はぐれ遍路のひとりごと

観ながら歩く年寄りのグダグダ紀行

知多四国20番龍台院

2015-10-06 10:00:00 | 寺社遍路
歩行記録                                                         H27-8-8(土)
歩行時間:6時間05分   休憩時間:1時間45分   延時間:7時間50分
出発時刻:8時30分     到着時刻:16時20分
歩  数: 33、879歩(推定距離25.4km)    GPS距離24.2km
行程表
亀崎駅 0:35> 12番 0:35> 13番 0:05> 14番 0:20> 15番 0:30> 17番 0:05> 16番 0:45> 番外 0:15> 18番
 0:20> 19番 0:10> 20番 1:30> 21番 0:40> 22番 0:05> 23番 0:10> 武豊駅

                                  20番龍台院(お地蔵さん)

 
                   参道                                   龍台院本堂

 19番から20番龍台院(りゅうたいいん)へは半田市の中央部を歩くようだ。19番の近くにはJRの半田駅があり、20番の近く
には名鉄の知多半田駅がある。若しこの辺りで体調が悪くなったらこの半田駅から引き返そうと思っていたが、まだ大丈夫そうだ。
疲れは勿論あるが距離はまだ18km程度。あと5kや10kは大丈夫そうだ。

 知多半島で知っている町は常滑市と半田市があり、その内常滑市は常滑焼とセントレアへの入口と知っていた。だが、半田市は
名前だけは知っていたが、何故知っていたのか分からなかったので半田市のHPで調べたが、知っている事は何も無かった。

 19番と20番の間の距離は短く10分ほどで着いてしまった。
20番龍台院には山門は無く2本の石柱の間から延びる緑の間の参道を行く。
本堂正面に 「萬松閣」 の金色の扁額が掛かっている。萬松閣?と思ったがすぐ気が付いて山号を確認すると 「万松山」 だった。
万松山が万松閣? 何か万松閣では料理屋のような名前のような気もするが精進料理でもやっているのだろうか。

 
                 弘法堂                                    境内の置物

 ここの弘法堂にもオビンズル様らしき仏像が安置されていた。隣の観音堂に貼ってある縄に色紙のような布を結んである。
何だろうお詣りが済んだら確認しよう。と思っていたが忘れてしまった。逃がした魚は気になるものだ。

 鶴と亀の置物が草の上に置かれていた。長寿を願って飾ったのだろうが、寺の置物としては似合ない。安っぽい料理屋なら
置きそうな置物なので矢張り精進料理を ---------

 
                                     境内の石仏

 龍台院の境内には多くの石仏が安置されていて、例によって石仏には前掛けや帽子が被されていた。
だがここの石仏たちの前掛けは、石仏の集まり毎にお揃いの前掛けや帽子で統一されていてスッキリした感じに見える。
いつもだと一体の石仏に何枚もの前掛けを掛けたり、中には石仏全体を覆ってしまい、仏様はほんの一部しか見えないような
前掛けもある。それでは本末転倒と思うのだが、お供えする人は不自然とは感じていないようだ。

 何故石仏、特にお地蔵さんに前掛けや帽子をかぶせるようになったのか調べてみた。
 「地蔵菩薩は、幼い子供が親より先に世を去ると、親を悲しませ親孝行の功徳も積んでいないことから、三途の川を渡れず、
賽の河原で鬼のいじめに遭いながら石の塔婆作りを永遠に続けなければならないとされている。地蔵菩薩は賽の河原に率先
して足を運んでは、鬼から子供達を守ってやり、仏法や経文を聞かせて徳を与え、成仏への道を開いていく。
このように、地蔵菩薩は最も弱い立場の人々を最優先で救済する菩薩であることから、古来より絶大な信仰の対象となった。
この様に地蔵菩薩は子供の守護尊とされ、子安地蔵や水子地蔵と呼ばれる子供を抱く地蔵菩薩もあらわれるようになった。」


 前掛けや帽子の風習は、当初は親よりも先に世を去った幼子が少しでも楽に成仏できるようお供えしていたが、次第に現世の
子供の成長と無事を祈ってお供えするようになった。それが最近ではまた先祖返りなのか、早世したこのためと云うより水子の
供養のためにお供えをするようになったと感じる。そのため新しい地蔵尊は水子地蔵が多いようだ。
ここ龍台院にも水子地蔵が祀られていた。

 そうそう前掛けの色は、赤は女の子、白は男の子用だそうです。ではここの黄色は?

                                 19番から20番龍台院への道