1 時間前に
普段の水位変化とは異なる「顕著な水位変化」が観測されると考えられています。」

 中々重要な任務を負わされているようだが、この建物が “榛原観測井” であるかどうかは判明しなかった。
 
 その歪観測所の横に 「夫婦くす 子授け観音がお祭りしてあります。お参りすると大変ご利益がございます。」 とあったが
夫婦くすの低い方の幹は枯れていた。
更にその横には 「お股木さん 子宝に恵まれない人は この木をまたいでからお参りして下さい。」 と、それらしき物があった。

   
 龍門橋横の山号碑            2012年            2013年              2016年

 何度歩いても石雲院の正式山号が分からない。今日も空港への分岐点にある 「高尾山石雲院」 の案内板と 「龍門山」
石碑のある参道入口の道に入り、「高尾橋」 「龍門橋」 を渡った。その参道入口には写真左の 「龍門山」 の山号碑がある。
参道を進むと今度は写真のような案内板が現れる。
2012年と2113年の看板には 「龍門山」 としか書かれていないが、今年になると 「遠州高尾山 龍門山」 となった。
どうやら古くは 「龍門山」 だったのが近年になって 「高尾山」 を追加したようだ。ネットで調べてもどちらの表記もあり真相は
分からない。一度お寺さんに聞きたいと思っているが中々そのチャンスは来ない。
今日も残念ながら境内では人に出会わなかった。

 
                   静岡空港                             滑走路横の富士見の丘

 空港ターミナルにはフジドリームエアラインズ(FDA)機が一機駐機していた。
FDAとは静岡空港開港に合わせ地元企業が起こした会社だが、当初は飛行場と同じように先行きに不安が持たれていた。
それが今では国内14もの空港への便を持つようになっている。大したものだ。
 一方空港自体は昨年は中国からの “爆買” の恩恵で国際線の乗降客は増えたが、爆買ブームが低調になると、真っ先に影響を
受けて中国線は運休や廃止の憂き目にあっている。
この空港の起死回生の策は、ターミナルと直結した 「地下新幹線駅」 だが、これとてJR西はやる気がない。それに新幹線の駅が
出来たとしても東京や名古屋の人がワザワザこの空港を利用するとも思えない。マー今になっても前途不安な飛行場です。


 滑走路の横に今歩いて来た富士見の丘が見えていた。今週末行われる静岡空港の 「空の道」 イベントは何処を歩くのだろうか。
滑走路横か、それとも滑走路下の道か。多分離着陸が見えない下の道ではないかな。

 
     風変わりなひっつきむし                          離陸するFDA機

 石雲院展望デッキで昼飯を食べながら足元を見ると風変わりな “ひっつき虫” が付いていた。
どうやら富士見の丘で付いたようだが、アメリカセンダンのようにビッシには付いていない。
 “ひっつき虫” で検索してみると似たような形をしたものに、ヌスビトハギ(盗人萩)と言う物があっので多分これでしょう。

 ターミナルから飛行機が動き出したが一向に離陸する気配が無い。諦めて昼飯を食べていると轟音がしたので慌ててシャッターを
押したらピンボケの写真になってしまった。

  
        飛行場の正面道路                     太陽発電所前                はばたき橋付近       

 この道を歩くのは寒い頃が多いので道路沿いに植栽されているツツジの花は見た事が無い。その変わりにいつも見るのはこんな
雑草畑だけだった。初めて静岡空港を訪れた人は、こんな道路を見れば 「なんと寂れた空港だ」 と思うのではないかな。
では、どうしたら雑草の生えない花壇ができるのか? 
その答えになるような花壇が最近できた 「静岡空港太陽光発電所」 前にあった。植物の生えている所だけに穴をあけて、後の一面は
黒っぽい布で覆っている。これはマルチ農法から来たものだろうが、これなら保温もでき湿度も保たれ雑草も生えない一石三鳥だ。
ところがどっこい、飛行場開港と共に作られたはばたき橋付近の花壇を見れば、見るも哀れな格好になっていた。
これでも当初は発電所前と同じようにマルチを敷いて芝桜を植えてあったのだが、数年も経つとこんな状態になってしまった。

雑草の生えない花壇を発明すれば、特許を取って一儲けができるかも ・・・・・・・・・・・

 
               ワレモコウ(吾亦紅)                            オミナエシ(女郎花)

 飛行場の斜面に暗赤色のワレモコウが咲いていた。この花は実物もさることながら名前がいい。それもカタカナではなく漢字の
 「吾亦紅(われもまた紅なり)」 が好きだ。 “小さく弱い俺だがここにいるんだ” とアピールしているようで。

 斜面にはオミナエシも沢山咲いていた。オミナエシは語感や字感は柔らかい感じだが、実際の花は中々頑丈そうでたわやかな
風情は無い。名前の謂れは黄色の花を女性のご飯と見立てて “おんなめし” → “おみなめし” → “おみなえし” になったとか。
先月、竜爪で見たオトコエシ(男郎花)は同じような花だが色が白かった。

    
             クズ(葛)                         ヌスビトハギ(盗人萩)?

 オミナエシの次はクズが現れ、続いてハギとなると秋の七草だ。
先日TVで秋の七草の滑の覚え方をやっていて、 「おすきなふくは」 と覚えると良いらしい。
 お オミナエシ(女郎花)
 す ススキ(薄)
 き キキョウ(桔梗)
 な ナデシコ(撫子)
 ふ フジバカマ(藤袴)
 く クズ(葛)
 は ハギ(萩)

 クズはこの辺りでは余りにも多すぎて見向きもされない。そのためクズに実がなるとは知らなかった。しかも藤の花と同じような
マメ科の実だった。考えてみれば藤もクズと同じように蔓を延ばして木に巻き付いて上に延びている。
クズとの違いは花の見栄えの違いで、藤の花は紫色の花房を葉の外側に垂らして目立っている。一方クズの花は葉の影に隠れて
余り目立たない。それに何といってもクズは多すぎていけない。日本のクズを緑化対策として持ち込んだアメリカは、今ではクズを
 「緑の悪魔」 と呼んで嫌っているとか。それも分かる気がする。

 秋の七草ならこれもハギの一種だろうと写した写真を調べてみると、どうやらこれが “ひっつき虫” でもあった 「ヌスビトハギ」
ようだ。写真をよく見ると、先程足元についていたひっつき虫と同じような三角の葉も見えていた。
変わった名前の由来はウィペディアによれば
 「泥棒は足音を立てないように、足裏の外側だけを地面に着けて歩いた、その時の足跡に似ている」 のだそうです

 これで秋の七草のオミナエシ、クズ、ハギを見つけた。後のススキはそのうち出てくるだろうし、ナデシコは大井川に咲いている。
勿論彼岸花は何処にも咲いているのでいいが、問題はキキョウとフジバカマだ、果たして今日見る事が出来るだろうか?

 
               ヒガンバナ(彼岸花)                      シロバナヒガンバナ(白花彼岸花)

 空港入口島田の信号を右折して県道を東に向かうと、程なくして空港トンネルの信号に出る。ここを直進して次へ交差点を右折して
ゴルフ場への坂道を登る。この坂が今日最後の上り坂だ頑張ろう。
この飛行場一周コースには、東展望台、富士見の丘、石雲院展望デッキ、島田ゴルフ場の4ヵ所の高台があるので、上り下りも4回
しなければならない。飛行場一周と聞くと平坦な道を想像してしまうが、そうは問屋は卸さない。
何しろ台地の上の飛行場なので、そこへの上り下りが生じてくる。尤もその方が変化があった面白いが。

 ありました! ヒガンバナが。オシロイバナと一緒に咲いていました。おまけに白い花のヒガンバナも咲いていました。

 ゴルフ場から先は少し分かりにくい茶畑の中の道を通って出発点の八兵衛碑まで下ります。
詳しいコース案内はまた別の日にしますが2年前の案内で良かったら こちらを 参考に歩いてみてください。

   
              カワラナデシコ(河原撫子)                      サフランモドキ(サフラン擬き)?

八兵衛碑に2時丁度に到着。ここを出発してから5時間20分かかっている。2年目の案内で所要時間を5時間30分と紹介
しているので、その範囲内には納まったのでホッとした。今日の距離はGPSでは15.5kmで勿論これも2年前と同じでした。

 9月24日(日)には静岡空港の空の日イベントして、石雲院展望デッキから富士見の丘下までの “空の道” が一般開放
されるそうです。時間は10:30~16:30(入場16時まで)だそうです。
この “空の道” と私の一周コースを合わせれば更に面白いコースになりそうです。問題は富士見の丘からビオトープの
草原ですが、多分除草してくれるでしょう。そう思いましょう。


 一周コースは終ったがまだ家までの道が残ってます。それにススキやナデシコも見つけなければならない。
単調な車道を歩いてはばたき橋まで戻り、ここから大井川の河川敷の道に下った。勿論ススキとナデシコを求めて。

 大井川のナデシコはもう盛りを過ぎて色も薄くなっていたがあることはあった。大井川ではこのカワラナデシコ以外にも
 “ムシトリナデシコ” が河原の中に群生するときがある。
土手から見ても河原一部が赤く見える時もあったが、最近は何故かその規模も小さくなってきているようだ。

 ススキは ・・・・・・・ 無い! どうしたのだろうか? ススキは余りに当たり前すぎて気にもしなかったが大井川の河川敷には
無かった。あの富士見の丘の草原にもススキの葉らしいものはあったが、写真にはススキの穂は写っていなかった。
ススキも少なくなった? いやそんな話は聞いた事はない。場所が悪かったのだろう。

 その代わりに、花は似ていないが葉が無く、茎の先に咲く恰好がヒガンバナに似ている花が点々と咲いていた。
名前が分からず妻に聞いたところ 「サフランモドキ」 ではないかと言う。調べてみると確かにサフランモドキのようでもある。
自信は無いが写真の場所が空いてしまったので掲載しておきます。


                三角点・国調                                 国土交通省

 大井川の堤防の道に三角点らしき標識を見つけた。以前松理さんのブログに金属標の三角点があると紹介してあったので多分
これがそうだろうと思って写したのだが。
家で国土地理院の “基準点成果等閲覧サービス” で確認しても、この場所に三角点の表示はなかった。
一方松理さんのブログの写真には 「四等三角点」 と三角点の等級も 「国土地理院」 の名称も写っていた。
ではこの標識は何なのだろうと 「三角点 国調」 で検索したがヒットした物は無かった。一体何なのでしょうね、この標識は。

 更に堤防下のマラソンコースの脇には 「国土交通省 6K40」 と打たれた金属標もあった。これも何なんでしょうね。
                               

家から静岡空港一周

2016-09-19 11:36:15 | ウォーキング
歩行記録   H28-9-16(金)
歩行時間:6時間05分   休憩時間:1時間40分   延時間:7時間45分
出発時刻:7時30分     到着時刻:15時15分
歩  数: 32、929歩(推定距離23.4km)    GPS距離25.6km
行程表
 自宅 1:00> 八兵衛碑 0:30> 東展望台 0:55> 展望地 0:10> 坂口神社 0:35> 石雲院 0:10> 静岡空港
 1:40> 八兵衛碑 1:05> 自宅



 台風の影響で天候がハッキリしないので、今日は家から歩いていける静岡空港の一周ウォークに行ってきました。
出がけにパラパラっときた雨もそれだけで済んだが、風が無く蒸し暑くなりそうな朝です。

 自宅からの一周ウォークの起点になる紀ノ国屋八兵衛碑までは丁度1時間。GPSの距離はジャスト5kmでした。
なのに万歩計の距離は4.5kmと1割がた少ない。これは最近低山歩きが多いので、歩幅を低山用に合わせてあるからだろう。

 
               船木の八兵衛さん                             焼却場の跡の建物

 八兵衛さんについては何度も紹介しているので今回は省略するが、殆どの八兵衛碑が大井川左岸にあるのにたいし、この船木の
八兵衛碑は大井川右(西)岸にある珍しいものです。
更に石碑の横には八兵衛さんの 「和讃」 の碑まで建っているのはここだけです。

   和   讃
一番  紀の国の 川中島の 八兵衛さん ここにまつって 拝む人●
二番  山は八つ 谷に九つ 身は一つ 我が行く先は ●の里
三番  みな人の 悪き病を 救わんと 誓いの船に のるぞうれしき
四番  紀の国は 遠き渡りと 聞きぬれど 祈れば近い お恵みぞある
五番  有難や 川中島の 八兵衛さん 皆お恵に すがらぬわなし
六番  ゆききする 人も休みて 拝むべし 誰へだてなく 救いたまれば


 八番まであるのだが石碑の彫が浅く、しかも白っぽい石のため光が反射して読み切れなかった。
この和讃を地元の人はどう唱えるのだろうか、一度は聞いてみたいがその機会はない。

 八兵衛碑から道は細くなり牧之原台地への上りになる。途中に富士山や大崩山塊の見える場所があるのだが、今日は富士山の
姿は見えず、大崩山塊もぼやけた感じで写真を写す気にもならない。
台地の中腹の茶畑に出ると、昨年までは煙突の建っていた焼却場があったのだが、今は煙突も撤去され新しい建物が建っていた。
何の設備だろうと、牧之原市のHPで調べたが分からなかった。

  
                 ハイキングコース案内板                           離陸した飛行機

 東展望台への道に合流し飛行機進入灯開始地点を過ぎた所に、空港ができた時に建てたハイキングコース案内板がある。
そこに 「武田徳川古戦場道」 と書いてあるのは、この道を辿れば北には 「諏訪原城址」 、南には 「小山城址」 があるからだろう。
二つの城は、何れも今川氏滅亡後に駿河に侵略した武田氏により築城され、大井川西方の防衛ラインを形成し、更には高天神城
攻略の為の拠点となっていた。
そのため二つの城の行き来は頻繁に行われていたと思われるが、果たして起伏の多いこの台地の上を行き来したかは定かでない。

 高天神城を攻略した武田氏だが、長篠の戦で織田・徳川連合軍に破れ、勢いに乗った徳川に諏訪原城も攻め落とされてしまった。
諏訪原城落城後は小山城は高天神城への補給路の要となったが、多勢に無勢な高天神城は落城してしまう。
その翌年、甲州征伐のため駿河・甲斐に向け出陣した徳川家康の攻撃を受け、小山城はあっけなく落城してしまった。

 マー台地の上で徳川・武田の戦が繰り広げられたかは分からないが、諏訪原城が攻撃されたときは小山城から援軍が向かった
可能性はある。なので “武田徳川古戦場道” の表記もあながち間違いではないだろう。
ただこの案内板に、小山城や諏訪原城の名前が無いと “武田徳川古戦場” と云われてもピンとこない人が多いだろう。


 離陸する飛行機の爆音がしてきたので、慌ててシャッターを押して何とか間に合った。何しろこの空港は発着回数が少ないので
チャンスを逃してはならない。
 東展望台からは離着陸する飛行機を真下から眺める事が出来るが、それだけでは面白くないと思うのか、慣れた人は展望台の
手前の、最初にガードレールに出合う所でカメラを構える人が多い。
そこは真下ではないので飛行機の側面も見え変化のある写真が撮れるのだろう。

 
           東展望台(東展望台の場所)                               空見石

 どんより曇った日で展望台には誰も居なかった。それもそうだろう今離陸した飛行機があったばかりなので次は当分来ないだろう。
飛行機の時刻表を見れば案の定さっき離陸した飛行機は9時発の福岡行きで、次は11時5分に到着する便まではない。
とても待っているわけには行かないので早々に出発した。

 真ん中に穴の開いたオブジェは 「空見石」 と云って、案内板には 「額縁で景色を切り取ると、ものが大きく見えたり景色に奥行きが
出たように感じます。空見石の穴を覗いて、飛行機を見て見ましょう。」
とあった。

  
        下り道から進入灯                   猪の罠                     雑草の中の案内板

 東展望台を下り始めるとハイキングコースは林の中の道に入るのだが、そこの標識を見落として農道を下ってしまった。
たまには農道も良いかとそのまま下って行くと、途中から飛行機の進入灯が見えたり、猪の罠もあった。
農道は林の中の道より距離は長いが歩き易いので下りには向いているかもしれない。
下側の案内板を見落とさない様に下って行くと、有りました、。有りました雑草の中に標識が。
でもその先は入る気にはならない程の雑草が・・・・・・ 上の入口を見落として良かったなぁー。

  
          空の道へ?                    分岐点                     まんさくコース入口

 千頭ヶ谷池の堤防の上を渡った所に 「空の道へ」 と書かれた標識があったが、前からあったのだろうか覚えがない。
ここのハイキングコースは 「空の道ハイキングコース」 の一部だが “空の道へ” とはハイキングコースを指しているのか場所を指して
いるのか不明だ。
ここを指示通り右折すると 「千頭ヶ谷ビオトープ」 になるが、そこの案内板には遊歩道の “まんさく” と “竹林” コースの案内図は
あるものの展望台への道は描かれていない。
でも大丈夫です、どちらのコースを行っても上に行けば展望台へ着く事が出来ます。
今日はまんさくコースを歩く事にする。今の時季は竹林コースは湿って雑草が生い茂り、ビオトープは蛇が出そうで嫌だったので。
まんさくコースの入口も少し雑草が伸びていたが、これくらいなら何と云う事はない。だが入った途端蜘蛛の巣に襲われたのには
閉口したが、それも階段を上る10m位で済んだ。

  

 矢張り季節は秋ですね。名も分からず食べれそうもないキノコが沢山生えていた。

  
    撮影スポットへの標識                      草が茫々だった                      蕨もある

 まんさくコースと竹林コースが合流した所に 「撮影スポットへ10分」 の案内があった。ビオトープの案内図には書かれていなかったが、
ここを上に登れば坂口神社上の展望台に着く。
 案内板から5分ほどで尾根の草原に着いたのだが、何と!何と! その草原は草が茫々!。
ここから展望台までは巾20m位の草原が100mほどの歩き易い道だったのに。
本来の道は尾根の天頂部にあるので先ずは一番高い所を進もうとしたのだが、背丈ほどある草に阻まれ容易には進む事が出来ない。
一度入口に戻り踏み跡を確認すると、踏み跡とまではいかないが草が踏まれて倒れている場所がある。
きっと誰かがここを歩いてのだと踏み跡を辿るが、じきに踏み跡は無くなり次の踏み跡を探すことになる。
腕まくりしていた手はススキの葉等で薄く切られたり、蜘蛛の巣が顔にかかってくる。
まさかここでこんな目に合うとは思っていなかったが、救いは途中に蕨が生えていた事だが、狂い咲きだろうと採らなかった。

 
          行っても行っても草が茫々                       やっと展望台(撮影スポット・富士見の丘)

 本来草原の入口から展望台まで5分も掛からない所だが、行っても行っても雑草林は続く。
高台に道があると分かっているのだが何故か草は下る方向に倒れている。時折強引に高台に向きを変えたりしながら進んでいると
 「ガサ ダッダッダッダー」 何か分からないが音がして、上に向かって草が揺れ出した。
何の動物か分からなかったが、さっき猪の罠もあった事だし、きっと猪が走って逃げたのだろう。
それにしても良かった。もし猪がこっちに逃げてきたら鉢合わせになっていた。など思ったが、猪もこっちの音で逃げたのだから
音のした方に逃げてくるわけはないと、まだまだ余裕はあった。

 草を押しのけて進んでいくと蔓性の草が膝辺りに纏い付き進むに進めなくなる。そんな時は手で太腿を持ち上げて蔓を跨ぐようにして
進むのだが結構疲れてしまった。

 草原の入口から20分掛かってやっと展望台のベンチに到着。普通なら5分も掛からない所なのにとんだアルバイトだった。

 
          本来なら歩きやすい道                          こんな感じで見えます

 この草原は本来なら上の写真のように歩きやすい所で、ここから見る富士山や飛行機も静岡空港一番のビュースポットだと
思っています。なので是非このコースを歩いてもらいたかったが、こんな調子では気楽に歩けない。
かく言う私もこの時期に再度ここを歩く気にはなりません。ここを歩くなら11月から3月までが適期だろう。

  
          蕨を採った                 坂口神社の階段                   空の道の案内板

この草原は狂い咲にしては蕨が多すぎるので、きっと初夏に草刈りをして、その後に再度生えてきた蕨なのだろう。
蕨が勿体ないので途中から採り始めたがベンチに置き忘れてきてしまった。

 坂口神社の急な気段を下り細い車道に出ると “空の道” の標識が建っていた。
行先が撮影スポットになっているがその先は書いてない。ビオトープに続いているのか、それとも撮影スポットから引き返すのか
分からない。
そこで “空の道” で検索してみると地元坂部地区公式HP「静岡空港 “空の道” ウォーキングコース」 として撮影スポット(展望台)
からビオト-プへの山道が紹介されていた。
それならせめて道周辺だけは除草してほしいな。

 更にヒットしたのは 「「空の道」25日一般開放 離着陸間近に 静岡空港」 の記事だった。
 「空の道は空港ターミナルビル東側の石雲院展望デッキ付近からさらに東の 「富士見の丘」 までの約1キロ。
日ごろは立ち入り禁止で、空港周囲部を管理するために使っている。
一方、散策できるよう2015年度に案内板や柵などを設け、イベント開催時に開放。写真愛好家らが訪れている。
 富士見の丘は滑走路の離着陸ポイントに近く、より迫力ある形で楽しめる。ただ、丘へ向かうには階段を上っていく必要がある。」


 この記事では今まで坂口神社上展望地とか撮影スポットなどと呼んでいた場所を 「富士見の丘」 と呼んでいる。
なら私もこれからはこの場所を “富士見の丘” と呼ぼうともうが、現地の標識を何とかしないと混乱するばかりだろう。
このイベントに合わせて富士見の丘の草原を除草してくれるなら。一度は “空港管理道路” を歩いてみたい気がする。

                                                          つづく 

花沢山転倒から1ヶ月

2016-09-11 12:00:02 | その他
 山の日に花沢山の石部峠から水車小屋に向かう何でもない坂道で転倒してから1ヶ月が経った。
当初は咳やクシャミをすると痛みで飛び上がっていたが、今ではそれも治まり胸を反らしたりすると違和感を感じる位になった。
打撲個所には今でも赤い斑点が残り、少し盛り上がっているが、この盛り上がりは転倒当時は無かったもので、2・3日してから
膨らみ始め、一時は手首のグリグリより大きい盛り上がりになった。
妻にそれを見せながら 「このグリグリを見れば首が無くても身元判断ができる」 と冗談を言って叱られたりもした。

 そのグリグリが最近は徐々に小さくなってきて、今は手で触らなければ分からない位になり、身元確認には使えそうも無い。
でもこのグリグリって何が膨らんだのだろう? 
当初はその個所を押しても痛くないので骨が変形したのかと思ったが、骨が膨らんだり凹んだりするわけはないのだから、肉や
脂肪が膨らんだのだろうか? ・・・・・・・・・・・ で早速ネットで調べてみた。

 「打撲により皮膚が赤くボツボツと点状に変色してくるのは、皮下組織の毛細血管から出血した痕跡です。
その際、出血が多いとその部分が腫れて硬い固まりができる事があります。これは皮下組織内に血液が固まって起きる
 “皮下血腫(ひかけっしゅ)” です。
 皮下血腫とは、頭やおでこを打って内出血し、行き場のない血液やリンパ液が、頭蓋骨の外にたまることで腫れます。
頭部は他の部分と比べて筋肉や脂肪が少なく、そのうえ毛細血管が集まっているので血管が切れやすいため皮下血腫が多く
出来ます。他の部分の脚や腕は外部から刺激を受けても、皮膚の下に血液やリンパ液が入り込むスペースがあるので、たん瘤の
ように盛り上がらず “青あざ” になります。
しかし頭以外にも血液やリンパ液が入り込むスペースが少ない “すね” や “ひじ” などは、たん瘤が出来る可能性があります。」


 ウーン! それではこのグリグリは “皮膚の下に血液やリンパ液が入り込むスペースが無かった” ので瘤状に盛り上がったのか。
試しに打撲した胸の中央部を触ると、確かにその部位は筋肉や脂肪が少なく直接骨がゴリゴリしている。
そうかそれでここにたん瘤が出来たのか。納得。

 とは云え、このたん瘤の中で古くなった “血液やリンパ液” はどうなるのだろう?
ご心配なく 「たん瘤が治った場合、たん瘤の中身の血液などは再び血管の中に戻されるので心配ありません」 だそうです。

 これで胸のグリグリの不安は薄れたが、今月になって新しい不安が湧きだしてしまった。
若い時から血圧が高い私は20年ほど前から毎日降圧薬を服用しているが、あるとき医者に 「いつも安定した測定値なので
薬を止めたい」
と提案したところ、 「月に1度血圧を測るだけでは本当の状態は分からない」 と叱られてしまった。 

 それもそうだと納得し、家庭用の血圧測定器を購入して朝晩血圧を測るようにしてきた。
その血圧は薬さえ飲んでいれば70台~130台の範囲内に収まっているので左程心配はしなくてよさそうだ。
(ただこの数値は薬を飲んだ時の測定値なので、薬を飲まない時はどんな値になるか分からないが)

 その血圧の数値が8月11日の山の日より変化が現れた。そうその日は花沢山で転倒した日です。

                          平成28年8月就寝時血圧表
     

 8月10日までは全ての日が70台~130台の範囲内に治まっていたのに、転倒した当日から範囲を逸脱してしまった。
特に上の血圧は21日間の内、13日が140以上で67%が範囲外になってしまった。
下の血圧が80以上になったのは10回で48%だが、それでも10日までの数値に比べれば異常だ。

これでは今飲んでいる薬を強い薬に変更しなければならないか、医者に相談しなければ ・・・・・・・ 嫌だなー!と思っていた。
そしてあれから1ヶ月なる今日、9月分の血圧データを見てみると

                          平成28年9月就寝時血圧表
     

 何と何と下の80越えも、上の140越えも一度も無かった。これなら医者に相談せず今までの薬を飲めばよいとホッとした。

 因みに私の掛かっている医院の薬の処方期間は最大4週間で、それ以上の処方して貰いたいときは署名捺印した依頼書を
提出することになっている。(法律で決められているそうです。)
しかし当然4週に一度の診察日は、診察をせずに薬だけでもOKなので、私は年に4回程度診察を受けるだけです。
ただこの場合も当然診察料は支払います。おかしな現象だが文句を言って毎回診察になっても困るし、待合時間が長く
なっても他の患者も迷惑だろう。
この不都合な現実は多くの医院でやっていて、医者と患者の都合を考えての暗黙の了解と言ったところだろう。

 話が本筋を離れてきたので止めにするが、兎も角血圧も平常値に戻って良かった。後の後遺症は精神的なもので
普通の道でも遭難の可能性がある事が分かり、今後一人で貸切の山を歩く気持が減衰するのではと心配です。
あのとき胸に当たった倒木の根が、平らに丸まっていなく尖っていたとしたら ・・・・・・・・・・・・・・・・

 当座の対応として、今まで持って行かなかった携帯を必ず持参することにする。電話はできなくても行方不明になった時
携帯が微弱電波を発しているので場所の特定はできるだろうから。

 山歩きの好きな皆さん、いやウォーキングが好きな方も、どこで何が起きるか分かりません。油断大敵ですゾー。

さわやかウォーキング デビュー

2016-09-05 10:34:54 | ウォーキング
JRさわやかウォーキング・デビュー  H28-9-3(土)

歩行記録                            
歩行時間:4時間50分   休憩時間:1時間00分   延時間:5時間50分
出発時刻:8時40分     到着時刻:14時30分
歩  数: 31、155歩(推定距離22.2km)    GPS距離24.0km
行程表
 菊川駅 0:40> JA河城支店 0:25> 下倉沢公会堂 0:20> 上倉沢棚田(上) 0:35> 牧之原公園 0:15> 金谷駅(11:15着) 
 万歩計推定距離11.1km    GPS距離11.7km   延時間2時間35分   休憩時間40分

 金谷駅 1:05> 天神社 0:40> 中條銅像 0:50> 六合駅(14:30着) 
 万歩計推定距離11.1km    GPS距離12.3km   延時間2時間55分   休憩時間20分

 ブログ仲間は低山歩きの蜘蛛の巣が嫌いらしく敬遠する人が多い。
昨年までは "蜘蛛の巣払い" を会得した、と自画自賛して、嫌いは嫌いだが左程敬遠はしていなかった。
それが今年は皆の嫌だ!嫌だ!の声に影響されたのか、何故か億劫な気持ちが湧いてしまった。
ではどこを歩こうかと考えて、遠江33観音の続きと思ったが、次回はこの霊場の中で一番きつ天浜線原田駅から大尾山
(661m)を越えて掛川駅までの36kmのコースになる。これではまだ歩く気力は湧いてこない。
だは、ウォーキングをと思うがコースを考えるのが面倒だ。

 仕方なくネットで歩こう会の例会を調べたがヒットした物がなかった。代わりにヒットしたのがJRさわやかウォーキングで、
内容を見ると菊川駅から倉沢の棚田を経由して金谷駅まで12kmのコースだった。
倉沢の棚田は何回も行っているが菊川からはまだ歩いた事は無く、稲刈りの時季の棚田も見た事がない。
ならばそのコースを歩いてみよう。

 JRさわやかウォーキングの事は以前から知っていたが、お世話になるのは75才過ぎてからの事だと思っていた。
何しろあの大人数で街中を歩いているのを見ると、元気なうちはとても仲間には入れないと思っていた。
それでも低山も危なくなり、コースを考えるのが嫌になるであろう75才を過ぎたならお世話になろうと思っていた。
だが今回は丁度よい機会で、元気なうちにそのシステムを知れば年を取ってからも容易に仲間入りできる。
少々早いが "さわやかデビュー" することにした。

 
               スタートの菊川駅                                  社?

 菊川駅に着くと長い行列で驚いたが、受付は簡単でその日のコース地図を貰うだけだった。
地図を受取れば自由に出発できる個人歩行で、コースも地図を見なくて要所要所には案内板があり、いやそんな事より大行列の中に
入っているのだから道を間違えようもなかった。

 杉の葉で覆われた小屋があったが、前には鳥居が建っていたので社なのだろう。覗き込んだが中は空っぽだった。

  
                                  潮海寺の仁王門

 潮海寺の仁王門を見学して少し戻って次に進むのだが、仁王門の先に寺は無かった。仁王門だけが残ったのだろうか?
マーそんな事より、仁王門に登る階段が狭いナ~と感じたのに、案内には
 「地元の祇園祭で、屋台が仁王像前の急な階段を上り下りするさまは大迫力です。」 と紹介してあった。
大迫力かどうかは分からないが、この階段を神輿を担いで走って上り下りするでは危険が伴いそうだ。

 
                倉沢の棚田(下より)                            倉沢の棚田(上より)

 農協や公民館を利用した休憩所には冷茶が用意され無料で配られていた。地元の農産物も販売され覗いている人も多い。
トイレも準備されているので女性も安心て参加できるのだろう。
行きの電車の中にもウォーキングに参加しそうな人がたくさん乗っていたのには驚いたが、JRは絶好なイベントを開発した物だと思う。
コースの案内板や景品などに費用が掛かるものの、利用客の減る土日にも乗客増が見込めるのだからJRはたまらないだろう。
この調子ならば私が本格利用を考えている3年後も、このウォーキングは続いているだろう。

 矢張りこの時期の棚田は見る影は無かった。田植え前の田圃に水が張られた時は、水と畔の緑がハッキリしていて小さな田圃の
形や高低差が分かるのだが、稲が成長した今は田圃の形は不鮮明で、同じ色のため高低差もはっきりしていなかった。
矢張り棚田は田植えの前後が見頃だと思う。

 
                閉館中のお茶の郷                           大井川を挟んだ金谷と島田

 棚田から先は何回も歩いているの結構道は知っている積りだった。ところが今日歩いてみると道路の新設工事が行われていて
今まで歩いていた旧道は通行止めになっていた。道路が完成しても跨道橋が出来ないと歩く事が出来そうもない。

 ウォーキングのルートは旧道でなく車道を指示していたので、私一人は旧道を歩いたが、私の後を続く人は一人もいない。
皆さん真面目で近道をしようなど考えないようだ。

 お茶の郷に着いたがロープを張ってあって立入禁止になっていた。エッ! 潰れたの? と思ったがウマに付いた看板に
 「リニューアル工事注意に伴い休館中です。 県有地につき関係者以外立入禁止」 となっていた。
待てよ お茶の郷って島田市の施設ではなっかたのか? と疑問に感じ調べてみると
 「静岡県が進める「茶の都構想」の拠点施設として、島田市から静岡県へ移管して改装を行うため、下記のとおり休館することと
なりました。」
とあったが、閉館日(H28-5-30)は書いてあったがオープンの日は分からなかった。
何れにしろ閉館してから2か月経っているのに今だ手付かずなのだから何時になる事やら。
最も急いでリニューアルしても赤字が増えるだけだろうから急ぐ事もないかも。

                 
                                 ゴールの金谷駅

 ゴールの金谷駅に11時15分に到着した。所要時間は2時間35分なので地図記載の3時間より25分速い事になる。
歩行速度はいつものペースより若干早かったかな? 何しろ人が多くあまり抜かされてばかりいるのも面白くないので自然に
ペースは上がってしまった。大体10人追抜くと3・4人に追い抜かれる感じで歩いていた。
それでも後半になれば牛蒡抜きになるだろうと予測していたが、そうは問屋は卸さず同じようなペースで終始した。
1人くらい顔見知りに会うかと思ったが知っている人は一人もいなかった。おかげで喋ったのは 「ありがとう」ばかりだった。

 ゴールの受付は "参加カード" を持っている人は当日の判を押してもらい、判が溜まると景品が貰えるようだ。
一応私も参加カードは受け取ったが、有効期限が1年で10回以上参加しなければならないので多分無効になるだろう。
だが、人は多いが特に気を使う事も無く歩けるので気に入ったコースがあればまた参加しても良いなと感じた。

 スタートの菊川駅は混雑していたが、ゴールの金谷駅は空いていた。私はベンチに腰掛けて弁当を食べだしたが、他に昼飯を
食べている人はいない。途中で食べてくるのか、それとも外食をするのだろうか、チョッと食べにくかった。

 
             東海道線大井川橋梁                            東海道線大井川橋梁

 昼飯を食べ終わってもまだ午前中なので、このまま帰るの勿体ない。ならば今日の電車の乗車駅まで歩いて帰ろう。
それならまだ歩いた事のない大井川の右岸の道を歩いて島田大橋から六合駅に向かおう。道は多分分かる筈だ。
距離は分からないが10km程度だろう。なら3時にはゴールできる。

 金谷駅から牧之原台地の東の縁を巻くように東から南に向かった。
この辺りは大井川の "天正の瀬替" が行われる前は川の本流が流れていて、台地に当たった水は向きを変えて島田方面に向っていた。
そのため大雨が降ると島田側は何度となく水害に見舞われていたので、蛇行していた水流を直線にして島田側の水害を少なくした。
それが "天正の瀬替" だが、昨年は瀬替をした部分を更に広げて、水が溜まらないように "平成の瀬替" を行った
(その記事は こちら をどうぞ)

  
         クズ(葛)                      クズ畑?                     トキイロクズ(朱鷺色葛)?

 クズは珍しくも何ともない花だが大井川の流域を歩いていると、その繁殖力の強さに恐れさえ抱いてしまう。
クズは昔から色々利用されていて、根は葛粉(葛湯)にしたり漢方薬の葛根湯にも使われ、蔓も葛布等に利用されている。
なのに何故こんなに他の植物を圧倒するほど増えたのだろう。
その原因の一つに、昔の農家は蔓を縄代わりに利用したり、家畜の飼料としても使っていたので定期的に刈り取っていたが、現在では
そんな利用も途絶え、クズは勝手気ままに伸び放題になってしまっている。
これを打破するためには新しい利用方法が開発されれば良いのだが ・・・・・・・・・・・・

 クズの花は一般的には濃紫色が多いが、時には白や薄いピンク色の花も見かける。
今日は濃紫色と薄ピンクのトキイロクズ(朱鷺色葛)らしき花を見る事が出来た。

 
                  天神社                                  牧之原台地の茶畑

 金谷駅から1時間ほどで県道は西に向きを変え、大井川沿いの道と分かれていて、その分岐点に神社があったので休憩をした。
金谷駅からここまでは時折車には合うが人には会う事は無く、午前中とは大違いだ。
この歩きのどちらが自分に向いているか考えれば、当然午後の一人歩きの方が向いているとは思う。
だが大勢の中を一人歩くのも思ったほど嫌でもなかった。気を使う知人もいなく、一人歩きと同じように黙々と歩けばいいし、飽きて
くれば他人の話に耳を傾けるのも楽しい。
ただ写真を写していると "何を写しているのだろう?" といった怪訝な視線は邪魔だったが。

 牧之原台地の登り坂も大したことなく大茶園の中に入ったが、ここまでが低地の林の中の道がに比べ、台地の上は太陽光線を
遮る物もないカンカン照りの道になった。それでも救いは今日は風があったことだった。

 
           中條金之助銅像                           大井川と大崩山塊

 久し振りの中條さんとの対面。ここからは志太平野が一望できその先には大崩山塊の西の尾根が連なっているのが見える。
写真の右からポコンと飛び出した山は虚空蔵で、いったん下がった所からカンポの尾根が続いている。小さなアップダウンを繰返した
先には花沢山が見えている。花沢山を下れば日本坂峠で本来はこの先に満観峰があるのだが、手前の高草山がその姿を隠している。
高草山から下り気味の尾根を左に進み、最後に少し出っ張った所が北のピークになる。
オッ! 富士山のてっぺんが少しだけ見えている。久し振りに見る富士山だった。

 14時30分六合駅に到着。午後のおまけのコースも爽やかと同じような距離だった。
久し振りに歩いたせいか脹脛から太腿が疲れを通り過ぎて軽い痛みを感じる。
しかしこの痛みなら2日もすれば無くなる痛さなので心配はない。