はぐれ遍路のひとりごと

観ながら歩く年寄りのグダグダ紀行

歩き納めの西行歌碑

2016-12-31 15:27:20 | ウォーキング
歩行記録   H28-12-28(火)
歩行時間:7時間15分   休憩時間:1時間25分   延時間:8時間40分
出発時刻:7時20分     到着時刻:16時00分
歩  数: 38、825歩(推定距離27.6km)    GPS距離27.5km
行程表
 蓬莱橋 0:25> 中條像 1:30> 牧之原公園 1:00> 歩き観音 0:45> 火剣山(ひつるぎさん) 0:30> 西行歌碑(小夜の中山)
 0:15> 中山トンネル上 1:20> 安田の大シイ 1:30> 金谷駅

 歩き納めは5年連続して小夜の中山の西行歌碑に行く予定だが、目的地は決まっていても行きと帰りのルートはまだ未定だ。
毎年少しづつ道を変えているが、所詮目的地が同じなので似たコースになってしまう。
そこで今年は小夜の中山から菊水の滝に下り、掛川駅に出てみようかと考えた。
コースとしては小夜の中からは基本的には下りなので、楽な工程になる筈です。

 朝起きて2階の雨戸を開けると高草山の上に真っ白に冠雪した富士山が見えていた。しかも雲の一つも無い。
今年は富士山についていなかったので今日が最後のチャンスになるだろう。どうしよう、西行歌碑は止めて富士山の見える山に
しようか。と一瞬迷ったが、駄目駄目!5年前に元気で歩けるうちは毎年歩き納めは西行歌碑にすると決めたのだから。
で、少しルートを変えて富士山のビューポイントを2ヶ所加えることにした。

 
                  蓬莱橋(左岸)                               蓬莱橋(右岸)

 藤枝駅から電車で金谷駅に行くのも止めて、自転車で大井川の河川敷マラソンコースを島田の蓬莱橋まで行く。
時刻は朝の7時頃、当然橋番もいなければ観光客もいない。となると公徳心の薄い私は・・・・・・・・・
蓬莱橋の長さは897.4mで 「世界一の長い木造歩道橋」 としてギネスに認定されています。
また、 「897.4=やくなし(厄無し)」 「長い木の橋=長生きの橋」 と、語呂合わせで縁起のいい橋とされています。

   
        双胎道祖神                        寿老神                      布袋尊

 蓬莱橋を渡った右岸には七福神等の石仏や置物、他にも二種類の鐘もあり、誰も居ないのが幸いと鳴らしてきました。

   
         中條金之助像                         大井川・島田市街・富士山

 今日最初の富士山のビューポイントは中條金之助像のある高台。
 「中條金之助は一刀正伝無刀流の開祖で、最後の将軍徳川慶喜を護衛する精鋭隊隊長として慶喜公に随行し静岡に移住する。
その後新番組(精鋭隊を改称)の士族を率いて牧之原開墾の指導にあたり成功へと導いた」
人です。

 河原砂漠と化した(これでも水は多い方です)大井川の対岸は島田市街です。

 
            粟ヶ岳(お茶の郷付近)                                 お茶の郷

 道の正面に粟ヶ岳の “茶” の文字が見えている。さて今日はどうしよう。あの字のそばを歩いて粟ヶ岳に登ろうかな。
お茶の郷博物館は相変わらずの休館中。看板には 「リニューアル工事中に伴い休館中です」 とあるが工事をやられていない。
果たしていつリニューアル工事が終るのだろう。正確に言うなら 「リニューアル予定につき休館中です」 ではないか。

         
                      牧之原公園から                               茶祖栄西像

 お茶の郷の近くの牧之原公園も工事中で立入監視だった。こちらは 「公園の整備を行っています。平成29年2月28日まで」
なっていた。 2月一杯ならカタクリや桜の時季に間に合うだろう。

 二つ目の富士山ビューポイントの牧之原公園からの眺めです。中條像の場所と似たような構図だが富士山の下には竜爪や高山が
見えている。写真には写っていないがさらに右には愛鷹連峰も見えていました。

 茶祖栄西禅師像です。ここでは茶祖を栄西としているが、最近話題になったのは静岡市議会自民党市議団が政務活動費を使って
静岡茶の祖とされる聖一国師を紹介する漫画冊子を制作した話しです。
例えばこの銅像を島田市議団が政務活動費で建てたならどうでしょう。私は違うと思います。市議の先生様がポケットマネーで
建てたなら褒められてもよいが、所詮は税金で建てるのだから、市議会に諮って議論の末に市として建てるべきでしょう。
どうやら静岡市議会の政務活動費は潤沢過ぎるようなので減額をすべきではないかな。

 いやそんな事を言いたかったのではなく、静岡の茶祖は聖一国師、島田の茶祖は栄西禅師と違うのは何故だろう。
牧之原の開拓は静岡からきた中條金之助が率いる新番組だと云うのに。

 
                牧之原の鉄塔群                               芭蕉句碑

 ここは電波の通りが良い場所なのかアンテナ塔が何基も建っている。尤も手前のコンクリの塔は高架水槽の跡ですが。
 金谷の石畳の上にある芭蕉の句碑 馬に寝て 残夢月遠し 茶のけぶり」 。この句について気になる話を見つけた。
この句について 「夜深に宿を出でて明けんとせ しほどに、杜牧(中国の詩人)が馬鞍の吟をおもふ 」 とある。
夜更けに宿を出て明け方にこの辺りに着くとしたら何処の宿を出たのだろう? と考え出したが、案内板には 「野ざらし紀行より」
なっている。野ざらし紀行は芭蕉が江戸から東海道を下った時の紀行なので、この先は宿は金谷宿となり、更に先は越すに越されぬ
大井川になってしまう。当時の大井川には橋が無く夜間は渡渉禁止だったので、その先の宿から来たとは考えられない。
すると金谷宿を出た事になるが金谷宿からここまでは30分程度、この先の小夜の中山としても1時間30分程度で行ける距離だ。
となるとこの句は東海道を西に下ったのではなく、江戸に向かった時の句になってしまう。
ならば実際は吟行句ではなく想像の句ではないか。

 
                火剣山(火剣山)                                桜の大木

 今日は菊川坂の石畳は下らず石畳の入口下にある農道に入る。農道は急な下り坂で爪先が痛くなってきたが、それでも更に急な
近道を歩いたのだから今日は比較的調子が良いのだろう。

 正面にこれから登る火剣山が見えてきた。オドオドしい名前に反して低い穏やかな山で、名前の謂れは山頂にある 「火剣坊」 から
きているそうです。
 菊川(川の名称)の手前で枝垂桜の大木が見えてきた。以前もこの桜を見て花の時季に来てみようと思ったがそのままになっている。
歩いて来ようとするから来れないのであって、車なら簡単に来れるのだから来年は妻と一緒に来るのも良いだろう。

        
                         岩松寺                                    松島の歩き観音

 遠江三十三観音二十五番札所松島山岩松寺です。なんて紹介しても誰も分からないが、 「松島の歩き観音」 と云えば聞いた事が
ある人もいると思う。歩き観音とは
 「山道にひっそりと立っていた観音様を見て里人は「さぞ淋しかろう」と往来の多い小夜の中山峠に観音様を移してやった。
ところが翌日里人は驚いた。確かに移した観音様が元の場所に立っていた。足元を見ると土埃で汚れている。これはきっと観音様が
自分で歩いて帰ってきたのだろうと「歩き観音」と呼んでお参りをするようになった。」
と門前の看板に説明してありました。

         
               市 境                                道路の建設中か?

 歩き観音から峠に出ると菊川市と島田市の市境で、そこに今まで気が付かなかった 「大松峠」 の古い杭が建っていた。
いつもならこの大松峠の先にある火剣山への山道を行くのだが、今日は少し遠回りになるが表参道を歩く事にした。
山道は林の中の視界の効かない道だが、表参道は簡易舗装された尾根の道で牧之原台地を眺めながら歩く事ができる。
その台地の上の方に巨大な鉄骨を組んだ足場が見えた。
どうやら道路工事中のようで、夏に歩いた爽やかウォーキングで見た、倉沢の棚田の上の道路の延長のようだ。
静岡空港から牧之原の空港入口交差点までは立派な道路があるが、その先の国道1号線までの道が細めの道しかない。
そこで多分空港から直接1号線に繋ぐ道を造っているのだろう。
開業してから黒字になった事のない空港だが、デッキを増設したり道路を延長したりと金食い虫の食欲は旺盛だ。

   
    墓の峠展望台のハムのアンテナ              文殊菩薩                   大日如来

 山頂手前の墓の峠展望台に寄っていく。展望台には無縫塔がある所を見ると、かって火剣坊の住職か別当の墓なのだろう。
以前はここから富士山や牧之原台地が見えたが、今は雑木が伸びて柵の上に立たなければ富士山は見えなくなってしまった。
そんな場所に長居をする事はないと火剣山に向かう。

 鳥居は有るが仏像もある火剣坊だが、この場所が田舎の山中で余り人には知られていなかったお陰で、明治の廃仏毀釈から
免れて今に残っているのだろう。
アフガニスタンでタリバンが古代の仏教施設を破壊して世界の顰蹙をかったが、日本でも維新の志士達は同じような事をしている。
自分たちに自信がないから既存の文化を壊して大衆の目を眩まそうとするのだ。
そう云えば関東大震災の際の朝鮮人虐殺事件の被害者を慰霊する石碑が撤去されたニュースもあったが、これも似たうような
行動だと思う。自分たちの先祖が犯した悪行を隠して、なかった事にするなんて、なんともいやらしい行為だ。

         
                     富士山の見える墓地                         小夜の中山公園のアンテナ

 小夜の中山の手前に富士山の見える墓地がある。以前この墓地に魅力を感じて妻に話したところ 「交通の便が悪いと」 一蹴され
諦めた事がある。でもこうしてみると中々魅力がある墓地なのだがなぁ。

 いつもは歩かないアンテナのある小夜の中山公園に寄っていくと、アンテナの東斜面は桜が植えられている草地になっていた。
ウン! これなら仲間と桜ウォークも面白いかも。コースは金谷駅から牧之原公園、歩き観音、そしてここの小夜の中山公園の桜、
更に真贋二つの夜泣き石と二つの菊花石を見るのも良いだろう。ヨシ!春には計画してみよう。

                           
                          「年たけてまた越ゆべしと思ひきや命なりけり小夜の中山」

 おかげで72才も何とか越すことが出来そうだ。来年も命があり歩ける脚があったなら、またこの小夜の中山を訪れよう。

西行歌碑の形状は
 「円位という西行の別名を力強いがまろやかな性格を大木の幹の姿に 重ねた年輪を背割りの切り口の鋭さに明晰さを
たて積みの煉瓦に北面の武士の鎧を 時々陽光に輝く真鍮の文字に歌人の心を 池水に映る影に再び越える気分を
池を囲む玉石に数珠を いぶした煉瓦の色は黒染めを そして笠を外してひと休みする西行を造形したものです。」

なのだそうです。これならビク石の笹川八十八石の方が想像しやすいと感じた。

 
             茶の字が近づいた                              ハイキングコース入口

 菊水の滝から掛川に行くことは止めて中山トンネルから安田の大シイのある道を歩く事にした。その先は去年見つける事ができな
かった尾根の車道から直接金谷駅に抜ける道を探すことにする。
まず手始めは小夜の中山から国道1号の中山トンネルの上に抜けるハイキングコースを行く。この道は古い案内板には書いてあるが
今は推奨していないコースのようだ。何年か前まであった用水路横の標識も撤去されてしまった。
そして農道脇の入口には 「道幅狭し 通行注意」 の看板が建っている。だがその下には 「小夜の中山ハイキングコース ⇦国道1号 
久遠寺⇒」
の標識も建っています。  

   
                                  ハイキングコースの道

 林の中の道に入ってしまえばこの通り、何のことはありません。ただ1ヶ所道の片側が崩れた所があるがどうと云う事はない。

 
             ハイキングコース出口                               国道1号線

 10分ほどで太い山道に遭遇します。この太い道は明治時代に金谷宿と日坂宿の間を切り開いてできた、日本初の有料道路の
名残の道跡です。試しに 「この先 行き止り」 の先に進むと、すぐトンネルの上に出てしまいます。
当時はトンネルが無かったのでこの峠を越したのですが、今は国道1号を横断するのが危険なため通行止めになっています。
2年ほど前に車の合間を縫って国道を速足で横断したとき、道の途中で軽い腰砕け状態になって慌てた事があります。
それ以来国道横断は止めました。
どうしても下りたい場合は左側のフェンスに沿って行けば下の旧道に出る事は出来ます。フェンスには目印がついています。

 
                                    茶の字が更に近づいた

 2車線の道が続く道は農道だろうか。農道にしては立派過ぎる道だが交通量は少ない。
ここで気が変わり毎回同じ道では面白くないと、何年か前に歩いた事のある金谷七ツ釜経由で帰ることにした。
道は覚えていないが御林茶業組合の近くから上に登って峠を越した覚えがある。
そこで御林茶業組合を過ぎた所にあった細目の舗装道路に入ってみた。多分違うだろう思いながら登っていくと茶業組合のトラックが
停まっていて何か作業している。
 「こんにちは。この道は何処に出るのですか?」 と聞くと
 「どこと言われてもなぁー 何処へ行きたいんだ。」 と逆に聞かれた。
 「七ツ釜を通って子育て雨の小泉屋の下に出たいのですが」
 「ウーン! 七ツ釜には行けるが小泉屋の道はここじゃぁないよ。この道を行くとこの先で国道(と言った)に出るのでそのまま行けば
お城の下のホテルの横の信号に出るよ。」
 「お城って諏訪原城ですか?」
 「そうそう諏訪原城の下だ。」
諏訪原城の下の信号の所にはラブホテルがあるが多分そこの事だろう。
今日最初で最後の会話でした。

 細めの道を更に先に進むと太い道に遭遇。これがさっき言っていた国道だろう。だけど本当に国道?と?が幾つも付いてしまった。
なんか見た事のある景色になってきて、変だなーと思いながら歩いていくと粟ヶ岳の展望台が出てきた。
アレーこの展望台は来たことがある。これじゃこの道を行くと七ツ釜には出ないでそのまま諏訪原城の下に出てしまう。
さっきの茶業組合の人は七ツ釜の場所を勘違いているのだろう。マー仕方ない今更戻るのは嫌なのでこのまま行くことにする。

 
               びくに似ている                               安田の大シイ

 大分疲れが出てきてダラダラ歩きになってきた。正面に見えている茶畑がビクの形に似ている。なんて気を紛らわしながら歩く。
ようよう安田の大シイの入口なったが近くまで行く気は失せて、ズームの写真を写しただけでパスをした。

 
                こんな富士山も                                夕暮れの蓬莱橋

 疲れていなければ順調に歩ける道だが、疲れが出始めた今は好奇心も湧いてこない。牧之原に続く大茶園も今日はもう見飽きた。
富士山にも朝からズート付きまとわられていて正直」写真を写す気にもならなくなってきた。でもそれでは罰が当たると1枚写しました。

 考えてみればこのコースは富士山と茶畑と粟ヶ岳がオンパレードの道だった。静岡県人には珍しくも無い景色だが県外の人が
このコースを歩いたら感激するのではないかな。
どうでしょう何処かの歩こう会で 「富士山とお茶と粟ヶ岳 満腹ウォーク」 なんて開催したら。

 結局金谷駅に直接抜ける道も分からず金谷駅まで来てしまった。だが今日は蓬莱橋まで自転車で来ているので、蓬莱橋まで歩か
なければならない。まだ1時間30分は掛かるだろう。
ここで少々弱気になってしまい電車の時刻表を見てしまった。今の時刻は丁度4時。上り電車は4時8分発の上りがある。
時刻表を見た時点で歩く気は失せていたのだろう。それなら丁度良いと電車に乗ってしまった。
島田駅から歩いて蓬莱橋に着いたのは4時30分。1時間ほど短縮できたようだ。

 何とも閉まらない歩き納めになってしまったが、今年も西行歌碑まで歩けた事に感謝しよう。
今年の反省? もう時間も少ない。家の手伝いもしないと来年歩けなくなくなってしまう。

それでは今年も世話になりました。
この下手なブログに付き合ってくれた皆さま、そしてコメントを書いてくださった方々、本当にありがとうございました。
佳いお年をお迎えください。

伊豆3山縦走2

2016-12-22 16:42:23 | 低山歩き
歩行記録   H28-12-6(火)
歩行時間:5時間05分   休憩時間:1時間15分   延時間:6時間20分
出発時刻:8時10分     到着時刻:14時30分
歩  数: 18、701歩(推定距離13.3km)    GPS距離11.2km
行程表
 大仁駅 0:25> 城山登山口 0:35> 城山峠 0:15> 城山 0:40> 背面登山口 0:35> 葛城山 1:00> 益山峠 0:20>
 発端丈山 0:55> 農道 0:10> 学校前BS 0:10> 小海BS
         
                   背面登山口                                  上りの道

 出だしは急な登り坂の道がだったが、目印は困らない程度にありそうだ。

   
      トラバースの場所                     最初の岩                    二つ目の岩

 入口から10分も行かないうちに左に向かう道になる。これがトラバース? 斜面と云っても傾斜は弱く木も生えている。
これでは直登部分よりよっぽども楽だ。まさかこれが?と半信半疑で進む。
前方の目印がなぜか斜めに下がっている。風もないのに何故だろう? 手で塞いでみても斜めのままだ。それではと目印の横に
体を割り込まそうとしたら体勢を崩してしまった。オッと危ない。くだらない事をして怪我でもしたら大変だ。
振り返ってみても目印は相変わらず斜めのまま。若しかしてあの状態が垂直なのかしら? もう戻って確認する気は無くなっていた。

 横移動が終わりまた直登が始まる。今度は入口より傾斜がきつかったが、木を掴むことができるので案外楽に登っていける。
入口から20分ほど登ると岩場が現れ、そこで踏み跡が左右に分かれていた。1本は今までの道の延長線上に続く踏み跡。
もう1本は岩の下を通って岩の右側を登る踏み跡だった。どちらを見ても目印は見えない。
迷ったが先ず踏み跡の濃い岩の下を進んでみた。踏み跡は岩の下が濃いだけで岩を過ぎるとあるような無いような踏み跡。
上を見ると更に岩場が見えていたので、その岩まで行ってみる事にした。今度の岩の下には踏み跡なく登るなら岩の右を行くしかない。
踏み跡らしきものも目印もないが、ここまで来たのだからもう少し登ってみようと岩の右横の出る。

 
               稜線は近い                                 エッ! あれを上るのか

 岩の右横に出て上を見上げれば、なんだぁ! 稜線は直ぐ近くだ。これなら踏み跡は無くてもどうにでもなると進むことにした。
それでもこの岩の上が一番の難所かな? 足元はズルズルしたが木を掴めるのでどうと言った事もなかった。
稜線は近いが直登はしないで、なるべく左にとり先程別れた踏み跡の方に近づけるようにした。

 木の間からさっき見た何とか小富士のような尖がり帽子の山が見えている。エー! あれを登るのかぁヤダナー!

 
                目印があった                               パラグライダー場

 少々ガクッとした所の木に目印が結んであった。フ~久し振りの目印で少しホッとして下を見ると、何となく踏み跡らしき物がある。
しかし今私の歩いたきた方も踏み跡と云えば踏み跡とも思える物がある。下りの時はきっと悩むに違いない。
目印から上には踏み跡があり迷う事はない。ただその踏み跡は尖がり山の方には向かわず稜線に向かっていた。

 稜線部分の雑草を押しのけていくと突然視界が開けた草地に出た。吹き流しもあるのを見るとバラグライダーの離陸場所のようだ。
入口から丁度30分だったが葛城山はまだ尖がり帽子を登らなければならない。
しかしここがパラグライダーの場所なら、彼らは大きな荷物を持って移動するので道はしっかりしているだろう。
これで今日の冒険は終った。フゥー!

 背面登山口からの道は危険な所はありません。岩場の所を左に進めば踏み跡もありもっと楽に歩けるかもしれません。
ただ下りにはどうでしょう。登りで踏み跡を見失っても上に向えば稜線に出るが、下りだと何処へ出るか分かりません。
次回このコースを歩く機会があれば、上りなら当然この背面登山口を利用しますが、下りでは多分使わないと思います。
その程度の危険度の道でした。それとトラバースの道は矢張り斜めの目印があった辺りを指しているようで、あの注意書きは
危険を知らせたのではなく、横断する道があるよ、と教えてくれたようでした。
(葛城山を調べていたら、伊豆の国市のHPに背面登山口の事を 「廃道のため 登山道立入禁止!!」 と書いてありました。)

 
                   城 山                                  天城山方面

 パラグライダー場は南東側が開けていて、今登ってきた城山が見ていた。
どのように歩いて来たか明確ではないが、山頂から尾根伝いに手前に来て、中央の尾根を歩いて来たのだろう。
眼を少し南に動かすと天城連山が見えている。どれが万二郎か万三郎か分からないがなだらかな稜線が続いている。
何年か前に万二郎から尾根伝いに天城峠まで歩いたが、景色の見えない植林の道が長く飽きてしまった事を思い出す。

 
                遊歩道合流                     伊豆山稜歩道の山並み(中央が達磨山、右が金冠山)

 パラグライダー場で昼飯を取れば時間的にも丁度良かったが、一度見た尖がり帽子が気になって先に進む事にした。
パラグライダー場からの踏み跡を2・3分も北に行くと遊歩道に合流した。場所はさえずりの丘(幸せの鐘)の上り口の左側で
入口に 「関係者以外通行禁止 パラグライダー◯◯クラブ」 となっています。

 どうやらさえずりの丘は尖がり帽子の頂上らしいが、何の苦労もなく登る事ができた。
丘の上には展望台があり、パラグライダー場では見えなかった西の方も見えて、伊豆山稜歩道の達磨山や金冠山も見えていた。

         
               百体地蔵                   三角点と富士山(案内板上の頂は鷲頭山、右は大平山)
 
 「鎌倉時代より導き地蔵としてこの地に鎮座されており、現在105体を数えます。 長生き、健康、良縁、厄除、進学成就、金運等の
ご利益があります。」
だそうです。なんでもござれの観光地向けのお地蔵さんのようです。

 三角点は 「二等三角点 点名:小坂村 標高:452.26m 設置:明治17年7月 場所:伊豆の国市小坂字シチノハチ洞」 で、
観光用でもあるので大事にされていた。
三角点の設置は古いので普通に石標の三角点だった。それにしても住所の “シチノハチ洞” とは、近くに洞窟でもあるのだろうか。
 “洞” と云えば韓国では明洞や城北洞等 “洞” が日本の “町” のように使っているが、まさか伊豆長岡がそんな朝鮮式とは思え
ない。矢張り近くに洞窟があるのだろう。

 
          山頂のハイキングコース入口                               葛城山登り口

 下りのハイキングコースの入口はさえずりの丘の入口にあり、獣の進入禁止のため電気柵が設けてあった。
ハイキングコースは急斜面で石がゴロゴロした歩きにくい道だが、今回はここを登らないだけでも助かった。背面登山口もここと同じ
ような傾斜だったが、道への興味が強く登る疲れを感じないで済んでしまった。
この道に来て初めてハイカーとすれ違った。

 
               林道との分岐                                  葛城山分岐

 葛城山登り口から平らな林道を西に向かい7・8分で山道になる。更に5・6分で城山と発端丈山への分岐になる。
その分岐の下で地図を見ながら立ち止まっている人に近づくと 「ココ ドコ」 とパンフレットの地図を差し出してきた。
更に地図の一点を指して 「ココ?」 と聞いてくる。見ると指している場所がさっきの林道との分岐場所だったので 「NO NO」 と言って、
その上の葛城山の分岐を指してやった。ニッコリした白人の男性は 「Thank you」 と言って下って行った。
たったそれだけだが山で喋った 「今日は」 以外の言葉でした。

 写真の丁字路を右に行けば発端丈山で左が城山です。背面登山口は左に3・4分の所にあります。

 

 今回背面登山口から直登で葛城山(南峰)までが約35分だったが、前回は林道経由で40分掛かっている。時間的には同じような
ものだったが、岩場の所で左の踏み跡を辿れば30分で着いたと思われる。(多分)
こうしてみても背面登山口は登る価値ありと思われるが、不安感は人によって違うので判断は自分でしてください。

  
          益山峠の標識                  本洞三角点                     金属標                            
 益山峠の標識を左に5分も行くと、県指定の天然記念物で樹齢1300年の “日本三大楓” や、大公孫樹がある益山寺に出る。
紅葉で名高い寺だが前回12月10日に行って紅葉の盛りには遅かったのが、今日はもう12月18日だ。
行ってガッカリするより行かずに諦めた方がスッキリするとパスをした。

 この峠に建つ標識は <かつらぎ山、発端丈、三津方面40分> と書いてある。
ここに益山寺から来て発端丈山に行きたい人はどっちに歩けば良いのだろう。
また、三津に行く人は40分で到着できると思わないか。
実際には発端丈山は右に20分程度の所にあり、三津は更に1時間は歩かなければならない。紛らわしい表現は訂正すべきだ。

 峠から最初のピークの所に金属標の三角点が建っていた。
  「四等三角点 点名:本洞 標高:329.39m 設置:平成8年7月 場所:伊豆の国市長瀬字本洞 標番:106560」
三角点の設置は平成と新しい。そうなると新しく設置する三角点は金属標になったと考えられるが・・・・
また、設置場所が本洞と葛城山の三角点と同じ “洞” の文字を使っている。興味を覚えて更に発端丈山の先の三角点を見たら
矢張り “一之洞”と洞の字を使っていた。洞窟があるのか、それとも “洞” に “段” のような意味があるのかを知りたい。
 
         
                     ウバメガシの道                               山頂の標識が見えた

 実は背面登山口の標識に 「姥目樫の自然美林あり」 と書かれていたが、登るに必死でウバメガシは記憶に無かった。
その代りかどうか、ここに来て姥目樫の自然美林を見る事ができた。

急な登りの上が明るく開け、小さく標識が見えてきた。あと一踏ん張りで山頂だ。

   
                                      山頂への道

 一歩登るごとに標識が大きくなってくる。そして発端丈山の山頂に到着。

 
                  内浦湾                                   葛城山

 西には三津シーパラダイスのある内浦湾。東には山頂にアンテナや建物がある葛城山が見えていた。
富士山は特に写真で紹介するほどでもなし。

 
                発端丈山山頂                             三津北口・長浜分岐

 山名表示を写したかったが高年パーティーが車座なって食事をしていて動く気配がない。仕方ないと下山を始めた。
山頂から5分も下ると道の真ん中に標識が置いてあり、縦の標識には 「長浜口 三津口」 となっていて、地面に置かれた横長の
標識には 「⇦三津中央口・長浜口  ⇧三津北口」 となっていた。
前回はここを左折して長浜口方面に向かい素晴らしい富士山と出合えたので、今回もそれを狙っていたのだが今日の富士山では
今までの良いイメージが壊れてしまいそうだ、と、直進する三津北口を目指すことにした。
若しかしたら長浜方面より眺めの良い場所があるかもしれない等淡い期待も抱いていたのだが。

 
              5年前の富士山の眺め                         5年前の展望台からの眺め

 これが5年前の写真です。発端丈山から凡そ10分ほど下った所と、更にそこから5分下った展望台からの眺めです。
北口との分岐からの植林された林の急坂は、滑って中々大変だったが、それにも増した眺めだったと記憶しています。

  
          急な下り坂                             淡島が横に見えていた

 分岐を下りだすとすぐロープを張った急な下り坂になった。矢張りハイキングコースだけの事はある。
この道は歩くつもりがなかったので何も調べてきてないが、これなら安心だろう。

 左側の少し開けた所から海と富士山が見えていた。だがこの景色を見てガッカリしてしまった。
イエ眺めが悪いという事ではなく、ここより進めば撮影のポイントになる淡島を通り過ぎてしまうし、ここより下がれば沼津アルプスの
鷲頭山が高くなって富士山を隠してしまいそうです。
もうこの道を進んでもこれ以上の景色は望めない。なんて思ってしまったからです。

        
               落葉の道                              やっと標識があった

 稜線を下る道は落葉が満載で、道自体は見えないが何となく道だと分かる。それでも2・3か所あったピークへの登り個所は
巻道で道分かれているのか少し考えた所もあった。
それにしても随分下ったが一向に稜線歩きが終わる気配がない。時折見える鷲頭山が徐々に大きくなり、このままでは沼アに
行きついてしまいそうだ。これじゃ長浜口の方が良かったかな、等少々後悔しはじめてしまった。

 長浜との分岐からは、時々あったロープ場以外に標識や目印は見当たらなかった。どうやらこのコースを歩く人は少ないようだ。
分岐から30分ほど下った所でようやく標識を目にしたときは内心ホッとした。
その標識のすぐ先には、今度は簡易な橋と標識があった。こんな事ならさっきの標識をもっと上に移動した方がいいなんて文句を
言いたくなる。

 
               農道出合い                                バス停があった。

 橋を渡って7分で農道に合流。何やら屋根も見えているしこの辺りは海に近いのでじきに海岸線の道に出るだろう。
両側に山が迫り、日の出は遅く、日の入りは早そうな場所なのに民家はある。海が近くて平地が少ないのだろう。
そんな事を考ながら歩いていると前方に太い道が見えバス停も見えてきた。矢張り海岸線は近かった。
建物の下の方に海は見えていたが、海岸線にしてはずいぶん遠く離れいる。バスがこんなに内陸を走っていたかしら?

         
              内浦学校前バス停                               バス路線図

 “内浦学校前” に到着したのが2時15分。バスは33分発なので後18分待てば良いので丁度良い。
バス停の前の建物は沼津市立内浦小学校なのでバス停名も学校前ではなく 内浦小学校前にすればいいなど余計ごとを考える
バスの路線図を見ると内浦学校前から4っ目のバス停が三津シーパラダイスだった。
アレー? バスの路線図はそこで終っていて、前回乗った長浜や木負(きしょう)のバス停の表示がない。これでは金冠山から木負まで
歩いてもバスが無ければ帰れない。フ~今回金冠山にしないで良かったぁ。
でもチョッと気になり路線図を逆に辿っていくと、アレー伊豆長岡駅に行ってしった。そんなバカな、そりゃぁ困る。
長岡終点ではまた電車で三島まで行かなければならない。時間も掛かるし金も掛かる。
慌てて時刻表を見ると、行先は伊豆長岡駅になっていた。沼津行はと見ると、あるにはあったが何と1日1本しかなかった。

さっき海が遠くに見えて不自然に感じたが、沼津行きは海岸線を走り、長岡は内陸を走るのだ。
それでは海岸線に行かなければと、慌てて海の見えた方向に向って歩き出した。

  
             小海バス停                                  バス路線図

 バスの時間が分からないのだから急いでも仕方ないのに、やけに気が急いて今日一番の急ぎ足になる。
海岸の信号に出て右の沼津方面に行くか、左の三津シーパラダイスに行くか迷ったが、バス代が安くなりそうな右に行くことにした。
バス停がなかなか出てこず焦ってきたが、やっと前方にバス停が見えてきた。後ろを振り返ってもバスは見えない。アー良かった。

 小海(こうみ)バス停に2時30分到着。沼津行のバスは2時32分であと2分しかない。慌てて時刻表と路線図を写真に撮る。
それにしても今日一番の激走でした。時間がない事を虫が知らせてくれたのかな?
バスの中で路線図を確認すると、こちらの路線図にはチャンと長浜も木負もイヤイヤ大瀬岬も戸田も載っている。
では何故学校前の路線図は三津シーパラダイスで終っていたのだろう。
それに気づいたの家で写真を整理している時で、バス停の写真をよく見たら学校前のバスは “伊豆箱根バス” で、小海バス停の
方は “沼津登山東海バス” でした。何とマー違うバス会社だったのです。

 私の住む焼津藤枝地区のバスは、静鉄バスの1社だけなのでそこまで気がつきませんでした。
バス会社の競争があるのか、沼津行のバスの運転手は親切な方で、マイクで色々注意をしてくれる。中でも感心したのは終点の
沼津駅に近づくと 「ここから先、終点の沼津駅までは料金が変わりません。・・・・・」 と案内してくれたことだ。
これなら慌てずに料金を準備できるので助かる人が多いだろう。かく言う私も事前にバス代を支度しました。

伊豆3山縦走

2016-12-21 10:34:31 | 低山歩き
歩行記録   H28-12-6(火)
歩行時間:5時間05分   休憩時間:1時間15分   延時間:6時間20分
出発時刻:8時10分     到着時刻:14時30分
歩  数: 18、701歩(推定距離13.3km)    GPS距離11.2km
行程表
 大仁駅 0:25> 城山登山口 0:35> 城山峠 0:15> 城山 0:40> 背面登山口 0:35> 葛城山 1:00> 益山峠 0:20>
 発端丈山 0:55> 農道 0:10> 学校前BS 0:10> 小海BS

 今週は富士山がスッキリ見える日が続いていたので、山の上から富士山の絶景を見たくなった。
だが、今歩いている藤枝のハイキングコースは、富士山は見えるが見えると云うだけで余り大した場所はない。
なら何処が良いかと候補に上げたのは、伊豆3山、金冠山、真富士、パノラマ台などだった。
歩く予定の次の土日は、冷え込みは厳しいが晴マーク一色だったので、絶好な機会だと思い、妻に 「歩きに行く」 と伝えると
 「車は使わないで」
とつれない返事。
そうなると電車で行く伊豆3山と金冠山しかないので天秤にかけ、5年前に一度登っただけの伊豆3山に決めた。
道を調べるの面倒で5年前のブログと写真を見てヨシ!としたが、その中で葛城山の背面登山口が気になった。
あの時は案内板にマジックで書かれた 「上はトラバス」 の文字が気になりパスしてしまったが、その時のブログのコメントに
 「葛城山への直登コース、登らなくて正解です。小生も誘惑に負けて登ったことがありますが、傾斜メチャクチャ急で、おまけに滑り
やすときている。経験者、ベテラン向き、または同行が必須です」
といただいた。
その時は登らなくて良かったと思ったが、今思うに “急登” であって “急攀” ではないし、 “滑りやすい” であって “落ちやすい” では
ない。それにそれほど危険なら案内板は建っていない筈だ。なら今回あの案内板が建っていたら登ってみようと決めた。

 
              大仁駅前の足湯                                   城 山

 大仁駅は5年前と変わらず駅前は湯気を立てている足湯があった。さすが温泉地だけの事はあり天然温泉を利用しているので
一日中温泉がかけ流しのようだ。でも今は温泉ではなくトイレが必要だったが見当たらない。嘘だろう!駅にトイレがないなんて!

 駅前を左曲り太い道に出たら再度左折して、踏切を渡って直進すれば大仁南IC交差点に出る。そこを左折して狩野川大橋を渡る。
城山の写真はその橋の手前から写した物です。
城山の登山道は左下の岩場の下から尾根の低い所に出て稜線伝いに山頂に向かいます。勿論岩場など通りませんのでご安心を。

 
               お化け屋敷?                                  子育て地蔵

 狩野川大橋を渡ったあと強引に国道を横断して、かっては食道などの店が数軒並んでいた場所に出る。
修善寺道路が開通して観光客の車の通行が激減して、今ではお化け屋敷になってしまった商店の残骸あった。
城山登山道入口はこのお化け屋敷を過ぎた所を右折し、更に次の道も右折して橋を渡れば、信号まで行くより若干の近道になる。

 橋を渡ったら右に行く車道を行かず直進する民家の方に行くと、子育て地蔵を祀った摩崖仏の前に出る。
この子育て地蔵には 「弘法大師様がここを訪れたとき、子供のいない夫婦の悲願を聞いて地蔵を供養させたところ、子宝に
恵まれた。」
弘法大師伝説が伝えられている。
地蔵尊の入口に石碑に彫った 「お地蔵さんの借り方」 があったので紹介しておきます。
 「借りるとき 授かり帳に住所と氏名を記入してください。
  返すとき   子宝が授かった方は、借りたお地蔵さんにもう一体のお地蔵さんを添えてお礼回りしてください。」

遍路をしていると仏の功徳を授かったお礼に、もう一ち増やして返す風習はあちこちで見たが、借りるときに住所氏名を書くのは
初めての気がする。わざわざ住所氏名を書かせるのは貸し出した地蔵が帰ってこないのが多いのか。
なら子育て地蔵の功徳に与かれなかったのだから仕方ないのかと思うが・・・・・
並べられたお地蔵さんを見回しても新しいお地蔵さんは見当たらなかった。

     
                    城山登山口                                     城山登山口

 登山口に近づくと路肩に駐車した車が7台もあり、その内県内車は浜松の1台だけで後は県外車だった。
5年前は何の車か分からなかったが、今は岩場でロッククライミングする人の車だと分かっている。だが車の中に神戸ナンバーを
見た時は驚いた。神戸といえば日本のロッククライミング発祥の地として知られている六甲山がある。そこからわざわざここ城山へ
攀りに来たとは信じがたいが、それだけ城山の岩場は価値があるのだろうか?

 登山口には車道の左側に3枚の案内板が建っているので見落とす事はない。小さな地蔵が登山の安全を祈ってくれている。

         
           ごろ石の道                   石丁場跡?                     城山峠

 登山口の入口の石がゴロゴロして歩きずらかった道も、じきに歩きやすい道になる。と思ったらまた歩きにくくなったり、湿って
いて滑りやすい道になったりを繰り返す。
 正面に真っ平らな白い壁があり、隧道の入口かと思ったがどうも違うようだ。よく見ると壁はコンクリートではなく石を切り取った
ようにも見え、水平に掘り跡のような線も見えている。
ここで思い出したのは登山口にあった案内板の地図に 「石丁場跡」 なる表示があったことだ。若しかしてこれが石丁場跡か。

 伊豆半島から産出する石は伊豆石とよばれ昔から利用されていて、古くは静岡市浅間神社裏にある国指定の賎機山古墳の
石棺も伊豆石を使っていると現地に建つ案内板には書いてあった。
さらに近年では金持ちの屋敷の塀や蔵の壁などでも伊豆石を見ることがある。

 今回調べて初めて知ったのは、伊豆石には安山岩系と、凝灰岩系の二種類があり、安山岩系は耐火性に優れ風化しにくい
特徴がある。一方の凝灰岩系は耐火性に優れ、軟らかいので加工がし易く、比較的軽いという特徴があるが、風化しやすいと
いう欠点があるという。
ではここの石切り場の石はどっちだろう? 真っすぐな水平な掘り跡や平らな面を考えると柔らかい凝灰岩系が考えられるが
正確なことは分からない。
ところで今回は案内板に “石丁場” とあったので多分 “石切場”の事だろうと判断したが 「丁場」 て何のことでしょうね?
調べてみると丁場とは 「工事現場のこと」 「江戸時代の鉱山で坑内の天井、側壁または支柱を施した箇所、またはその
工事中の場所」
の二つがあったが、ここの丁場はどっちの丁場からきたのだろうか、石の採掘なら支柱はいりそうもないが。

ここまで書いてきて私の妄想的歴史観が蠢きだした。
かって鉱山等人里を離れて仕事をしていた労働者の唯一の娯楽は “丁半博打” だった。彼らは仲間同士の隠語で仕事現場を
 “丁場” と呼び、寝起きする所を “半場” と呼んでいた。
それが時代と共にたこ部屋的集団生活の温床だった半場の宿泊所は、いつしか食事や休憩が主となる場所に変わっていった。
それに伴い “半場” の表記も “飯場” に変化した。なんて説はどうでしょう。一見尤もらしい説と思いませんか。

 城山峠の写真が前後してしまいました。城山峠は岩場の近くを通った後で出てきます。

         
              岩 場                                 岩場ズーム

 岩場の方から甲高い女性の声が聞こえてきた。岩場の下の緑の木の下に2人の赤シャツが見えたので、動き出すのを待って
いたが一向に登る気配はない。仕方なく諦めてこちらが先に登る事にした。
家で写真を拡大してみると左側の人の上にはカラビナが見え、そこにザイルが繋がっている。しかしハーケンを打つ音は聞こえ
なかったので古いハーケンを利用するのだろうか。前回来た時も人声はしたがハーケンの音はしなかったように思う。

           
                                       城山への道

 城山峠までの道は歩きにくい部分もあったが普通の山道だったが、峠から城山山頂までは一転して登りやすい道になった。
麓の狩野川の橋から見た雰囲気では、かなりの急坂にみえたが、途中岩場らしきものがあり、オット思ったがそれだけだった。
この石は峠と山頂の丁度中間辺りにあり、そこから上にウバメガシの林が出てきた。

                  
                  城山山頂                           4等三角点金属標

 城山に9時半に到着。手前の岩の上をセメンで固めて金属標の三角点を埋め込んである。
金属標の表面の周りには 「この測量標を移転き損すると測量法により罰せられます 建設省国土地理院」 。その中央には
 「四等三角点 基+本 NO102406」 なっていた。
国土地理院の点の記等を見ると、ここの三角点は 「四等三角点 城山 標高:342.34m 標識番号:NO102406 設置:昭和51年
6月7日」
となっていた。
若しかすると新しい三角点は、この金属標に変わったのか、それとも城山独自の理由があって金属標になったのか?

 
                  案内台                                     富士山

 金属板の洒落た感じの案内板は5年前に無かったと思うが定かではない。洒落てはいるが案内板の役目は果たしていない気がする。
 富士山は見えてはいたが、6合目付近は帯雲が掛っているし全体的にスッキリしていない。
昨日は冷え込みが厳しく一日中スッキリした富士山が見えていたのに残念だ。どうも今年は富士山についていない。


                                   富士山と狩野川

 それでも一応パノラマ写真を写しておこう。

     
     意味の分からない標識                神島小富士                   小富士の案内    

 城山峠まで戻りそこから林道峠までは歩き易い快適な道が続く。こんな道なら20kでも30kでも歩けそうな気がする。
峠の名前の通りの林道に合流すると10数台の車が停まっていた。この殆どの車はロッククライミングの人の車だろう。
駐車している車は全て東京や湘南のナンバーだったが、静岡県人は余り岩登りをしないのだろうか。

 林道を10mも左に行くと山道の入口はある。さっきの道と同じように歩きやすかったが、少し上りになってきてペースが落ちる。
四辻に出ると、前回は標識を見たが意味が分からず正面の踏み跡を少し行ってしまった。
今回もその標識はあったが、左の “外山” の下に、小さくマジックで 「かつらぎ山 発端丈山 益山寺方面」 と書いてくれてある。
これなら初めての人でも迷う事はない。

 さっきと同じ団体が建ててくれた案内板に 「神島小富士」 の説明があった。前回はその富士の場所が分からなかったが今日は
簡単に見つける事ができた。尖がり帽子の山で、低いが登るには大変そうな山だ。
案内板には 「万古不易の美観あり」 と恰好の良い表現をしているが、見た目が美観にしては????だった。
名前も里人が “篠鉢山” と呼んでいるなら、わざわざ “神島小富士” としなくても良いのに思う。

 
              外山の観音様                                 葛城山背面登山口

 一般的に観音さんといえば女性の立姿をイメージするが、馬頭観音も観音さんには違いない。ただ馬頭観音は観音さんと言わず
馬頭観音と呼ぶのが多いように感じる。そう思った誰かがマジックで “馬頭” の文字を追加してあった。

 本日唯一の新ルート葛城山の背面登山口に到着。上に登る踏み跡はハッキリしていて歩く人はいそうに見える。
5年前に見た案内板には 「上はトラバース」 とか 「急登」 と書いてあったが、今は “急登” の文字は薄れて読めない。
あの時はこの “トラバース” の文字に不安を持ってパスしてしまったが、今回は案内板が建っていたら挑戦する積りで来た。
その案内板が建っているのだから行くしかない。
何故そんなに構えるのかって? 実は私のトラバースでイメージする場所は、木の生えてない斜面を横断する細い道。
下を見ればはるか下まで見えていて、一度滑ればそのままout。って感じです。
ここにわざわざ “トラバース” と追い書きしてあるからには、きっとそんな場所に違いないと思ったのです。
でも、のんびり 「姥目樫の自然美林あり」 と書いてある案内板には、そんな不安感は無い。

                                                     つづく

ビク石ハイキングコースNO4A

2016-12-20 17:42:45 | 藤枝ハイキングコース

              (剣ヶ峰・仙沢コース出合から西北小学校前バス停まで)
    ********************************************************************************


            1・仙沢・剣ヶ峰コース出合                             2・上大沢集落     
 
 2 ・ 仙沢・剣ヶ峰コース出合から少し下ると上大沢集落に入るが、仙沢沿いは空家ばかりになっている。

            3・上大沢の休憩所跡                          4・ハイキングコース案内板
 
 3 ・ 出合から5分ほどで、かって休憩所だった店屋の空家がになる。
 4 ・ 案内板にはここが “バス停終点” とあり、かってはここまでバスが乗り入れていたようだ。
    また、剣ヶ峰コースは “中堅者コース(60分)” 、仙沢コースは “初心者コース(40分)” となっている。

        5・葉梨川の起点に立つ観音像                      6・上大沢の駐車場
         
 5 ・ 二級河川葉梨川の起点の標識のの近くにはマリア像にも似た観音さんが祀ってある。
 6 ・ このコースを歩く人はここに車を置き、二つのコースを周回してくるようです。

                                   7・大沢不動峡          
   
 7 ・ 道のはるか下を流れる葉梨川の小さな滝が、白い流れを見せている。崖の一部に不動尊が安置されている。

                8・下大沢                                   9・下大沢の紅葉
 
 8 ・ 下大沢も年々空家が増えているようだ。この辺りに地蔵の峠から379m峰経由の道が合流する。

            10・並木の黄葉                                  11・西方バス停
 
10 ・ 何かを栽培している大型テントのある所まで来れば、西方は近い。
11 ・ 西方バス停まで来るバスは1日3本。しかも休日は1本もありません。次の西北小学校まで頑張りましょう。

            12・西方八幡宮                            13・西北小学校前バス停
         
13 ・ 西北小学校前バス停からは1時間に1本のバスはあるが、その殆どは藤枝大手で乗り換えなければならず、料金も高くなる。
    “西北” の呼称は地元の “西方” と “北方” から来ているようです。

    ********************************************************************************

景  色 = ★★★   ビク石山頂からの眺めが良い。
登山道 = ★★★    剣ヶ峰コースは小石に乗って滑りやすいので注意して下ってください。
              仙沢コースも砂が登山道を覆い細くなっているので注意が必要です。。
道  標 = ★★★    剣ヶ峰コースは不備はないが、仙沢コースの山頂直下や沢に入った所が道標が無く迷いやすい。
見  所 = ★★★   山頂の巨石。大沢峡
総  評 = ★★★★  誰でも登れる感のあるビク石だが、Aコースに指定されている上大沢の下りは中々手強いコースです。
              また、舗装路の歩きも長くなり、バスの便も少ないことから子供向けではありません。
              案内はバス利用で瀬戸川沿いの登山口となっていますが、ここはそのコースから独立させ、上大沢の
              駐車場を利用して二つのコースを周回する方がベターです。
              上りは剣ヶ峰コースの方が大変ですので下りにすると滑りやすくなり、どちらも一長一短があります。
難易度見直し =  中級認定となっているが、他のコースと比較しても剣ヶ峰、仙沢コース共に 「上級コース」 に変更したい。
    ********************************************************************************

     
     ********************************************************************************
       ページトップへ戻る    剣ヶ峰へ戻る    仙沢に戻る    登山口に戻る
       藤枝ハイキングへ戻る      メインメニューに戻る

ビク石ハイキングコースNO4A仙沢

2016-12-20 17:27:16 | 藤枝ハイキングコース

                ビク石山頂から地蔵の峠経由から上大沢まで


    ********************************************************************************


               1・山頂広場を下る                          2・トイレは右にある。
 
 1 ・ 山頂広場を南に下る。

               3・剣ヶ峰・仙沢分岐                           4・行先不明の分岐
 
 3 ・ 山道に入り3・4分で剣ヶ峰コースとの分岐になるので、右に折れて下に下る。
 4 ・ 剣ヶ峰との分岐からすぐ(1分も掛からない)平らな道と下に行く分岐に出る。
    平らな道の行先は不明だが、下に行く道がハイキングコースなので間違えないように要注意! 標識はありません。

               5・農道に合流                           6・
 
 5 ・ 現在は農道を造っている最中だが、近い将来農道になるだろう。
 6 ・ 下ってきた道が平らになり、今度は登りだす所に標識があり山道に入る。

            7・農道を過ぎると林の中に入る                           8・細い道
 
 8 ・ 上も下も木は生えていず砂が道を覆って細い道になっている。転ばない様に要注意!

                 9・竹林の中へ                              10・沢に向って下る
 
10 ・ 正面に沢が見えて来るよ道はどんどん下りだし、沢に近づくとやっと標識が出てくる。

               11・沢に入る                              12・沢から出る
         
11 ・ 道が見えなくなるが、沢に下りる木の段があるので沢に入るようです。
    水のある時は右の沢を渡って進んだ方がよさそうです。
12 ・ 沢に降りて直進すると堰堤の上に出てしまいますので、木の手前を強引に登れば、また道は続いています。

               13・農道出合                           14・剣ヶ峰コース出合

13 ・ 沢から出て3分ほどで農道の開始点に出ます。ここから先は舗装道路になります。
14 ・ 農道に出て10分ほどで剣ヶ峰コースと合流します。

                ここから先の上大沢から西北小バス停まではここをクリックしてください
     ********************************************************************************
       ページトップへ戻る   登山口に戻る   藤枝ハイキングへ戻る   メインメニューに戻る

ビク石ハイキングコースNO4A剣ヶ峰

2016-12-20 17:23:59 | 藤枝ハイキングコース

                   ビク石山頂から仙沢経由上大沢まで


    ********************************************************************************


               1・山頂広場を下る                          2・トイレは右にある。
 
 1 ・ 山頂広場を南に下る。

           3・屋根が空いた休憩所                          4・剣ヶ峰・仙沢分岐
         
 3 ・ 広場のが終り山道になった所に桜の木のために屋根が空いた休憩所がある。
 4 ・ 山道に入り3・4分で仙沢コースとの分岐があるので、尾根を直進する。

                                       5・尾根の道
   
 5 ・ 一部軽い登りはあるが基本的に下りの尾根道。急で滑りやすいヶ所もあるの慎重に下る。(要注意個所)
                                      尾根道の贈り物


                       6・地蔵のある峠                               7・お地蔵さん
         
 6 ・ 山頂から40分ほどでお地蔵さんが安置されている峠に出る。上大沢はここを右折する。
    直進すると379m峰経由で下大沢へ、右折すると入舟駐車場に出る。(ハイキングコースでないため標識は無い)
 7 ・ 文政元年に笹川村と大沢村で安置した地蔵尊。

               10・地蔵の峠を下から                          11・仙沢コースと合流
 
11 ・ 峠から約15分で仙沢コースと合流。

                ここから先の上大沢から西北小バス停まではここをクリックしてください
     ********************************************************************************
       ページトップへ戻る   登山口に戻る   藤枝ハイキングへ戻る   メインメニューに戻る
 

ビク石ハイキングコースNO4B

2016-12-20 12:00:16 | 藤枝ハイキングコース



    ********************************************************************************


               1・山頂広場を下る                           2・トイレの横から農道へ
 
 1 ・ 山頂広場は東側が開けていて景色が良く、ベンチもあるので昼食場所に適しています。
 2 ・ 水洗トイレの手前を右に行き農道を右に下る。

                3・標識を下る                          4・登山口とふれあい広場の分岐
 
 3 ・ 登山口から登って合流した農道の標識の所を下る。
    標識には 「ビク石ふれあい広場 1.5km35分」 「ビク石登山口バス停 2.4km50分」 となっている。
 4 ・ 農道の下でふれあい広場と登山口のコースが分かれているので左の階段を下る。

                5・林の中の道                               6・林の中の道
 

                7・落石危険地帯                                 8・竹林の中の道
 
 7 ・ 「この付近 危険注意」 の看板がり石がゴロゴロしているので注意。

                       9・波切不動明王                             10・波切不動明王
         

              11・波切不動明王入口                           12・ゆるびく村
 
11 ・ 案内板には波切不動明王まで500m、山頂まで1.8km40分となっている。
12 ・ ゆるびく村には何軒かの喫茶店や食堂があるようです。
    バス停ビク石ふれあい広場は、橋を渡り県道を少し下った所にあります。    
    ********************************************************************************

景  色 = ★★★   ビク石山頂からの眺めが良い。
登山道 = ★★★    登りも下りも石はゴロゴロした所がる。
道  標 = ★★★★   不備はない。
見  所 = ★★★    山頂の巨石。波切不動明王像
総  評 = ★★★★  山頂以外は眺めは良くないが、小学生でも登れるコース。
              案内はバス利用になっているが、バスの便が少ないので車利用の方が便利です。
             駐車場所は登山口コースにある “市民の森駐車場” 、ふれあい広場にある “ふれあい広場駐車場” 、
             そしてその中間に位置する “峠駐車場” が利用できます。
             中でも広くてトイレもある峠駐車場が便利で、行きは駐車場から登山口まで歩き、帰りはふれあい広場から
             峠駐車場に戻るコースがおすすめです。
難易度見直し =  中級認定で見直しはない。

 ◎ 駐車場間の道
    
    ********************************************************************************

     
     ********************************************************************************
       ページトップへ戻る   登山口に戻る   藤枝ハイキングへ戻る   メインメニューに戻る
 


藤枝ハイキングコース案内NO4

2016-12-20 11:45:38 | 藤枝ハイキングコース





                                                    ↑藤枝市HPより


    ********************************************************************************

 藤枝駅から自主運行バスゆらく線に乗り “ゆらく” にて下車し、大久保線の大久保行または蔵田行で “・ビク石登山口” で下車。

                 1・ビク石登山口バス停                               2・ビク石登山口
         
 1 ・ バスを降りたら少し戻って登山口入口に行く
 2 ・ 石垣に囲まれた狭い階段を上る。

              3・高根幼稚園の横を下る                             4・吊橋が見える
  
 3 ・ 右に幼稚園を見て進み、突き当りに茶畑の間を下る。
 4 ・ 下にこれから渡る瀬戸川に架かる吊橋が見える。

                 5・吊橋を渡る                             6・吊橋を渡ったら右折する
 

             7・藤枝市民森駐車場                         8・藤枝市民森駐車場看板
  
 7 ・ 8 ・ 大きな看板と立派な名前の割には貧弱な駐車場がある。
    車で駐車場に行くには、県道にある登山口バス停のゆらく寄り400m程にある排水処理施設の橋を渡り、橋を渡ったら
    細い道を左折する。県道にも細い道の入口にも車両用の看板があります。      

           9・駐車場の上の林道から登山道へ                       10・渓谷の横を歩く
 

                 11・沢を渡る                              12・ビオトープへの分岐
 
12 ・ 左の上り道はビオトープ経由のビク石への道で、直接ビク石に行くには右の道を行く。

           13・ビオトープへの分岐の標識                  14・・ビオトープへの分岐の標識
 
12 ・ 左に行く標識に 「ビク石 3.2km 85分」 とあるが
13 ・ 右の標識にも 「ビク石 1.5km 45分」 とある。サー貴方はどちらを選ぶか。

                 15・また沢を渡る                           16・滑ります
 

                 17・農道合流                               18・また山道へ
 
17 ・ 農道に合流したら上に登る
18 ・ 5分も農道を登ると、左側に白い柵のある取付道があるので、そこから登る。

                    19・茶畑の横を行く                               20・ガレた道
         
19 ・ 最後の茶畑の横の道を通り林の中の道に入る。
20 ・ 石がゴロゴロして歩きづらい道になる。

                 21・農道直下の階段                          22・最後の上りへ
 
21 ・ この階段が見えたら山頂は近い。
22 ・ 農道を横断して階段を上る。

                 22・ビク石                               23・ビク石山頂
         
22 ・ 山の名前の語源になった 「ビク石」 。ビク石とは茶摘みに使うびく(籠)に似ているからと説明がある。
23 ・ 標高526mビク石(石谷山)山頂

             24・高尾山                                           25・高根山

24 ・ 山頂下の岩の上から西にある高尾山や高根山が見える。

                 25・大名石                                  26・平石
 

              27・山頂の案内板                               28・山頂の案内板
 

                 29・高草山                              30・ダイラボウ越しの富士山
 
29 ・ 30 ・ 山頂広場の西側が開けていて、駿河湾から高草山、ダイラボウ、富士山などが一望できる。
        山頂広場にはベンチや水洗トイレもあります。

 この先は行先毎にクリックしてください。

       A(剣ヶ峰)コース   A(仙沢)コース    Bコース(ふれあい広場)

     ********************************************************************************
       ページトップへ戻る      藤枝ハイキングへ戻る      メインメニューに戻る

藤枝ハイキングコース案内NO15

2016-12-17 15:09:16 | 藤枝ハイキングコース


  
  
                                                    ↑藤枝市HPより
    ********************************************************************************

                 1・入舟バス停                               2・榎橋を渡る
 
 1 ・ 静岡鉄道バス中部国道線 “岡部支所前” 下車。自主運行バス朝比奈線に乗換えて “入舟” バス停下車。
 2 ・ 朝比奈川に架かる榎橋を渡り直進する。右の建物は朝比奈診療所
    (帰途、案内通り入舟バス停に戻る時は、橋を渡らず右折すれば直接 “玉露の里” に行く事ができる)

                 3・ 不動の滝分岐                              4・不動の滝
           
 3 ・ 途中に案内板のあった 不動の滝の入口。滝まで往復20分程度かかる。
 4 ・ 不動明王が祀られ雨乞いの場所でもあったという不動の滝。

                5・入舟駐車場                               6・駐車場にある案内板
 
 5 ・ 無料駐車所でトイレもある。
    ハイキングコースの案内はバス利用となっているが、他の登山口に抜けないなら車利用の方が便利です。
 6 ・ 八十八石の案内や笹川の歴史を案内している。

                  7・旧大沢村への分岐                              8・道標
                  
 7 ・ 駐車場の上の分岐には古い道標が建っている。
 8 ・ 道標には 「葉梨村上大澤ニ通」 とある。またこの先の峠には文政元年に笹川と大沢集落で祀った地蔵が安置されている。
    ビク石から峠に出て、ここに下るコースは “私ならこう歩く(工期中)” を参考にしてください。

                 9・農道終点                                  10・表 石
  
 9 ・ 新舟駐車場から約10分ほどで農道が終点になる
10 ・ 奇岩巨岩地帯の最初に現れた石は “表石” となっていた。 ・

              11・大岩がゴロゴロ                                  12・仏 石
 
11 ・ 八十八石の名の通り大岩がゴロゴロしている。
12 ・ 石の下に石仏がある仏石。

                 13・おむすび石                               14・ラクダ石
 
13 ・ 三角の形からか
14 ・ ラクダ・・・・・ フゥーン!

                     15・想像石                               16・腰叩き石
         
15 ・ 勝手に想像しろか。
16 ・ 最後の巨岩は腰叩き石。

                 17・竹林に道                               18・杉林の道
 
17 ・ 奇岩巨岩地帯が終わると一転静かな竹林の道になる。
18 ・ 高草山や満観峰も見えていたが、道はいつしか杉林の道になる。

                    19・落人の段                                20・石谷山の山神様
 
19 ・ 斜面が平坦になった所が 「落人の段」 。東海自然歩道バイパスコースの案内板が、笹川集落の生立ちを紹介している。
20 ・ 登山道わきに 「石谷山の山神」 の小さな標識が。分け入ってみると・・・・・・

               21・山頂入口の石                            22・ビク石(石谷山)山頂
 
21 ・ 山頂近くの急登が終われば、また巨岩がゴロゴロしたビク石山頂になる。
22 ・ 標高526m ビク石(石谷山)山頂。

                 23・山頂広場へ                             24・山頂広場
 
23 ・ 山頂から大名石等を見ながら下って行くと眺めの良い山頂広場に出る。
24 ・ 山頂広場にはベンチやテーブルがあり、景色を見ながら休憩ができる。水洗トイレもあります。

                 25・富士山                               26・静岡市街
 
25 ・ 山頂広場から、ダイラボウや竜爪の後ろに富士山が見える。
26 ・ 遠くに静岡市街も見えている。その先には駿河湾越しに伊豆半島も見える。

                                    27・高草山連山
    
27 ・ 静岡市と焼津市の境にある高草山から朝鮮岩が一望できる。

                ハイキングコースは、ここからUターンして来た道を出発地の入舟バス停に引き返す
                                                      私ならここからこの道を歩く(工事中)

    ********************************************************************************

景  色 = ★★★     ビク石山頂からの眺め。
登山道 = ★★★★★  岩の合間を歩くが道は整備されている。下りは慎重に。
道  標 = ★★★★★  困る所は無い
見  所 = ★★★★   何といっても 「笹川八十八石」
総  評 = ★★★    行きは色々な石を眺めながら登れるが、帰りも同じ道ではつまらない。
              バス利用なら違う登山口に下った方が良い。またこのコースを歩くとしても無料の入舟駐車場があるので、
              車利用の方が便利です。その時は山頂から地蔵のある峠に行き、そこから駐車場に戻る “私ならこの道を
              歩く(工事中)”
の方が変化があり楽しい。
難易度見直し =   上級認定のままでよい。


     
     ********************************************************************************
       ページトップへ戻る      藤枝ハイキングへ戻る      メインメニューに戻る

藤枝ハイキングコース案内NO13

2016-12-15 11:00:13 | 藤枝ハイキングコース




                                                    ↑藤枝市HPより
    ********************************************************************************

               1・三ツ石バス停                              2・滝見橋から天王山
 
    藤枝駅北口バス乗り場で葉梨線乗車だが、三ツ石まで行くバスは平日で1日3便で、休日は走っていません。
    そのため、駅前から中部国道線で “藤枝大手” まで行き、そこで葉梨線に乗り換える事になります。
 1 ・ 三ツ石バス停で降車し、バスが来た道を橋(滝見橋)まで戻り、橋の先を左折する。

               3・葉梨川沿いの道                            4・白藤の里との分岐
 
 3 ・ 葉梨川沿いの道を北上する。
 4 ・ 県道と合流する。直進すると葉梨西北活性化施設 “白藤の里” があり駐車することもできる。

               5・分岐直進                                 6・県道と分岐
 
 5 ・ 道(県道)なりに。
 6 ・ 分岐の中央に 「白藤の滝 P 」 の道路標識がある。

             7・白藤の滝駐車場&トイレ                           8・山に入る
 
 7 ・ 無料の駐車場とトイレがある。
 8 ・ 白藤の滝の周辺には、白藤七滝と呼ばれる、行者、観音、白藤、大滝、井、弥助、雨乞いの滝がある。

               9・行者の滝                                 10・山道になる
   ・
 9 ・ 行者の滝=安楽寺を訪れた行者が修行に使った滝。
10 ・ 感じの良い山道になる。

               11・農道合流                              12・白藤の滝入口
 
11 ・ 滑りやすい鉄の橋を渡ると農道と合流する。
12 ・ 橋の手前を左折。

       13・観音滝・白藤の滝                14・観音滝                   15・白藤の滝
   
14 ・ 観音滝 =岩を這うように水が落ちる滝。
15 ・ 白藤の滝=高さ33m 巾3m 七滝の中で最も高い滝。滝の名のような白い長藤の木があるという。

               16・農道を上る                              17・高草山などが見えてくる
 
16 ・ 滝から橋まで戻り、橋を渡らず右に上る農道を行く。
17 ・ 徐々に高度が上がると高草山などが見えてくる。

             18・標識が壊れた分岐                              19・直進すると
 
 
                                  割れて落ちた標識
18 ・ この分岐までは標識があり迷う事はないが、ここでは標識が割れて落ちている。葉梨神社には左折して農道を上るのだが、
    落ちた標識の上段は 「不明 ⇔ 白藤の滝 観音」 と読め、下段は 「井の滝 ⇔ 観光駐車場」 と読める。
    だが、葉梨神社や天王山の名前や矢印は無い。
H29年5月には割れた破片の無くなっていました。
19 ・ 試しに農道を直進すると、2分ほどで農道は終わり、山道の入口に 「雨乞いの滝」 の標識がある。
    葉梨神社や天王山の表示はないので、分岐まで引き返すことになります。
                                     18・1草の中にあった標識
                         
18.1・ H29年5月に歩いた時、草の中に隠れていた標識を見つけ、周りの草を折っておきました。
     しかしまた隠れてしまうかもしれません。注意してください。

               20・神社前広場&トイレ                              21・葉梨の里
 
20 ・ 神社前は広場になっていて、トイレやベンチが設けられている。
21 ・ 広場の西が開けていて、葉梨の里や花倉城址、烏帽子形山などが見えている。

               22・葉梨神社                              23・神社横の登山道入口
 
22 ・ 葉梨神社は昔は 「天王社」 と称していたので、山の名前も 「天王山」 になったと思われる。
23 ・ 葉梨神社の向かって左側に天王山に登る登山道入口がある。

                   24・登山道                                 25・登山道
 
24 ・ 神社から山頂までは約800mの急な上りが続くが、途中には幾つもの標識があり迷う事はない。

                                    26・天王山山頂

26 ・ 標高350.41mの山頂には三等三角点 “北方” が建っている。
    山頂は林の中で景色を見る事はできない。

                 ハイキングコースは、ここから葉梨神社まで来た道を引き返す
                                                      私ならここからこの道を歩く(工事中)

                 27・献上 橘                                     28・安楽寺への道
 
28 ・ 献上橘の横の道を下り、安楽寺に行く。

                 29・安楽寺                                   30・安楽寺参道
 
29 ・ 安楽寺 行基菩薩開山の藤枝市内唯一の天台宗寺院

               31・葉梨神社の鳥居                              32・天王山
 
31 ・ 安楽寺参道を下り、鳥居の前で合流する県道を右折する。

               33・葉梨川沿いの県道                              34・左にカーブ
 
33 ・ 34 ・ 県道を道なりに進む。

               35・信号 西方                              36・西方組合前BS
 
35 ・ 県道215号と合流する “西方交差点を” 右折して北上する
36 ・ 交差点を右折して10m程上にバス停 “西方組合前” がある。西方組合は撤去され空地になっている。

    ********************************************************************************

景  色 =       葉梨神社から葉梨集落が見えるくらい。
登山道 = ★★★★  神社までは舗装された農道。神社から山頂まで急な山道が続く。
道  標 = ★★★★  1ヶ所農道に不備がある。
見  所 = ★★★★  白藤七滝。春にはクマガイソウが咲く。
総  評 = ★★★   神社から山頂まで、景色も見えない急な道の往復はつまらない。
             山頂から一宇坂峠に向かう “私ならこの道を歩く(工事中)” に行けば、変化は出るが難易度は上級になる。
             バス乗車で案内してあるが葉梨線は乗換えもあるので不便。無料駐車場が2ヶ所あり車利用が便利です。
難易度見直し =  中級認定で見直しはない。


     
     ********************************************************************************
       ページトップへ戻る      藤枝ハイキングへ戻る      メインメニューに戻る