羽を休める鳥のように

きっとまた訪れる薄紫の夕暮れを待ちながら

青空の下、車椅子押して。

2013年03月17日 | Weblog
今日はぽかぽかと暖かい日だった。
母の車椅子をおして散歩に行った。
幼稚園の卒園式で、かわいらしいこどもたちにたくさん会えた。

母が車椅子から手をふるとちゃんと手を振り返してくれる子がいて
安心した。
なんとひとは穏やかに柔和に年齢を重ねていくのだろう。
コドモにはあまり関心のないはずの人だった。
わたしが犬を飼いたいと言えば言下に却下し捨て猫を拾ってきては怒られた。

小さな公園でジュースを飲みながらひとやすみ。
そこにも幼ない子がヨチヨチと遊んでいた。
かわいいねー、今日はいい日だね、。
母とこういうふうに会話する日がきたのか。
空が晴れわたってすべてがいとしいものたちのためにゆっくりと時を刻む。
なんどでも歩き出す。どんなふうにでもひとはかわってゆく。

仕事が決まらない毎日。
どんどん希望ランクを下げ続けなんだかどうもみじめな気分が抜けきらなかった昨日。
昨日はとりあえずの日給バイトを決めかけて「本気か!?」と自問しつつ、
帰りたくない気分でゲーセンにいた。(不良オバサンみたいだね)

そんなこんながうそみたいに今日は青空。
青空見上げるベンチにわたしと年老いた母と小さなこどもたち。
本来母はこうした優しいひとなのかもしれない。
ひとは年齢を重ねると混濁した拘りから解放されて澄んだこころを得るのだろうか。
無自覚に。。。
だとしたらトシをとるのも悪くない。
そこへ到達するまでまだまだ起伏は続く。

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2 コメント

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春の空は (どりす)
2013-03-19 12:56:15
日曜日の午後。
私も、母と隣の神社に散歩に出掛けました。
手押し車に頼りながら、ゆっくりゆっくり歩く母と、
時間を気にしながらせわしい気持ちの短い散歩。
でも、ぽかぽかの日差しと、子供たちの歓声、
抜けるような青空は、
どんな用事よりも、このひと時が幸せで大切かに
気付かせてくれました。
すみれこさんと同じような時間を 過ごせたようで、
今、顔中が笑顔になっています^^
東京は桜が開花しているそうですね。
神戸あたりは、まだまだです。
青空は不思議な力を もっています。
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散歩日和 (すみれこ)
2013-03-19 21:42:49
どりすさん、こんばんは。

そうでしたか。
同じ母と娘の散歩光景だったのですね。

わたしは時間があったのでずっと一緒にいました。
ホームに戻って片づけをしていたら
母がメモ帳に何か書いてます。
ふと見たら「S子と散歩した。楽しかった。」とありました。

介護は結局は自分の満足なのではないか、、などと、
余計なことを考えるのはやめようと思いました。

どりすさんは神戸にお住まいなのですね。
桜もゆっくりと西へいくことでしょう。
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