はぐれ遍路のひとりごと

観ながら歩く年寄りのグダグダ紀行

妻の誕生日

2019-05-30 17:08:14 | 躄日記

            
                          セッコク[石斛)     19-5-29写

 近所の土台の高い家にセッコクを幾つか吊るしてある。
今朝NHK深夜便でセッコクが今日の誕生日の花だと言っていたので花期には少し遅いが、写真を撮ってきた。
花言葉は 「あなたは私を元気づける」 と少し変わっていたが、妻が私を元気づけてくれることは間違いない。
妻にはドンピシャリの花言葉なら、私は感謝しなければいけない。
何時かセッコクを買ってきて栽培してみよう。
この花言葉は、最初にセッコクを中国から持ってきた時は、根を生薬に使ったらしい。そこでこんな花言葉が
生まれたのだろう。
 
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今日5月29日は妻の75回目の誕生日です。
70を越えれば、もう誕生日は来なくて良いと思うのだが、妻はこの誕生日を心待ちにしていた。
理由を聞くと、75歳になると健康保険の負担が2割から1割となる事と、誕生日に市から祝い金が出る出る
事だという。どちらもみみっちい話だが、世帯主の私がだらしないから妻もこうなったのだ。
そう思うと妻に申し訳なくなる。
せめてこれからは楽しませてやりたいが、こんな体では妻が好きな旅行も温泉にも連れて行ってやれない。
友達の少ない妻は一緒に行く人も居ないだろう。皆私がそうさせたのだと思うと今更ながら申し訳なく思う。
本当にご免なさい。

今日29日は妻には大きな行事が待っていた。それは運転免許証更新の実技講習だ。
認知症の試験は、少し前に受けて私より良い点を取っている。流石です。
運転実技の方は、家では車を駐車場の隅にしっかり停めているが、これも私より上手い。
なので心配はしていないが問題は視力検査にある。
今妻は眼鏡は掛けていないが実際には目が非常に悪く、両眼で0.3か0.4程しかない。
今まで何回か眼鏡は作ったが、すぐ度が合わなくなり、眼医者に 「眼鏡を作っても無駄になる」 と言われていた。
その目の検査が実技講習の中に含まれているのだが果たしてどうなるか・・・・・・・・・
何しろ妻の免許証が失効になると、日々の買物から何から全て私が送り迎えしなければならなくなる。
これは妻も嫌だろうが、私も体調が悪い時は運転など支度もない。と、
二人とも視力検査の結果が心配でならなかった。

妻が講習を終え 「ただいま」 と言って帰ってきた。声が明るいがどうだったのだ。
 「合格よ。! 視力検査をパスできたの」 声が弾んでいた。
話を聞くと、右目はほとんど見えないが両眼で0.5あったという。
運転免許証の合格ラインの0.4を越すなんて、今まで何度か視力検査をしたが初めての事らしい。
なら、今日は目の調子が良いのだから、このまま警察に行って面鏡の更新をすればよいと、私が運転して
警察に向かう。
しかし警察から出てきた妻は 「駄目だった!」 と意気消沈していた。
午前中は0.5あった両眼視力が警察で何度計っても0.3にしかならなく、担当者に
 「今日は一先ず止めて、日を改めてきて来てください」 と言われ戻ってきたらしい。

さて困った。二人とも買物をする元気も無く家に戻り次回の対策を考えた。
このまま次の視力検査に行っても、偶然を当てにするしかなく免許証が失効する確率の方のが高い。
さてどうしよう。
いい事を思いついた。少し金は掛かるが、今の視力に合わせて、両眼視力が0.1以上上がる眼鏡を作ればいい。
眼鏡は度数が変わって使えなくなるが、更新の視力検査さえ通ればこの眼鏡の目的は達成だ。
妻にこの作戦を話すと大賛成で 「それならすぐ作ってくれる眼鏡屋が静岡にある」 と早速静岡に行く計画を立てた。

なんて頭がいいのだろう。とても惚けてはいない。と、自己満足。

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