はぐれ遍路のひとりごと

観ながら歩く年寄りのグダグダ紀行

天城縦走3

2012-08-31 17:04:08 | 低山歩き
天城縦走-3                        歩行月日2012/8/26
歩行時間:5時間52分 休憩時間:1時間05分 延時間:6時間57分
出発時間:8時50分  到着時間:15時47分
歩数:27.600歩 GPS距離:16.8km

行程表
 伊東ゴルフ場 0:56> 万二郎 1:00> 万三郎 1:13> 白田峠 0:40> 八丁池
 1:18> 向峠 0:25> 天城峠 0:15> 旧天城トンネル 0:10> 天城トンネルバス停

歩行記
     
    「天蹕留蹤碑」                       アセビの若木

 八丁池で長めの休憩をとり13時30分に出発。道標によれば天城峠まで100分と書いてある。
当初描いていた計画では、基本はゴルフ場から天城峠を歩くが、時間によっては天城峠から先の二本杉峠まで歩こうと目論んでいた。
そのタイムリミットは天城峠へ2時30分まで着いたら実行する予定だ。だが今1時半で100分後となると3時10分だ。
100分を40分短縮するのはとてもできないので二本杉峠は諦めるしかない。
次に考えていたのは、3時前に天城峠に到着したら、天城越えで歩いた川沿いの道を、道の駅まで歩く事だ。
それなら何とかなりそうだが、そのために急ぐのは止めようと思いながら出発した。

 歩き出した湖畔の一角に石碑が建っていた。先程の案内板に「昭和天皇行幸記念碑」とあったがこれがそうだろ。
それにしても石碑の「天蹕留蹤碑」は難しい字で、とても読めないし意味も理解もできなった。
 「天蹕留蹤」とは国語辞典で調べると「蹕」は天皇の行幸。「蹤」は足あととあるので直訳すると
「天皇が来て留まったあと」すなわち「天皇が休憩した所」となるだろうか。
大井川の金谷の石畳には「明治天皇御駐輦址」の碑があるが、こちらは「輦」なる乗り物を降りて休んだのだろう。
それにしても天皇の名前が無いと、どの天皇が来たか分からない「昭和天皇蹕留蹤碑」とすれば明確なのに。

 湖畔の周りはまたアセビの木が目に付くようになった。この辺りのアセビは若い木が多くまるで苗を栽培してるような所もある。
若いアセビの葉は新芽が出ていて、赤い葉や黄色い葉、それに本来の緑の葉が混ざって目を楽しませてくれる。

 
   水生地分岐                        水生地分岐

 行幸碑から少し行くと天城峠と水生地との分岐点があり、そこには「天城峠115分」「水生地(下り御幸歩道)80分)」とあった。
何々さっき湖畔の標識には天城峠まで100分とあったが、峠に近くなったここには115分とある。
標識は両方とも静岡県と環境庁が共同で設置したものなのに何故だ! 血液型がA型の私は、こういうだらしないのが嫌いだ。
(とは云え私のブログも前後で矛盾している記述も多いが)

 前回天城越えの時「御幸歩道」の表示があったが、天皇でも登ったのかと思ったが自信は無かった。
だが先程の湖畔の「天蹕留蹤碑」を見てやはり天皇陛下が歩いた道だと納得できた。
富士山にも皇太子の登ったルートが「プリンスルート」と名付けられているが、私が歩いた道に名前が付く事はないだろう。
もっとも「はぐれルート」では迷子になる道と誤解されそうでいただけない。

 
    八丁池のトイレ                  八丁池の見晴台
 
 湖畔を半周したくらいの所に立派な建物のトイレがあった。ここのトイレは循環式の水洗トイレで無料とある。
富士山ではトイレの利用料金は200円から300円取られたが、ここのトイレは無料ならいい。
利用しようかと思ったが、階段を登って重そうな扉を開けるのも億劫だし、第一尿意も無い。結局そのまま通過。

 トイレの前の標識に「見晴台」とある。距離は0.1km。それでは寄って行こう。
鉄製の階段の先にある見晴台の先には山越しに海がかすかに見えて、右手には八丁池の一部が見えていた。
TVの天城の天気予報のバック画面にある、八丁池の写真は池全体が写っているが、ここからは池の一部しか見えない。
TVの景色は飛行機からでも写したのだろうか?
写真をよく見ると雲の間に富士山の山頂が写っている。雲さえ無ければそれなりの見晴台だ。

 八丁池から天城峠の道も、林の中腹を行く道が続き景色は見えない。こういう道は飽きてくる。
傾斜は下り勾配が続いているので歩くには楽だが興味を引く物が無い。
八丁池から1時間20分ほどで「向峠」に到着。

   
     道が尾根道になった               姫シャラ?

 向峠から道の状態が森林の点検路状から登山道風に変わった。それは道が尾根を歩くようになったのだ。
傾斜の少ない道を飽きた飽きたと言っていながら、アップダウンの尾根道になると速度は遅くなる。
それでもたまに興味を引く物が出てきた。写真の木は姫シャラだと思うのだが、普通姫シャラというと幹は余り太くなく、
真直ぐに伸びている物が多い。だがこの姫シャラは幹が太くツルツルはしているが幹肌がゴツゴツしている。
本当に姫シャラなのだろうか?チョット自信が無い。
 
 しかし尾根道はすぐ終わってしまい、また山の中腹の道になった。それでもさっきまでの道と違い少しは面白味がある。
途中何カ所か短い橋を渡してあって「橋は一人で静かに渡る」とあったが、中々頑丈な橋だった。
 沢の音が聞こえてきた。下を覗きこむと緑の草に何か人工物も見える。きっとワサビ田なのだろう。
だが道はワサビ田には向かわずに、中腹を進んで行く。

 
     天城峠                    天城峠の道標 

 ようやく天城峠に着いたのは15時13分。これでは二本杉峠には当然行けない。
それにしても八丁池から1時間45分も掛かってしまった。八丁池湖畔の標識より5分遅れだ。
こうしてみると標識は湖畔の物でなく、水生地分岐にあった115分の方が正しそうだ。
私の速度は早くないが、八丁池から天城峠の間で、写真を写すとき立止っただけで休憩はしていない。

 天城峠と聞けば普通天城越えの古道と思うのだが、ここの古道は更に西にある二本杉峠が明治までの古道だった。
明治入り天城隧道が開通してからは、この天城峠の下にある隧道が下田街道になっている。
ではこの天城峠は何の為に有ったのだろう? ここからは私の妄想的歴史解釈になる。

 明治に入り南北から隧道を掘り進むとき、両者の打合せが必要になる。その時今までの街道を使っていたのでは
時間が掛かり過ぎてしまう。そこで隧道の上に峠道を拵えて南北の連絡路にした。
どう? いい解釈でしょう。これで間違いないと思っていたが峠に来て分かった事がある。
それはこの天城峠は丁字の分岐で、西は二本杉峠(古道)、北が湯ヶ島で東は八丁池に向かっている。
だが南の湯ヶ野方面への道は無い。という事は隧道の南側に下る道が無いという事だ
これでは隧道建設の連絡路にはならない。私の妄想的歴史解釈は脆くも崩壊してしまった。

 
      旧天城トンネル                トンネル脇の峠への道

 どうした事だろう?観光客に人気の旧天城トンネルなのに人っ子一人いない。
時間はまだ3時20分だから、そんなに遅いわけではない。矢張り猛暑過ぎるのだろうか。
結局万三郎岳からは人に会ったのは、八丁池の手前ですれ違った2人だけだった。

 さてここからどうしよう。だが今更水生地から天城越えの道の駅まで歩く気は起きない。
GPSの距離はたった16kmなのになんてだらしがないのだと思っても何故か疲れた。
矢張り暑さの影響があるのだろうか。
迷う間もなく、トイレの横から天城トンネルのバス停への下る急な階段を下る私でした。

    
  新旧の天城トンネル連結路            天城トンネルが見えた

 このコース当初は天城峠側から歩いたのが楽と思っていたが、実際歩いてみるとどうも逆のようだ。
標高も旧天城とネルが709mで伊東のゴルフ場は1060mだった。
確かに万二郎の上りは少しきついが万三郎からは、ほぼ下り勾配で飽きてしまったが楽だった。
これが天城峠からだと、長いダラダラ登り道が万三郎まで続き、その後一旦下ってから万二郎の急な登りになる。
矢張り伊東側から歩いた方が楽のようだ。

 それともう一つ。天城峠に貼紙がしてあって
通行止のお知らせ 三蓋山付近で崩壊しているため 二本杉峠から仁科方面へは 通り抜けできません
とあった。これで伊豆山稜歩道縦走の諦めがついた。

天城縦走2

2012-08-30 10:58:42 | 低山歩き
天城縦走-2                        歩行月日2012/8/26
歩行時間:5時間52分 休憩時間:1時間05分 延時間:6時間57分
出発時間:8時50分  到着時間:15時47分
歩数:27.600歩 GPS距離:16.8km

行程表
 伊東ゴルフ場 0:56> 万二郎 1:00> 万三郎 1:13> 白田峠 0:40> 八丁池
 1:18> 向峠 0:25> 天城峠 0:15> 旧天城トンネル 0:10> 天城トンネルバス停

歩行記
 
      万三郎岳                       一等三角点

 万三郎岳は標高1405mの天城の主峰で一等三角点が設置されている。
三角点の方向を調べると南を向いていた。今年登った富士山の剣ヶ峰の二等三角点も南を向いていたので
三角点の向きは基本的には南向きだろう。ただ時々違う方向の三角点もあるが。

 家に戻り静岡県の一等三角点を調べてみた。するとここ天城山の三角点は「万城岳」となっている。
所在地は「静岡県伊豆市大字地蔵堂字万城岳」となっているが、そこが何処なのか分からない。
だが経緯度が「北緯:34度51分46秒.24 東経:139度00分06秒.49」となっていて、標高は「1405.3m」だ。
なら万三郎岳山頂に間違いない。では何故万城岳なのか?
調べてみたが分からなかった。、しかしどうやら三角点にも名前が付いているようで、その名前が「万城岳」のようだ。
インターネットの表記はどれも万二郎の三角点を万城岳と書いてあるので、あの三角点のどこかに万城岳と書いてあるのだろう。
次回天城に行ったときを三角点をよく見てみよう。

 
      万三郎岳から富士山                 万三郎の弥栄の神

 一等三角点あるのか係らず、景色は北西の方角が少し開けている程度で景観は臨めなかった。
ただその少しの間から富士山が顔を出しているのがご愛嬌だ。
天城の主峰からこの程度の眺めでは、どうやら天城は景色は駄目のようだ。
どだい天城は林業の山で、山頂まで樹木に覆われているのだから仕方ない。
これから先の天城峠までの景色もきっと駄目だろう、期待せずに歩こう。

 山頂に変わった石碑があった。「弥栄の神」となっている。
弥栄(いやさか)と聞くと右翼を連想してしまう私には何とも場違いな感じがした石碑だった。

 先程から雷のような、飛行機のような、車のような連続音が聞こえている。何だろう?
辺りの空には雷が鳴るような雲は見当たらないし、飛行機も飛んでいない。
それに自動車道は天城峠越えの国道があるが、ここからズート離れている。
しかも峠越えの道なので、こんなにエンジンの連続音を出して走れないだろう。
どうも気になって仕方ないので近くにいた中年のご夫婦に聞いてみた。
「あの音は何ですかね? 雷ですかね?」
「あれは自衛隊に演習の音ではないですか。昨日富士山に登った時も盛んに大砲の音が聞こえていましたから」
「エッ! 昨日富士山って頂上まで登ったのですか?」
「鳥取から来たので百名山の天城にも登っておこうと思って」
それにしてもタフな夫婦だ。歩くのが好きな私でも富士山の翌日に天城に登る発想は湧かない。
それにこの夫婦は今朝万二郎の麓の四辻で追越が、ここ万三郎には私より数分遅れで着いていた。
上には上が居るもんだと少々安心した。
ご夫婦は天城峠には行かず周遊コースを回ってゴルフ場に戻るとの事だった。

 当初の連続音の話は何処かに行ってしまい富士山の話に花が咲いたが、家でTVニュースを見ていると
「自衛隊が東富士演習場で、富士総合火力演習を行った」と放送していた。
この演習は以前一度見た事があるが、見えない所から撃たれた大砲の弾が、最初こそ的を外したが
その後は大砲の弾が、的に吸い込まれるようにして当たっていた。
そんな演習を見て自衛隊が頑張っていると感じる人もいるだろうが、私はこれでは怖くて戦争などあって欲しくないと思った。
またその当時は、この演習に使われる砲弾が億を超える金額だと報じていたが、今日のニュースはその事には触れていない。
最近領土問題が何かと騒がしい折、自衛隊に批判的報道は控えているのかな4?

 
      周回コース分岐点              分岐点の地図

 万三郎山頂から5分も掛からず周遊コースの分岐に着いた。ここまでは歩く人が多いが八丁池への道はどうだろう。
道は整備されているか? 標識は設置されているか一抹の不安を感じながら縦走路を進む。
しかし案ずることは無かった。確かに位置確認の標識は大分少なくなったが、それでも他の山より多いくらいだ。
道もはっきりしていて迷う所は一ヶ所も無かった。

 
      ブナ林                   ブナ林の道

 「ブナ林の原生林」の標識と共に周りはブナ一色になった。
ただ比較的細い木が多く箱根の尾根道のように太いブナは少ないように感じた。
そうか思い出した天城越えで歩いたとき、天城には幕府の御禁制の「天城の九木制」があって
杉、桧、松、欅、楠、樫、カヤ、樅、栂の9種の木の公用以外の斫伐を禁じていたのだ。
その九木の中にブナ(橅)が含まれていないので、天城の樵はブナの木を伐採していたのだ。
それで太いブナは無い。とまたもや勝手に想像して納得している私でした。

しかしブナ林の道は、掘れて沢のようになっている所は、石がゴロゴロしていて歩きにくかった。
分岐からの道は平均的に下り勾配が続き、登りになったと思ったら1,360mの小岳に着いた。これは楽でいい。

   
      ロープ場                  タコブナ?

 小岳を過ぎ下りになるとロープを張った岩場があった。
ここも大した事はなく、ロ-プもあるから掴むという感じで難なく通過出る。
標識が「ヘビブナ」を案内している。きっとブナの木の枝が蛇のようにとぐろでも巻いているのだろう。
少し興味を惹かれたがヘビブナまで0.1kmとある。行きの下り100mならわけは無いが、
帰りの登りの100mは辛い。情けないがここはパスしよう。

 戸塚峠を過ぎ5分も行くと、ヘビならぬタコのように足が何本もあるブナがあった。
よしこれを「タコブナ」と命名しよう。とヘビブナを見なかった悔しさを慰める私でした。

 同じような道が続き少し飽きてきた。
道は相変わらず下り勾配が続いているが、尾根より少し下がった林の中の道なので景色は全然見えない。
マー尾根道でも樹木が邪魔をして景色は見えないかもしれないが、この道より変化があるだろう。
だが登山道として造られた道なら、アップダウンはあっても尾根筋に道を造っただろう。
するとこの道は最初は登山道では無かったのではないか?そうだこの道は森林の点検道なのかもしれない。
その点検道を登山道として利用したから、歩きやすいが視界の利かない林の中に道があるのだ。
そうだきっとそうに違いない。と勝手に納得をしていました。

         
               倒木帯

 倒木が所々にあり、杉や桧が根をむき出しにして倒れている姿は何とも無惨だ。
メロンのネットのようなブナの木は、根から倒れず幹が折れた物が多い。
それに比べて根が浅くて狭い杉や桧は、風で簡単に根こそぎ倒れてしまうのだろう。
倒れている木は葉が枯れていない部分もあるので、去年の台風15号か今年の春の嵐で倒れたのだろう。
そんな倒木が何ヵ所かあったが、歩くのには左程支障ないので助かった。

   
        八丁池                 天蹕留蹤碑 (てんひつりゅうしゅうのひ)

 万三郎から1時間55分で人っ子一人いない八丁池に到着。夏休みに日曜日なのにどうしたのだろう。
熱中症を恐れてハイキングに来る人もいないのだろうか。
マーそのお蔭で「天城の瞳」といわれている八丁池を独り占めできるのは嬉しいが。
 湖畔に建っている案内板を読むと、八丁池の名前の由来は湖の周囲が八丁(≒870m)あるからとある。
見た目でもマーそんな物だろう。

 名前の由来といえば天城や万二郎・万三郎も気になるところだ。
まず天城を調べてみるとウィキペディアには
「葉に糖分が含まれている天城甘茶という植物から甘茶を作っていたが、
その天城甘茶が伊豆の山地に多く自生していた所から天城の名前になった」
とあった。
でもこれは少し変だ。天城甘茶が自生していたから天城ではなく、甘茶の木、すなわち甘い木が自生していたから
「甘木」となり、それが変化して「天城」になったと言った方が納得できる。

 万二郎・万三郎の語源は「天狗の名前」とか「マタギの名前」とか、余りで説得力ない説明ばかりだった。
ところで万二郎岳や万三郎岳の名前は「まんじろうだけ」「まんざぶろうだけ」と思っていたが
ウィキペディアには「ばんじろうだけ」「ばんざぶろうだけ」とカナが振ってあった。

天城縦走ー1

2012-08-28 10:03:39 | 低山歩き
天城縦走-1                        歩行月日2012/8/26
歩行時間:5時間52分 休憩時間:1時間05分 延時間:6時間57分
出発時間:8時50分  到着時間:15時47分
歩数:27.600歩 GPS距離:16.8km

行程表
 伊東ゴルフ場 0:56> 万二郎 1:00> 万三郎 1:13> 白田峠 0:40> 八丁池
 1:18> 向峠 0:25> 天城峠 0:15> 旧天城トンネル 0:10> 天城トンネルバス停

歩行記
 家から藤枝駅に向かう途中に雲一つ掛かっていない富士山がくっきり見えている。
天城から富士山が見えるかどうか分からないが幸先は良い。

今日の行程の出発地を、天城峠にするか伊東のゴルフ場にするかで随分迷った。
頭に描いている天城縦走は、修善寺から達磨山など踏破して天城峠に出て、更に伊東に抜けるルートだったが、
途中に宿泊場所がなく断念していた。
だがいつかこのルートを歩く時のため、天城峠から伊東に向かいたかった。
いやそういう綺麗事の他にも、出発地の標高の高そうな天城峠側から歩いた方のが楽そうに感じたのも事実だ。
しかし結論は帰りのバスの本数が多い天城側をゴールにすることにした。

            
            天城高原ゴルフ場側登山口

 バスの終点と登山道の入口が近いため、歩きに勢いが出て早め早めの歩きになってしまう。
常なら山道の前に舗装路を散々歩いているので、歩きに落着き?いや疲れが出ているのでゆっくりした歩きになる。
こんな勢いでは途中でバテてしまいそうで、ユックリ、ユックリと言い聞かせながら歩いていた。

「キーン」と澄んだ高い鳴き声が聞こえた。アッ鹿かもしれないとザックからデジカメを取り出した。
先程のバスの車窓から鹿を2回見たが、そのどちらも背中に鹿の子模様のある若い鹿が林の中を走っていた。
よし写真を写してやろうと暫く待ち構えていたが一向に鹿は現れず諦める事に。
暫く歩いていて鹿の事が念頭から去った頃、林の上でがガサガサ物音がする。
慌てて振り返ってみると鹿の子模様のある鹿が林の中を走り去るところだった。
残念!写真は撮れなかった。でも鹿を見ただけでも良しとしなければ。

 この万二郎・万三郎の天城の主峰は石楠花が有名で、石楠花の咲く頃は登山者が賑わうらしい。
ルートは主峰の二峰を越えてゴルフ場に戻る周遊コースで、しかも登山口には無料の駐車場もあり
余計人気があるようだ。私も今日歩いて石楠花の状態では来年の春には登って見ようと思っている。

           
           たまたま写したのが「位置確認番号」が無い標識だった

 その所為か登山道は良く整備されていて標識もあり、更には救助を依頼する時の為の「位置確認標識」が
いたる所にあるので道を間違える事はない。
後で知ったのだが、この標識はゴルフ場から万二郎までの2.3kmの間に26枚。万二郎から万三郎までの
2.1kmに18枚あると書いてあった。
他にも写真のように番号のない物や、2色で登山道を表示したもの、更には距離を記載した立派な道標もあり、
何の予備知識がなく来ても十分歩けそうだ。

 四辻を過ぎると石がゴロゴロした沢状の歩きにくい道を過ぎると、いつしか道の傾斜はきつくなってきた。
もうユックリ等と言い聞かせなくてもユックリしか歩けなくなっている。
途中中年の夫婦を追い抜き、単独行の若者2人に追抜かれた。マー妥当な結果だろう。
それにしても夏休み最後の日曜日なのに登山者が少ない。
マスコミは山ガールブームと騒ぐが、勝手に騒いでいるだけなのだろうか?

           
           万二郎岳

 標高1299mの万二郎岳に9時46分到着。
ここの標識に四辻まで「1.6km」と書いてあったので自分のデータと照合してみる。
歩数は2050歩なのでは歩幅は約78cmとなる。本当かな??
最初に最終データの話をするのも変なのだが、紹介ついでに他の部分も紹介しておきます。

   行 程     距離    歩数    歩幅
四 辻→万二郎  1.6km  2050歩  78cm
万二郎→万三郎  2.1km  2920歩  72cm
万三郎→八丁池  6.2km  9850歩  63cm
八丁池→天城峠  5.7km  9600歩  59cm
  合  計    15.6km  24.420歩  64cm

気分的に一番大変と感じたのは万二郎の上りだった。
次いで大変なのは万二郎から万三郎のアップダウン。
一番楽に感じたのはアップダウンの少なかった万三郎から八丁池。
八丁池から天城峠は、向峠からアップダウンがあり少々疲れた感じだった。
なのにデータは、一番の上りが大変と感じた、万二郎への上りが一番歩幅が広かったとは!!!
確かに上り初めで気負っていた時もあったが、何とも不思議なデータだった。
歩数計が壊れているのかな? でも平均歩幅の64cmは山なら妥当の数値かもしれないな。

万二郎岳山頂から眺望はきかなかった。一ヶ所南西方向が開けていたが先方の山は黒い雲で覆われている。
朝はあんなに天気が良かったのに、伊東駅に着くと山には雲がかかり上の部分は見えなかった。
天気予報は降水確率10%で天城山は「晴時々曇り、一時雷雨」といつもと一緒の予報だった。
その所為でもないが今日は合羽は持参せず雨傘一本だけ。マー大丈夫だろう、今も真上には青空が見えている。

            
            姫シャラの道

 万二郎から急な坂を下る。
標高は万三郎のほうが1405mで106mほど高いので余り下るのは嫌だが、こればかりはしょうがない。
鞍部に着き最初のピークを登り始めると姫シャラの木がが目立ち始めた。
サルスベリ(百日紅)と同じような幹だが、姫シャラは夏椿とも言われていて、夏に椿と似たような花を付けるらしい。
だが、この辺りは姫シャラの木は一杯あるが花を無い。時季が悪かったのだろうが早かったのか遅かったのか?

ところでこの山の名物の石楠花はどうしたのだろう。ゴルフ場を出てからまだ1本も石楠花の木を見ていない。
見た木の中で名前の分かったのは、姫シャラ、ミツバツツジ、ブナ、アセビ等で石楠花は無かった。
中でもアセビはあちこちに一杯生えていて、これでは鹿も居ないだろうと思った。

  
   大岩にかけられた梯子               岩場から万二郎岳を

 岩場の手前に後ろの方向が開けた場所があった。今来た万二郎岳の左下には何本もの風力発電の羽根が見える。
更に下に海と道が見えているが、あそこは熱川温泉あたりだろうか。

  
   馬の背                      馬の背からゴルフ場

 更に歩を進めると広くなった尾根に「馬の背」の標識があり、その右下を覗き込むと
今朝歩き出したゴルフ場のコースが見える。余りに近くに見えたのが少々ショックだった。

          
                   アセビのトンネル

 馬の背を過ぎるとアセビの木が更に増えてきたなと思っていると「アセビのトンネル」の標識があった。
以前駿河一国33観音巡りで番外の熱海十国峠の札所に行ったときも、同じようなアセビのトンネルがあった。
だがここのアセビは、量や高さも比較にならにぐらい多く、前後左右にアセビの奇怪な幹が乱舞していた。
こんなにアセビが多ければ鹿は居ないだろうと思う。
何故ならアセビは馬酔木と書き、馬が木の葉を食べると酔ったようになるとか。
そのため奈良公園の鹿はアセビの葉を避けるため、公園にはアセビに木があちこちにあると読んだ覚えがある。
今日も鹿の写真は写せそうにないな。

   
   岩場の梯子              サルノコシカケ

 また岩場に梯子をかけた場所があったが、ここも梯子のお蔭で難なく通過。
その近くの木にサルノコシカケが生えていた。以前サルノコシカケは癌に効能がある言われたが今はどうだろう。
こんな所に生えているようでは、一時のブームに過ぎなかったのかもしれないな。

   
  ネットのよう木の根の道           ブナ林の中の登山道

 登山道に木の根がメロンのネットのように張廻っていた。ブナの木の根かもしれないが、人間に踏まれてよく
成長できるものだ。屋久島の縄文杉や根尾の薄墨桜など有名な古木は根元に人間が入らないようにしている。
ブナの根は圧迫に強いのか、それとも若い木なので今のところは成長しているだけなのだろうか?

      
          石楠花
                  
ようやく石楠花が出始めた。石楠花は特徴のある葉っぱなのでここに来るまで見落としたとは考えにくい。
どうやら石楠花は万三郎岳の周辺に多くあるようだ。その証拠に1本見かけたら次々と現れだした。
それにしても行儀の悪い枝ぶりだ。
 ピークが幾つか続くのかと思っていたら、登りが一段落すると少し平らになり、そしてまた登りになる。
下らないので標高は維持されたままで思ったより楽に歩いて行ける。
また途中からブナ林やアセビのトンネルなどの気持ちの良い道が続いていたので余計楽しく歩く事が出来た。
そして10時56分万三郎岳に到着。

      
       万三郎岳

海から富士山剣ヶ峰へルート紹介5

2012-08-12 09:08:38 | 富士山
海から剣ヶ峰 ルート紹介5 

2日目の行程
富士宮口6合 <0:47> 新7合 <0:38> 7合 <0:34> 8合 <0:35> 9合 <0:31> 9.5合 <0:35> 富士宮口山頂 <0:12> 剣ヶ峰 <0:29> 富士吉田口山頂 <0:23> 御殿場口山頂(銀名水) <0:50> 7.8合(赤岩館) <0:54> 宝永山 <0:14> 宝永山底 <0:20> 富士宮口6合 <0:10> 富士宮口新5合目

歩行時間:7時間12分 休憩時間:2時間03分() 延時間:9時間15分
出発時間:5時05分  到着時間:14時20分
歩数:21.380歩 GPS距離:12.8km
 
◎5回目の紹介 富士宮六合目~剣ヶ峰~宝永山~富士宮新五合目まで
 ・富士宮口登山道は、道ははっきりしていて標識もあり、登山者も日によっては渋滞するほど多いので間違える事はありません。
  そこでここでは私の歩いた道で勘違いしそうな個所だけ紹介します。

     
 富士宮口は南側にあるためご来光は眺める事が出来ない。この日も東側にあたる御殿場口側が赤くなっていた


 
 富士宮口の山頂までは間違える所は無い。
   山頂に着き浅間大社にお詣りしたら、郵便局と山小屋の間の道を左に入る。
   お鉢めぐりは左右どちら回りでもよいが、私は剣ヶ峰に先に登った方が楽に感じる。
 お鉢を覗き込み最後の急登の馬の背を越せば剣ヶ峰への階段下に出る。
   剣ヶ峰から戻ったら今度は馬の背側には行かず合流部を左に下る。

    
3-1 お鉢めぐりもほぼ終り、電話局跡を過ぎると写真のように富士宮口山頂が見えてくる。
   手摺のある坂を下った所が「銀名水」で御殿場口の山頂である。
   御殿場口は、ここを左折して小屋の前を通り鳥居を潜って行く。
   富士宮山頂はここから1分も行った所にある。

 
 御殿場口を下り7合目の下で登りの登山道と下りの下山道と別れるので注意の事。
   直線の下山道を行くと標識のある分岐点に出る。ここを右の宝永山に向かう少し登りの道を行く。
   左側の道は御殿場口に向かう。霧の深い時はこの分岐を注意すること。
 宝永山の火口を右に見ながら下る。標識のある四辻に出る。
   宝永山の突端は直進(晴れえている時は是非行ってみてください)する。
   右に曲がれば直接宝永山の底に向かい、左に行けば御殿場口となる。

 
 宝永山の突端から火口の底へは⑤の分岐からでも良いが、
   途中にある薄い踏み跡を下れば近道になる。
 火口の底に着いたら一休みして最後の上りに控える。
   底から12分で昨日歩いた火口の入口の標識に出る。

      
 六合目から10分で富士宮口のバスの終点新五合目に着く。

          !!お疲れ様でした!!

海から富士山剣ヶ峰へルート紹介4

2012-08-11 09:29:45 | 富士山
海から剣ヶ峰 ルート紹介4 

1日目の行程
田子の浦海岸 <0:10> 富士塚 <1:20> 新東名下 <2:15> 国道出合 <0:30> 十里木鳥居 <1:00> 弁当場 <1:40> 上の水場 <0:15> 水ヶ塚P <1:25> 2合目 <1:00> 3合目 <1:20> 3.5合目 <0:45> 火口入口 <0:10> 6合目

歩行時間:11時間50分 休憩時間:1時間05分() 延時間:12時間55分
出発時間:4時45分  到着時間:17時40分
歩数:45.120歩 GPS距離:33.1km
 (※歩行時間を繰り上げたため休憩時間が短くなってしまった。実際は1時間50分休憩している)

◎4回目の紹介 料金所跡から水ヶ塚駐車場まで
 ・水ヶ塚からの道は今年は立派な標識も増え迷う所はありません。登山者はいないが時折下山する人に会う時もある。
 (料金所跡からは須山口登山道に入り地図は道も無く、写真との位置も明確でないため省略します)

 
 富士山スカイラインを水ヶ塚に向かって来たら左に駐車場、右に登山道入口があるので右に曲がる
   (途中離脱するときは、ここに路線バス三島行(夏期のみ)のバス停があるので利用すると良い)
 案内板に「須山口一合目」の表示がある太い道を林の中に向かう。 

  
 登山道の左右には獣道と思しき道が何本もあるが、登山道は太いので間違える事はない
 苔が綺麗に生えた場所もある

  
 沢の中でも土手でも歩きやすい道を歩いて良いが、必ずメインの道を見失わない事  
 ②の一合目から40分で幕岩分岐に到着。

 
 倒木地帯に入ったが倒れているのは古い木で登山道には無い。 
 と思っていたら登山道に新しい倒木が1本あった。

 
 倒木地帯にある「二合目」には幕岩分岐から35分で到着 
 二合目から13分の所に2本の倒木があった 

  
 富士宮口5合目と御殿庭への標識のある所から樅の若い木の間の細い道に入る。 
 木の間の狭い道はすぐ終わり、道は狭いがはっきりした道が続く

 
 ⑪の樅の木の細い道から12分ほどで高鉢駐車場への分岐に出る
 樹間の涼しい道が続く。

 
 御殿庭に近づいてきたのか格好の良い樅の木が出始める
 「御殿庭下」に到着。高鉢分岐から4分。
   世界遺産登録に向けてなのか去年なかった立派な案内板が建っていた。

 
 そろそろ森林限界で、周りの木も低くなってきた。
   道も徐々にズルズル滑りやすいガレ状になってきて歩きずらい。
 昨年できた溝には虎テープが張られていた。


 御殿庭下から32分で「村山修験者富士山修験場跡」に到着。
 修験所跡のすぐ上が三合目で、ここから御殿場口の双子山に行ける。

 
 森林限界の3.5合を過ぎると歩きにくいガレ場が始まる。道は広くなるがロープを辿ればよい。
   今日歩いてきた下界の景色や宝永山も眺められ景色は良くなるのだが登りはつらい。
 宝永山の火口も見えてくる。左に見えるのは「山体変動観測装置」

 
 道は宝永山の火口に沿って続く。左に今日泊まる六合目の小屋が見えてくる。
 三合目から55分で「富士宮新五合目」への分岐到着。
   標識には新五合目へ35分。六合目へ25分と書かれていた。

 
 宝永山の突端が赤く見えてくる。明日はあの突端に登る予定だ。
 新五合目分岐から20分で宝永山の火口降り口に到着。ここまで来れば後はラクチン。


 かってお中道だった富士山の中腹を横断する平らな道を六合目に向かい進む。
   火口降り口から9分で六合目に到着。お疲れ様でした。

  

海から富士山剣ヶ峰へルート紹介3

2012-08-10 08:55:21 | 低山歩き
海から剣ヶ峰 ルート紹介3 

1日目の行程
田子の浦海岸 <0:10> 富士塚 <1:20> 新東名下 <2:15> 国道出合 <0:30> 十里木鳥居 <1:00> 弁当場 <1:40> 上の水場 <0:15> 水ヶ塚P <1:25> 2合目 <1:00> 3合目 <1:20> 3.5合目 <0:45> 火口入口 <0:10> 6合目

歩行時間:11時間50分 休憩時間:1時間05分() 延時間:12時間55分
出発時間:4時45分  到着時間:17時40分
歩数:45.120歩 GPS距離:33.1km
 (※歩行時間を繰り上げたため休憩時間が短くなってしまった。実際は1時間50分休憩している)

◎3回目の紹介 「料金所跡から水ヶ塚駐車場まで」
(料金所跡からは須山口登山道に入り地図は道も無く、写真との位置も明確でないため省略します)

       
 料金所跡を通ると右側に金網のフェンスがあり、そこに須山口登山歩道の標識がある。
   そこから有料道と別れ右側の太めの山道を進む。

 
 料金所跡から3分ほどで水場の弁当場に着く
   弁当場からは橋を渡り、その先を右折して林道を行く
 弁当場では水の補給をしていくとよい

 
 弁当場から簡易舗装の道を3分も歩くと舗装は終わるが轍跡の残る太目の道が続く
 弁当場から20分ほど歩くと道の正面に道標が建っているので左に曲がる
   (太目の道は続いているが枯れ枝などで塞いである)

  
 ④の所から7分で標識の所を右折する。直進の道は続いているので注意の事
 標識の先で小さな沢を横断する。沢の向こうに標識が見えている

 
 沢を横断して7分ほど行くと分岐点に出る。ここは右側に鋭角に折れてロープを張った道に進む
   (直進する道もあるが歩いてないので、先で合流すのかは分からない)
 ⑦から4分ほどでまた沢を渡る。ここには標識は無い


 沢を渡って4分で小さな凹地を渡る。前方に標識が見える

 
 ⑨の凹地から3分でふじばら(富士薔薇)平に到着。弁当場から約45分
 ふじばら平からは遊園地の遊水地や観覧車が高台に見える。

 
 ふじばら平の標識の後ろを進むと、すぐ右の林の中へ入る道があるので、その道に入る
   林の手前に標識が建っている
 ⑫から12分も行くと堰堤の下の舗装された沢に下る。
   沢を渡り対岸の舗装の下部を登って標識の下に出る。更に上に標識があるのでそこに向かう

 
 上の標識に出たら右折して林を横断する平の道に入る
 標識より更に上の堤防に出ると遊園地の観覧車やゴルフ場が近くに見える。
   晴れていれば富士山も眺める事が出来る。

 
 ⑭の平らな道を2分も進むと沢に下る道になる。
 沢に下りたら沢の中を進んで行く(対岸に登らない)

 
17-1 沢の中を歩いていると右手からゴルフボール打つ音が聞こえてくる
   沢から左側対岸に登る梯子があるので、それを登りゴルフ場の近くに出る
17-2 少し土手を登るとゴルフ場や遊園地が見える
   (沢に下りたあたりからゴルフボールが落ちている。ボールが飛んできたら危ないのだが----)

 
 沢に下ってから10分ほどでまた小さな沢を渡る。標識は無いが白いビニール紐が下がっている

 
 上の水場に到着。下の水場の弁当場から約1時間40分。ふじばら平から55分
 蛇口を捻ると冷たい水がほとばしり出る。蛇口を締めるのを忘れない事

  
 上の水場から4分ほどでコンクリ施設や水神を祀った所に出る。
   建物の前の梯子の階段を登り、建物の前を右に行く
 木の根元を通り、上に見える標識に向かい、標識や記念碑の前を左に行く

 
 平らな横に進む道が終わると沢のようになって石がゴロゴロしている急坂を登る
 急な坂を1分も登れば舗装されていない林道に出る。標識にしたが右に進む

 
 林道に出合い1分も歩くと分岐に出る。そこを標識に従い左折する。
 左折した辺りから富士山スカイラインを走る車のエンジン音が聞こえてくる
   ㉕の分岐から5分も歩くと富士山スカイラインに出る。

 
 スカイラインに出たら左折すると前方左側に有料道の合流部がある。 
 有料道路の合流部を過ぎれば左側が水ヶ塚駐車場。
   須山口登山道の入口は駐車場入口の反対側の右側にある。

海から富士山剣ヶ峰へルート紹介2

2012-08-09 09:12:09 | 富士山
海から剣ヶ峰 ルート紹介2 

1日目の行程
田子の浦海岸 <0:10> 富士塚 <1:20> 新東名下 <2:15> 国道出合 <0:30> 十里木鳥居 <1:00> 弁当場 <1:40> 上の水場 <0:15> 水ヶ塚P <1:25> 2合目 <1:00> 3合目 <1:20> 3.5合目 <0:45> 火口入口 <0:10> 6合目

歩行時間:11時間50分 休憩時間:1時間05分() 延時間:12時間55分
出発時間:4時45分  到着時間:17時40分
歩数:45.120歩 GPS距離:33.1km
 (※歩行時間を繰り上げたため休憩時間が短くなってしまった。実際は1時間50分休憩している)

◎2回目の紹介 県道76号分岐から料金所跡まで

 

 
 県道と別れ、めっきり車が減った道を6分も歩くとT字路に出るので、そこを右折する
   右側の下を見ると深い川に岩壁が見える
 T字路からすぐの所に右側の橋を渡る道があり、車は殆どその橋を渡って行くが
   十里木は橋を渡らず左方向の道を進む

 
 橋から8分ほどでYじの交差点に出るので右側の道に行く
 交差点から右側後ろを振り返ると海が見えた。

 
 Y字交差点から4分ほどで前方に橋と赤レンガの建物が見えるので
   橋を渡って赤レンガの方に進む。橋の袂には庚申塔が建っている。
 橋を渡ってじきにある「善光寺参道」の道標に従い寺に向かう
   善光寺の境内には石仏が並び案内板も建っている。
   寺を過ぎると先ほどの道と合流する(20mは近道だったろうか)

 
 善光寺から11分ほどで産廃施設がある広い交差点に出るので直進(左)する
  広い交差点の先の橋を渡り、その先の右側の道に入る。
   (直進側の道が太く車は全て直進している)

   
 車も通らない道を3分も行くと分岐があるが右側の道を進む
   (左の道に電柱が続くが、この道は途中で通行止めとか)
 小さな分岐はあるが太い舗装路を登って行けばよい。
   林道なのに田子の浦海岸でも見たMHが幾つかある

 

 
 産廃施設のある御所舟橋から35分ほどで県道24号に合流するので
   直進して県道を登って行く
 車が多くなるので注意する事


 国道469号が左側より合流する
   県道も国道も変わりないが、国道のガードレールのある所は特に対向車に注意が必要になる。
   (植物が生茂り右側に寄れないため車道側にはみ出なければならない)





 
 国道の合流部から40分ほどで静岡県立こどもの国の前を通る
 こどもの国から20分で富士市と裾野市の市境。須山や十里木は裾野市
   (ダンプの後ろのの車は愛鷹登山口に駐車してある車

 
 愛鷹山(越前岳)登山口。トイレや水道がある
 登山口から十里木(数軒しかない)通り関所跡へ

 
 登山口から7分ほどの関所跡を過ぎると左側にとりいがある
   その鳥居を潜り静かな道に入る
 静かで雰囲気の良い道の右には「頼朝の井戸」があるらしい

 
 鳥居から3分ほどでまた車道に出る。その車道を左折して別荘地に向かう
 別荘地のメイン道路を行きと何軒かのペンションが出てくる





 別荘地の紫陽花の咲いた道を登って行く
 バス停十里木5丁目の先の四つ角を右折する
   (バス停のある右側には管理所らしき建物があり、自動販売機が設置されていた)
  

 次の四つ角は直進する
   (あまり人気のない別荘地で道を尋ねる人はいないので事前に地図を印刷しておくとよい)
 次の四辻を右折する


 四辻を直進するが、右側を見るとレストランの旗が見えた
 有料道路に合流。富士山に向かって直進


 真っ直ぐな有料道路を歩くが車は余り走っていない
 有料道路の料金所跡に到着。ここより須山口登山道に入る。

海から富士山剣ヶ峰へルート紹介1

2012-08-08 09:39:58 | 富士山
海から剣ヶ峰 ルート紹介 

1日目の歩行地図(田子の浦海岸から富士宮口6合目)


田子の浦海岸 <0:10> 富士塚 <1:20> 新東名下 <2:15> 国道出合 <0:30> 十里木鳥居 <1:00> 弁当場 <1:40> 上の水場 <0:15> 水ヶ塚P <1:25> 2合目 <1:00> 3合目 <1:20> 3.5合目 <0:45> 火口入口 <0:10> 6合目

歩行時間:11時間50分 休憩時間:1時間05分() 延時間:12時間55分
出発時間:4時45分  到着時間:17時40分
歩数:45.120歩 GPS距離:33.1km
 (※歩行時間を繰り上げたため休憩時間が短くなってしまった。実際は1時間50分休憩している)

◎1回目の紹介 田子の浦海岸から県道76号分岐まで



 
 田子の浦海岸に下りると突堤の先には、駿河湾越しに伊豆の山々を眺める事ができる。
  右手を見れば田子の浦港の赤と白の灯台も見えている。
 突堤から後ろを振り向くと防潮堤の上に、これから登る富士山が見える
   
 
 突堤から防潮堤の上に出ると右(東)側に公園があり、そこの空地に車を駐車している。
  防潮堤の上に出たら左折して堤防を西に向かう道を下る。
  下がった所の交差点を右折し、更に次の交差点を右折する。
  水防資材倉庫の前の道に入り北に向かう。
 資材倉庫から3分ほど歩くと左側に富士塚がある。

 
 富士塚に横の道を更に北に5分歩くとT字路になるので、そこを右折して東に進む
   (ここを左折して次の交差点を右に下れば吉原駅に出る)
 東に向かって行くと左側に富士山をバックにした六地蔵がある
  
 
 T字路から3分で東海道線沿いの道に合流するので右折する。
 線路沿いの道を7分東に行くと横断歩道の先に野村スーパーがある。
   スーパーの横の道が県道76号線なので、そこを左折する。
   (写真前方に見える森は鈴川の毘沙門天の森)


 入口が狭い県道の先のJR東海道線「根方踏切」を渡り県道を北上する。

 

 
 沼川の左前方に愛鷹山が見えてくる。(時間により日の出もが見える時も)
 国1交差点を渡る。(交差点角にコンビニがある。これから先にコンビニは無い)
   国1バイパスのガードを潜ると、次に新幹線のガードが見えてくる(写真)
   新幹線のガード手前の信号を右折する。

 
 右折するとまた信号があるので、その交差点を左折して新幹線のガードを潜る
   (この道が県道76号なので、沼川からの道を直進しない事)
 新幹線のガードから15分で岳南鉄道の踏切に出る
   踏切を渡ったら右折して、すぐ道なりに北上する

  

 岳南鉄道の踏切を渡って北上すると根方街道に出る。街道を横断してさらに北上するると東名高速が見えてくる。
 この辺りから道は上り坂になり、あとは富士山剣ヶ峰まで上り坂が続く

 
 岳南鉄道の踏切から35分、東名高速から20分で新東名の下に着く。
   晴れていれば新東名の高架の中に富士山が見える
 新東名を越した交差点を直進して北上する


 新東名下から20分で県道との分岐点に出る。
   県道はほぼ直角に曲がっているので、そちらに行かず真っ直ぐ伸びている道を直進する

コメントありがとうございます

2012-08-07 15:12:51 | その他
森田さん初めまして、そしてコメントありがとうございました

須山登山口は決して新しい登山口ではありません。一昨年「富士山麓道一周ウォーク」をしたとき須山浅間神社にこのような説明がありました。
須山浅間神社の開基も富士宮浅間神社と同じく日本武尊が東夷征伐のとき創祀されたとなっている。それから江戸時代の宝永の噴火までは修験者や富士講の信者が多数利用したが、登山道が宝永山の噴火で無くなってしまい登山道は廃道になった。
明治に入り登山道は再興されたが東海道線が御殿場に停まるようになると御殿場口に利用が移り再び衰退の道を辿る。更に登山道の一部を陸軍の演習場として撤収されたため再度廃道となった。
時が過ぎ平成9年、宝永山の南側を通り富士宮口6合目までの新登山道を開通させ、平成11年には御殿場口2.8合からの旧登山道を復元して下山道とした。とありました。
今朝の朝日の新聞にも村山、須山、須走浅間神社の事が掲載されていました。世界遺産の登録要素のもこの三つの登山道は入っているそうです。
ただ登山口の歴史はあっても宝永山の噴火で長い間廃道となり、現在の登山道は平成11年に開通したばかりのようです。いわば登山口は古いけど登山道は新しいという事でしょうか。
現在の登山道の様子は普通の山道で、誰でも安心して歩く事は出来ます。ただ今年はブログで書いたように2カ所崩れた場所がありましたが、ロープも張ってあり注意すればどうという事はありません。
と私が言っても初めての時は道の不安はありますよね。私も最初歩くときも不安で一杯でした。
そこで今年中にHPにこのルートの紹介をする予定でしたが、ブログで一足早く道の紹介をします。
ブログは制約があり、どれだけ見やすい紹介ができるか分かりませんが兎も角作ってみます。



たんざわさん初めまして、そしてコメントありがとうございました

イエイエ私は普通の68才の老人です。ただ他の人より若干好奇心が強く、そして歩く事が好きな事は確かです。
歩く速度は決して早くなく、以前加入していた歩こう会の中では普通より遅いくらいでした。
これもまた「ただ」ですが、ただ早くは無いが休憩が少なくても長距離を歩くのは強かったのではと思います。
とは言え何の訓練も無くこの「海から剣ヶ峰」に挑戦すれば半数の人は挫折すると思います。
矢張り日頃の訓練は必要ですね。
私の今年の歩行距離の目標は1日平均8kmを目標にしていますが、今のところクリアしています。
それと春先には地元の大崩山塊の長距離縦走を行い、体力の判断をします。
また、平地では少なくとも40km以上歩く事が出来なければと、時々長距離ウォークもしています。
しかし一人で長距離を歩くのはルートの選択で中々大変ですので、地元のウォーキング団体の大会に参加すると
案外容易に歩く事が出来ます。
静岡県の方なら今年10月に行われる掛川歩こう会の40kmスリーデーなどが、いい目標になるのではないかと思います。

たんざわさん。ご指摘のようにあれは私が投稿したものです。
あのザ・コースマップも閉鎖れてしまい残念でなりません。
ブログを書いていて時々気力がなくなるのは、このブログを読んでいる人がいるのだろうかと感じる時です。
その点アスパラクラブなら全国の人が見てくれていると思うと文章にも力が入りました。


静岡新聞に「海抜0mから頂へ」と題して
72才の富士宮の男性が、田子の浦海岸から剣ヶ峰の登山を年1回、過去24回行っていると紹介していました。
この方の素晴らしいのは年齢はすでに私の目標としている70才を越えていること。
更に決して私が真似がの出来ないのは、途中小屋に泊まらず16時間~19時間で登頂する事です。
私は田子の浦を出発して13時間かけてやっと6合目に着き、そこで一泊して翌日5時間かかって剣ヶ峰に到着しています。
それが一気に歩いて16時間なんて私には想定外の話です。
ただ気になったのはその方の登山口は、5合目から上は富士宮口で私と同じですが、その下が随分違います。
一般的に富士宮からなら村山登山道を登ると思うのですが、この方の歩くのは富士山スカイラインの車道でした。
道には迷わないでしょうが車が嫌ではないのですかね? これも私には真似ができません。
私はまだ3回目で比較の対象にもなりませんが、同じ様な事をしている人がいると知り嬉しく感じました。


「海から富士山へ」「海から剣ヶ峰へ」「海抜0mから富士山頂へ」などをやりたいと思っている人は是非挑戦してみてください。
今年が無理ならトレーニングをして来年はどうでしょうか。待っています。

海から富士山剣ヶ峰へ-2

2012-08-03 15:32:44 | 富士山
海から剣ヶ峰 -2

                              
               6合目からの朝焼け
 
 田子の浦海岸を4時45分に出発し、富士塚で今回の登山の無事を祈願したあとは県道76号を北上し、県道24号や国道469号の十里木街道を十里木を目指して歩く。
十里木八幡宮の鳥居を潜り十里木別荘地に入りペンション通りを通って、有料道路富士エバーラインへと出る。
そこから須山口登山道に入り、山道を富士山スカイラインにある水ヶ塚に向かう。
水ヶ塚は須山口登山道の一合目に当たり、そこから宝永山の横にある富士宮口6合目に向かった。
6合目に着いたのが17時40分。実質12時間55分掛かってようやく一日目の行程は終わった。

 私の泊まる山小屋は宝永山荘で宿泊費は1泊2食で7.000円だった。夕食はいつもカレーライスだが標高が低い事もあってご飯も美味しく食べる事ができる。また朝飯は5時の早朝出発になるので弁当を作ってもらっている。
何故6合目に泊まるのかと言うと、前日6合目にやっと着いた事もあるが、これ以上上の山小屋だと宿泊客が多く寝るのに窮屈になる。
それが6合目だと車の終点から20分程度の所なので宿泊客が非常に少なく静かに寝る事ができる。現に今日も1区画の場所に3枚の布団が敷いてあり、混雑時には1枚の布団に2人づつ寝る1区画が、私1人で寝る事ができた。

 ついでに持って行った食料や装備も紹介します。
先ず食料は田子の浦海岸に着く前にコンビニでお握りを6個購入。この内3個は1日目の昼飯で食べ、2個を2日目の朝食食べる。残った1個は予備とした。
他にバナナを3本。これも1日目に2本食べ、残りの1本はバナナケースに入れて傷が付かないようにして2日目に食べた。
薄皮まんじゅうを一袋(5個入り)を補食として適宜の時に食べた。他にはビスケットを少々と塩入のラムネを数個持っていき、それら全てを完食した。

水は500mlを購入して途中で900mlと200mlを補給した。さらに2日目に6合目で500ml1本を(300円)購入する。
装備というほどの物は無いが雨合羽、ザックカバー、薄い長袖下着、薄い股引と、これも薄いダウンのジャンパーを持って行った。薄い下着と股引は寝間着がわりに利用する。
更に半袖のTシャツを1枚持っていき、下界に下って来たら汗臭いシャツと着替えるようにしている。

靴は麓の車道が長いのでキャラバンシューズは避けてミズノのウオーキングシューズにした。ただ富士登山で特に砂走りを走ると靴が傷むので高価な靴や新しい靴は避けた方がよい。

他に杖は家にある金剛杖を持参したのだが、この杖は四国遍路1回と富士山はすでに4回も私と同行して、今回は5回目の同行二人になる。まさに運命共同体で私の棺の中には必ず入れるように妻には言ってある物だ。

そうそう杖(ストック)は手の所がカーブしている物でなく、直線になっている杖の方が岩場では使いやすい。身近な岩に杖を突くときはカーブしていると、いちいち持ち替えなければならない。それが金剛杖のように直線だと手の握りを緩めるだけで移動ができ使いやすい。

だいたいそんな物で30ℓのザックに余裕を持って入れることの出来る量だ。
そうそう山小屋にこんな女性が泊まっていた。
年齢は30代後半で小太りの女性が、私の後に小屋に入ってきて「7合目下まで行ったが無理なので下って来た」と言っていた。
見ると格好はそれなりの山の姿で、靴はキャラバンシューズを履いて、ザックも私の30ℓより一回りは大きい物だった。
話を聞いているとどうやら仲間と来たが余りの大変さで引返して来たらしい。それにしても諦めがいい人だと思った。
布団に入るとその女性が家族連れのグーループと話をしているのが聞こえてきた。
「水は40ℓは必要だが、重いのでも30ℓ持ってきた」
「砂埃がひどいのでマスクは必需品で4枚持ってきた」
「怪我の大小で絆創膏は違うので3種類持っている」
「栄養補給が必要なので補助食料も持ってきた」
「足が痛くなると困るので湿布も持っている」
等々まだまだ続く---
それらを「重いので貰ってくれ」と家族連れに渡していた。
話の様子で大阪の病院勤務の助産婦さんらしかったが、それにしても大変な量だ。こんな重い荷物では私では海から十里木に着く前にバテテしまいそうだ。
最近富士登山がブームらしく新聞広告などに「これで完全!富士登山」と書いて、リュック、登山靴、ステッキ、スパッツ、雨具、帽子などの紹介をしている広告を目にすることがある。
それらと私の装備とは比較にならないが、余り完全過ぎて助産婦さんのように重くてバテテしまっては元も子もない。水は最低必要量持参し足りなければ山小屋で買えばよい。
食料もそうだ、山小屋のない山に登るのではないので、無理に色々持っていく必要はない。
自分の体力に合わせ荷物の量を加減して、足りない物は購入する気で登れば荷物はグンと減量できるだろう。
ちなみに私が山でお金を支払ったのは宿泊料7,000円、水300円、氷結300円だった。

              
               6合目からの朝の影富士

 予定より5分遅れて5時5分富士宮口6合目を出発。
ここからはそれこそ何回となく歩いた道なのだが一度として楽と感じた事はない。今回もユックリユックリ焦らず立止らず歩いて行く。
9合目までは山小屋の間で立止らずに歩く事は出来たが、9合目からはそうもいかず何度となく息を整えるために立止ってしまった。
去年孫と新6合目から歩いたときは山頂まで立止らず歩けたが、今回のように海からとなると疲れが残っていて、どうしても立止ってしまう。
それにしても今日は最高の天気だ。下界に雲がなくスッキリ見えるのは良いが太陽が燦々と降り注ぎ今日もまた上半身は汗だらけになる。
それでも立止ると爽やかな風が身を包んでくれるのが嬉しい。

 今年も韓国や中国の登山者は余り目に付かなかった。そういえば東南アジア系の人の顔も見えない。外国人は時折白人と擦違うが、こんな状態は10年以上前の富士山のようだ。震災の影響がまだ残っているのだろう。

 富士宮口山頂の浅間大社奥宮に9時40分到着。6合目から4時間35分掛かっているので、昨年より22分も遅くなってしまった。どうやら9合目から立止り過ぎたようだ。
因みに孫と登った時は4時間丁度だったので、初めて富士登山した小4の孫には厳しすぎたと、今頃になって反省した。

 山頂から火口の中を見ながら昼食にした。予定ではここで山小屋から受取った弁当を食べる積りだった腹は減っているのだが食欲は無い。
弁当を食べ残すと後が面倒だと思い、残っていたお握り一個とバナナ、まんじゅう、ビスケットで誤魔化してしまった。

 
 富士宮口山頂                           富士山剣ヶ峰

 剣ヶ峰は空いていた。順番待ちも無く記念の証拠写真を写してもらう。
測候所の上にある展望台は立入禁止になっていた。折角そこから静岡方面を見ながら妻に電話しようと思っていたが残念。
例年より短い滞在時間で剣ヶ峰を後にする。これからは当然お鉢めぐりをして御殿場口山頂の銀名水に向かう。

                
                剣ヶ峰の証拠写真

 イヤー!眺めが良い。最近お鉢めぐりをは一部昔の外因コースを採用してあるので、北西側の景色が見えるので、なお素晴らしく感じる。
あの濃蒼色の湖は本栖湖だろう。富士川が蛇行した先に見える町は甲府だろうか。その先の山は恰好から言って八ヶ岳だろう。さらにその奥には雪を被った山は北アルプスか。

 
 本栖湖                         富士川・甲府・八ヶ岳

 お鉢巡りは一旦内側に下り今度は北側の尾根に出る。ここからは北側の景色が見える。
一昨年秋「富士山麓道一周」で歩いた紅葉台、足和田山、河口湖、大平山、山中湖、さらには明神山まで一望できる。
もう最高だ。当時の事を思い出しながらルートを辿る楽しさよ。アー歩いて良かったなと自己満足を感じる一瞬だ。



 富士吉田口の山頂も今日は比較的すいている。何年か前はスピーカーがガナッテいたが最近はそんな事もなく少し落ち着きを取り戻している。だが縁日の露店の如く商品棚や自動販売機が並んでいるのは変わりない。
富士宮口の山頂は山小屋が一軒しかないせいか、小屋の前には商品棚も何もなく静かなものだ。逆に用が無いと小屋の中に入るのに抵抗を感ずるくらいで、商売っ気があるのか疑問を感じてしまう。

 御殿場側も景色は最高!
昨年秋に歩いた「富士山眺望トレイン」の三国山、明神山、小山町、金時山と眺める事ができる。
「富士山は眺める山」とよく言われるが、こういう景色を見ればきっと認識は変わるだろう。自分の歩いた道を辿ったり、これから歩くルートを探したり楽しみは尽きない。
富士登山はコリゴリという人は
・ツアー登山や土休日登山で行列や渋滞の中を歩いたり
・余りにエーかげんな格好で寒かったり、痛かったりした人。
・下で頑張り過ぎ上でバテてしまった人
・天気予報を無視して悪天候に登る人。等々色々あるだろうが、少し日程等を変えればきっと再度富士山に登りたくなるだろう。
尤も富士山は「二度登る馬鹿」といわれているので、三度は登らなければならないかも。



 御殿場口山頂銀名水に11時20分到着。ほぼ予定通りの到着だが、お鉢めぐりの時間はは剣ヶ峰を出てから銀名水まで約55分で、去年と変わりなかった。
今年は景色が良く眺めながら歩いたので時間が掛かったと思ったがそうでもなかったんだ。

 サーここからは下るだけ、予定では新5合目に14時40分に着くと計算してあるので、あと3時間強歩けばゴールになる。
御殿場口は相変わらず空いている。登山者も下山者もそして山小屋も少ないので静かなものだ。
私は若い頃は御殿場口専門だったが、年と共に楽な富士宮口を登るようになってしまった。だがあと一度は御殿場口を登って見たい気はあるのだが果たして実現するかどうか。 長い距離はともかく、一歩進んで半歩下がるガレ場に弱いのでなー。

 
 登山者の少ない御殿場口登山道                 砂走り(先に見えるのが宝永山)

 砂走りの途中から宝永山に向かい、さらに突端にある宝永山山頂に向かった。今日は午後になっても景色はバッチリで普段は登山者のいない宝永山も人でにぎわっていた。
富士宮側から宝永山を登ってくるグループが何組か見える。以前はここを登る人は宝永山の往復か、そのまま御殿場口に下る人が多かったが最近はそうでもなく、さらに御殿場口を登って山頂に向かう人が増えている。
いわゆるプリンスルートで、皇太子が人込みを避けての登ったルートを歩く人が増えているようだ。私もと思ったがここもガレ場が多く二の足を踏んでしまっているのが現状だが。

 登ってくる人の横を見せびらかすようにザク・ザクと勢いを付けて下って行く。きっと得意満面な顔をして下っていただろう。
砂走りは結構長い距離でノンビリ歩いていると飽きくる。そこで私は昔取った杵柄とばかりに引力に従い保場走るように下っている。
体を後ろに倒し、足を前にして踵から着地する。足元は細かい砂の所を目指し、決して石の上に着地しないようにする。若し転ぶ時も前には転ばず尻餅をつくようにする。こうして行けば砂走りは快調に走る事ができる。どうぞ試してみてください。

 
 賑わっていた宝永山                       宝永山から山頂

 6合目の小屋に14時5分到着。去年より5分遅い到着だが出発が5分遅かったのだから去年と同タイムだった。1日目は10分早く到着したので合わせても10分早いだけだ。2日間で22時間以上歩き10分の違いでは別段どうという事はない。ようは67才の昨年と68才の今年と比較して体力は落ちていないという事だ。
何しろ目標は70才まで、この海から剣ヶ峰を続けたいと思っているので体力が持続しているのは嬉しい。来年もこの調子で登れると良いのだが。

              
                  富士宮口新5合目


 そうそう私の履いて行った靴ですが砂走りを走ったためこんな状態になりました。
高価な靴や新しい靴はもったないですよ。エッ!スパッツ ですか。
私はスパッツを持っていません。