忘却への扉

 日記? 気づいたこと 何気ないひとこま 明日への伝言 願い 子供たちに 孫たちに そしてあなたに・・ 

田んぼを忘れ

2006-05-25 | 平和を
 雨、雨、雨、「よく降りますね」やって来た知人と外を見ながら立ち話。これからの季節、誰とも似たような話で始まる。
 彼は隣の町からこの町の会社に勤めているが、休みの日には農作業に精出す。となり町には野菜畑や田んぼが多い。
 もう田植えは終わったのかと尋ねてみる。五月に入ってすぐ行った隣の県では、田んぼに水が溜められ稲苗がきれいに並んで植わっていた。
 雨は田植えにもってこいだと思っていた。その返事は、まだ植えていない。雨が降り続くと土が湿り過ぎ、田んぼを耕すこともできないでいるという。
 できるだけ良い米に育てようと例年なら二・三回は耕すとは、田んぼを見ることの無くなった町に暮す者としては無知が恥ずかしい。
 世界には飢餓に苦しむ国が多くある。この国ももっと農業を重視して欲しい。国を守るとは憲法を改正して軍事力を強化することではない。
 国産の農産物自給率増加こそ、異常気象時代への国防であり平和の守りではないか。耕作を数年休んだ田んぼでも、稲作りはできない。再開には大きな手間と費用が必要となる。我が家も祖父母家族は稲作をしていた。日照不足も心配だ。