忘却への扉

 日記? 気づいたこと 何気ないひとこま 明日への伝言 願い 子供たちに 孫たちに そしてあなたに・・ 

二人半にあった

2006-05-17 | 共に
 以前に同じ仕事場にいた人から電話で、気になる場所の事を知らせてもらった。その人が待っている訳ではない。すぐ出かけてその用件を済ませ帰ろうとすると、走って来た車が傍に停まった。
 運転席の窓が開いた。彼とも少し前までいっしょの仕事仲間だ。その後を聞いたが、マスコミなどが景気の上向きと宣伝するわりに庶民に厳しい状況に変わりないようだ。
 駄目も馴れてきたのか、以前より明るくなっているのでホッとする。話している側を散歩帰りの老夫婦が通り過ぎる。それをきっかけに彼の車も帰って行った。
 他人の空似かと、散歩の人を目で追う。離れた家の前で数人が立ち話中、やはりあの人だと声で分かる。話が終わりその人だけが残った。
 こちらに向って手を振り、近づいてくる。私も歩いて行く。ずうっと昔に上司だった人。話し掛けようと、引き返して来るのが嬉しい。
 歳はかなり上なのだが、同じに話のできる人。初めて出会った頃から、心の広さを感じていた。偶然のきっかけで、気分の良い再会が重なった。